「ヤングジョッキーズシリーズはいよいよ大詰め!」
2017/11/21
今週水曜日には浦和競馬場で「ヤングジョッキーズシリーズ・トライアルラウンド浦和」が行われます。4月の高知からスタートしたこのシリーズは、12月27日の大井競馬場、28日の中山競馬場で行われるファイナルラウンドへの出場権をかけた予選リーグみたいなもの。
参加騎手にとって魅力的なのは、なんといっても最終戦の中山競馬場。地方競馬の騎手にとって、JRAの芝コースで乗れる機会はなかなかないのが現状ですから、このチャンスは誰もがモノにしたいところです。
ところでこの「トライアルラウンド」は、通常のジョッキーレースとはちょっと違う点があります。それは“着順に応じて獲得したポイントを騎乗数で割って、平均値を出す"というところ。
南関東所属騎手の場合は、今年デビューの人はちょっと少なめ。ということはつまり「騎乗数が少ないと、平均点が下がるリスクも少ない」という面もあります。
それを最大限に活かしたのが、今年デビューの笠松・渡邊竜也騎手。4戦のうち2戦で勝利を挙げ、平均得点(トライアルラウンドポイントという名称)は18.00。2位の愛知・加藤聡一騎手が1勝、2着3回でも10着以下が2回で平均点を下げる形になったのとは対照的です。
渡邊騎手は今年4月26日に初勝利を挙げ、2勝目が5月10日のヤングジョッキーズシリーズ。そのときは“なんで勝ったのかわかりません"という感じでしたが、先週までで通算30勝をマーク。
8月に話を聞いたときは「前は位置取りが後ろすぎて怒られましたが、今は前に行きすぎて怒られます(笑)」と、短い間でもレース慣れして積極性が出てきたように感じられました。
さて、南関東はまだ結果が確定していない状況。現在のところは船橋の臼井健太郎騎手がトップですが、仮に2戦とも10着以下になると、ほかの騎手の着順次第ではファイナルへの出場が怪しくなるところ。
最初の2戦がともに最下位だった浦和の赤津和希騎手は、連勝するようなら2位以内の可能性が高くなります。
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