
伝統の船橋重賞!「報知グランプリカップ(S3)」!
今年で56回目を迎える一戦。
1964年(昭和39年)の第1回~第34回までは“オールカマー”、第35回以降は“サラ系”で行われている。
年 | 優勝馬 | 所属 | 種牡馬 | 人気 |
---|---|---|---|---|
2019年 | タービランス | 浦和 | パイロ | 1人気 | 2018年 | リッカルド | 船橋 | フサイチリシャール | 3人気 |
2017年 | エンパイアペガサス | 浦和 | エンパイアメーカー | 2人気 |
2016年 | タイムズアロー | 船橋 | タイムパラドックス | 4人気 |
2015年 | バトードール | 船橋 | クロフネ | 4人気 |
2014年 | オメガインベガス | 船橋 | スペシャルウィーク | 1人気 |
2013年 | スターシップ | 船橋 | クロフネ | 7人気 |
2012年 | ケイアイライジン | 船橋 | Came Home | 5人気 |
2011年 | キングバンブー | 船橋 | キングヘイロー | 1人気 |
2010年 | マンオブパーサー | 船橋 | タヤスツヨシ | 3人気 |
“移籍馬”の活躍が目立つレース。
過去10年の優勝馬は全て「JRA」もしくは「南関東以外」からの移籍馬だが、特筆は“元JRA所属馬(太字)”の8頭。
元JRA所属馬8頭のうち、マンオブパーサー・リッカルドはダートグレード競走覇者、オメガインベガス・バトードールは同競走で連対実績がある。
南関東移籍で再ブレイクした馬、移籍を機に素質が開花した馬など、新天地で活躍する馬は少なくないようだ。
ちなみに、元JRA所属馬8頭のうち、スターシップを除く7頭は報知グランプリカップが“南関東重賞初制覇”だった。
報知グランプリカップは第34回まではオールカマーとして実施されていた競走。
その歴史の中で、アングロアラブ(アア)の優勝は5回(4頭)を数える。
大井所属騎手が近年のトレンド!
年 | 1着 | 2着 | 3着 |
---|---|---|---|
2019年 | 森 泰斗 | 本田 正重 | 矢野 貴之 |
2018年 | 矢野 貴之 | 真島 大輔 | 御神本 訓史 |
2017年 | 村上 忍 | 和田 譲治 | 矢野 貴之 |
2016年 | 真島 大輔 | 笹川 翼 | 的場 文男 |
2015年 | 今野 忠成 | 御神本 訓史 | 左海 誠二 |
2014年 | 戸崎 圭太 | 吉原 寛人 | 的場 文男 |
2013年 | 石崎 駿 | 戸崎 圭太 | 川島 正太郎 |
2012年 | 川島 正太郎 | 戸崎 圭太 | 石崎 駿 |
2011年 | 御神本 訓史 | C.デムーロ | 水野 貴史 |
2010年 | 菅原 勲 | 的場 文男 | 今野 忠成 |
「大井所属騎手」の活躍が目覚ましい!
特に、直近5年は2勝、2着4回、3着4回と抜群の成績だ。
※2014年の「戸崎圭太騎手」はJRA所属
船橋所属馬が圧倒!
所属 | 1着 | 2着 | 3着 | 4着以下 | 勝率 | 連対率 |
---|---|---|---|---|---|---|
浦和 | 2 | 2 | 0 | 13 | 11.8% | 23.5% |
船橋 | 8 | 4 | 7 | 56 | 10.7% | 16.0% |
大井 | 0 | 4 | 2 | 16 | 0.0% | 18.2% |
川崎 | 0 | 0 | 1 | 12 | 0.0% | 0.0% |
地元の「船橋所属馬」が8勝、2着4回、3着7回と好成績。
出走頭数が多いので連対率は他の所属馬に譲るが、地元のタイトルをガッチリと守っている。
また、直近3年で2勝を挙げる「浦和所属馬」にも注目したい。
「過去10年の優勝馬」の項目では“元JRA所属馬の8頭”をご紹介したが、残りの2頭は「浦和所属馬」が該当する。
この2頭は南関東以外からの移籍馬となるが、元所属地ではスター級の活躍をしていた共通点がある。
大混戦の様相!
