「海を渡る活躍馬」
2016/1/18
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韓国の競馬はソウルと釜山で実施されていて、ともに開催日は週2日。両競馬場ともダートコースのみで、最後の直線は400m以上ある。これまでも韓国には日本からたくさんの種牡馬が渡っており、最近はメイセイオペラ産駒やイングランディーレ産駒が重賞を制している。しかしながら、全体的にみると実績的にはいまひとつ。これは韓国馬事会(KRA)が北米から種牡馬を購入してきて、それを無料で提供しているという点が大きいような気がする。
そういったなかで民間牧場が種牡馬を導入するのは厳しいところなのだが、テスタマッタは種付け料が400万ウォン(約40万円)という金額でも、初年度から相当な人気になっているらしい。検疫を経てスタッドインしたのが4月初旬。それでも30頭が誕生して、昨年はおよそ120頭に種付けされたとのこと。
韓国の年間生産頭数がおよそ1200頭なのだから、相当な数ですよ(実際に競馬では、これに3〜400頭の外国産馬が加わります)。
ということで早ければ来年の夏に、父親譲りの末脚を発揮する姿が見られるはずだ。
(テスタマッタの1歳牡馬。母はアジアエクスプレスの半姉のノーブルボルト)
テスタマッタをオファーした緑原牧場は、日本の血統を高く評価している牧場。現在はテスタマッタのほかに、オーロマイスター、スパイキュール、マイネルセレクトが繋養されており、1月下旬にはサダムパテックが加わる。
韓国の競走馬の血統はレベルアップが顕著。あとは育成の質をもっと上げれば、国際競走でも戦える馬が出てくるはず。それが実現するかどうかは、ホースマンたちの気持ちひとつ。今後の競馬産業の発展に期待したいところだ。
という牧場訪問を終え、次の目的地は済州競馬場!
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