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コラム
「ジャパンダートダービーの祝勝会」
2016/10/3
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というわけで、この地域の水や草木にはカルシウム分がたくさん。八戸にある家の多くはその成分が水道管に付着して詰まってくるから、3年に1回ぐらいは取り換える必要があるそうで、1日に10リットル以上も水を飲む馬は、そのカルシウム分が骨の密度を濃くする素になる。

これって、丈夫な馬をつくるためには、かなりのアドバンテージですよ。たとえば英国の馬産地は石灰岩がゴロンゴロンしているところが多いし、アメリカのケンタッキーには世界一長い鍾乳洞がある。ちなみに「八戸キャニオン」は、日本でいちばん標高が低い場所。

石灰岩を掘り進んでできた窪みは、すでに海抜マイナス170mを超えているらしい。というわけで、私が青森県八戸の競走馬市場をセールスするときにときどき使う「足は遅いかもしれませんが、体はものすごく丈夫です!」というキャッチフレーズは、あながち間違った話ではないのですよ!

そう、競走馬は丈夫がいちばん。骨が弱かったらそもそも競走馬になれません。というわけで、青森のサラブレッドはもっと注目されてもいいはずなのですよ。ただ、青森は北海道にくらべて、時計の進みかたが遅いというかなんというか……

まだ昭和っぽい香りが漂っている牧場がたくさんあるんですよね。そういった牧場のなかには、競走馬をスッパリとあきらめて、野菜や養鶏、さらにはダチョウの飼育に転身したところなどもある。

そういった状況ながらもサラブレッドを続けている牧場はたくさんあるのだが、タイプが2つに分かれているような感じがする。ひとつは「向上心をもって、改善の情報収集と試行錯誤をしている」牧場。もうひとつはいわゆる「旧態依然」の牧場。

競走馬市場にはその2タイプの牧場が両方出てくるわけですが、しかしながらすべての牧場に向上心と改善を要求するのは難しいところなんですよ。

その理由は、高齢化と後継者難。市場がアラブを含めて4日間開催だった時代を知っている大ベテランは、今のやりかたを変えようという考えにはなかなか至らない。

かつての八戸市場には、ハナセールとかシャマードシンボリとかタイガーチャンプなどなど、かなり渋い種牡馬の産駒が出ていたのだが、しかし今は北海道在住の種牡馬の産駒が多くなっている。そういったチャレンジをするかしないかというところにも、意識の差が出ているといえるんですよね。

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