人気別 | 1着 | 2着 | 3着 | 4着以下 | 勝率 | 連対率 |
---|---|---|---|---|---|---|
1人気 | 3 | 2 | 1 | 4 | 30.0% | 50.0% |
2人気 | 1 | 3 | 1 | 5 | 10.0% | 40.0% |
3人気 | 2 | 3 | 1 | 4 | 20.0% | 50.0% |
4人気 | 2 | 1 | 2 | 5 | 20.0% | 30.0% |
5人気 | 1 | 0 | 1 | 8 | 10.0% | 10.0% |
6人気以下 | 1 | 1 | 4 | 71 | 1.3% | 2.6% |
「4番人気以内」の馬が好成績ではあるものの、人気別では大混戦。
最も勝利数が多いのは「1番人気馬」の3勝だが、連対率では「1~3番人気馬」が互角の成績。
さらに、3着内率まで広げると、「1~4番人気馬」が50.0~60.0%で並んでいる。
混戦に拍車をかけているのは「1番人気馬」の不振だが、昨年は5年ぶりに「1番人気馬」が勝利。
ただし、データ的に見ると過信は禁物だろう。
人気サイドでも配当は!?
年 | 単勝(円) | 馬複(円) | 三連単(円) |
---|---|---|---|
2019年 | 310 | 11,230 | 210,590 |
2018年 | 430 | 760 | 19,390 |
2017年 | 580 | 1,840 | 20,040 |
2016年 | 1,060 | 1,810 | 20,850 |
2015年 | 860 | 1,370 | 106,120 |
2014年 | 270 | 600 | 4,880 |
2013年 | 1,470 | 1,770 | 24,510 |
2012年 | 1,990 | 4,680 | 46,700 |
2011年 | 170 | 1,330 | 20,310 |
2010年 | 460 | 640 | 7,440 |
平均 | 760 | 2,603 | 48,083 |
「単勝」の平均配当は760円。
1番人気馬が3勝のみなので、やや高めの配当と言っても良さそう。
過去10年の優勝馬は5番人気以内が9回、2着馬は4番人気以内が9回。
上位人気馬同士の組み合わせが多い一方、配当金は高めとなっているようだ。
枠番による差は少ない!
枠番 | 1着 | 2着 | 3着 | 4着以下 | 勝率 | 連対率 |
---|---|---|---|---|---|---|
1枠 | 0 | 2 | 0 | 7 | 0.0% | 22.2% |
2枠 | 1 | 0 | 1 | 7 | 11.1% | 11.1% |
3枠 | 3 | 1 | 0 | 12 | 18.8% | 25.0% |
4枠 | 1 | 2 | 2 | 11 | 6.3% | 18.8% |
5枠 | 0 | 0 | 3 | 14 | 0.0% | 0.0% |
6枠 | 2 | 0 | 3 | 15 | 10.0% | 10.0% |
7枠 | 1 | 2 | 0 | 17 | 5.0% | 15.0% |
8枠 | 2 | 3 | 1 | 14 | 10.0% | 25.0% |
「1枠」と「5枠」以外は全て優勝経験がある。
ただし、「1枠」の連対率は全体3位の22.2%となっており、最内枠だからマイナスということはなさそうだ。
性別 | 1着 | 2着 | 3着 | 4着以下 | 勝率 | 連対率 |
---|---|---|---|---|---|---|
牡馬 | 8 | 10 | 10 | 90 | 6.8% | 15.3% |
牝馬 | 1 | 0 | 0 | 3 | 25.0% | 25.0% |
セン馬 | 1 | 0 | 0 | 4 | 20.0% | 20.0% |
「牡馬」が8勝、2着10回、3着10回。
「牝馬」で唯一の優勝馬は2014年オメガインベガス。
若手の勢い!
