2019年1月9日(水)　
サラ系3歳　浦和1,600mニューイヤーカップ(S3)

クラシック戦線開幕！「ニューイヤーカップ(S3)」！
新年最初の浦和開催を彩る3歳マイル重賞！
南関東クラシックにも繋がる大注目の一戦を、過去10年のデータから分析してみよう。

【過去10年の優勝馬】

南関東クラシックを占う重要な一戦！

直近5年の優勝馬からは3頭のクラシックホース(太字)が誕生しているほか、
敗れた馬からも多数、クラシックで活躍する馬が出ている。

過去5年の成績はこちら
第1回からの歴代優勝馬はこちら

本橋騎手＆矢野厩舎！

【騎手の傾向(敬称略)】

過去10年で2勝を挙げている「本橋孝太騎手」。
いずれの勝利も自身が所属する「矢野義幸厩舎」とのコンビによるものだ。
ちなみに、「矢野義幸厩舎」は管理馬が過去10年で3頭出走し、2勝、3着1回の成績を挙げている。

金沢所属の「吉原寛人騎手」も相性が良い騎手の一人。
この時期は金沢競馬が冬期休催となるが、南関東での期間限定騎乗で1勝、3着3回の成績を残している。
2019年も1月1日～3月1日までの期間中、南関東で騎乗する予定なので、ぜひとも注目したい。

2018年度に南関東地区で期間限定騎乗する他地区所属騎手はこちら

3連覇中の船橋所属馬！

【所属競馬場別の成績】

「船橋所属馬」が過去10年で5勝、2着5回、3着5回と他の3場を圧倒している。
勝率15.6%、連対率31.3%もトップの成績で、現在、ニューイヤーカップを3連覇中だ。
ただし、「船橋所属馬」同士でのワンツー決着は2010年に1回あるのみ。

上位人気馬が拮抗！

【人気別成績】

「1～4番人気馬」の連対率が40.0% or 50.0%と互角の成績。
その中で、「2番人気馬」のみ優勝経験がないものの、2着4回の安定感は魅力的だろう。

「6番人気以下」はのべ56頭が出走し、1勝、3着5回。
2014年にファイヤープリンスが8番人気で勝利しているが、人気薄は3着が一杯という結果となっている。

堅くもなく、高配当でもなく…

【配当傾向】

4番人気以内の馬が9勝を挙げているため、「単勝式」は落ち着いた配当が多い。
ただし、1番人気馬は2勝なので、ガチガチの配当は少なくなっている。
これは「馬複」も同じような傾向で、データ上では波乱の決着はあまり期待できないようだ。

一方、「三連単」は万馬券が7回。
1・2番人気のワンツー決着が1回しかないので、“上位人気馬の組み合わせ”と“人気薄の3着”はポイントとなるだろう。

実力馬は外枠でも関係なし！？

【枠番別の成績】

「浦和1,600m」は南関東で最も特殊なコース形態の1つで、下図のとおり、3、4コーナーの中間からスタートする。


2017年10月1日～2018年9月30日の期間中に行われた「浦和1,600m」の枠番別成績を見ると…
「1枠」の3着内率64.5%に対し、「8枠」の3着内率は20.7%しかなく、内/外で大きな差が出ているのが分かる。

さて、これを過去10年のニューイヤーカップで見てみると、意外にも「外枠(※)」が健闘しているのだ。
最も勝率が良いのは「5枠」の30.0%で、「7枠」・「8枠」の3着内率も「内枠」と遜色ない数字となっている。

ちなみに、過去5年の「7枠」・「8枠」の馬で3着内に好走した馬は5頭いるが、
その内の4頭は、ニューイヤーカップ後に重賞タイトルを手にしている実力馬だった。

とはいえ、「内枠勢」も軽視はできない。
現在、5年連続で「1枠」、もしくは「2枠」の馬が3着内に好走していることを付け加えておこう(2016年は「1枠」・「2枠」のワンツー)。

※「1～4枠」を内枠、「5～8枠」を外枠とする

【牡馬牝馬別の成績】

南関東牝馬クラシック「桜花賞(S1)」と同舞台だが、「牝馬」の優勝は2009年のモエレエターナル1頭。
また、3着に好走したのは2012年のリカチャンス(矢野厩舎！)だ。

【2歳重賞の着順別の成績】

南関東で行われている2歳重賞は5つ。
そのうち、牡馬が出走できる4レースの成績をピックアップしてみよう。

鎌倉記念(川崎1,500m・S2)

2018年鎌倉記念の結果

平和賞(船橋1,600m・S3)

2018年平和賞の結果

ハイセイコー記念(大井1,600m・S2)

2018年ハイセイコー記念の結果

全日本2歳優駿(川崎1,600m・Jpn1)

2歳重賞で最も注目したいのは「全日本2歳優駿(Jpn1)」。
川崎1,600mで行われる一戦で、全国各地から“2歳ダート王”の称号をかけて有力馬が参戦してくる。

レベルの高いレースなので、「4着以下」からの転戦が多くなるが、この組の数字が特筆。
過去10年でのべ16頭がニューイヤーカップに参戦し、6勝、2着1回、3着1回！勝率37.5%、連対率43.8%と好成績を残している。
さらに、6勝のうち、4勝はニューイヤーカップに出走してきた「全日本2歳優駿」出走組の中で“最先着”を果たした馬なのだ。


その他の2歳重賞は、全て地方馬限定戦。
各重賞の上位～下位まで、多くの馬がニューイヤーカップに挑戦しているが、成績はあまり安定していない。

共通点となると…「全日本2歳優駿」出走かつニューイヤーカップで3着内に好走した9頭のうち、6頭は該当の2歳重賞で3着内に好走実績あり。
残りの3頭は該当の重賞に出走した経歴はないものの、2頭はホッカイドウ競馬の重賞ウイナーだった。

2018年全日本2歳優駿の結果

今回の「南関データ分析」はここまで！
次回は1月16日(水)に船橋競馬場で行われるスプリント重賞「船橋記念(S3)」です！

南関データ分析とは

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