
ガラスの蹄鉄が似合うのは?「東京シンデレラマイル(S3)」!
南関東所属馬のみで争われる唯一の牝馬重賞!
今年で13回目と歴史は浅いが、“南関東No.1”の座をかけた争いは、年末の風物詩にもなっている。
年 | 優勝馬 | 所属 | 種牡馬 | 人気 |
---|---|---|---|---|
2018年 | ラーゴブルー | 川崎 | ハーツクライ | 1人気 |
2017年 | ニシノラピート | 大井 | サウスヴィグラス | 11人気 |
2016年 | トーセンセラヴィ | 浦和 | ディープインパクト | 1人気 |
2015年 | ブルーチッパー | 大井 | ボーナスフィーバー | 2人気 |
2014年 | ノットオーソリティ | 船橋 | スウェプトオーヴァーボード | 2人気 |
2013年 | ビタースウィート | 大井 | Afleet Alex | 4人気 |
2012年 | ミヤサンキューティ | 大井 | クロフネ | 10人気 |
2011年 | テイエムヨカドー | 船橋 | テイエムオペラオー | 12人気 |
2010年 | ザッハーマイン | 船橋 | Mineshaft | 1人気 |
2009年 | パノラマビューティ | 船橋 | ダンスインザダーク | 4人気 |
森泰斗騎手が好相性!
年 | 1着 | 2着 | 3着 |
---|---|---|---|
2018年 | 御神本 訓史 | 的場 文男 | 真島 大輔 |
2017年 | 的場 文男 | 本橋 孝太 | 今野 忠成 |
2016年 | 森 泰斗 | 藤井 勘一郎 | 阿部 龍 |
2015年 | 森 泰斗 | 真島 大輔 | 笹川 翼 |
2014年 | 御神本 訓史 | 山崎 誠士 | 森 泰斗 |
2013年 | 佐藤 博紀 | 森 泰斗 | 山崎 誠士 |
2012年 | 真島 大輔 | 森 泰斗 | 戸崎 圭太 |
2011年 | 山田 信大 | 今野 忠成 | 戸崎 圭太 |
2010年 | 的場 文男 | 左海 誠二 | 柏木 健宏 |
2009年 | 張田 京 | 真島 大輔 | 今野 忠成 |
「森泰斗騎手」が2勝、2着2回、3着1回と大活躍!
2012年~2014年は悔しい競馬が続いていたが、2015年ブルーチッパー、2016年トーセンセラヴィで連勝を決めている。
また、優勝騎手のうち、「張田京騎手」、「山田信大騎手」、「佐藤博紀騎手」は、現在、調教師として活躍中。
偶然にも「2015年4月1日付」で調教師免許を取得した“同期”だが、今後も調教師として地方競馬を盛り上げてくれることだろう。
ちなみに、「佐藤博紀調教師」のお子様(佐藤翔馬くん)は、JRA第39期競馬学校騎手課程に合格し、2020年4月より同学校に入学予定。
大井所属馬の勢いが抜群!
所属 | 1着 | 2着 | 3着 | 4着以下 | 勝率 | 連対率 |
---|---|---|---|---|---|---|
浦和 | 1 | 0 | 0 | 5 | 16.7% | 16.7% |
船橋 | 4 | 3 | 3 | 34 | 9.1% | 15.9% |
大井 | 4 | 7 | 5 | 70 | 4.7% | 12.8% |
川崎 | 1 | 0 | 2 | 19 | 4.5% | 4.5% |
過去10年で4勝、2着3回、3着3回の成績を残している「船橋所属馬」。
対する地元の「大井所属馬」は4勝、2着7回、3着5回。
ほぼ互角の成績だが、直近5年の成績を比べてみると…
「船橋所属馬」が1勝、2着1回、3着1回と苦戦しているのに対し、「大井所属馬」は2勝、2着4回、3着2回と絶好調!