年齢 | 1着 | 2着 | 3着 | 4着以下 | 勝率 | 連対率 |
---|---|---|---|---|---|---|
4歳 | 2 | 0 | 2 | 5 | 22.2% | 22.2% |
5歳 | 1 | 0 | 2 | 15 | 5.6% | 5.6% |
6歳 | 2 | 3 | 3 | 11 | 10.5% | 26.3% |
7歳以上 | 5 | 7 | 3 | 66 | 6.2% | 14.8% |
ベテラン勢健在の中、「4歳馬」が2勝、3着2回と結果を出している。
出走頭数はのべ9頭と少ないものの、勝率22.2%、3着内率44.4%は立派な数字。
昨年も東京ダービー馬ハセノパイロが3着に好走している。
とはいえ、「7歳以上馬」のベテラン勢は5勝、2着7回、3着3回とさすがの強さ。
過去5年に限ると、全ての年で「7歳以上馬」が連対し、上位2着を独占した回数も3回ある。
トライアル組は苦戦中…
チバテレ盃着順 | 1着 | 2着 | 3着 | 4着以下 | 勝率 | 連対率 |
---|---|---|---|---|---|---|
チバテレ盃1着 | 1 | 0 | 1 | 5 | 14.3% | 14.3% |
チバテレ盃2着 | 0 | 0 | 0 | 3 | 0.0% | 0.0% |
チバテレ盃3着 | 1 | 0 | 0 | 3 | 25.0% | 25.0% |
チバテレ盃4着以下 | 0 | 0 | 1 | 19 | 0.0% | 0.0% |
報知グランプリカップのトライアル競走「チバテレ盃(準重賞)」。
2010年~2012年は「A2以下」、2013年からは「オープンクラス(※)」で行われている。
過去10年の「チバテレ盃」優勝馬は7頭が参戦し、1勝、3着1回。
唯一の勝利は2011年キングバンブーだが、オープンとなってからの成績はあまり良いとは言えない。
※2015年から準重賞に昇格
2020年チバテレ盃の結果
上位馬は活躍!?
報知ASC着順 | 1着 | 2着 | 3着 | 4着以下 | 勝率 | 連対率 |
---|---|---|---|---|---|---|
報知ASC1着 | 0 | 1 | 1 | 0 | 0.0% | 50.0% |
報知ASC2着 | 1 | 0 | 0 | 5 | 16.7% | 16.7% |
報知ASC3着 | 1 | 1 | 0 | 1 | 33.3% | 66.7% |
報知ASC4着以下 | 0 | 2 | 2 | 10 | 0.0% | 14.3% |
お正月に川崎2,100mで行われる「報知オールスターカップ(S3)」。
過去10年で「報知オールスターカップ」優勝馬は2頭が参戦し、2着1回、3着1回。
さらに、同3着馬は3頭が参戦し、1勝、2着1回の成績を残している。
一方、「報知オールスターカップ」2着馬は相性があまり良くない。
昨年は該当のタービランスが一矢報いて勝利したものの、着順別では最多の6頭を送り込んで1勝、4着以下5回に留まっている。
また、「報知オールスターカップ」で4着以下に敗れた馬では「4着馬」に注目したい。
過去10年では5頭が報知グランプリカップに参戦し、2着2回、4着2回と安定感がある。
2020年報知オールスターカップの結果
勝島王冠組は実績馬重視?
勝島王冠着順 | 1着 | 2着 | 3着 | 4着以下 | 勝率 | 連対率 |
---|---|---|---|---|---|---|
勝島王冠1着 | 0 | 1 | 0 | 0 | 0.0% | 100.0% |
勝島王冠2着 | 0 | 0 | 0 | 1 | 0.0% | 0.0% |
勝島王冠3着 | 0 | 1 | 0 | 0 | 0.0% | 100.0% |
勝島王冠4着以下 | 1 | 4 | 1 | 20 | 3.8% | 19.2% |
前年の11月後半~12月前半に大井1,800mで行われる「勝島王冠(S2)」(2017年までS3)。
距離1,800mは報知グランプリカップと共通しているものの、勝島王冠上位組の出走は少ない。
過去10年で「勝島王冠」1着~3着馬はそれぞれ1頭ずつ出走して、2着2回、4着以下1回。
僅か3頭しか出走していないが、好走率は高くなっている。
「勝島王冠」4着以下からはのべ26頭が参戦し、1勝、2着4回、3着1回。
なかなか共通点を探すのは難しいが、連対している5頭中、4頭は「勝島王冠以降に行われた重賞」で3着内の実績があった。
2019年勝島王冠の結果
今回の「南関データ分析」はここまで!
次回は2月19日(水)に浦和競馬場で行われる桜花賞トライアル「ユングフラウ賞(S2)」です!
南関重賞の過去の傾向をデータで分析!
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(SPAT4プレミアムポイント事務局調べ)
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