~南関重賞を解く~ 南関データ分析

2018年11月28日(水) 
サラ系3歳牝馬 川崎2,100m
ロジータ記念(S1)

レース紹介

秋の3歳女王決戦「ロジータ記念(S1)」
川崎が誇る名牝ロジータ号を冠したレース。
春の南関クラシックで活躍してきた馬と、トライアルレースを勝ち上がってきた馬との争いが見所となる。
秋を彩る3歳牝馬によるビッグレースを過去10年のデータで分析してみよう♪

【過去10年の優勝馬】

優勝馬 所属 種牡馬 人気
2017年 ステップオブダンス 大井 ゴールドアリュール 1人気
2016年 ミスミランダー 船橋 アッミラーレ 2人気
2015年 ララベル 大井 ゴールドアリュール 1人気
2014年 ノットオーソリティ 船橋 スウェプトオーヴァーボード 4人気
2013年 カイカヨソウ 船橋 ティンバーカントリー 1人気
2012年 エミーズパラダイス 船橋 フサイチコンコルド 2人気
2011年 クラーベセクレタ 船橋 ワイルドラッシュ 1人気
2010年 ショウリダバンザイ 大井 プリサイスエンド 2人気
2009年 タカヒロチャーム 船橋 エイシンサンディ 8人気
2008年 シスターエレキング 船橋 アグネスデジタル 2人気

南関東グレード最高格付の「S1競走」、そしてロジータを冠したレースとあって、名牝級が優勝馬に名を連ねている。
特に、S1競走に格上げ(旧S2)となった2010年以降は、クラシックホース4頭をはじめ、いずれも複数のタイトルを獲得(※)している実力馬だ。
※南関東地区以外の重賞を含む

過去5年の成績はこちら
第1回からの歴代優勝馬はこちら

森泰斗騎手&今野忠成騎手の組み合わせは…!?

【騎手の傾向(敬称略)】

1着 2着 3着
2017年 森 泰斗 和田 譲治 今野 忠成
2016年 森 泰斗 真島 大輔 瀧川 寿希也
2015年 真島 大輔 大山 真吾 笹川 翼
2014年 御神本 訓史 今野 忠成 山崎 誠士
2013年 今野 忠成 森 泰斗 見澤 譲治
2012年 戸崎 圭太 今野 忠成 森 泰斗
2011年 戸崎 圭太 今野 忠成 的場 文男
2010年 御神本 訓史 戸崎 圭太 左海 誠二
2009年 町田 直希 山田 信大 松岡 正海
2008年 桑島 孝春 水野 貴史 真島 大輔

「森泰斗騎手」と「今野忠成騎手」が好相性。

「森泰斗騎手」は過去10年で2勝、2着1回、3着1回の成績を残しており、現在、ロジータ記念を連覇中!
一方の「今野忠成騎手」は1勝を挙げるのみだが、2着3回、3着1回と3着内に好走する回数が多くなっている。
この両騎手、同じ年に揃って3着内に好走した回数は3回あるが、どちらかが“1番人気”であった。

船橋vs大井!

【所属競馬場別の成績】

所属 1着 2着 3着 4着以下 勝率 連対率
浦和 0 0 0 10 0.0% 0.0%
船橋 7 4 2 25 18.4% 28.9%
大井 3 3 3 28 8.1% 16.2%
川崎 0 2 5 35 0.0% 4.8%
南関以外 0 1 0 10 0.0% 9.1%

※2011年から地方交流

過去10年で7勝、2着4回、3着2回の「船橋所属馬」!
10年間を総合すると“船橋1強ムード”ではあるものの、近年は「大井所属馬」の活躍が目立ってきた。

「大井所属馬」は過去10年で3勝、2着3回、3着3回。
これを過去5年に絞り込むと、2勝、2着2回、3着1回となり、良績は過去5年に集中しているのが分かる。
昨年は「船橋所属馬」の最高着順が5着(※)だっただけに、所属別の傾向は「大井」に傾いてきているのかもしれない。
※2017年の1、2着は「大井所属馬」

なお、地元の「川崎所属馬」は過去10年で2着2回、3着5回。
“川崎所属馬の3着付け”という方程式が出来そうで、過去5年の3着馬のうち、4回は「川崎所属馬」によるものだ。

1番人気馬の連対率がスゴイ!

