2025 Dirt Triple Crown
2025.5.8 船橋 1,700m東京湾カップ(SII) 【1着馬】東京ダービー 出走権付与

2024年優勝馬 マコトロクサノホコ号
Road to 東京ダービー

東京湾カップとは
船橋ゴールデンウイーク開催に行われる3歳重賞。
本競走の1着馬には「東京ダービー(JpnI)」の優先出走権が付与される東京ダービートライアルだ。
本競走には「クラウンカップ(SIII)」からの転戦馬に加え、
条件戦を勝ち上がってきた馬たちが東京ダービーを目指して出走してくる。
過去には、2004年の優勝馬アジュディミツオーが東京ダービーを、
2010年の優勝馬マグニフィカが「ジャパンダートダービー(JpnI)」を制する活躍を見せるなど、
東京湾カップの優勝馬には名馬が名を連ねている。
昨年の優勝馬マコトロクサノホコは、その後東京ダービーにも出走(9着)。
今年はどの馬が東京ダービーに駒を進めるか?
予想<フリーアナウンサー・原山実子>
フリーアナウンサーの原山実子です。
毎年、船橋競馬場で行われる「千葉サラブレッドセール」の進行を担当しています。
船橋競馬場に取引馬が出走すると、
「メンバー中、デビュー前に船橋コースを走ったことがある馬!」
として注目するのですが、残念ながら東京湾カップは取引馬の出走はありません。
5月26日に船橋競馬場で開催されるセリで、今年はどんな活躍馬が出てくるか楽しみです。
5月8日、船橋競馬場1,700mで行われる「第39回東京湾カップ」。
2007年から現在の距離で行われていて、ここ最近は人気通りの決着にはなりづらい傾向。
今回9頭立てという少頭数でも、先々楽しみなメンバーが揃った印象です。
◎ジュンハーベスト
1度の出走取り消しを挟んで、現在無敗の4連勝。
徐々に使う距離を伸ばしており、担当厩務員のコメントによれば「まだ余裕を残した作り」とのこと。
お天気が不安定な予報の今開催の船橋ですが、前走で不良馬場も経験済み。
血統面でも祖母のきょうだい馬がオルフェーヴル、ドリームジャーニーとなると、これからの期待も高まる1頭です。
○アドマイヤエアル
雄大な馬体が目を引くコパノリッキー産駒。
デビューから2連勝で挑んだクラシックチャレンジは、不良馬場が影響したか7着でした。
渡邉和雄師のお話では「(東京湾カップ当日は)せめて"やや重"くらいにはなってほしい」とのこと。
キャリア4戦目、初コースですが、調教師の言葉の端々に期待の高さが伺えました。
レース当日の馬場状態によっては◎も…と考えています。
▲ケンシレインボー
東京湾カップトライアルのアクアマリンカップを制した時の2着馬が、東京プリンセス賞13番人気2着のグレアネオンライト。
この馬も軽視できません。
前走はゲートで後手を踏みましたが、今回の地元の1,700m戦では、堅実さを発揮してくれると思います。
父レインボーライン、母父メイショウサムソンならば距離はあるほど良さそう。
山中悠希騎手の初重賞制覇もかかっています。
△アッカーマン
昨年12月の船橋・ナイキアディライト・メモリアルは持ったままの強い内容。
地元の利を生かしての競馬が楽しみです。
△ジョートビー
浦和・小久保厩舎3頭出しの1頭。
先行力と斤量に注目します。
有力馬紹介
●アッカーマン
父シニスターミニスター
母フレンチカクタス(母父タイキシャトル)
通算成績:8戦4勝
「ニューイヤーカップ(S3)」3着のアッカーマン。
昨年5月のデビューから3連勝を飾った素質馬で、重賞の舞台でも3戦着外なしという堅実ぶりが光る。
前走の「ネクストスター東日本(S3)」5着は好敵手ガバナビリティーを負かしに行く競馬で伸びを欠いたが、
本田正重騎手は「勝ちに行ったぶん、最後に止まっちゃった。小回りはウーン?て感じ。」とコメントしている。
地元の船橋コースで巻き返したいところだろう。
●ジュンハーベスト
父リアルインパクト
母レーヌドオリエント(母父キングカメハメハ)
通算成績:4戦4勝
デビューから無傷の4連勝。
2番手追走から抜け出す王道のレースが続いていたが、
前走の「チューリップ特別」では不良馬場の最内追走という厳しい競馬で結果を残してきた。
祖母アルスノヴァはドリームジャーニーの半妹、オルフェーヴルの半姉という日本競馬を代表するファミリーの出身。
重賞戦線で戦い抜く力強い血統の下地はあり、本馬もオルフェーヴルを彷彿とさせる栗毛と流星が目を引くところだ。
●ケンシレインボー
父レインボーライン
母グローリアスイリス(母父メイショウサムソン)
通算成績:8戦3勝
東京湾カップTR「アクアマリンカップ(準重賞)」の優勝馬。
同レースは5頭立てと少頭数だったが、2着グレアネオンライトは「東京プリンセス賞(SI)」でも2着に好走している。
2歳当時から安定した末脚を繰り出しており、重賞でも「鎌倉記念(SII)」3着、「ニューイヤーカップ(SIII)」4着と活躍。
「アクアマリンカップ」連対馬の成績は過去10年で1勝、2着7回、3着2回と好相性なのも後押しとなりそうだ。
●プレミアムハンド
父Audible
母Avuncular(母父Uncle Mo)
通算成績:15戦2勝
デビューから15戦して着外は僅かに2回。
2月の「雲取賞(JpnIII)」5着をはじめ、重賞でも6戦して3着2回、5着3回と非常に安定した成績を残している。
やや勝ち切れない面があるのも否めないが、南関東の一線級を相手にしてきた経験は生きてくることだろう。
データ分析
参考レース
-
- 1/8
- 浦和
- 1,500m
- ニューイヤーカップ(SIII)
- ホーリーグレイル
-
- 1/22
- 船橋
- 1,800m
- ブルーバードカップ(JpnIII)
- メルキオル
-
- 2/19
- 大井
- 1,800m
- 雲取賞(JpnIII)
- ジャナドリア
-
- 3/11
- 大井
- 2,000m
- '25スターバーストカップ(羽田盃TR)
- ナイトオブファイア
-
- 3/13
- 船橋
- 1,700m
- アクアマリンカップ(東京湾カップTR)
- ケンシレインボー
-
- 3/26
- 大井
- 1,700m
- 京浜盃(JpnII)
- ナチュラルライズ
-
- 4/8
- 川崎
- 1,600m
- クラウンカップ(SIII)
- ミーヴァトン
レース回顧
レース概要
実施日 | 5/8(木) |
競馬場 | 船橋競馬場 |
距離 | 1,700m |
出走条件 | サラ系3歳 |
負担重量 | 牡馬56kg 牝馬54kg 2025.4.25までの番組ポイント1,400ポイントにつき1kg加増 |
優先出走権 | 1着馬に「東京ダービー(JpnI)」の優先出走権付与(セン馬除く) |