さらに踏み込むと、上記「大井所属馬」のうち、1勝、2着3回、3着2回は「荒山厩舎」によるものだ。
2019年の大井リーディングトレーナーは、12月6日終了時点で「1位:荒山厩舎(59勝)」、「2位:藤田厩舎(53勝)」、「3位:堀厩舎(48勝)」。
今年の開催は残すところ「6日間」。し烈なリーディング争いにもぜひご注目頂きたい。
ちなみに、2016年~2018年は藤田厩舎が大井リーディングを獲得、荒山厩舎は2015年以来のタイトルを目指すことになる。
2019年大井リーディングトレーナーはこちら
1、2番人気は信頼度高い!
人気別 | 1着 | 2着 | 3着 | 4着以下 | 勝率 | 連対率 |
---|---|---|---|---|---|---|
1人気 | 3 | 1 | 1 | 5 | 30.0% | 40.0% |
2人気 | 2 | 5 | 1 | 2 | 20.0% | 70.0% |
3人気 | 0 | 1 | 3 | 6 | 0.0% | 10.0% |
4人気 | 2 | 0 | 2 | 6 | 20.0% | 20.0% |
5人気 | 0 | 1 | 0 | 9 | 0.0% | 10.0% |
6人気以下 | 3 | 2 | 3 | 100 | 2.8% | 4.6% |
「1番人気馬」は過去10年で3勝、2着1回、3着1回。
これに匹敵する成績を残しているのが「2番人気馬」で2勝、2着5回、3着1回だ。
一昨年こそ人気馬総崩れで三連単240万円超の大波乱となったが、
その他の9年間は「2番人気以内」の馬が必ず1頭以上、3着内に好走し、「1、2番人気馬」でのワンツー決着も4回(過去5年で3回)あった。
一方、「6番人気以下」の激走にも注意したい。
「6番人気以下」は3勝を挙げているが、いずれも「10番人気以下」によるものだ。
一昨年は三連単240万円超!
年 | 単勝(円) | 馬複(円) | 三連単(円) |
---|---|---|---|
2018年 | 190 | 630 | 3,870 |
2017年 | 6,150 | 27,690 | 2,405,610 |
2016年 | 150 | 460 | 2,690 |
2015年 | 350 | 220 | 4,010 |
2014年 | 300 | 5,340 | 52,840 |
2013年 | 650 | 2,150 | 23,490 |
2012年 | 3,180 | 12,460 | 264,260 |
2011年 | 8,880 | 19,400 | 251,630 |
2010年 | 130 | 480 | 8,970 |
2009年 | 660 | 4,620 | 43,460 |
平均 | 2,064 | 7,345 | 306,083 |
10番人気以下の馬が優勝した年は「2011年・2012年・2017年」の3回。
いずれも高配当となったが、特に2017年は「11番人気 ⇒ 5番人気 ⇒ 10番人気」の決着で、三連単240万円超のビッグ配当となった。
圧倒的に内枠有利!
枠番 | 1着 | 2着 | 3着 | 4着以下 | 勝率 | 連対率 |
---|---|---|---|---|---|---|
1枠 | 2 | 2 | 2 | 12 | 11.1% | 22.2% |
2枠 | 2 | 0 | 2 | 16 | 10.0% | 10.0% |
3枠 | 1 | 3 | 2 | 14 | 5.0% | 20.0% |
4枠 | 0 | 4 | 1 | 15 | 0.0% | 20.0% |
5枠 | 1 | 1 | 0 | 18 | 5.0% | 10.0% |
6枠 | 1 | 0 | 2 | 17 | 5.0% | 5.0% |
7枠 | 2 | 0 | 1 | 17 | 10.0% | 10.0% |
8枠 | 1 | 0 | 0 | 19 | 5.0% | 5.0% |
「東京シンデレラマイル」のレース名通り、「大井1,600m」で争われる。
フルゲートは16頭で、過去10年は全て15頭以上の多頭数でレースが実施されている。
過去10年で最も優勝馬を輩出している「枠番」は「1枠」、「2枠」、「7枠」の各2勝。
この結果からでも内側の成績の良さが分かるが、これを2着、3着にまで広げると内/外の差はさらに明白になる。
1~3着に好走した頭数を合計すると、「内枠(※)が21」、「外枠が9」。
圧倒的に「内枠」の好走率が高く、特に「1枠」は2勝、2着2回、3着2回と抜群の成績を残している。
昨年こそ「1枠」は4着だったが、2013年~2017年は必ず「1枠」が3着内に好走していた。
多頭数のレースに加え、「大井1,600m」は内回りコースで行われるだけに、“経済コース”は有利に働くのかもしれない。
※「1~4枠」を内枠、「5~8枠」を外枠とする
各世代が活躍!
