~南関重賞を解く~ 南関データ分析

2020年4月15日(水) 
サラ系3歳 川崎1,600m
クラウンカップ(S3)

レース紹介

羽田盃トライアル「クラウンカップ(S3)」!
南関東クラシック第1戦「羽田盃(S1)」への“最終トライアル”。
優先出走権が得られる1,2着はもとより、「東京ダービー(S1)」へ向けて、少しでも賞金を加算したい各馬の熾烈な戦いが見所となる。

※2013年及び2014年は「東京ダービートライアル」として実施。

▼データ分析のポイント
・地方競馬らしい血統が活躍
・人気薄が台頭
・高配当を狙うならニューイヤーC組

【過去10年の優勝馬】

優勝馬 所属 種牡馬 人気
2019年 ホールドユアハンド 浦和 エスポワールシチー 2人気
2018年 スプリングマン 浦和 ローズキングダム 7人気
2017年 ローズジュレップ 浦和 ロージズインメイ 1人気
2016年 ガーニーフラップ 船橋 タイキシャトル 4人気
2015年 ウインバローラス 川崎 スターリングローズ 11人気
2014年 ワタリキングオー 川崎 キングヘイロー 4人気
2013年 アメイジア 船橋 イーグルカフェ 5人気
2012年 キタサンツバサ 船橋 アジュディケーティング 1人気
2011年 ナターレ 川崎 クロフネ 5人気
2010年 ポシビリテ 川崎 バトルライン 4人気

ダートで活躍した馬を父に持つ産駒が活躍している。

過去10年の優勝馬のうち、日本国内でダート重賞を制している種牡馬は…
バトルライン、クロフネ、イーグルカフェ、スターリングローズ、タイキシャトル、エスポワールシチーの6頭となる。

さらに、「ドバイワールドカップ(UAE・G1)」覇者ロージズインメイ、
“地方のサンデーサイレンス”とも呼ばれたアジュディケーティングも優勝馬を輩出している。

逆に、サウスヴィグラス、ゴールドアリュールといった種牡馬から優勝馬が出ていないのも特徴的だろう。

過去5年の成績はこちら
第1回からの歴代優勝馬はこちら

“せいじ”に注目!

【騎手の傾向(敬称略)】

1着 2着 3着
2019年 戸崎 圭太 石崎 駿 山崎 誠士
2018年 左海 誠二 石崎 駿 山崎 誠士
2017年 吉原 寛人 本田 正重 楢崎 功祐
2016年 的場 文男 左海 誠二 山崎 誠士
2015年 柴田 大知 真島 大輔 矢野 貴之
2014年 的場 文男 御神本 訓史 矢野 貴之
2013年 吉原 寛人 張田 京 石崎 駿
2012年 繁田 健一 石崎 駿 山崎 誠士
2011年 的場 文男 酒井 忍 水野 貴史
2010年 松岡 正海 戸崎 圭太 坂井 英光

過去10年で3勝を挙げる「的場文男騎手」!
クラウンカップは今年で23回目と歴史は浅いが、3回以上優勝している騎手は「的場文男騎手」のみで、全4勝を挙げている。

また、注目したいのは、名前が“せいじ”の2名。
直近4年に限ると、「左海誠二騎手」が1勝、2着1回、「山崎誠士騎手」が3着3回と活躍しているのだ。
さらに、上記2名が3着内に好走しなかった2017年の2着馬は「“セイジ”ーニアス」だった。

その他、目立つところでは、JRA所属の戸崎圭太騎手、柴田大知騎手、松岡正海騎手が優勝していることだろう。

河津厩舎&小久保厩舎!

【所属競馬場別の成績】

所属 1着 2着 3着 4着以下 勝率 連対率
浦和 3 0 1 18 13.6% 13.6%
船橋 3 6 3 29 7.3% 22.0%
大井 0 2 2 22 0.0% 7.7%
川崎 4 2 4 37 8.5% 12.8%

地元の「川崎所属馬」が4勝、2着2回、3着4回。
うち、2勝を挙げている「河津厩舎」だが、その時の鞍上は前述した柴田大知騎手、松岡正海騎手なのだ。
「河津裕昭調教師」といえば、1990年「ジャパンカップ(G1)」のイブンベイ!と、競馬歴の長い方は思い出すかもしれない。
最近では、JRA重賞に挑戦しているエン、障害で活躍しているトラスト(※)などを管理している。
※現在はJRA所属

クラウンカップ当日はJRA交流競走が行われることが多いが、JRA所属騎手と「河津厩舎」とのコンビには是非、ご注目を!

