~南関重賞を解く~ 南関データ分析

2019年7月17日(水) 
サラ系3歳以上 船橋1,000m
習志野きらっとスプリント(S2)

レース紹介

SSSファイナル!「習志野きらっとスプリント(S2)」!
極限のスピードを競い合う地方競馬「スーパースプリントシリーズ2019(SSS)」。
各地のトライアルを勝ち抜いた快速馬たちが、ファイナルとなる船橋1,000m戦に集結する。

※2011年から実施されているため、過去8年分のデータとする

【過去8年の優勝馬】

優勝馬 所属 種牡馬 人気
2018年 アピア 大井 ファスリエフ 1人気
2017年 スアデラ 船橋 ゴールドアリュール 3人気
2016年 フラットライナーズ 船橋 シニスターミニスター 2人気
2015年 ルックスザットキル 大井 Wildcat Heir 1人気
2014年 ナイキマドリード 船橋 ワイルドラッシュ 3人気
2013年 ラブミーチャン 笠松 サウスヴィグラス 1人気
2012年 ラブミーチャン 笠松 サウスヴィグラス 1人気
2011年 ラブミーチャン 笠松 サウスヴィグラス 2人気

SSS創設初年度から3連覇の偉業を達成したラブミーチャン。
父サウスヴィグラスの代表産駒の1頭で、2歳馬としては史上初(※)の「NARグランプリ・年度代表馬(2009年)」を受賞している。
※2歳馬の年度代表馬受賞はラブミーチャンとハッピースプリント(2013年)

また、父にアメリカ出身馬を持つ馬が活躍中。
前述のサウスヴィグラスを筆頭に、過去8年の優勝馬のうち、7頭の父はアメリカ出身だ。
残りの1頭はゴールドアリュール産駒だが、その父はサンデーサイレンスなので“アメリカ系”となる。

過去5年の成績はこちら
第1回からの歴代優勝馬はこちら

スーパースプリントシリーズ2019特設サイト(KEIBA.GO.JP)

【騎手の傾向(敬称略)】

1着 2着 3着
2018年 御神本 訓史 西 啓太 赤岡 修次
2017年 本田 正重 岩橋 勇二 戸崎 圭太
2016年 左海 誠二 森 泰斗 笹川 翼
2015年 早田 功駿 町田 直希 本田 正重
2014年 川島 正太郎 真島 大輔 脇田 創
2013年 森 泰斗 町田 直希 的場 文男
2012年 濱口 楠彦 坂井 英光 和田 譲治
2011年 濱口 楠彦 坂井 英光 本橋 孝太

過去8年で複数回優勝している騎手は「故・濱口楠彦氏(笠松)」。
笑顔が印象的な「濱口楠彦氏」は、ラブミーチャンの主戦として、本競走の他にも数々のタイトルを獲得してきた。

近年は南関馬優勢!

【所属競馬場別の成績】

所属 1着 2着 3着 4着以下 勝率 連対率
浦和 0 1 2 9 0.0% 8.3%
船橋 3 2 4 24 9.1% 15.2%
大井 2 4 1 10 11.8% 35.3%
川崎 0 0 0 9 0.0% 0.0%
南関以外 3 1 1 30 8.6% 11.4%

各地のトライアルを勝ち抜いてきた韋駄天が集結する一戦。
勝ち星的には「南関東所属馬」と「南関東以外の所属馬」が互角の争いを演じている。

内訳を見てみると、2011年~2013年は「笠松所属」のラブミーチャン、2014年以降は「南関東所属馬」が優勝。
2、3着馬も「南関東所属馬」が大勢を占めるが、2017年タイセイバンデット(北海道・2着)、
2018年サクラレグナム(高知・3着)が上位を賑わせている。

優勝馬は全て1~3番人気馬!

【人気別成績】

人気別 1着 2着 3着 4着以下 勝率 連対率
1人気 4 1 1 2 50.0% 62.5%
2人気 2 1 2 3 25.0% 37.5%
3人気 2 1 1 4 25.0% 37.5%
4人気 0 4 0 4 0.0% 50.0%
5人気 0 0 1 7 0.0% 0.0%
6人気以下 0 1 3 62 0.0% 1.5%

人気馬が確実に結果を残している重賞。
過去8年の優勝馬は全て「1~3番人気馬」で、馬券圏内の24頭中、15頭を「1~3番人気馬」が占めている。
ただし、「1~3番人気馬」が上位3頭を独占したのは2011年の1回のみ。

堅い決着!

【配当傾向】

単勝(円) 馬複(円) 三連単(円)
2018年 160 850 23,130
2017年 400 2,020 10,420
2016年 380 1,200 14,350
2015年 250 700 5,590
2014年 570 2,460 18,070
2013年 110 500 1,840
2012年 140 200 1,830
2011年 350 300 1,940
平均 295 1,029 9,646

前項の「人気別成績」と同様、配当金も落ち着いた決着が多い。
特に「単勝」はその傾向が顕著となっており、最高配当は570円、過去8年の平均配当は295円という低さだ。

6枠・7枠!

