「今年も的場騎手の誕生日は園田にて」
2017/9/11
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という気合の勝利があったものの、的場騎手は今年も総合成績としては第2位。優勝したのは5→6→1着と堅実にまとめた田中学騎手でした。
的場騎手は1ポイント差。そして第3位は山口勲騎手と赤岡騎手が同点で、「同点の人のなかで上の着順があった人が優先」というルールによって、第1戦で勝利していた山口騎手が3位になりました。
ちなみに第3位の賞金は30万円で、第4位はゼロ。この差は切ないほどに大きい……
「的場さんに負けた第2戦が1着だったら、2位だったんですよ(賞金50万円)。あのハナ差は本当にデカいわ〜」と、赤岡騎手も苦笑いしか出てこないという状況。とても声をかけられる雰囲気ではありませんでした。
しかしそれでも最終レース後に行われた恒例の騎手懇親会では、的場騎手の誕生会を兼ねて盛り上がっていた様子。
当人は6時半の飛行機に乗るために5時にタクシーを呼んでいたのに、5時20分になっても「もうちょっといさせて」と言っていたとのこと。
私も6時55分発の飛行機だったもので、その後の行く末を見ずに競馬場を後にしましたが、普段はレースが終わったら速攻で撤収するJRAの騎手も、的場さんより先に帰るわけにはいかないという様子でした。
しかし改めて、実績ある騎手による対抗戦は面白い!
現在は「ゴールデンジョッキーカップ」と「スーパージョッキーズトライアル」と「佐々木竹見ジョッキーズグランプリ」が地方競馬での名手競演が見られるイベントですが、もうひとつぐらい「名人戦」があってもいいと思うんですよね。
45歳以上限定戦とか。そしてこういった騎手戦に、もっとファンの注目が集まってもらいたいものです。
水曜日の東京記念も騎手の技術がモノを言う一戦!なんてったって2400mですからね。先週の戸塚記念も、騎手の判断力と技術が結果に大きく作用したように感じました。ならばここも!
◎5.ユーロビート
○3.ウマノジョー
▲4.バルダッサーレ
△1.カツゲキキトキト
△12.グルームアイランド
△11.ジャーニーマン
ユーロビートは8歳の休み明けとなりますが、昨年も3ケ月弱の休み明けで勝っているのだから、3度目の東京記念制覇に期待大。
同じ厩舎のウマノジョーは大井の長距離で安定していますから、今回も首位争いが可能とみます。
単穴には昨年11月以来のバルダッサーレを抜擢。鞍上の御神本騎手は通算2000勝まであと少し。馬自身も東京ダービー以来の勝利を狙いたいところでしょう。
この一戦への叩き台だった前走がハナ差2着だったカツゲキキトキトにも要注意。グルームアイランドは、今年は体調面の不安が少ない様子で、本来の実力発揮で上位が十分。
あとは先週50万円を稼ぎ損ねた赤岡騎手の立ち回りに警戒しておきます。今週こそ当てたい!
プロフィール

浅野 靖典
1969年8月1日生まれ
1998年にグリーンチャンネル「中央競馬中継」のキャスターから競馬関係のキャリアをスタート。
現在は各種媒体に原稿を寄稿し、競馬関係のメディアにも出演。JRA、青森、九州のセリ市場の司会進行役も担当している。
ときどきグリーンチャンネルの番組「競馬ワンダラー」で、ワゴン車の運転手として全国を放浪。
各地の地方競馬場には1〜2年に一度以上は訪問している。
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