そして、注目の厩舎はもう一つ!
「浦和」の「小久保厩舎」が3年連続でクラウンカップ優勝馬を送り出している。
「小久保厩舎」は2012年から南関東リーディングを獲得しているだけに、今年も要注目の厩舎となるだろう。

人気薄が台頭する重賞!

【人気別成績】

人気別 1着 2着 3着 4着以下 勝率 連対率
1人気 2 2 1 5 20.0% 40.0%
2人気 1 0 1 8 10.0% 10.0%
3人気 0 1 3 6 0.0% 10.0%
4人気 3 0 1 6 30.0% 30.0%
5人気 2 1 0 7 20.0% 30.0%
6人気以下 2 6 4 74 2.3% 9.3%

「1番人気馬」は過去10年で2勝、2着2回、3着1回。
勝率こそ20.0%と高くはないが、連対率40.0%、3着内率50.0%と安定した成績を残している。

そして、特筆したいのは「6番人気以下」の2勝、2着6回、3着4回。
好走率も高く、連対率9.3%、3着内率14.0%と“人気薄”の激走が目立つ重賞だ。

超ビッグ配当の期待も!?

【配当傾向】

単勝(円) 馬複(円) 三連単(円)
2019年 590 1,560 17,900
2018年 1,650 5,540 92,600
2017年 140 4,150 76,220
2016年 680 4,010 32,920
2015年 4,140 68,900 6,183,360
2014年 1,070 970 37,800
2013年 990 14,860 215,380
2012年 250 1,790 12,580
2011年 1,090 25,030 322,600
2010年 950 1,470 33,160
平均 1,155 12,828 702,452

各賭式で高配当を連発。
過去10年の平均配当は「単勝1,155円」、「馬複12,828円」、「三連単:702,452円」。
2015年の超ビッグ配当が平均値を押し上げてはいるが、全体的に見ても荒れ気味というのが分かる。

南関東クラシックの王道路線「京浜盃(S2)」が直前に行われる年も多く、クラウンカップには力が拮抗したメンバーが揃う。
クラシックの権利取りがかかる一戦だけに、激しい争いが展開されているのだろう。

枠番による偏りは少ない!?

【枠番別の成績】

枠番 1着 2着 3着 4着以下 勝率 連対率
1枠 0 1 2 7 0.0% 10.0%
2枠 1 2 2 5 10.0% 30.0%
3枠 1 2 1 14 5.6% 16.7%
4枠 3 1 1 15 15.0% 20.0%
5枠 2 0 1 17 10.0% 10.0%
6枠 2 2 1 13 11.1% 22.2%
7枠 1 0 0 19 5.0% 5.0%
8枠 0 2 2 16 0.0% 10.0%

2018年までの10年間は「1枠」と「7枠」の連対実績がなかった。
しかしながら、2019年に「7枠」が1着、「1枠」が2着となったことで、全ての枠に連対実績ができたことになる。

最内と大外枠は勝ち星が無いものの、枠番による偏りは少ないと言えそうだ。

牡馬が強さを見せる!