【枠番別の成績】

枠番 1着 2着 3着 4着以下 勝率 連対率
1枠 0 0 0 8 0.0% 0.0%
2枠 0 1 0 7 0.0% 12.5%
3枠 1 0 1 12 7.1% 7.1%
4枠 1 0 2 11 7.1% 7.1%
5枠 1 2 2 10 6.7% 20.0%
6枠 3 1 2 9 20.0% 26.7%
7枠 2 3 1 10 12.5% 31.3%
8枠 0 1 0 15 0.0% 6.3%

「枠番別」で最も成績が良いのは「6枠」。
過去8年で3勝、2着1回、3着2回の成績を残しており、現在、6年連続で3着内に好走している。
(2013年のみ「6枠」は1頭だが、「6枠」の2頭が同時に3着内に好走した例は1度もない)

また、「6枠」の隣、「7枠」の成績も良く、過去8年で2勝、2着3回、3着1回。
「6枠」と「7枠」が同時に3着内に好走した回数は、なんと“4回”にもなる。

スピード比べなら性別は関係ない!

【牡馬牝馬別の成績】

性別 1着 2着 3着 4着以下 勝率 連対率
牡馬 3 7 6 61 3.9% 13.0%
牝馬 4 1 2 19 15.4% 19.2%
セン馬 1 0 0 2 33.3% 33.3%

「牝馬」が4勝、2着1回、3着2回と好成績!
ラブミーチャンの3連覇はあったものの、「牡馬」とそん色ない成績を残している。

今年度の「南関データ分析」にて分析した「1,200m以下の重賞」は、本競走と「優駿スプリント(S2)」の2競走。
優駿スプリントの時も「牡馬5勝」「牝馬3勝」とほぼ互角だったが、本競走では「牝馬」の勝利数が「牡馬」を上回っている。

やはり、“スピードスター”には性別など関係ない!ということだろう。

若さと勢い!

【年齢別の成績】

年齢 1着 2着 3着 4着以下 勝率 連対率
3歳 1 1 0 0 50.0% 100.0%
4歳 3 1 2 9 20.0% 26.7%
5歳 1 2 1 12 6.3% 18.8%
6歳 1 2 1 17 4.8% 14.3%
7歳以上 2 2 4 44 3.8% 7.7%

「年齢」は若い方が有利な傾向!

連対率100%の「3歳馬」は、2015年優勝馬ルックスザットキルと2018年2着馬クルセイズスピリツ。
斤量面の恩恵はあるものの、古馬の壁を感じさせない走りを見せている。

また、「4歳馬」の成績も良く、過去8年で3勝、2着1回、3着2回。
「3歳馬」と「4歳馬」のワンツー決着は1回も無いものの、若い馬の勢いには注目したいところだ。

ちなみに、ラブミーチャンは「4~6歳時」に3連覇を達成。
「7歳以上」の優勝馬はナイキマドリードとアピアの2頭で、偶然にも、両馬のみ前走で敗戦を喫していた。

【早池峰スーパースプリント(早池峰SS)の成績】

早池峰SS着順 1着 2着 3着 4着以下 勝率 連対率
早池峰SS1着 0 0 0 0 - -
早池峰SS2着 0 0 0 0 - -
早池峰SS3着 0 0 0 0 - -
早池峰SS4着以下 0 0 0 0 - -

2016年から行われている東北地区のSSSトライアル。
残念ながら、過去に「早池峰(はやちね)スーパースプリント」をステップに参戦してきた馬はいない。

2019年早池峰スーパースプリントの結果

【川崎スパーキングスプリント(川崎SS)の成績】

川崎SS着順 1着 2着 3着 4着以下 勝率 連対率
川崎SS1着 1 0 3 5 11.1% 11.1%
川崎SS2着 0 1 0 5 0.0% 16.7%
川崎SS3着 0 0 0 4 0.0% 0.0%
川崎SS4着以下 0 0 1 12 0.0% 0.0%

南関東地区のSSSトライアル。
ファイナルである「習志野きらっとスプリント」に出走してくる馬も多く、最も重要なトライアルと言えよう。

過去8年の優勝馬は9頭(同着1回あり)全て出走してきており、1勝、3着3回。
抜群の成績を残している訳でもないが、9頭中7頭が掲示板を確保しているように、堅実さは魅力だろう。

逆に、「川崎スパーキングスプリント」で敗れた馬たちは不振。
該当馬はのべ23頭が参戦しているが、2着、3着がそれぞれ1回あるのみだ。

2019年川崎スパーキングスプリントの結果

【園田FCスプリント(園田FCS)の成績】

園田FCS着順 1着 2着 3着 4着以下 勝率 連対率
園田FCS1着 0 0 0 5 0.0% 0.0%
園田FCS2着 0 0 0 1 0.0% 0.0%
園田FCS3着 0 0 0 0 - -
園田FCS4着以下 0 0 0 1 0.0% 0.0%

