コラム”

「大ハズレ」
2025年6月24日

6月14日(土)は東京ガーデンシアターで、ももいろクローバーZの佐々木彩夏さん(ピンク担当)のソロコンサートに参加して、
国際展示場駅(りんかい線)から天王洲アイル駅で東京モノレールに乗り換え。
真っ暗な大井競馬場を見て、羽田空港第3ターミナルに到着です。

そして日付が変わって6月15日。
午前2時10分発の飛行機に乗って気絶して、ソウル仁川空港に着陸した衝撃で目が覚めました。
夜中の移動は効率的ですが、入国検査官が少ない時間帯なので入国まで2時間(苦)。
でもまだ午前7時前。まずは空港内で宿題を終わらせましょう。と思ったら眠気が襲来。
こりゃダメだ。寝よう……

気がついたら午前10時。おかげでわりと脳みそがスッキリ☆

寝ている人

(寝ている人)

ところでなぜ私が韓国に来たのかというと、ソウル競馬場で行われる3歳三冠の最終戦、
「農林畜産食品部長官杯」(韓国G2)に出走するオアシスブルーが、三冠馬になりそうな雰囲気だったからであります。
韓国の3歳三冠は、4月のKRAカップマイル(釜山慶南競馬場)、5月にコリアンダービー(1,800m)、そして6月の三冠目(2,000m)。
2008年にこの形になって以降の三冠馬は、2016年のパワーブレイドだけとなっております。
二冠馬のオアシスブルーは、1冠目を単勝2.8倍で4馬身差、ダービーを単勝1.5倍で2馬身差の完勝。
そりゃ期待しちゃうでしょ?というわけで来たのです。

宿題は電車のなかで終わらせて、午後1時前にソウル競馬場に到着♪
まずは軽くメシ食って……と思ったら、新スタンド内の食堂が3か所から2か所に減っている!
みなさん、日本の競馬場はとても恵まれた環境なんですよ!!
と強調したところで、今回のお食事はカレーライス&うどんです(約1,000円)。

ドンブリが2つ

(ドンブリが2つ)

味はきわめて普通でした。さてと、それでは勝負を始めましょうかね~
最初の第5レースは締め切り間際だったので回避したら、単勝1.9倍の断然人気馬が6着でラッキー。
しかし最下級とはいえ、未勝利の3歳馬が古馬相手の1,800m戦で断然人気とはこれいかに?
と思ったら、続く第6レースも単勝1.5倍の3歳馬が7着に沈んで大波乱。唯一の単勝10倍以下なのに、前走が4番人気5着の未勝利馬ですよ?

正直なところ、韓国の“予想文化”はビミョーだと思います。
だから前日から気合を入れて予想すれば、たぶん馬券で生活できますな(本当か?)
しかしアドリブ予想の今回は大ハズレの連続。一緒にレースを見た韓国在住のKW端さんも「こりゃ当たらん」と嘆いておりました。
KW端さんもあまり予習しないで馬券を買っているっぽいんですけど(汗)。
続く第7レースは浅野一哉騎手が乗っているのでパドックに見に行きましょう。
韓国はパドックで騎手と話してもオッケーなので、単純にごあいさつ。

浅野騎手

(浅野騎手)

そしたらまたもや1番人気馬が大敗。
2番手を進んだ浅野騎手はハイペースに巻き込まれて7着で、またしてもノーマネーですよ。
こんな荒れ模様だと客が帰っちゃいますわ。

しかし第8レースは「農林畜産食品部長官杯」だから、取り返してやるの気持ちでパドック診断。
オアシスブルーは単勝1.4倍だけど、体型的に2,000mはちと長いんでないかい?

マイラーっぽい気が

(マイラーっぽい気が)

クリソライト産駒とテスタマッタ産駒もいるけれど、成績的にちとキツそうだなあ(結果は11着&13着=最下位)。

そんな感じで悩んだので、勝負馬券はワイド。
そしたら3コーナーで、田中正一騎手のヨンスカイウォーカーがオアシスブルーと一緒に上昇していく!
ヤヴァイ、これはマサカズくんが勝っちゃうよ!と思ったら、前を走るマイドリームデイがヨレたやないかい。
ジャマだコラ!

でもそのマイドリームデイが勢い十分で押し切りました。
2着は追い込んだストームファイターで、田中騎手は3着。

田中騎手

(田中騎手)

「オアシスブルー(5着)の手ごたえが悪いし、勝ったと思ったんだけどなあ」と、田中騎手はやりきれない表情をしていました。
単勝7番人気(44.9倍)での3着だからグッジョブなんですが……。

メインレースは3→8→7番人気の順で、馬複がまたまた万馬券。
しかしですよ。自分のワイドには田中騎手が入っているんだから、これは取らなきゃダメだろ~(1着&3着なら24.6倍でした)。
ちなみに勝利ジョッキーはソ・スンウン騎手。2013年に大井競馬で行われたインタラクションカップを勝っています。
うーん、さらにもったいない。

おめでとうございます

(おめでとうございます)

つーか、こんな大ハズレの連続は久しぶりですよ。こういうときは逃げるに限る。
とっとと撤収して、次のメインイベント、音楽フェスの会場に向かいます(じつは予定通り)。
ところでこの日の天気予報はこんな感じ。

マジですか

(マジですか)

夕方から夜にかけて雨。しかも私が見たいアーティストが出演する時間帯が滝雨の予報。
その会場は芝生広場。アカンやん(悲)。

それがですよ。雨は18時頃に、木の下にいた私が気づかなかった程度に降っただけ。
このハズレかたって、プロの予報としてどうよ。カッパとポンチョと大型ゴミ袋を持ってきて損したわ!

無事に好ポジションで観覧

(無事に好ポジションで観覧)

でも今回は天気に恵まれたと解釈しておきましょう。
4時間ほどスタンディングで楽しんで、現地で合流した仲間と軽く食事。
気持ちよく午前1時発のバスで仁川空港に戻って、ベンチで気絶しましたとさ♪

そんな激動の6月第3週を終えて、第4週は浦和開催。水曜日のさきたま杯は雨かな?

◎2.シャマル
○1.エンペラーワケア
▲5.ムエックス
△11.ティントレット
△8.ヘリオス
△3.コスタノヴァ

雨っぽいですね。ただ、雨量はそんなに多くなさそう。でも雨が降ったらシャマルの天下。
最近2戦は良馬場で勝っていますが、パサパサじゃないのは好材料。心配点は、さきたま杯で3着→競走中止→3着となっている件。
でも両サイドが逃げ先行タイプじゃない点が有利と考えて本命にします。

好位で流れに乗れそうなエンペラーワケアが強敵で、オグリキャップ記念で好走したムエックスが3番手。
前走がメチャいい時計だったティントレット、ヘリオスは3年前の1番人気馬だった実績で押さえます。
コスタノヴァは前走よりさらに小回りコースですけど、大丈夫かしら?

コスタノヴァを薄目にして、厚い配当を狙う作戦がいいかもしれません!


プロフィール

プロフィール

浅野 靖典

1969年8月1日生まれ

1998年にグリーンチャンネル「中央競馬中継」のキャスターから競馬関係のキャリアをスタート。
現在は各種媒体に原稿を寄稿し、競馬関係のメディアにも出演。
青森、九州のセリ市場の司会進行役も担当している。
ときどきグリーンチャンネルの番組「競馬ワンダラー」で、ワゴン車の運転手として全国を放浪。
各地の地方競馬場には1~2年に一度以上は訪問している。

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