「世界中で帯広だけ!ばんえい競馬!」
2015/8/18
前のページへ
ちなみに先週の門別競馬場には、中国人か台湾人とおぼしき人がいましたよ。マークカードの塗りかたを案内所で尋ねていて、お姉さんがかなり苦戦しておりました。
帯広で行われている「ばんえい競馬」にも外国からの来客が増えているそう。私が突撃した8月14日も、スタンドでワーキャーと騒いでいる中華系の団体客がいたらしい。マカオの競馬や競犬がそうであるように、大陸系の皆さまは単勝がお好き。ばんえい競馬は単勝に向いている面があるので、今後とも馬券を“爆買い”していただけるようにお願いしたい。
その当日のメインレースは、古馬による夏の頂上決戦、ばんえいグランプリ。大半の馬が810?を負担する、力のこもる一戦だ。ちなみに、ばんえい競馬の馬場で使われているのは、砂ではなくて小さい石。なので、地方競馬のダートとは傾向がちょっと違っている。基本的には雨が降ればタイムが出やすくなるのだが、『馬場が少しだけ湿ると、カラカラに乾いているときよりもパワーが必要になる』らしいのだ。小さい石なので雨が降るとそれそのものが重くなってしまい、ソリを引きずるための力がその分だけ余計に必要になるそうだ。
それが影響したのか、3番人気のオレノココロが3着でゴールに入ろうかというところで、両膝が地面について動けなくなる状況に。曳いているソリの後端がゴールラインを越えなければゴールが認められないのだが、そこまで10cmか20cmか、そのくらいギリギリのところで力尽きてしまったのだ。
(オレノココロが力を出し切ってゴールラインまで到達)
まさに観ている者にも力が入る戦い。年度末の頂上決戦、出走各馬が1トンを曳く「ばんえい記念」ではその姿に涙を流す人が続出するが、夏のばんえいグランプリでもそれに匹敵するぐらいの声援と拍手が出走各馬に贈られた。
ばんえい競馬はSPAT4でも月曜日を中心に発売中。ばんえい競馬だけがレース中に停止することが許されている公営競技になるのだが(ちなみに競艇がエンジンを止めるのはスタート前)、そこには馬と人との駆け引き、そしてレース全体に対しての駆け引きがある。力任せでは結果が出ない、とても奥が深い競技なのだ。
次のページへ
Copyright.SPAT4 PREMIUM POINT . All Rights Reserved.