コラム”

「乗峯栄一記念」
2025年3月17日

作家の乗峯栄一さんは昨年9月に亡くなりましたが、乗峯さんを中心とした「乗峯会」は「永久に不滅」です!
ちなみに「乗峯会」の主な活動は
●阪神競馬のあと十三で宴会
●京都競馬のあと淀駅前の中華料理店「呑龍」で宴会
つまり単なる“競馬仲間の親睦会”ですな(汗)

たまに遠征もありまして、過去2回の金沢競馬場のJBCのときは両方とも合宿しました。
そのほか、北海道遠征や凱旋門賞遠征などもあったなあ。
しかし会長は不在。
もう遠征はないんだろうなあと思っていたら、
1月に企画担当幹事のフナハシさんから「ばんえい記念の週に協賛レースってできませんかねえ?」と相談がありました。
それを受けて、主催者方面に確認を取りつつ申し込んでみたら、ばんえい記念の週はすでに満杯……。
さすがにその週は人気があるよねえ。

するとフナハシさんから「3月10日の月曜日で申し込みました。アサノさん、来れますよね?」と連絡が!

乗峯栄一記念

(乗峯栄一記念)

えーと、11日から2歳馬の取材が始まるから、たぶん行けるんじゃないかな?というわけで予定していたら、
「あさのさん、10日にばんえい競馬の番組への出演は可能ですか?」と問い合わせが。
普通はリモートでOKですが、現地にいるのでスタジオに行けまっせ~

ばんえいスタジオ

(ばんえいスタジオ)

すると2歳馬取材の同業者から「11日は朝8時スタートになりました」という連絡が……。
場所は静内の市街地からクルマで25分くらいかかる場所。ということは、
☆20時半頃まで帯広競馬場
☆打ち上げの宴会にちょこっとだけ参加
☆帯広から静内までクルマで移動
☆雪が降らないことを祈る
という予定になりました。

最大の難関は、帯広から静内の間にある日勝峠。
途中の30kmくらいが誰も住んでいないクネクネ道路で、トラックやトレーラーがオラオラ運転で爆走してくるんですよ。
別ルートで高速道路もありますが、そちらはトラック&トレーラーの天下なので、さらにコワいのよ。
だから晴れ・良馬場じゃないと危険すぎ……

そんなギャンブル前提で予定を組んだところ、3月10日の前は晴天が続く様子。ひとまず安心して、帯広空港に到着♪

帯広空港から見る日高山脈

(帯広空港から見る日高山脈)

さて、帯広競馬第6レースの「乗峯栄一記念」は、払い戻しがすべて3ケタのカチカチ山。
それを馬複1点での的中で、ソコソコのプラスとなりました。ありがとうございます☆

乗峯会の制服で記念撮影

(乗峯会の制服で記念撮影)

帯広駅前での打ち上げに顔を出して、静内に向けて出発したのは22時20分。
さて、路面状況は……その心配はまったく不要で、午前1時半に到着。
寝不足で始まった1日が無事に終わりまして、翌日は予定どおり2か所で2歳馬の取材です。
翌日からも金曜日まで、取材して通常業務をしてという日々。では帯広に戻りましょう。

みんなだいすきゴールドシップ

(みんなだいすきゴールドシップ)

ところがですよ。金曜日は朝からまあまあな雪が降っとるじゃないですか。取材の時間帯は曇りでしたが、昼間でも気温が3℃とかですよ!
そんななか、午後4時20分に日高町を出発。
帰りはちょっとヤヴァイかも……と思いながら進むと「高速道路は雪のため50km/h規制」という表示が登場。
さらに「大型車はチェーン装着車以外通行禁止」だって(怖)。
そんな状況なら、マイペースで行ける一般道に限るよなあ。

夕方5時の振内駅跡

(夕方5時の振内駅跡)

というわけで走り続けると、人家がゼロになったあたりで吹雪になって、車外の気温は「マイナス5℃」。
そして道路はガビガビの氷結状態ですよ。
でもデカいトラックは容赦なく接近してくるのよね。
先に行ってほしいけど、よける場所なんかねえっつーの。精神的に厳しいっすよ(泣)。
そんななかを頑張って走っていると、登坂車線が登場。
そのトラックは後輪をすべらせながらすっ飛んでいきました。
それからしばらくすると、ノロノロと走る2トン車に追いつきました。いい先導役だわ、ありがたや~~~

すっかり真っ白になった道路を時速50kmくらいで進んで、無事に峠をクリア。
そこから10分ほど走ると路面は乾燥状態になったので、ひとまず生命の危機は乗り越えられました。
しかし宿に到着したら宿題が山盛りで、ほとんど徹夜。これも生命の危機ですわ(涙)。

絶賛テレワーク中

(絶賛テレワーク中)

そんなわけで翌日は競馬場に行く余裕なんざなく、ケツカッチン状態で昼すぎの飛行機に乗って羽田空港に向かいました。
帯広空港では競馬場に向かう元ラジオ日経のアナウンサー、渡辺和昭さんがいたのでごあいさつ。私の分も頑張ってください~~~

帯広空港に戻りました

(帯広空港に戻りました)

しかし今週の私は再び北海道の人なんです。
浦和の桜花賞は5回以上、北海道の場外馬券売場で見ている気がする……

ところで今年は「ネクストスター東日本」が水曜日の浦和競馬場で実施されるのね。
ちなみに川崎開催の昨年は門別競馬場で見ました。

◎12.ガバナビリティー
○8.アッカーマン
▲2.ハセノブライアン
△10.プリムスパールス
△11.ライトスリー
△6.アサガオ

翌日が桜花賞なので、狙うは牡馬でいいでしょう。
中心に取るのは連対率100%のガバナビリティー。ニューイヤーカップ3着以来のアッカーマンを対抗に取ります。

続く木曜日は桜花賞。過去の歴史を見ると、レースを見た場所が思い出されますなあ。

◎7.プラウドフレール
○1.ホーリーグレイル
▲3.ウィルシャイン
△6.エイシンマジョリカ
△5.フリーダム

プラウドフレールは重賞連勝中の勢いが魅力で、好位差しの形が取れる点も有利。
ホーリーグレイルはニューイヤーカップを勝利。
ネクストスターで2着馬と3着馬に重いシルシを打ったからには、注目しないとスジが通りません。
ウィルシャインは前走がいまひとつでも、主戦騎手に戻って早めに動けば巻き返しが可能。
相手なりに動けそうなエイシンマジョリカとフリーダムを連下に押さえます。

浦和の「カード」が残っているかたは、使い忘れることがないように!


プロフィール

プロフィール

浅野 靖典

1969年8月1日生まれ

1998年にグリーンチャンネル「中央競馬中継」のキャスターから競馬関係のキャリアをスタート。
現在は各種媒体に原稿を寄稿し、競馬関係のメディアにも出演。
青森、九州のセリ市場の司会進行役も担当している。
ときどきグリーンチャンネルの番組「競馬ワンダラー」で、ワゴン車の運転手として全国を放浪。
各地の地方競馬場には1~2年に一度以上は訪問している。

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