コラム”

「クリスマス装飾」
2025年12月9日

イマイチ余裕がなかった11月の後半が終わり、12月は心にうるおいを!

まずは第1水曜日の大井競馬場。ライトウォーリアの引退レースは見に行かねばイカンばい!
というのも、ライトウォーリアは来年から青森県で種牡馬入り。
オファーをして馬主さんから快諾を得たスプリングファームの佐々木拓也さんは、八戸のセリ市場で長い付き合いがある人なのです。
JBCクラシックのあと、馬主さん(キャロットクラブ)のスタッフさんに「このあとの予定はどんな感じですかねえ?」と聞いてみたら、
「これだけの実績がある馬なので、ちょっと考えますよねえ」という感じの回答でした。
それが、マジェスティックウォリアー産駒が活躍していることが評価されて種牡馬入りが決まるとは!

これで来年のスプリングファーム(繋養は荒谷牧場)は、
ウインバリアシオン、オールブラッシュ、ライトウォーリアと、現役時代に中長距離で活躍した馬がそろい踏み。
そして近所にある七戸の種馬場にはJBCスプリントを勝ったサブノジュニアがいるという、なかなか渋い構成となります。

そんなわけで行くぜ大井競馬場。
大井町駅からテケテケ歩いて大井競馬場に着くと、おおお、これはライトウォーリアの勝負服な感じではないの?

塀の外から見た風景

(塀の外から見た風景)

浦和の高橋哲也騎手カラーという表現もあるな。ともあれ、これは何かを暗示しているのかも。
と思いつつゲートを抜けてうまたせ像の前に着いたら、「そっか、クリスマスか」と気付くの巻。
そりゃそうなんだろうけど、いつもは枠の色だったりするのに、赤と緑の2色だけって見た記憶がなかったからさあ。

クリスマスでした

(クリスマスでした)

しかしそういう直感は大切にするべき。でも勝島王冠は気になる馬がたくさんいるのよね……。
それに私の脳みそには「勝島王冠は“人気薄のびっくり追い込み”がたびたび発生する」と刻まれているのですよ。
印象深いのは、13番人気で3着に食い込んだサイレントスタメン(2010年)。
あのときは高知競馬の場外馬券売場の売店で、おでんを食いながら3連単が3ケタ万円という衝撃の結果を見てしまいました。

そんなわけで“当たればデカい”馬券を買いがちになる勝島王冠。
それはそれとして、勝負服に緑と赤が入っているライトウォーリアとキングストンボーイは押さえないと。

ライトウォーリア

(ライトウォーリア)

という感じで臨んだら、買っていないナンセイホワイトがマクリ気味に上がって2着に入ったではないですか!
おいおい、安藤洋一騎手の勝負服には緑がないぞ。だから買い目に入れなかったのに(予想が安直)。
でもパドック周辺で「アランバローズの弟か~」という話はしたし、
友人は「ナンセイホワイトが来ないかなあ」と言っていたし、わりと心当たりはあったんだけどなあ。
というか今回の正解は、キングストンボーイの単勝、ライトウォーリアの複勝だったんじゃないの?

吉原寛人騎手

(吉原寛人騎手)

とモヤモヤな感じでいると、富山県にお住いの吉原寛人ファンの兄さんが「やりました。重賞200勝!」と感無量の表情で声を掛けてくれました。
その兄さんは「今日の夜行バスで帰ります。明日の夜行バスも予約しているんですが、それはキャンセルで」とのこと。
キングストンボーイが勝てなかったら、翌日のジェムストーン賞での重賞200勝に備える予定だったそうな。
これぞまさしく“推し活”。私のももクロへの情熱とはまったくレヴェルが違いますわ(感服)。
南関東の競馬場でよく遭遇する友人知人にも“推し活”の人が多くいて、それは本当にスゴイと思わされます。
情熱を注げる対象があるのはいいことだ!と刺激を受けて、週末は名古屋出張にレッツゴー!

今回の移動手段は飛行機にしました。というのも、
日本航空(JAL)の上級会員(のいちばん下のランク)の地位を得るためには1年間でJALに30回乗る必要があるのですが、今年はまだ27回。
なので新幹線の1.5倍の費用と時間をかけて、中部国際空港まで飛んだのです。これぞ“修行”。
でも今回は「中部国際空港のラウンジで長時間のテレワークができる」点が大きなメリット。
ついでに中部国際空港の一般ラウンジは、ビールが無料で飲めるのよ☆

ルービー飲み放題

(ルービー飲み放題)

そして翌日の日曜日は、JRA中京競馬場に突撃してチャンピオンズカップの取材です。
今年は2週間前に出走登録馬が発表されてからというもの、各馬の動向を普段以上にチェックしましたよ。
なぜかというと、
☆グリーンチャンネルの「炎の十番勝負」で、チャンピオンズカップの勝ち馬をサントノーレにしていたから

9月初旬に下半期のG1の勝ち馬を当てる番組に、出演者枠で参加させていただいているのです。
これがなかなか当たらんのですよ。だからこそ、チャンピオンズカップに指名馬のサントノーレが出たら自慢していいんじゃない?

チャンピオンズカップ前夜祭

(チャンピオンズカップ前夜祭)

しかし出走可能馬からの回避馬は1頭も出ませんでした(涙)。
その点は残念でしたが、レースの内容はハイレベル。
ここから東京大賞典に向かう予定の馬が何頭かいるので、12月29日も頂上決戦に期待しましょう。

そしてスプリンターたちの年内最後の重賞は、水曜日の船橋記念。
この日は全レースが1,200m以下となっています。

◎6.コパノパサディナ
○13.プリモパイソン
▲10.カジノフォンテン
△14.デュアリスト
△12.マスタープラン
△11.エンテレケイア
△8.プライルード

注目点は「カジノフォンテンの引退レース」と「エンテレケイアは復活するのか」の2つ。
本命は短距離適性が高いコパノパサディナ、対抗は3連勝中のプリモパイソンにしますが、カジノフォンテンにも要注意。
カジノさんは、好走のほとんどが寒い時期に集中している“冬馬”なのです!
で、エンテレケイアは半信半疑としておきます……


プロフィール

プロフィール

浅野 靖典

1969年8月1日生まれ

1998年にグリーンチャンネル「中央競馬中継」のキャスターから競馬関係のキャリアをスタート。
現在は各種媒体に原稿を寄稿し、競馬関係のメディアにも出演。
青森、九州のセリ市場の司会進行役も担当している。
ときどきグリーンチャンネルの番組「競馬ワンダラー」で、ワゴン車の運転手として全国を放浪。
各地の地方競馬場には1~2年に一度以上は訪問している。

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