
先週火曜日は川崎競馬場で「佐々木竹見カップ・ジョッキーズグランプリ」が開催されました。
その出場騎手に用事があったので第1レースから突撃したら未到着……。
11時くらいには着くようにしますと言っていたんだけどなあ……。花のお江戸で道に迷ったか?
用事があるのは愛知の塚本征吾騎手。静岡県出身だし20歳だし、学校は栃木県の奥のほうだし東京にはあまり縁がなさそう。
もしかすると、江戸に来たのは日本プロスポーツ大賞の表彰式くらいかも?と心配しながら川崎競馬場で待機すると、
想定より2時間くらい後に到着。理由は本人の名誉のためにナイショにしておきます(汗)。
というか順番としては、私と船橋の木間塚龍馬騎手が雑談していたら、その横に塚本騎手がいることに気づいたという形。
2人は教養センターの同期?塚本騎手はどうやら、通用門から入ったところで木間塚騎手を発見して、とりあえずついてきた模様。
じゃあ、このあとの案内は引き受けますわ。まずは騎手控室に連れて行って、荷物を置いてから検量エリアに戻ることに。
(アウェー感がある塚本征吾騎手)
「いやあ、ぜんぜんわかんないっすよ」
そりゃそうでしょ。川崎競馬場に来るのが初めてなんだから。
するとそこに、佐々木竹見カップに出場したことがある渡邊竜也騎手(笠松)が登場。
じゃああとは、渡邊騎手に装鞍所とか案内してもらってちょ。
(いわゆるマスコミの人は、装鞍所とか騎手待機所とかには入れないのです)
というわけでこの時間からは一般客。
いつものメンバーとパドック周辺やらで雑談していたら、いつの間にか第7レースになっておりました。
では、レース後に行われる出場騎手の紹介式を見ますかね~
(紹介式の開始前)
紹介式が終わったら出走馬に鞍を装着して、しばらく待機。
その間、塚本騎手は川崎の神尾香澄騎手(同期)にコースの特徴などを聞いていました。
なんてったって、左回りに乗るのは教養センター以来だものねえ。
東海地区以外への遠征もヤングジョッキーズシリーズくらいで、それも西日本エリアだけ。
それで急カーブが名物で直線がまあまあ長い左回りコース。しかも第1戦はコーナー6回の2,000m。
これはなかなかのハンデですな。
さて、どんな感じで乗ってくるのかな。
パドックでの塚本騎手の騎乗馬は、休み明けでもよさげな雰囲気に見えますなあ。
(第1戦のパドック)
するとおやまあ、単勝2番人気になっとるやないかい。
騎手は左回りの競馬場が初めてですよー!
しかし塚本騎手は、そんな不安を蹴っ飛ばしてくれました。
道中では3番手の外を通って、砂をかぶらない位置取り。カーブでは無理に最短距離を狙わなくて済む理想的な形じゃないの。
と思いながらビジョンを見ていたら、4コーナーで先頭に立って押し切っちゃったよマジですか?
「いやあ、勝っちゃいました。左回りは気持ち悪かったっす(笑)」
(川崎初勝利)
神尾騎手も自厩舎の馬が勝って大喜び。
記念写真に神尾騎手も並んでいるのはそういう理由です。
(同期のアシストあり)
ところで「佐々木竹見カップ」は2レースの着順に応じたポイント数の合計で順位が決まりまして、1着になると50ポイント。
2着が38ポイントで3着が33ポイント……となっているので、勝つと圧倒的に有利なのです。
続く第11レースの「ヴィクトリーチャレンジ競走」(1,600m)でドカ負けしない、
そして第1戦で上位に入った騎手が再び上位に入らない、の条件をクリアできれば、初出場でまさかの優勝も?
しかしそこには大きな壁がありました。
第2戦は吉原寛人騎手が、先行する上位人気馬をマークして競り落とす職人技を発動して1着。合計83ポイントを獲得して圧勝となりました。
第1戦では騎乗した馬が勝負どころでの反応がイマイチで、しかしそこからヤル気スイッチを押しまくって3着に浮上。
そして第2戦も勝たせる騎乗をして結果を残す。やはり吉原騎手は技術力が高すぎますわ。ヨッ、日本一!!!
(貫禄の優勝)
塚本騎手は第2戦が9着。それでも2~5着に入った騎手が全員、第1戦で着外だったため、58ポイントで第2位。
おお、手ぶらで帰らないで済んでよかったじゃない!
続く第3位は44ポイントで野畑凌騎手。
じつはこの日、野畑騎手のお母さまが名古屋から観戦に来ていて、第2戦が終わったところで競馬場を後にしていたんですね。
でも第3位と判明したところで、一緒に観戦していた人が連絡するとカムバック。
第3位のボードを持つ野畑騎手を写真におさめ、ついでに最終レース後に大アピールをしておりました。
稼ぐ息子さんをお持ちで、うらやましいです(涙)。
(ボーナス獲得)
ところで私の塚本騎手への用事は、まとまった時間が意外となかったことで後回し。
というわけで、今週月曜日は朝から名古屋に向かっております(汗)。
続く火曜日は夕方から都内で「ビッグバレー・競馬同好会」の総会(単なる飲み会)が開催される予定。
船橋のクイーン賞は飲み食いしながら観戦すると思います。これで会費を獲得できれば万々歳!
◎7.オーサムリザルト
○6.アンモシエラ
△4.テンカジョウ
△5.フェブランシェ
JBCレディスクラシックの1着馬と3~6着馬が出る予定でしたが、4着のライオットガールが出走取消。
しかし中心視するのは、7戦7勝のオーサムリザルトであります。
門別で勝ったときが余裕十分で、しかしJBCデーの直前に行われたアメリカのブリーダーズカップディスタフは出走取消。
それでも牝馬同士ならレヴェルが違うんでないかい?という判断で、
3連単のアタマはオーサムリザルトを厚めにして、アンモシエラの逃げ粘りを2番手に。
あとの2頭はちょっと差があると考えて、◎⇔○→△、△で攻めてみようと思う次第であります!!!
浅野 靖典
1969年8月1日生まれ
1998年にグリーンチャンネル「中央競馬中継」のキャスターから競馬関係のキャリアをスタート。
現在は各種媒体に原稿を寄稿し、競馬関係のメディアにも出演。
青森、九州のセリ市場の司会進行役も担当している。
ときどきグリーンチャンネルの番組「競馬ワンダラー」で、ワゴン車の運転手として全国を放浪。
各地の地方競馬場には1~2年に一度以上は訪問している。