年齢 | 1着 | 2着 | 3着 | 4着以下 | 勝率 | 連対率 |
---|---|---|---|---|---|---|
3歳 | 1 | 4 | 3 | 31 | 2.6% | 12.8% |
4歳 | 2 | 2 | 1 | 20 | 8.0% | 16.0% |
5歳 | 3 | 1 | 3 | 34 | 7.3% | 9.8% |
6歳 | 2 | 2 | 2 | 33 | 5.1% | 10.3% |
7歳以上 | 2 | 1 | 1 | 10 | 14.3% | 21.4% |
勝ち数こそ「5歳馬」の3勝がトップだが、連対率で見ると各世代がほぼ横一線。
経験の比較的少ない「3歳馬」も“斤量1kg減”の恩恵があり、1勝、2着4回、3着3回と上々の数字を残している。
格の違いを見せつける!
斤量 | 1着 | 2着 | 3着 | 4着以下 | 勝率 | 連対率 |
---|---|---|---|---|---|---|
56kg以上 | 7 | 5 | 8 | 31 | 13.7% | 23.5% |
54~55kg | 3 | 4 | 1 | 50 | 5.2% | 12.1% |
53kg以下 | 0 | 1 | 1 | 47 | 0.0% | 2.0% |
東京シンデレラマイルの負担重量はクラス別定で以下の通りとなる。
▼A1級56kg A2級55kg B1級以下53kg 3歳馬1kg減
2018.12.25から2019.12.20までのダートグレード競走/JRA重賞勝ち馬2kg、南関重賞勝ち馬1kg加増
(2歳・3歳限定競走の成績を除く)
A1馬、いわゆるオープン馬は「56kg以上(※)」を背負うことになるが、「56kg以上」の成績は7勝、2着5回、3着8回。
昨年も1着~3着を独占しているが、勝率、連対率ともに「54~55kg」及び「53kg以下」を大きくリードしている。
なお、「53kg以下」での好走例は、2009年2着ラインジュエル(53kg)、2017年3着グラスサファイヤ(52kg)のみ。
※3歳馬は1kg減なので、3歳馬のA1級は「55kg以上」となる
(2014年の優勝馬ノットオーソリティが「55kg」に該当)
上位馬は要注目!
ロジータ記念着順 | 1着 | 2着 | 3着 | 4着以下 | 勝率 | 連対率 |
---|---|---|---|---|---|---|
ロジータ記念1着 | 1 | 1 | 0 | 2 | 25.0% | 50.0% |
ロジータ記念2着 | 0 | 2 | 0 | 1 | 0.0% | 66.7% |
ロジータ記念3着 | 0 | 1 | 1 | 2 | 0.0% | 25.0% |
ロジータ記念4着以下 | 0 | 0 | 1 | 16 | 0.0% | 0.0% |
秋の3歳女王決定戦「ロジータ記念(S1)」。
3歳牝馬のトップクラスが集結するレースで、上位馬が東京シンデレラマイルに転戦してくるケースも多い。
「ロジータ記念」の1~3着馬はのべ11頭が参戦して1勝、2着4回、3着1回。
3着内率は54.5%にもなるだけに、上位馬が出走してくるようなら軽視はできない。
2019年ロジータ記念の結果
昨年から実施のトライアル
トライアル着順 | 1着 | 2着 | 3着 | 4着以下 | 勝率 | 連対率 |
---|---|---|---|---|---|---|
トライアル1着 | 1 | 0 | 0 | 0 | 100.0% | 100.0% |
トライアル2着 | 0 | 0 | 0 | 1 | 0.0% | 0.0% |
トライアル3着 | 0 | 1 | 0 | 0 | 0.0% | 100.0% |
トライアル4着以下 | 0 | 0 | 0 | 1 | 0.0% | 0.0% |
昨年から実施されている「シンデレラマイルトライアル競走」。
本番と同条件「大井1,600m」で行われているトライアルで、重要な参考レースとなるだろう。
実施初年度の優勝馬はラーゴブルー、同3着にニシノラピート。
結果的にはレベルの高い一戦となっており、この2頭は東京シンデレラマイルでも1、2着に好走している。
2019年シンデレラマイルトライアルの結果
南関重賞の連対実績が!?
