~南関重賞を解く~ 南関データ分析

2018年7月25日(水) 
サラ系3歳以上 船橋1,000m
習志野きらっとスプリント(S2)

レース紹介

SSSファイナル!「習志野きらっとスプリント(S2)」!
極限のスピードを競い合う地方競馬「スーパースプリントシリーズ2018(SSS)」。
各地のトライアルを勝ち抜いた快速馬たちが、ファイナルとなる船橋1,000m戦に集結する。

2011年のSSS創設に合わせて実施されている「習志野きらっとスプリント」。
今年から「S2競走(旧S3)」へと格上げされた一戦を過去のデータから紐解いてみよう。

※2011年から実施されているため、過去7年分のデータとする

【過去7年の優勝馬】

優勝馬 所属 種牡馬 人気
2017年 スアデラ 船橋 ゴールドアリュール 3人気
2016年 フラットライナーズ 船橋 シニスターミニスター 2人気
2015年 ルックスザットキル 大井 Wildcat Heir 1人気
2014年 ナイキマドリード 船橋 ワイルドラッシュ 3人気
2013年 ラブミーチャン 笠松 サウスヴィグラス 1人気
2012年 ラブミーチャン 笠松 サウスヴィグラス 1人気
2011年 ラブミーチャン 笠松 サウスヴィグラス 2人気

SSS創設初年度から3連覇の偉業を達成したラブミーチャン。
父サウスヴィグラスの代表産駒の1頭で、2歳馬としては史上初(※)の「NARグランプリ・年度代表馬(2009年)」を受賞している。
※2歳馬の年度代表馬受賞はラブミーチャンとハッピースプリント(2013年)

過去5年の成績はこちら
第1回からの歴代優勝馬はこちら

▽スーパースプリントシリーズ2018特設サイト(KEIBA.GO.JP)
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【騎手の傾向(敬称略)】

1着 2着 3着
2017年 本田 正重 岩橋 勇二 戸崎 圭太
2016年 左海 誠二 森 泰斗 笹川 翼
2015年 早田 功駿 町田 直希 本田 正重
2014年 川島 正太郎 真島 大輔 脇田 創
2013年 森 泰斗 町田 直希 的場 文男
2012年 濱口 楠彦 坂井 英光 和田 譲治
2011年 濱口 楠彦 坂井 英光 本橋 孝太

過去7年で複数回優勝している騎手は「故・濱口楠彦氏(笠松)」。
笑顔が印象的な「濱口楠彦氏」は、ラブミーチャンの主戦として、本競走の他にも数々のタイトルを獲得してきた。

現在、ラブミーチャンの仔は2頭がデビューし、5月30日にはラブミージュニアが産駒初勝利を挙げている。
※7月13日には1番仔ラブミーボーイも勝利

近年は南関馬優勢!

【所属競馬場別の成績】

所属 1着 2着 3着 4着以下 勝率 連対率
浦和 0 1 2 7 0.0% 10.0%
船橋 3 2 4 22 9.7% 16.1%
大井 1 3 1 10 6.7% 26.7%
川崎 0 0 0 8 0.0% 0.0%
南関以外 3 1 0 24 10.7% 14.3%

各地のトライアルを勝ち抜いてきた韋駄天が集結する一戦。
勝ち星的には「南関東所属馬」と「南関東以外の所属馬」が互角の争いを演じている。

内訳を見てみると、2011年~2013年は「笠松所属」のラブミーチャンが優勝。
以降は「南関東所属馬」が優勝しており、「南関東以外」では2017年に「ホッカイドウ競馬所属」のタイセイバンデットが2着に好走している。

1~3番人気馬が断然!

【人気別成績】

人気別 1着 2着 3着 4着以下 勝率 連対率
1人気 3 1 1 2 42.9% 57.1%
2人気 2 1 2 2 28.6% 42.9%
3人気 2 1 1 3 28.6% 42.9%
4人気 0 3 0 4 0.0% 42.9%
5人気 0 0 1 6 0.0% 0.0%
6人気以下 0 1 2 54 0.0% 1.8%

人気馬が確実に結果を残している重賞。
過去7年の優勝馬は全て「1~3番人気馬」で、馬券圏内の21頭中、14頭を「1~3番人気馬」が占めている。
ただし、「1~3番人気馬」が上位3頭を独占したのは2011年の1回のみ。

堅い決着!

【配当傾向】

単勝(円) 馬複(円) 三連単(円)
2017年 400 2,020 10,420
2016年 380 1,200 14,350
2015年 250 700 5,590
2014年 570 2,460 18,070
2013年 110 500 1,840
2012年 140 200 1,830
2011年 350 300 1,940
平均 314 1,054 7,720

前項の「人気別成績」と同様、配当金も落ち着いた決着が多く、
過去7年の平均配当は「単勝314円」、「馬複1,054円」、「三連単7,720円」。

「三連単」の最高配当が18,070円で1,000円台の配当も3回となれば、ある程度、買い目は絞りたいところだろう。

5枠・6枠・7枠!

