コラム”

「全日本新人王争覇戦」
2026年1月26日

日本のフラッグシップと呼ばれる日本航空(JAL)は
ときどき「バーゲンセール」を開催していて、かなり先の航空券を片道8千円とか9千円で販売しています。

欠点は、予定が推測どおりにならなかった場合。
出発まで55日を切ると払い戻し手数料が50%にアップします。ちなみに私は昨年、2回ほど払い戻しました。

1月20日も予定を推測して航空券を買った案件。
昨年のJBCの時期に「高知の全日本新人王争覇戦は、この日だろうなあ」と推測して8千円くらいで買ったのです。

それから2か月弱。予測通りに新人王は1月20日と発表されました。
よかったよかった。これはマジでガチ予想。問い合わせなどはまったくしていません(本当よ!)。

第1レースは14時50分なのに到着は9時なので、
同行のユミちゃんと高知空港にいた稲葉カメラマンと一緒にレンタカーで龍河洞に向かいます。これは単なる観光。
いや~、昭和とか平成初期に栄えたんだろうな~。


(龍河洞の入口)

重厚な造りのドライブイン的な建物が出迎えて、道中の土産物店での推しは包丁なのだとか。
店頭に立つおねえさまが新聞紙をサクサク切るパフォーマンスをしていました。

メインイベントの鍾乳洞は見どころ十分。洞内はわりと乾燥していて、これは雨が少ない影響とのこと。
洞内は登り道で、高低差は80mほど。しかし昭和初期に初めて探検した人はエライですね。
滑落したら誰も助けてくれないでしょうに……

と感慨深く帰り道を下ると、途中の包丁屋でオジサンが新聞を切っていました。
「レターパックで送れます。最近は輸出も増えています」って言われても買わんがな。
もー、鍾乳洞を鑑賞した余韻が冷めるやないかい。

とプンスカプンプンでいたら、さらにこんな看板が。
この命名者は絶対に悪意があるわ。バクチ打ちをバカにしとるのか!


(バクチノキ)

その怒りを鎮めるために博物館に寄って気持ちをリセット。
高知空港に戻って後続の飛行機で着いた2名を乗せて、観光名所の桂浜に立ち寄ります。
初めて高知県に来た2名に対するサービスです。


(有名な桂浜水族館)

ここで心を太平洋にして、漁港の近くにある食堂と土佐黒潮牧場を経由して、ようやく高知競馬場に突撃ダー!
するとオヨヨ、競馬場の入口が大々的に工事されている!


(絶賛工事中)

高知に来るのは11か月ぶりですが、いろいろと景色が変わっていました。
まずはパドックの裏手。ここはちょっとした森になっていましたが、駐車場がまる見え。
さらに、パドックから本馬場に向かう道の奥の木が消えている!

さっき「はげ落ちる」という単語を見たら、こんどは禿山ですか。
ファンエリアから見えなかったソーラーパネルがまる見えよ(悲)。


(木が1本もなくなった)

スタンドと検量エリアの間にあるソーラーパネルは民間の土地。
そんなわけで、高知競馬場の検量室はスタンドから100mくらい離れた場所にあります。ここも改築される模様です。

高知競馬場は現在地に移って40年だから、スタンドも厩舎もみんな築40年。
最下級の1着賞金が9万円で、ダービーの優勝賞金が27万円だった暗黒時代は改築どころか修繕さえ夢のまた夢だったのに……(感涙)。
3か月ごとの決算で赤字が発生したら即廃止、というサドンデス状態が長く続いていたなんて、ここに並んでいる騎手たちは知らんのだろうなあ。


(出場騎手)

今年はJRA所属が4名、地方所属は南関東が5名で北海道、佐賀、高知が各1名。
第1レース後の騎手紹介式の待機中は、JRAの輪と南関東の輪ができていて、入るところがない北海道の若杉朝飛騎手がさみしそう。
なので、話し相手になってテンションをアップしてあげました。こういうのが私の役割だと思うのよ(?)。
(注:佐賀の山田義貴騎手と高知の城野慈尚騎手は第1レースに騎乗)

なんと若杉騎手は、今日は宿泊先から歩いて競馬場まで来たそうな!
高知の市街地からはバスで約20分。路線バスだと500円くらい。途中に山があるのでトンネルを通るんですけど……

「2つ目のトンネルには2,600mって書いてありました。排気ガスがヤバかったです」
スゲエ~。交通費を安くする名人(自称)の私でも、歩いて高知競馬場に行くなんて考えたこともないわ~!
移動手段を選ばない(失礼)井上オークス先生も「レンタサイクルで来たことはあるけど、歩いたことはないですぅ……」だそうな。

北海道から来て苦難を乗り越えて来たのに、若杉騎手は第1戦がブービー人気で第2戦が出走取消とは……。
神様はとことん試練を与えるのね(涙)。


(第1戦のパドック)

というわけで若杉騎手のお仕事は、第1戦で11着(単勝人気どおり)だけ。
「また2歳馬と闘います」と言い残して北の国に向かいました。

その第1戦は川崎の新原周馬騎手が2番手から押し切って、第2戦は野畑凌騎手が逃げ切り。
ポイントは同じでも、第2戦の着順が上だった野畑騎手の優勝となりました。


(川崎所属騎手のワンツー)

しかしこの日はパッサパサで砂煙がもうもう。高知競馬では珍しい風景ですが、実況の橋口浩二さんによると
「最近は雨が少なくて、もっと砂が舞い上がることもありますよ」
とのこと。龍河洞も競馬場も良馬場なのね。気象が変わってきたのかしら。


(高知の良馬場)

ちなみにパサパサのパッサパサになると、深い馬場でおなじみの高知競馬はインコースが使えます。
そういう日の一発逆転ファイナルレースは内枠のボックスがオススメです!

今週の大井もパッサパサになりそう。でも水曜日の金盃は2,600m。枠順で買わんほうがいいと思いますよ~!

◎8.ヴィアメント
○5.グリューヴルム
▲9.ツウカイノキズナ
△1.カイル
△14.ミヤギザオウ
△7.セイカメテオポリス
△6.リベイクフルシティ

ヴィアメントは道中の出入りが激しかった金沢の北國王冠で末脚炸裂。9歳馬でも昨年の5着以上が狙えそう。
長距離で安定しているグリューヴルム、ツウカイノキズナにも注目です。

でも、このレースは高配当が出る傾向。
3年前に8番人気で勝ったカイル、昨年が8番人気で2着だったミヤギザオウ、4年前が5番人気で2着のセイカメテオポリスの一発に注意。
さらに長距離向きのリベイクフルシティも含めて、一本釣りではなく投網で大漁を狙いましょう!


プロフィール

プロフィール

浅野 靖典

1969年8月1日生まれ

1998年にグリーンチャンネル「中央競馬中継」のキャスターから競馬関係のキャリアをスタート。
現在は各種媒体に原稿を寄稿し、競馬関係のメディアにも出演。
青森、九州のセリ市場の司会進行役も担当している。
ときどきグリーンチャンネルの番組「競馬ワンダラー」で、ワゴン車の運転手として全国を放浪。
各地の地方競馬場には1~2年に一度以上は訪問している。

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