~南関重賞を解く~ 南関データ分析

2020年2月12日(水) 
サラ系4歳以上 船橋1,800m
報知グランプリカップ(S3)

レース紹介

伝統の船橋重賞!「報知グランプリカップ(S3)」!
今年で56回目を迎える一戦。
1964年(昭和39年)の第1回~第34回までは“オールカマー”、第35回以降は“サラ系”で行われている。

【過去10年の優勝馬】

優勝馬 所属 種牡馬 人気
2019年 タービランス 浦和 パイロ 1人気
2018年 リッカルド 船橋 フサイチリシャール 3人気
2017年 エンパイアペガサス 浦和 エンパイアメーカー 2人気
2016年 タイムズアロー 船橋 タイムパラドックス 4人気
2015年 バトードール 船橋 クロフネ 4人気
2014年 オメガインベガス 船橋 スペシャルウィーク 1人気
2013年 スターシップ 船橋 クロフネ 7人気
2012年 ケイアイライジン 船橋 Came Home 5人気
2011年 キングバンブー 船橋 キングヘイロー 1人気
2010年 マンオブパーサー 船橋 タヤスツヨシ 3人気

“移籍馬”の活躍が目立つレース。
過去10年の優勝馬は全て「JRA」もしくは「南関東以外」からの移籍馬だが、特筆は“元JRA所属馬(太字)”の8頭。

元JRA所属馬8頭のうち、マンオブパーサー・リッカルドはダートグレード競走覇者、オメガインベガス・バトードールは同競走で連対実績がある。
南関東移籍で再ブレイクした馬、移籍を機に素質が開花した馬など、新天地で活躍する馬は少なくないようだ。
ちなみに、元JRA所属馬8頭のうち、スターシップを除く7頭は報知グランプリカップが“南関東重賞初制覇”だった。

報知グランプリカップは第34回まではオールカマーとして実施されていた競走。
その歴史の中で、アングロアラブ(アア)の優勝は5回(4頭)を数える。

過去5年の成績はこちら
第1回からの歴代優勝馬はこちら

大井所属騎手が近年のトレンド!

【騎手の傾向(敬称略)】

1着 2着 3着
2019年 森 泰斗 本田 正重 矢野 貴之
2018年 矢野 貴之 真島 大輔 御神本 訓史
2017年 村上 忍 和田 譲治 矢野 貴之
2016年 真島 大輔 笹川 翼 的場 文男
2015年 今野 忠成 御神本 訓史 左海 誠二
2014年 戸崎 圭太 吉原 寛人 的場 文男
2013年 石崎 駿 戸崎 圭太 川島 正太郎
2012年 川島 正太郎 戸崎 圭太 石崎 駿
2011年 御神本 訓史 C.デムーロ 水野 貴史
2010年 菅原 勲 的場 文男 今野 忠成

「大井所属騎手」の活躍が目覚ましい!
特に、直近5年は2勝、2着4回、3着4回と抜群の成績だ。

※2014年の「戸崎圭太騎手」はJRA所属

船橋所属馬が圧倒!

【所属競馬場別の成績】

所属 1着 2着 3着 4着以下 勝率 連対率
浦和 2 2 0 13 11.8% 23.5%
船橋 8 4 7 56 10.7% 16.0%
大井 0 4 2 16 0.0% 18.2%
川崎 0 0 1 12 0.0% 0.0%

地元の「船橋所属馬」が8勝、2着4回、3着7回と好成績。
出走頭数が多いので連対率は他の所属馬に譲るが、地元のタイトルをガッチリと守っている。

また、直近3年で2勝を挙げる「浦和所属馬」にも注目したい。
「過去10年の優勝馬」の項目では“元JRA所属馬の8頭”をご紹介したが、残りの2頭は「浦和所属馬」が該当する。
この2頭は南関東以外からの移籍馬となるが、元所属地ではスター級の活躍をしていた共通点がある。

大混戦の様相!

【人気別成績】

人気別 1着 2着 3着 4着以下 勝率 連対率
1人気 3 2 1 4 30.0% 50.0%
2人気 1 3 1 5 10.0% 40.0%
3人気 2 3 1 4 20.0% 50.0%
4人気 2 1 2 5 20.0% 30.0%
5人気 1 0 1 8 10.0% 10.0%
6人気以下 1 1 4 71 1.3% 2.6%

「4番人気以内」の馬が好成績ではあるものの、人気別では大混戦。

最も勝利数が多いのは「1番人気馬」の3勝だが、連対率では「1~3番人気馬」が互角の成績。
さらに、3着内率まで広げると、「1~4番人気馬」が50.0~60.0%で並んでいる。

混戦に拍車をかけているのは「1番人気馬」の不振だが、昨年は5年ぶりに「1番人気馬」が勝利。
ただし、データ的に見ると過信は禁物だろう。

人気サイドでも配当は!?

【配当傾向】

単勝(円) 馬複(円) 三連単(円)
2019年 310 11,230 210,590
2018年 430 760 19,390
2017年 580 1,840 20,040
2016年 1,060 1,810 20,850
2015年 860 1,370 106,120
2014年 270 600 4,880
2013年 1,470 1,770 24,510
2012年 1,990 4,680 46,700
2011年 170 1,330 20,310
2010年 460 640 7,440
平均 760 2,603 48,083

「単勝」の平均配当は760円。
1番人気馬が3勝のみなので、やや高めの配当と言っても良さそう。

過去10年の優勝馬は5番人気以内が9回、2着馬は4番人気以内が9回。
上位人気馬同士の組み合わせが多い一方、配当金は高めとなっているようだ。

枠番による差は少ない!