クイーン賞着順 | 1着 | 2着 | 3着 | 4着以下 | 勝率 | 連対率 |
---|---|---|---|---|---|---|
クイーン賞1着 | 0 | 0 | 0 | 0 | - | - |
クイーン賞2着 | 1 | 0 | 1 | 0 | 50.0% | 50.0% |
クイーン賞3着 | 1 | 0 | 0 | 1 | 50.0% | 50.0% |
クイーン賞4着以下 | 1 | 2 | 1 | 18 | 4.5% | 13.6% |
12月の初旬に船橋1,800mで行われているダートグレード競走「クイーン賞(Jpn3)」。
「クイーン賞」優勝馬は出走していないものの、2着及び3着馬はのべ4頭が出走。
結果は2勝、3着1回で、勝率50.0%、3着内率は75.0%にもなる。
また、「クイーン賞」で4着以下に敗れた馬も見逃せない。
該当馬はのべ22頭が出走し、1勝、2着2回、3着1回。3着内に好走した4頭はいずれも南関重賞で連対実績があった実力馬だ。
2019年クイーン賞の結果
JBC着順 | 1着 | 2着 | 3着 | 4着以下 | 勝率 | 連対率 |
---|---|---|---|---|---|---|
JBC1着 | 0 | 0 | 0 | 0 | - | - |
JBC2着 | 0 | 0 | 0 | 0 | - | - |
JBC3着 | 1 | 1 | 0 | 2 | 25.0% | 50.0% |
JBC4着以下 | 2 | 0 | 0 | 11 | 15.4% | 15.4% |
ダート女王決定戦「JBCレディスクラシック(Jpn1)」。
本レースは2011年から実施されているので、データは過去8年分のものとなる。
上位勢では、「JBCレディスクラシック」3着馬が4頭参戦して、1勝、2着1回。
東京シンデレラマイルで連対した2頭は、ともに“川崎1,600m”で行われた「JBCレディスクラシック」の3着馬だった。
※4着以下に敗れた2頭は、大井1,800mと金沢1,500mのJBCレディスクラシックに出走
また、JBCレディスクラシックで4着以下に敗れた馬で、東京シンデレラマイルを制した馬は2頭。
こちらは、ともに“大井1,800m”のJBCレディスクラシックから巻き返している。
今年のJBCレディスクラシックは“浦和1,400m”。
さて、どういう結果となるか興味深いところだ。
2019年JBCレディスクラシックの結果
今回の「南関データ分析」はここまで!
次回は2歳女王決定戦!12月31日(火)大晦日に大井競馬場で行われる「東京2歳優駿牝馬(S1)」です!
南関重賞の過去の傾向をデータで分析!
知って得するデータから豆知識まで、予想に役立つデータをご紹介いたします!
(SPAT4プレミアムポイント事務局調べ)
競走除外馬及び出走取消馬はデータには含めておりません。
また、当コンテンツの内容においては、特定の馬の応援や推奨などを行うものではありません。
データ満載!南関東4競馬場の情報は「nankankeiba.com」をチェック!