近畿・四国地区のSSSトライアル。
優勝馬は5頭が参戦しているが、習志野きらっとスプリントで3着内に好走した馬はいない。

2019年園田FCスプリントの結果

【九州地区トライアル(TR)の成績】

九州地区TR着順 1着 2着 3着 4着以下 勝率 連対率
九州地区TR1着 0 0 0 1 0.0% 0.0%
九州地区TR2着 0 0 0 0 - -
九州地区TR3着 0 0 0 0 - -
九州地区TR4着以下 0 0 0 0 - -

九州地区のSSSトライアル。
2011年は荒尾競馬で行われたが、その他の年は、園田競馬の「園田FCスプリント」が近畿・中四国・九州地区のトライアルを担っていた。

今年は九州地区トライアルとして、佐賀競馬の「佐賀がばいダッシュ」が追加されている。

2019年佐賀がばいダッシュの結果

【グランシャリオ門別スプリント(門別S)の成績】

門別S着順 1着 2着 3着 4着以下 勝率 連対率
門別S1着 0 1 0 1 0.0% 50.0%
門別S2着 0 0 0 0 - -
門別S3着 0 0 0 2 0.0% 0.0%
門別S4着以下 0 0 0 1 0.0% 0.0%

北海道地区(※)のSSSトライアル。
優勝馬は2頭が参戦し、2014年のアウヤンテプイが4着、2017年のタイセイバンデットが2着に好走している。
※2015年以前は北海道・東北地区トライアル

2019年グランシャリオ門別スプリントの結果

【東海・北陸地区トライアル(TR)の成績】

東海・北陸地区TR着順 1着 2着 3着 4着以下 勝率 連対率
東海・北陸地区TR1着 3 0 0 2 60.0% 60.0%
東海・北陸地区TR2着 0 0 0 2 0.0% 0.0%
東海・北陸地区TR3着 0 0 0 0 - -
東海・北陸地区TR4着以下 0 0 0 2 0.0% 0.0%

東海・北陸地区のSSSトライアル。
過去8年で3勝を挙げているが、いずれもラブミーチャンが該当する。

なお、昨年と今年の東海・北陸地区トライアルは金沢競馬の「日本海スプリント」となっている。
※2017年以前は名古屋でら馬スプリント(名古屋)

2019年日本海スプリントの結果

【優駿スプリントの成績】

優駿スプリント着順 1着 2着 3着 4着以下 勝率 連対率
優駿スプリント1着 1 1 0 0 50.0% 100.0%
優駿スプリント2着 0 0 0 0 - -
優駿スプリント3着 0 0 0 0 - -
優駿スプリント4着以下 0 0 0 0 - -

南関東3歳スプリント王を決する「優駿スプリント(S2)」。

この時期に3歳馬が古馬重賞に挑戦する例は少ないが、過去には2頭の優勝馬が参戦して1勝、2着1回。
「年齢別の成績」でご紹介した“3歳馬の連対率100%”はここに該当する。

2019年優駿スプリントの結果

【閃光スプリントの成績(過去3回)】

閃光スプリント着順 1着 2着 3着 4着以下 勝率 連対率
閃光スプリント1着 2 0 0 1 66.7% 66.7%
閃光スプリント2着 0 0 0 1 0.0% 0.0%
閃光スプリント3着 0 0 0 1 0.0% 0.0%
閃光スプリント4着以下 0 0 0 0 - -

2016年から実施されている習志野きらっとスプリントトライアル。
昨年のみ船橋1,000mで行われたが、今年を含めた3回は1,200mで行われている。

トライアルとしての歴史は浅いが、習志野きらっとスプリントとは相性抜群!
過去3回の優勝馬のうち、2頭が習志野きらっとスプリントを優勝、残りの1頭も4着に好走している。

2019年閃光スプリントの結果

先手必勝!

【1~3着馬の4コーナー通過順】

1着 2着 3着
1番手 4 2 1
2~5番手 4 5 3
6~10番手 0 1 4
11番手以降 0 0 0

向こう正面からスタートし、3、4コーナーから直線へ。
終い一手では厳しく、4コーナーを5番手以内では通過したいところだろう。

特に好成績を挙げているのは「4コーナー先頭」の馬(※)。
過去8年で4頭が優勝し、3着内を外したのは僅かに2回のみだ。
※4コーナー先頭≠単独先頭

ちなみに、優勝馬8頭のうち、4コーナーで最も後ろにいたのは、「5番手」のナイキマドリード(2014年)とアピア(2018年)。
ともに、船橋1,000mの重賞を複数回優勝しているスペシャリストだ。


今回の「南関データ分析」はここまで!
次回は7月25日(木)に浦和競馬場で行われる「プラチナカップ(S3)」です!

南関データ分析とは

南関重賞の過去の傾向をデータで分析!
知って得するデータから豆知識まで、予想に役立つデータをご紹介いたします!

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また、当コンテンツの内容においては、特定の馬の応援や推奨などを行うものではありません。

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