【人気別成績】

人気別 1着 2着 3着 4着以下 勝率 連対率
1人気 4 5 0 1 40.0% 90.0%
2人気 4 0 2 4 40.0% 40.0%
3人気 0 1 0 9 0.0% 10.0%
4人気 1 0 2 7 10.0% 10.0%
5人気 0 0 2 8 0.0% 0.0%
6人気以下 1 4 4 79 1.1% 5.7%

「1番人気馬」が4勝、2着5回の成績で、連対率は驚異の90.0%!
「2番人気馬」も4勝を挙げており、「1,2番人気」を合わせると8勝、2着5回、3着2回となる。

しかしながら、「1,2番人気」でのワン・ツーは3回しかないのが特徴。
となると、1・2着は「1番人気馬」と「3番人気以下」の組み合わせが面白そうだ。

S1昇格以降は堅めの決着!

【配当傾向】

単勝(円) 馬複(円) 三連単(円)
2017年 260 2,080 47,270
2016年 310 440 7,960
2015年 200 2,080 23,390
2014年 860 1,040 58,500
2013年 120 740 8,110
2012年 300 200 3,410
2011年 110 530 1,190
2010年 610 220 5,680
2009年 2,790 2,940 62,650
2008年 320 6,560 77,460
平均 588 1,683 29,562

過去10年の配当金は全体的に低めの傾向にあるが、「S1」に昇格した2010年以降はさらに低くなっている。
2010年以降の8年間を抜き出すと、「単勝平均配当:346円」、「同馬複:916円」、「同三連単:19,439円」。
過去10年の平均と比較しても、低い配当となっているのがお分かり頂けるだろう。

「S1」昇格に伴い「賞金アップ」及び「定量戦」となったことで、実績馬が出走しやすい条件となったことは少なからず関連性がありそうだ。

枠番による有利不利は少ない

【枠番別の成績】

枠番 1着 2着 3着 4着以下 勝率 連対率
1枠 1 2 1 6 10.0% 30.0%
2枠 1 1 1 7 10.0% 20.0%
3枠 2 1 1 15 10.5% 15.8%
4枠 3 0 2 14 15.8% 15.8%
5枠 0 3 0 17 0.0% 15.0%
6枠 1 2 0 17 5.0% 15.0%
7枠 0 1 3 16 0.0% 5.0%
8枠 2 0 2 16 10.0% 10.0%

ロジータ記念が行われる「川崎2,100m」は向こう正面からスタートしてぐるっと1周半。
1周1,200mの小回りコースなので、外を走る馬は必然的に距離のロスが多くなる。

と、なると「内枠勢(※)」有利!?
過去10年のデータは上記の通りだが、「全ての枠番」で連対実績があるように、「枠番」による偏りは少ない。

2017年10月1日~2018年9月30日の期間に行われた「川崎2,100m」のデータは「内枠有利」の傾向にあるが、
ロジータ記念に限っては、「枠番別」の有利/不利は出ていないようだ。

※「1~4枠」を内枠、「5~8枠」を外枠とする

トライアル組は大苦戦…

【サルビアカップ(サルビアC)の着順別の成績】

サルビアC着順 1着 2着 3着 4着以下 勝率 連対率
サルビアC1着 0 1 0 7 0.0% 12.5%
サルビアC2着 0 0 0 6 0.0% 0.0%
サルビアC3着 0 0 0 2 0.0% 0.0%
サルビアC4着以下 0 0 0 15 0.0% 0.0%

2010年から行われているロジータ記念トライアル「サルビアカップ」。

サルビアカップ優勝馬では2014年のモフモフがロジータ記念で2着に好走している。
ただし、好走例はこの1回限りで、掲示板に載った馬もモフモフの他に3頭いるのみ。

トライアル制覇の勢いは認めるものの、重賞の壁に跳ね返されているのが現状のようだ。
ただし、昨年までは「B3以下」の馬しか出走できなかったが、今年からは「A1以下(オープン)」に出走条件が拡大されている。
出走馬のレベルが一気に上がっただけに、昨年までの傾向は変わってくるのかもしれない。

2018年サルビアカップの結果

戸塚記念組は好成績だが、優勝馬となると…

【戸塚記念の着順別の成績】

戸塚記念着順 1着 2着 3着 4着以下 勝率 連対率
戸塚記念1着 0 2 1 1 0.0% 50.0%
戸塚記念2着 0 0 0 1 0.0% 0.0%
戸塚記念3着 1 1 0 0 50.0% 100.0%
戸塚記念4着以下 3 1 1 8 23.1% 30.8%

ロジータ記念と同じ「川崎2,100m」で行われている3歳重賞。
牡馬との混合戦となるが、1~3着の牝馬はロジータ記念に優先出走できる。

過去10年の戸塚記念出走組からは4頭の優勝馬を輩出し、2着は4回、3着は2回。
ただし、戸塚記念を制した4頭からはロジータ記念優勝馬が誕生していない。
戸塚記念は「ロジータ記念と同舞台」&「牡馬撃破」と注目される存在だが、意外と苦戦しているようだ。

2018年戸塚記念の結果

JRA勢相手に好走した馬は強い!