【枠番別の成績】

枠番 1着 2着 3着 4着以下 勝率 連対率
1枠 0 0 0 7 0.0% 0.0%
2枠 0 1 0 6 0.0% 14.3%
3枠 1 0 1 10 8.3% 8.3%
4枠 0 0 2 10 0.0% 0.0%
5枠 1 2 2 8 7.7% 23.1%
6枠 3 1 1 8 23.1% 30.8%
7枠 2 2 1 9 14.3% 28.6%
8枠 0 1 0 13 0.0% 7.1%

「枠番別」で最も成績が良いのは「6枠」。
過去7年で3勝、2着1回、3着1回の成績を残しており、現在、5年連続で3着内に好走している。
(2013年のみ「6枠」は1頭だが、「6枠」の2頭が同時に3着内に好走した例は1度もない)

また、「6枠」の両隣、「5枠」と「7枠」の成績も良い。
「5枠」は1勝、2着2回、3着2回、「7枠」は2勝、2着2回、3着1回で、「5~7枠」の各枠は35.0%以上の確率で3着内に来ている。

スピード比べなら性別は関係ない!

【牡馬牝馬別の成績】

性別 1着 2着 3着 4着以下 勝率 連対率
牡馬 3 6 5 52 4.5% 13.6%
牝馬 4 1 2 17 16.7% 20.8%
セン馬 0 0 0 2 0.0% 0.0%

「牝馬」が4勝、2着1回、3着2回と好成績!
ラブミーチャンの3連覇はあったものの、「牡馬」とそん色ない成績を残している。

これまでに「南関データ分析」で分析した“1,200m以下の重賞”は、本競走と「優駿スプリント(S2)」の2競走。
優駿スプリントの時も「牡馬4勝」に対して、「牝馬3勝」と互角だったが、本競走では「牝馬」の勝利数が「牡馬」を上回っている。

やはり、”スピードスター”には性別など関係ない!ということだろう。

若さと勢い!

【年齢別の成績】

年齢 1着 2着 3着 4着以下 勝率 連対率
3歳 1 0 0 0 100.0% 100.0%
4歳 3 1 2 8 21.4% 28.6%
5歳 1 2 1 9 7.7% 23.1%
6歳 1 2 1 16 5.0% 15.0%
7歳以上 1 2 3 38 2.3% 6.8%

「年齢」は若い方が有利な傾向!
「3歳馬」は2015年の優勝馬ルックスザットキルのみの参戦で勝率100.0%!
次いで「4歳馬」が3勝、2着1回、3着2回の成績で、2016年&2017年と連勝中だ。

ちなみに、ラブミーチャンは「4~6歳時」に3連覇を達成。
「7歳以上」の優勝馬はナイキマドリードで、優勝馬では唯一、前走で敗戦を喫していた。

【早池峰スーパースプリント(早池峰SS)の成績】

早池峰SS着順 1着 2着 3着 4着以下 勝率 連対率
早池峰SS1着 0 0 0 0 0.0% 0.0%
早池峰SS2着 0 0 0 0 0.0% 0.0%
早池峰SS3着 0 0 0 0 0.0% 0.0%
早池峰SS4着以下 0 0 0 0 0.0% 0.0%

2016年から行われている東北地区のSSSトライアル。
残念ながら、過去に「早池峰(はやちね)スーパースプリント」をステップに参戦してきた馬はいない。

2018年早池峰スーパースプリントの結果

【川崎スパーキングスプリント(川崎SS)の成績】

川崎SS着順 1着 2着 3着 4着以下 勝率 連対率
川崎SS1着 1 0 3 4 12.5% 12.5%
川崎SS2着 0 1 0 4 0.0% 20.0%
川崎SS3着 0 0 0 4 0.0% 0.0%
川崎SS4着以下 0 0 1 9 0.0% 0.0%

南関東地区のSSSトライアル。
ファイナルである「習志野きらっとスプリント」に出走してくる馬も多く、最も重要なトライアルと言えよう。

過去7年の優勝馬は8頭(同着1回あり)全て出走してきており、1勝、3着3回。
抜群の成績を残している訳でもないが、8頭中7頭が掲示板を確保しているように、堅実さは魅力だろう。

