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コラム
「戸塚記念は戸塚競馬場メモリアル!」
2015/9/7
私の唯一の著書は「廃競馬場巡礼」という題名で、内容は昭和10年以降に廃止された競馬場の跡地を巡り、その当時の状況などを紹介していくというものなのだけれど、これが一部の競馬ファンの心には直撃するみたいなんですよね。
かつて「廃墟」ブームがあって、そこから「鉄道の廃線跡」を扱う本が大々的に発行され、それと同じような観点から「廃競馬場」に萌えるようになった私なのだけれど、なんというか「つはものどもが夢の跡」とか徒然草の「花は盛りに」に代表されるような儚さに心を動かされる人はけっこう多いらしい。
最終レース後の競馬場に舞い上がる紙屑なんて、現代における「つはものどもが夢の跡」の象徴的景色だよなあ。

ということで、その本を書いてからも各地の廃競馬場に出かけては、美しいカーヴに萌え萌えになっている私なのだが、戸塚競馬場の跡地にはこれまで行ったことがなかった。
南関東の4競馬場は、いずれも太平洋戦争後に作られたもので、それぞれに前身の競馬場が存在している。浦和は春日部競馬場、船橋は柏競馬場、大井は八王子競馬場、川崎は戸塚競馬場が本流で、そのほかにも市川とか羽田とか大宮とか、戦前にはすごい数の競馬場が全国にあったのだ。神奈川県には川崎、戸塚のほかに、小田原や平塚、大船などに競馬場があった。それだけ開催があったのは、娯楽の少ない当時のことだから、競馬を開催するとガバガバ儲かったというわけですね。しかし、どの競馬場もウハウハだったわけではなくて、経営的にイマイチだったところもあった。たとえば柏競馬場は最寄り駅から徒歩30分。 今は人家が立ち並ぶ柏市でも、昭和20年代は田畑が広がる柏町だから、そりゃ最初のうちはにぎわっても、松戸競輪などの競合相手ができてくると、立場的に厳しくなってくるのは当然ですわな。

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