【関東オークスの着順別の成績】

関東オークス着順 1着 2着 3着 4着以下 勝率 連対率
関東オークス1着 0 1 0 0 0.0% 100.0%
関東オークス2着 1 2 0 1 25.0% 75.0%
関東オークス3着 1 0 0 4 20.0% 20.0%
関東オークス4着以下 1 3 2 21 3.7% 14.8%

南関牝馬クラシックに出走していた各馬の成績はどうだろう。
まずは、ロジータ記念と同舞台で行われる南関牝馬クラシック第3戦「関東オークス(Jpn2)」。

「1着馬」及び「2着馬」は計5頭が参戦し、1勝、2着3回、連対率は80.0%。
「3着馬」は苦戦していたものの、昨年ステップオブダンスが勝利を手にしている。
また、「4着以下」も1勝、2着3回、3着2回と好成績を残しているように、「関東オークス組」からは多くの活躍馬が出ている。

JRA勢相手に好走した馬はもちろんのこと、強豪相手に経験を重ねた成果が出ているようだ。

2018年関東オークスの結果

クラシックでは最多!のべ55頭が参戦!

【東京プリンセス賞(東京P)の着順別の成績】

東京P着順 1着 2着 3着 4着以下 勝率 連対率
東京P1着 1 2 0 3 16.7% 50.0%
東京P2着 2 0 0 5 28.6% 28.6%
東京P3着 2 1 0 3 33.3% 50.0%
東京P4着以下 1 3 5 27 2.8% 11.1%

南関牝馬クラシック第2戦「東京プリンセス賞(S1)」。
上位着順馬の多くがロジータ記念に出走してきており、春からの成長を見るのも楽しみの1つだ。

過去10年の「東京プリンセス賞1~3着馬」はのべ19頭が参戦し、5勝、2着3回。
世代トップクラスの実力馬たちだけに、ロジータ記念でも結果を残すことが多いようだ。

また、注目したいのが「東京プリンセス賞」で4着以下に敗れた馬たち。
過去10年で該当馬は36頭いるが、ロジータ記念では1勝、2着3回、3着5回の成績を残している。
特に注目は「東京プリンセス賞6着馬」で、のべ5頭が参戦し、4頭が3着内に好走しているのだ。

2018年東京プリンセス賞の結果

桜花賞馬の評価は!?

【桜花賞の着順別の成績】

桜花賞着順 1着 2着 3着 4着以下 勝率 連対率
桜花賞1着 2 0 0 5 28.6% 28.6%
桜花賞2着 0 2 1 1 0.0% 50.0%
桜花賞3着 1 1 0 1 33.3% 66.7%
桜花賞4着以下 2 1 3 22 7.1% 10.7%

※2011年の桜花賞は開催中止

南関牝馬クラシック第1戦「桜花賞(S1)」。

過去10年で桜の女王は7頭が参戦しているものの、勝利を手にしたのは2頭のみ。
その他の桜花賞馬は惨敗と言っていい成績で、5頭中、4頭が2桁着順に沈んでしまっているのだ。

逆に、「桜花賞」で4着以下に敗れた馬は2勝、2着1回、3着3回。
「浦和1,600m」は3、4コーナー中間からスタートする特殊コースだけに、レース振り、コース適性は注目したい。

2018年桜花賞の結果

最後に、南関クラシックで3着内の実績がある馬の成績をまとめてみよう。

【クラシック(C)3着内馬の着順別の成績】

クラシック成績 1着 2着 3着 4着以下 勝率 連対率
牝馬C3着内 6 6 1 20 18.2% 36.4%
牡馬C3着内 2 0 0 0 100.0% 100.0%
合計 8 6 1 20 22.9% 40.0%

「牝馬クラシック」で3着以内に好走した馬は、のべ33頭がロジータ記念に参戦し、6勝、2着6回、3着1回。
同様に、「牡馬クラシック(※)」は、のべ2頭が参戦し負けなしの2勝を挙げている。
※牡馬クラシック:「羽田盃(S1)」、「東京ダービー(S1)」、「ジャパンダートダービー(Jpn1)」

「牝馬クラシック」で3着内に好走している馬が中心的な存在となるが、4着以下に敗れるシーンもしばしば。
一方、「牡馬クラシック」で3着内の実績がある馬は、牝馬同士になれば能力上位といったところだろう。


今回の「南関データ分析」はここまで!
次回は12月5日(水)に大井競馬場で行われる「勝島王冠(S2)」です!

南関データ分析とは

南関重賞の過去の傾向をデータで分析!
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(SPAT4プレミアムポイント事務局調べ)
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