「女性騎手の奮闘に注目!」
2017/11/6
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さらに愛知の2人は台風の影響があったとのこと。とくに木之前騎手は、前日の日曜日に札幌でトークイベントに出演し、その日のうちに名古屋に戻って月曜日は深夜から調教仕事。そこから小牧空港に行ったら、7時10分発の花巻行き飛行機が、出発30分前に欠航!
仕方がないから名古屋駅に移動して、新幹線2本乗り継ぎで盛岡に着いたとのことで、木之前騎手は騎乗予定だった4〜6レースが騎手変更になってしまいました。札幌から直接盛岡に向かえば楽なのに……。
とは、お気楽な立場の人間が言えること。いろいろと営業も引き受けて、しかし日々の仕事を怠らないのはすばらしいことだと思います。
それにしても女性騎手ってずいぶん少なくなったものですねえ。
現在日本で騎手免許を取得している女性は8名いて、そのうち1人はばんえい競馬の騎手免許。平地競走では7名で、そのうち地方競馬が6名。
しかし佐賀の岩永千明騎手と岩手の鈴木麻優騎手は落馬によるケガで療養中なので、ひとまず「盛岡ラウンド」には4名の女性騎手が参加することになりました。
かつては同時期に十数名がいた女性騎手。それが減少したのは、時代の変化を筆頭にいろいろな理由があるのでしょう。
厩務員さんは女性が増えているような気がしますが、取得時に年齢制限があって危険も伴う騎手は、チャレンジしようと考えるにはハードルが高いのかもしれません。
それでも騎手免許を得て、馬とともに過ごす日々を送っている4名。そのなかでもっとも勝ち星を挙げているのは宮下騎手で、10月24日に地方通算700勝を達成しました。そのほかに韓国で56勝を挙げているので、それを加えると通算1000勝が視野に入るところ。
その次は高知の別府真衣騎手で、日本通算663勝(韓国で13勝)。愛知の木之前葵騎手は253勝、高知の下村瑠衣騎手は112勝を挙げています。
(宮下騎手日本通算700勝達成)
海外では女性騎手はそれほど珍しくないようで、そういえば私も先日、サンクルー競馬場で女性騎手騎乗の馬の単勝を当てたっけ(ただし、それに気づいたのはレース後)。ほかの競技と違って男女混合で戦わなければならないのは厳しいですが、ケガなくがんばってほしいものです。
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