【枠番別の成績】

枠番 1着 2着 3着 4着以下 勝率 連対率
1枠 0 2 0 7 0.0% 22.2%
2枠 1 0 1 7 11.1% 11.1%
3枠 3 1 0 12 18.8% 25.0%
4枠 1 2 2 11 6.3% 18.8%
5枠 0 0 3 14 0.0% 0.0%
6枠 2 0 3 15 10.0% 10.0%
7枠 1 2 0 17 5.0% 15.0%
8枠 2 3 1 14 10.0% 25.0%

「1枠」と「5枠」以外は全て優勝経験がある。
ただし、「1枠」の連対率は全体3位の22.2%となっており、最内枠だからマイナスということはなさそうだ。

【牡馬牝馬別の成績】

性別 1着 2着 3着 4着以下 勝率 連対率
牡馬 8 10 10 90 6.8% 15.3%
牝馬 1 0 0 3 25.0% 25.0%
セン馬 1 0 0 4 20.0% 20.0%

「牡馬」が8勝、2着10回、3着10回。
「牝馬」で唯一の優勝馬は2014年オメガインベガス。

若手の勢い!

【年齢別の成績】

年齢 1着 2着 3着 4着以下 勝率 連対率
4歳 2 0 2 5 22.2% 22.2%
5歳 1 0 2 15 5.6% 5.6%
6歳 2 3 3 11 10.5% 26.3%
7歳以上 5 7 3 66 6.2% 14.8%

ベテラン勢健在の中、「4歳馬」が2勝、3着2回と結果を出している。
出走頭数はのべ9頭と少ないものの、勝率22.2%、3着内率44.4%は立派な数字。
昨年も東京ダービー馬ハセノパイロが3着に好走している。

とはいえ、「7歳以上馬」のベテラン勢は5勝、2着7回、3着3回とさすがの強さ。
過去5年に限ると、全ての年で「7歳以上馬」が連対し、上位2着を独占した回数も3回ある。

トライアル組は苦戦中…

【チバテレ盃の着順別の成績】

チバテレ盃着順 1着 2着 3着 4着以下 勝率 連対率
チバテレ盃1着 1 0 1 5 14.3% 14.3%
チバテレ盃2着 0 0 0 3 0.0% 0.0%
チバテレ盃3着 1 0 0 3 25.0% 25.0%
チバテレ盃4着以下 0 0 1 19 0.0% 0.0%

報知グランプリカップのトライアル競走「チバテレ盃(準重賞)」。
2010年~2012年は「A2以下」、2013年からは「オープンクラス(※)」で行われている。

過去10年の「チバテレ盃」優勝馬は7頭が参戦し、1勝、3着1回。
唯一の勝利は2011年キングバンブーだが、オープンとなってからの成績はあまり良いとは言えない。

※2015年から準重賞に昇格

2020年チバテレ盃の結果

上位馬は活躍!?

【報知オールスターカップ(報知ASC)の着順別の成績】

報知ASC着順 1着 2着 3着 4着以下 勝率 連対率
報知ASC1着 0 1 1 0 0.0% 50.0%
報知ASC2着 1 0 0 5 16.7% 16.7%
報知ASC3着 1 1 0 1 33.3% 66.7%
報知ASC4着以下 0 2 2 10 0.0% 14.3%

お正月に川崎2,100mで行われる「報知オールスターカップ(S3)」。

過去10年で「報知オールスターカップ」優勝馬は2頭が参戦し、2着1回、3着1回。
さらに、同3着馬は3頭が参戦し、1勝、2着1回の成績を残している。

一方、「報知オールスターカップ」2着馬は相性があまり良くない。
昨年は該当のタービランスが一矢報いて勝利したものの、着順別では最多の6頭を送り込んで1勝、4着以下5回に留まっている。

また、「報知オールスターカップ」で4着以下に敗れた馬では「4着馬」に注目したい。
過去10年では5頭が報知グランプリカップに参戦し、2着2回、4着2回と安定感がある。

2020年報知オールスターカップの結果

勝島王冠組は実績馬重視?

【勝島王冠の着順別の成績】

勝島王冠着順 1着 2着 3着 4着以下 勝率 連対率
勝島王冠1着 0 1 0 0 0.0% 100.0%
勝島王冠2着 0 0 0 1 0.0% 0.0%
勝島王冠3着 0 1 0 0 0.0% 100.0%
勝島王冠4着以下 1 4 1 20 3.8% 19.2%

前年の11月後半~12月前半に大井1,800mで行われる「勝島王冠(S2)」(2017年までS3)。

距離1,800mは報知グランプリカップと共通しているものの、勝島王冠上位組の出走は少ない。
過去10年で「勝島王冠」1着~3着馬はそれぞれ1頭ずつ出走して、2着2回、4着以下1回。
僅か3頭しか出走していないが、好走率は高くなっている。

「勝島王冠」4着以下からはのべ26頭が参戦し、1勝、2着4回、3着1回。
なかなか共通点を探すのは難しいが、連対している5頭中、4頭は「勝島王冠以降に行われた重賞」で3着内の実績があった。

2019年勝島王冠の結果

今回の「南関データ分析」はここまで!
次回は2月19日(水)に浦和競馬場で行われる桜花賞トライアル「ユングフラウ賞(S2)」です!

南関データ分析とは

南関重賞の過去の傾向をデータで分析!
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(SPAT4プレミアムポイント事務局調べ)
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