逆に、「川崎スパーキングスプリント」で敗れた馬たちは不振。
該当馬はのべ19頭が参戦しているが、2着、3着がそれぞれ1回あるのみだ。

2018年川崎スパーキングスプリントの結果

【園田FCスプリント(園田FCS)の成績】

園田FCS着順 1着 2着 3着 4着以下 勝率 連対率
園田FCS1着 0 0 0 5 0.0% 0.0%
園田FCS2着 0 0 0 1 0.0% 0.0%
園田FCS3着 0 0 0 0 0.0% 0.0%
園田FCS4着以下 0 0 0 0 0.0% 0.0%

近畿・中四国・九州地区(※)のSSSトライアル。
優勝馬は5頭が参戦しているが、習志野きらっとスプリントで3着内に好走した馬はいない。

※2011年は近畿・中四国と九州地区トライアルが別々に行われたが、本項目では九州地区トライアルも算出対象とする

2018年園田FCスプリントの結果

【名古屋でら馬スプリント(名古屋S)の成績】

名古屋S着順 1着 2着 3着 4着以下 勝率 連対率
名古屋S1着 3 0 0 2 60.0% 60.0%
名古屋S2着 0 0 0 2 0.0% 0.0%
名古屋S3着 0 0 0 0 0.0% 0.0%
名古屋S4着以下 0 0 0 2 0.0% 0.0%

東海・北陸地区のSSSトライアル。
過去7年で3勝を挙げているが、いずれもラブミーチャンが該当する。

なお、今年の東海・北陸地区トライアルは金沢の「日本海スプリント」となっている。

2018年日本海スプリントの結果

【グランシャリオ門別スプリント(門別S)の成績】

門別S着順 1着 2着 3着 4着以下 勝率 連対率
門別S1着 0 1 0 1 0.0% 50.0%
門別S2着 0 0 0 0 0.0% 0.0%
門別S3着 0 0 0 1 0.0% 0.0%
門別S4着以下 0 0 0 1 0.0% 0.0%

北海道地区(※)のSSSトライアル。
優勝馬は2頭が参戦し、2017年のタイセイバンデットが2着、2014年のアウヤンテプイが4着に好走している。
※2015年以前は北海道・東北地区トライアル

2018年グランシャリオ門別スプリントの結果

【優駿スプリントの成績】

優駿スプリント着順 1着 2着 3着 4着以下 勝率 連対率
優駿スプリント1着 1 0 0 0 100.0% 100.0%
優駿スプリント2着 0 0 0 0 0.0% 0.0%
優駿スプリント3着 0 0 0 0 0.0% 0.0%
優駿スプリント4着以下 0 0 0 0 0.0% 0.0%

南関東3歳スプリント王を決する「優駿スプリント(S2)」。

この時期に3歳馬が古馬重賞に挑戦する例は少ないが、2015年にはルックスザットキルが参戦!
結果、見事にSSSファイナルを制覇している。

2018年優駿スプリントの結果

【閃光スプリントの成績(過去2回)】

閃光スプリント着順 1着 2着 3着 4着以下 勝率 連対率
閃光スプリント1着 2 0 0 0 100.0% 100.0%
閃光スプリント2着 0 0 0 0 0.0% 0.0%
閃光スプリント3着 0 0 0 1 0.0% 0.0%
閃光スプリント4着以下 0 0 0 0 0.0% 0.0%

2016年から実施されている習志野きらっとスプリントトライアル。
過去2回は船橋1,200mで行われていたが、今年は習志野きらっとスプリントと同じ1,000mで行われる。

トライアルとしての歴史は浅いが、習志野きらっとスプリントとは相性抜群!
過去2回の優勝馬は2016年フラットライナーズ、2017年スアデラだが、ともに習志野きらっとスプリントを制している。

2018年閃光スプリントの結果

先手必勝!

【1~3着馬の4コーナー通過順】

1着 2着 3着
1番手 4 2 1
2~5番手 3 4 3
6~10番手 0 1 3
11番手以降 0 0 0

向こう正面からスタートし、3、4コーナーから直線へ。
終い一手では厳しく、4コーナーを5番手以内では通過したいところだろう。

特に好成績を挙げているのは「4コーナー先頭」の馬(※)。
過去7年で4頭が優勝し、3着内を外したのは僅かに1回のみだ。
※4コーナー先頭≠単独先頭

ちなみに、優勝馬7頭のうち、4コーナーで最も後ろにいたのは、「5番手」のナイキマドリード(2014年)。
見た目的には直線一気を決めているが、船橋1,000mの重賞を5連勝した馬で、さすがの巧者ぶりを発揮している。


今回の「南関データ分析」はここまで!
次回は8月1日(水)に大井競馬場で行われる「サンタアニタトロフィー(S3)」です!

南関データ分析とは

南関重賞の過去の傾向をデータで分析!
知って得するデータから豆知識まで、予想に役立つデータをご紹介いたします!

(SPAT4プレミアムポイント事務局調べ)
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また、当コンテンツの内容においては、特定の馬の応援や推奨などを行うものではありません。

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