【牡馬牝馬別の成績】

性別 1着 2着 3着 4着以下 勝率 連対率
牡馬 9 10 9 90 7.6% 16.1%
牝馬 1 0 1 15 5.9% 5.9%
セン馬 0 0 0 1 0.0% 0.0%

「牡馬」が9勝、2着10回、3着9回。
京浜盃と同様、牡馬クラシックを狙う馬たちが参戦しているだけに「牝馬」は少し分が悪い。

「牝馬」の優勝は2011年のナターレ。
過去の22回を振り返っても、「牝馬」による優勝はこの1回だけとなっている。

【つばき賞の着順別の成績】

つばき賞着順 1着 2着 3着 4着以下 勝率 連対率
つばき賞1着 1 0 0 1 50.0% 50.0%
つばき賞2着 0 1 0 1 0.0% 50.0%
つばき賞3着 0 0 0 0 - -
つばき賞4着以下 0 0 0 1 0.0% 0.0%

2018年より実施されているクラウンカップのトライアルレース。
クラウンカップと同じ「川崎1,600m」で争われる一戦で、1~3着馬には優先出走権が付与される。

2020年つばき(椿)賞の結果

京浜盃からの巻き返しに期待!

【京浜盃の着順別の成績】

京浜盃着順 1着 2着 3着 4着以下 勝率 連対率
京浜盃1着 0 0 0 0 - -
京浜盃2着 0 0 0 0 - -
京浜盃3着 0 1 0 1 0.0% 50.0%
京浜盃4着以下 3 0 3 18 12.5% 12.5%

羽田盃トライアルの「京浜盃(S2)」。
開催日程の関係上、年によって「京浜盃」と「クラウンカップ」の間隔はまちまちだが、今年は“中3週”となっている。
※2011年のみ京浜盃より先にクラウンカップを実施

「京浜盃」と「クラウンカップ」のレース間隔は比較的短いため、京浜盃上位馬の参戦は少ない。
逆に、京浜盃から出走してくる馬の多くは“京浜盃でクラシックに出走する権利が取れなかった”馬たちだ。

過去10年、「京浜盃4着以下」の馬はのべ24頭が出走し、3勝、3着3回。
2ケタ着順から巻き返す例もあり、京浜盃で惨敗した馬でも侮れないだろう。

2020年京浜盃の結果

高配当を狙うならココ

【ニューイヤーカップの着順別の成績】

ニューイヤーカップ着順 1着 2着 3着 4着以下 勝率 連対率
ニューイヤーカップ1着 0 0 1 1 0.0% 0.0%
ニューイヤーカップ2着 1 0 0 0 100.0% 100.0%
ニューイヤーカップ3着 0 0 0 2 0.0% 0.0%
ニューイヤーカップ4着以下 1 2 1 12 6.3% 18.8%

浦和1,600mで行われている年始恒例の3歳重賞「ニューイヤーカップ(S3)」。
上位馬の出走は少ないが、「ニューイヤーカップ」1~3着馬はのべ5頭が参戦して1勝、3着1回の成績を残している。
信頼度となると微妙なところだが、重賞好走馬だけにノーマークにはできない。

また、「ニューイヤーカップ」4着以下の馬は1勝、2着2回、3着1回。
連対した3頭のクラウンカップでの人気は、いずれも二桁人気だった。

2020年ニューイヤーカップの結果

4着以下の馬たちが狙い目?

【雲取賞の着順別の成績】

雲取賞着順 1着 2着 3着 4着以下 勝率 連対率
雲取賞1着 0 0 0 0 - -
雲取賞2着 0 0 0 0 - -
雲取賞3着 0 0 0 3 0.0% 0.0%
雲取賞4着以下 1 4 4 26 2.9% 14.3%

2019年から「重賞」に格上げとなった「雲取賞(S3)」。
※本項目では2018年までの「準重賞」のデータを含む

「雲取賞」上位馬が転戦してくるケースは少なく、過去10年で3着馬3頭がクラウンカップに参戦している。
ただし、クラウンカップでの結果は芳しくなく、3頭全てが4着以下に敗れている。

逆に、好成績を残しているのは、「雲取賞」で4着以下に敗れた馬たち。
該当馬はのべ35頭が出走して1勝、2着4回、3着4回、連対率は14.3%、3着内率は25.7%にもなる。

2020年雲取賞の結果


今回の「南関データ分析」はここまで!
次回は4月22日(水)に浦和競馬場で行われる「しらさぎ賞(S3)」です!

南関データ分析とは

南関重賞の過去の傾向をデータで分析!
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(SPAT4プレミアムポイント事務局調べ)
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また、当コンテンツの内容においては、特定の馬の応援や推奨などを行うものではありません。

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