コラム”

「ハロンズ釧路」
2025年10月14日

10月2日から5泊6日で北海道に行きまして、月曜日の夜は釧路駅近くのスーパーに行って食料を確保。
いわゆる“1人飲み”をしないタイプでして、たまに「孤独のグルメ」をすることがあっても、大半は昼食。
私の趣味のひとつは「その地域のスーパーを見て回る」なので、これでOK牧場なのです☆

この日は午後7時頃に宿を出発。さて、スーパーのお弁当に半額シールが貼られているかな?
でもその前に寄り道。釧路駅の北側にある、ばんえい競馬の場外発売所である「ハロンズ釧路」を視察せねばなりません。
しかし駅の北側はスゲエ雰囲気ですわ。高倉健さんが出てきそう……

釧路駅の南側から見るハロンズ釧路

(釧路駅の南側から見るハロンズ釧路)

昼の景色でコレだから、夜になったらさらに近寄りがたくなりますな。
これは昭和40年代な感じですよ。炭鉱と漁業で栄えた釧路の香りが残っていますねえ。
この路地には入れんわ……。

年季が入った飲食店街

(年季が入った飲食店街)

「ハロンズ釧路」は、この飲食店街のとなり。
入口の上には「釧路日劇」とあるので、映画館の跡地を利用したものと思われます。
入口の横のガラスケースは映画のポスター用かな?

ハロンズ釧路

(ハロンズ釧路)

ところで、釧路市の人口は約15万人。
となりの町村と併せた域内人口は17万人くらいだと思われます。
私の記憶では23万人くらいだったんですけど(涙)。

それなのにですよ。釧路には場外馬券売場が3つもあるんです。
JRAの「ウインズ釧路」とホッカイドウ競馬の「Aibaくしろ」、それにばんえい競馬の「ハロンズ釧路」。
JRAの馬券は3か所すべてで発売されています。多すぎ~!

でも今のところは成り立っているのだから、需要ありと考えていいんでしょうね。
ウインズとAibaは釧路駅から5kmくらいの場所にありますが、ハロンズは駅チカ。
そりゃ映画館跡だものね。

さっそく入ってみると、昭和40年代の香りが残っていました。

かしこまりました

(かしこまりました)

おそらく映画館は1階で、現在はJRAのエリア。地方競馬コーナーは2階です。
いやしかし、発券機とモニターは近代的でも、それ以外のすべてが高度成長期!
ちなみに滞留人数は私を入れて16人。たぶん全員が常連でしょうなあ。
なんというか、全体的に渋すぎる。ここにも高倉健さんがいそうだわ。

モニターの配置が濃い

(モニターの配置が濃い)

ではさっそく、来場記念の馬券を買いましょう。
そうだ、翌日のレディスプレリュードの前売りを買おう。
しかしマークカードは受け付けてもらえませんでした。
そこの看板には「大井競馬の前日発売」と書いてあるのに……

でも買えないんじゃあしょうがない。じゃあ今日の最終レースを買いますか。
選んだ買い目はミカエル・ミシェル騎手の単勝と複勝。
馬の近況もよさげで、わざわざミシェル騎手を起用するところがニオイますよね?

踏破記念品

(踏破記念品)

ところで、馬券の左下にある「釧路場外発売所」の文字。
これが踏破の証拠物件となるのですが、じつは「Aibaくしろ」で買っても「釧路場外発売所」と表示されるらしいのです。
あたしゃ「ハロンズ釧路」と表示されると思っていたのに、これじゃあどっちで買ったか分からないじゃない~
この件については、水曜日に大井競馬場付近で解説されました。
「馬券のウラを見れば、ばんえいで買ったかホッカイドウ競馬で買ったか分かる」のだそうで……。

ところでですよ。踏破記念で買った馬券が当たってしまったのですよ。
月曜日の大井最終はミシェル騎手が勝って、単勝が11.1倍、複勝が3.7倍。
近くのスーパーには半額弁当がなかったけれど、トータルでは大満足だからいいでしょう。ありがたや~!
その有価証券は持ち帰って、水曜日の大井で払い戻しましょ♪

北海道の翌日は大井に突撃

(北海道の翌日は大井に突撃)

さて、ナチュラルライズが三冠馬となるのかどうか。
するとオヨヨ、パドックでは右側にしかホライゾネットを付けていないぞ。
巨大なカメラを持った岩手県在住の横川さん(通称ヨコテンさん)に顔の左側の写真を撮ってもらって拡大して、右側だけと再確認。
今回は外枠だし、大丈夫かな……と不安になったので、当初の予定より予算を下げて勝負。
勝ったナルカミは1円も買っていないので、予算削減が大正解となりました(汗)。

ウマタセーヌ

(ウマタセーヌ)

続く最終レースは時計の比較が難しい16頭立て。
パドックを見て新聞にマルを7つ付けたものの、当たる予感はゼロですわ。
じゃあ、友人が一部を出資しているアシャニンカの複勝を100円だけ買って、お茶を濁しておきますか。
ということにしたらなんと、その馬が勝っちゃったではないですか!

単勝は32.2倍。これは友情が薄くて申し訳なかったです(陳謝)。
つーか、信じる者と書いて「儲かる」と読むんじゃなかったんかい!

記念写真には入りました

(記念写真には入りました)

するとビックリ。
打ち上げの居酒屋にお見えになった高貴なお方が「アシャニンカの単勝500円、複勝1,000円」でホクホク状態になっている!
私がこれをゲットできなかったのは、ひょっとして身から出たサビかしら(涙)。
水曜日の鎌倉記念は逃したらダメよ、ダメダメ~!

◎5.ベストグリーン
○2.スマトラフレイバー
▲7.ロードレイジング
△8.クリムゾンプリンス
△6.ゼーロス

8頭立てでもメンバーが濃い!
そのなかで中心視したのは、ホッカイドウ競馬からお越しのベストグリーン。
馬運車事情が厳しいなかでの遠征は、計画的に行動したと考えるのがスジでしょう。

ほかに3頭いる「3戦3勝」の馬はすべてマークして、最後に足すのは2戦2勝のゼーロス。
先週水曜日の大井最終を勝ったアシャニンカはダノンレジェンド産駒。
そのつながりを忘れないで押さえます!


プロフィール

プロフィール

浅野 靖典

1969年8月1日生まれ

1998年にグリーンチャンネル「中央競馬中継」のキャスターから競馬関係のキャリアをスタート。
現在は各種媒体に原稿を寄稿し、競馬関係のメディアにも出演。
青森、九州のセリ市場の司会進行役も担当している。
ときどきグリーンチャンネルの番組「競馬ワンダラー」で、ワゴン車の運転手として全国を放浪。
各地の地方競馬場には1~2年に一度以上は訪問している。

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