
先週の「南関道中」は、10月20日(日)に釜山慶南(プサン・キョンナム)競馬場に行ったところまで書きました。
そのあとが激動だったんですよ……
最終レースのあとは、プサンで短期免許を取っている上田将司騎手(日本での所属は高知競馬)と
田中正一(たなか・まさかず)騎手(所持している騎手免許はニュージーランド)と一緒に食事に行って、
上田騎手の自宅で二次会という流れになりました。
メンバーは韓国在住の日本人競馬ファンKW端さんを加えた4人。
なのに、缶ビールのロング缶8本とレギュラー缶4本、
さらに1.6リットルのペットボトル入りビールでは足りないという大惨事……
(二次会開始前)
なんとなくという感じでお開きになったのが午前2時で、しかし起床は午前6時。もともと体調イマイチだってのに。
しかしそういう苦境をプラスにするのが、先週の南関道中で記した「ケガは試合をしながら治す」の精神なのであります。
この日の目的地はプサンから北に80kmくらいの永川(ヨンチョン)市。
まずは列車を2本乗り継いでハヤン駅に到着です。
ここでKW端さんの親戚のクルマに乗り換えると、
車内には大井記念の日の最終レースで私に指南してくださった天才少年が乗っている!
私の顔はなんとなく覚えていたようで、コンニチワとあいさつ。
しかしあとはオール韓国語で(苦)、親戚さんが経営している金属加工工場に連れていかれました。そこでひと休み。
(ぶどうはついつい食べすぎる)
なんでクルマに乗ったかというと、その工場の近くに工事中の競馬場があるのです。
というか、工場に行く途中に現場を通ったからビックリ。なんたる偶然。
じつは私の今回の目的は競馬観戦でもビールがぶ飲みでもなくて、
☆新しい競馬場の工事現場を見に行く
だったのです。
(工事予定表)
もともと永川(ヨンチョン)競馬場は2015年頃にオープンする予定で、
その数年前に競馬場につながる片側3車線の直線道路が完成しました。
しかし競馬場は立ち退きに応じない家が数軒あって、さらにKRA(韓国馬事会)の内部にも反対する勢力があって……
さらに新型コロナウイルスの影響もあって、個人的には「たぶん永遠に計画中のままなんだろうなあ」と思っていました。
しかしですよ。今年の春ごろにグーグルアースを見てみたら、メッチャ造成中な感じになっているではないですか!
というわけで突撃してみることに。
ただ、月曜日は現地にいるKRAの職員が休みだから、警備員に聞いてみてくれとのことでした。
再びクルマで行ってみると、場内では巨大重機が絶賛稼働中。
しかし我々2名は警備員の壁を突破できず……
でもまあいいか。警備員2名と雑談しつつ写真は撮影できました。
入口の脇には破壊された食堂が3軒あるんですけど、
これはたぶん、元(?)地権者の抵抗が続いているってことなんだろうなあ。
(撤去できるのか?)
ともあれ、行ってみたかった場所に訪問できて大満足。
ちなみに2019年も行こうと思って近くまで来たのですが、その日の最高気温が39度で断念。
あのときの判断は間違っていなかった(汗)。
(「世界最高!永川競馬公園」と書いてあります)
見学終了後はKW端さんに近くのバス停まで送ってもらって、そこからは単独でソウルに移動です。
しかし眠いのなんのって。この移動中に「南関道中」を作ろうと思っていたのに、頭も体も動かない……
その疲れを取り除くために、ベーカリーで激アマのパンを買ってから仁川空港に移動。
翌日は午前7時の飛行機なので、本日のお宿は空港です。今回は早めに行ったおかげで、寝やすいイスを確保☆
仁川空港からは新千歳空港に飛んで、火曜日は静内の友人宅にお泊り。
てことは、3日続けてホテル以外で寝ているぞ。
だから水曜日は自宅に帰るつもりだったのです。
しかし乗る予定だった飛行機が欠航して、振り替えてもらった飛行機が大遅延。
羽田空港に着いたのは24時10分ですよ。こりゃダメだ。
さらに今回は空港付近のホテルが枯渇していて、予約できても素泊まりで1万7千円以上。なめとんのか???
ちなみに翌日、つまり先週の木曜日は笠松競馬場に行かねばならぬ。てことは……
(本日のお宿)
またしてもホテル以外の場所で寝て、そして笠松競馬場に行ったのでした。
きのう、いずみ食堂でTシャツを買っておいてよかった……
笠松競馬場での任務は「ネクストスター笠松」の取材。
まずは入場口でもらった「食堂&売店で使える500円券」を使わにゃソンソン♪
何を買うかな~と頭に浮かべながら売店に行くと、オヨヨ、400円だった焼きそばが500円に急騰しとる!
そりゃ買えんバイ、ということで方針変更。おにぎり2個入り×2パックとからあげ串1本にしました。
予算オーバーの20円は、専門紙「競馬エース」の矢部さんに借金(備忘録)。
(支払額は20円)
ところで「ネクストスター笠松」は、5番人気のブリスタイムが逃げ切りました。
馬主のYGGホースクラブさんは、地方募集馬が重賞を勝つのが初めてとのこと。
(おめでとうございます)
喜んでいる会員さんのなかにはなんと、愛知県在住のNK田くんの姿がありました。
いや~、立派なサボリーマンになったねえ(涙)。会員なの?
「ハイ、500口募集で5口持っています」
それだったら祝勝会をせにゃイカンでしょう。
笠松駅前の鉄板焼き屋さんで1時間半ほどお祝いしましょ。
(祝勝会)
という4日連続でホテル以外の日々を乗り越えるとあらビックリ。体調がそんなに悪くない!
ちなみに今週の「南関道中」は、秋田県内で作成しております。でも今週は船橋競馬場に行く予定♪
しかし「宴会競馬(秋)」が実施された日テレ盃から、まだ1か月しか経っとらんのか。
落ち着きに欠ける2歳馬みたい。と話をつないで水曜日の平和賞を予想♪
◎6.アッカーマン
○5.ガバナビリティー
▲9.キングミニスター
△7.ウィルオレオール
△8.プレミアムハンド
アッカーマンの母フレンチカクタスは、3歳春に桜花賞トライアルの重賞を勝利。しかしその産駒は成績がサッパリ……
しかしですよ。芝向きの種牡馬から方針転換してシニスターミニスターにしてみたら、ガラリ一変の大変身でアッカーマンが登場!
母系のポテンシャルは高いはずなので、4戦目が重賞でも4連勝を決めてくれると期待します。
そのあともシニミニ産駒を並べまして、来年から鹿児島県民になるレッドベルジュール産駒のウィルオレオールを配置。
外国産馬のプレミアムハンドは今回も好スタートを切れればチャンスありとみて押さえます。
浅野 靖典
1969年8月1日生まれ
1998年にグリーンチャンネル「中央競馬中継」のキャスターから競馬関係のキャリアをスタート。
現在は各種媒体に原稿を寄稿し、競馬関係のメディアにも出演。
青森、九州のセリ市場の司会進行役も担当している。
ときどきグリーンチャンネルの番組「競馬ワンダラー」で、ワゴン車の運転手として全国を放浪。
各地の地方競馬場には1~2年に一度以上は訪問している。