
2月20日(木)に佐賀競馬場に行って鳥栖市内に泊まり、
翌日は昼までお宿でお仕事を粛々としてから電車に乗って、車内で「南関道中」がほぼ完成。
そして小倉駅に着いたところでユングフラウ賞の枠順をチェックして、原稿を仕上げて送信!
しかし本命のウィルシャインは6着でした(陳謝)。
という道中を経た午後3時前。締め切り原稿はもう1本残っているけれど、行くぜ山陽オートレース場!
公営競技界の景気が良好というなか、ちょっと置いてけぼり的になっているのがオートレース業界。
船橋競馬場から徒歩15分の場所にあった船橋オートは廃止されて、現在は伊勢崎、川口、浜松、山陽、飯塚の5か所で開催されています。
このうち、もっともイナカ(私見です)にあるのが山陽オート。
山口県の下関駅から5駅、といっても30分くらいかかります。でもオートレース場は、駅前といっていい場所にあります。
この時点でお分かりですね。
メッチャうるさいオートバイのレースが駅前でできるのはなぜなのか。それはド田舎だからです(失礼)。
カンペキな無人駅である埴生(ハブと読みます)駅を降りると、駅前には何の看板も表示もない、ポッカリと口を開けた連絡通路がございます。
そこに吸い込まれて歩いていくと、その出口がオートレース場です。
(駅前にある連絡通路)
しかし「やってんのか?」と思えるこの景色。でも前に進むとエスカレーターが動いていました。
(営業中なのか?)
昔のデパートみたいなエスカレーターで上に運ばれると、ドドンと出迎えてくれたのは山陽オートレースの看板。
さあ、初めて来る公営競技場で勝つど~~~
しかしすでに第11レースが終了していて、残るは最終の第12レース。
入場は無料でして、さっそく場内探索に向かいます。
(営業中らしい)
いやしかし、場内は平成どころか高度成長期の雰囲気ですよ。でも大きいスタンドを作れたくらい、お客さんが来たってことですよね。
セメント工場などで有名な宇部と、造船業などが盛んだった下関の中間地点。にぎやかだったころの情景が浮かぶってなもんですわ。
しかし趣味やヒマつぶしの手段が多様化した令和7年2月の金曜日は、客が300人いるかどうかというところ。
(営業中ですが)
それはともかく、最終レースなので渾身の勝負。
その結果、買った車券が7枚とも的中しましたブラボー。王者の青山周平選手でアタマ鉄板でも、3連単が7.6倍ならバッチグー(喜)。
(完全的中)
名残惜しさを感じつつ、下り方向に変わったエスカレーターに乗ると、見えてきたのは切実さが感じられる看板でした。
(了解しました)
もちろんまた来ますとも。こんな雰囲気を感じられる場所はなかなかないですからね!
ところでこの日は、2駅となりの下関競艇がナイターで開催中。なので、敵情視察で立ち寄ってみました。
といっても私は競艇にまったく興味がないので、目的としては未踏の公営競技場に足を踏み入れることと、交通費を安くすること。
下関競艇は、片道990円までの電車代を出してくれるサービスがあるのです♪
それをICカード経由で受け取って、残っていた宿題を終わらせて、場内をぐるっと一周したら下関競艇の踏破が完了。
早々に撤収して翌日に備えましょ。
ところで下関競艇は、新年度から場内の売店と食堂がゼロになるんだって。
入場者数の減少傾向にはキビシイものがありますなあ。
(日没間近)
そんな時代の流れを感じさせる年表が下関競艇場にありまして、開設は1954(昭和29年)とのこと。
つまりですよ。山陽本線のこのエリアは、
☆長府駅=下関競艇
☆小月駅=下関競馬(昭和38年に廃止)
☆埴生駅=山陽オートレース(昭和40年に新設)
下関競馬がもうちょっと頑張っていたら、3駅連続で公営競技場という、ものすごい環境になっていたのね!
さらに関門海峡を越えると、門司競輪(廃止)、小倉競輪、小倉競馬に若松競艇ともりだくさん。高度成長期の活気が感じられます。
さて、翌日の土曜日は小倉競馬場に突撃。しかし最高気温が5℃でときどき吹雪。
(晴れの時間帯も極寒)
私の目的である第8レースを見届けたあと(5番人気で4着)、レストランでビールを飲んで(昼食ヌキだったので酔いが早かった)、
小倉駅に戻ってスーパーで買い物をして、飛行機で自宅に帰ります。
続く日曜日は高知競馬場で取材。自宅を早朝に出て、高知龍馬空港に飛びます飛びます♪
正直なところ、小倉から高知に直行する手は考えたんですよ。
ちなみに3年前の夏は、小倉から松山まで夜行フェリーに乗って、翌日はレンタカーで高知競馬場に向かいました。
今回もその行程にしようかなと考えたのですが、
☆航空券がバーゲンセールで8,000円前後
☆しかし福岡→高知の飛行機はバーゲン価格が早々に売り切れ
そのあたりを深く考えて、自宅に戻って整え直してから再出発することにしたのです。
日曜日の高知競馬のメインレース、レジーナディンヴェルノ賞は、
浦和のシンメルーブスが遠征していて、7番人気ながら3着からアタマ差の4着でした。
浦和から高知までは馬運車で12時間だったそうですが、
「またこういうチャレンジをしたいですね」
と、野口寛仁調教師。こういうことの積み重ねが、全体の底上げにつながるのだと思います☆
(良馬場の高知競馬は砂煙がスゴイ)
そして南関東では3歳馬の重賞戦線が本格的にスタート。
今週の水曜日は、クラウンカップのトライアルとして、準重賞の「椿賞」が実施されます。
上位拮抗だなあ。
◎4.ヤギリケハヤ
○11.セレニアサミット
▲3.コスタデラルス
△1.ソイラテ
△13.プレミアムハンド
△5.サヨノビッグホープ
ヤギリケハヤは休み明け後の成績が良好で、メンバー的に好位からの差し切りが狙えそう。
ちなみに「すぱっと!POG!」の指名馬でして(トータルもシェアも3千位台)、その意味での期待も入っております。
相手筆頭には5戦連続で3着以内に入っているセレニアサミットを指名。
初の左回りにチャレンジするコスタデラルスにもチャンスがありそうで、シルシは付けましたが、
ここは基本を守って(?)馬複&3連複のボックスがいいと思います!
浅野 靖典
1969年8月1日生まれ
1998年にグリーンチャンネル「中央競馬中継」のキャスターから競馬関係のキャリアをスタート。
現在は各種媒体に原稿を寄稿し、競馬関係のメディアにも出演。
青森、九州のセリ市場の司会進行役も担当している。
ときどきグリーンチャンネルの番組「競馬ワンダラー」で、ワゴン車の運転手として全国を放浪。
各地の地方競馬場には1~2年に一度以上は訪問している。