~南関重賞を解く~ 南関データ分析

2020年7月29日(水) 
サラ系3歳以上 大井1,600m
マイルグランプリ(S2)

レース紹介

今年はサマーバトル!「マイルグランプリ(S2)」
地方馬限定の古馬マイル重賞としては最もグレードの高い一戦。
例年、秋の南関マイル王の座を争う重賞だが、今年は暑さ厳しい7月に行われる。

※2011年(3月/第17回)は「開催中止」のため、過去9年(9回)分のデータとする

▼データ分析のポイント
・名字が「ま行」の騎手が好相性
・内枠の成績が抜群
・マイルグランプリTR優勝馬に注目

【過去9回の優勝馬】

優勝馬 所属 種牡馬 人気
2019年 ワークアンドラブ 大井 シニスターミニスター 5人気
2018年 クリスタルシルバー 大井 サムライハート 4人気
2017年 セイスコーピオン 川崎 デュランダル 5人気
2016年 セイスコーピオン 川崎 デュランダル 1人気
2015年 ソルテ 大井 タイムパラドックス 1人気
2014年 セイントメモリー 大井 アフリート 3人気
2013年 トーセンアドミラル 船橋 キングカメハメハ 1人気
2012年 ピエールタイガー 大井 カコイーシーズ 2人気
2011年(11月) ボク 大井 タヤスツヨシ 8人気
2011年(3月) 開催中止

※2011年は3月(開催中止)及び11月に施行

そうそうたる名馬が歴代優勝馬に名を連ねているが…
近年(2016年・2018年・2019年)はマイルグランプリで初タイトルを獲得した馬が多い。
ただし、いずれの年もダートグレード競走ウイナーが出走メンバーに含まれており、レベルの高い一戦だったのは間違いないところだ。

過去5年の成績はこちら
第1回からの歴代優勝馬はこちら

ま行の騎手!?

【騎手の傾向(敬称略)】

1着 2着 3着
2019年 笹川 翼 森 泰斗 御神本 訓史
2018年 岡部 誠 森 泰斗 本田 正重
2017年 赤岡 修次 真島 大輔 的場 文男
2016年 森 泰斗 柏木 健宏 矢野 貴之
2015年 吉原 寛人 笹川 翼 張田 昂
2014年 本橋 孝太 御神本 訓史 的場 文男
2013年 川島 正太郎 真島 大輔 和田 譲治
2012年 真島 大輔 有年 淳 坂井 英光
2011年(11月) A.ムンロ 御神本 訓史 町田 直希
2011年(3月) 開催中止

名字が「ま行」の騎手に注目!
過去9回の優勝騎手のうち、名字が「ま行」は「真島大輔騎手」、「本橋孝太騎手」、「森泰斗騎手」の3名。
(「A.ムンロ騎手?」も含めると4名)
さらに、「御神本訓史騎手」、「町田直希騎手」、「的場文男騎手」が3着内に好走している。
3着内を独占した年もあるので、今年も「ま行」の騎手には注目してみたい。

昨年を振り返ってみると…「森泰斗騎手」が2着、「御神本訓史騎手」が3着だった。

地元の大井所属馬が強い!

【所属競馬場別の成績】

所属 1着 2着 3着 4着以下 勝率 連対率
浦和 0 1 0 14 0.0% 6.7%
船橋 1 2 1 27 3.2% 9.7%
大井 6 6 7 66 7.1% 14.1%
川崎 2 0 1 8 18.2% 18.2%

地元の「大井所属馬」が6勝、2着6回、3着7回。
昨年は上位3頭を「大井所属馬」が独占しており、連対を外した年も過去9回で2回のみとなっている。

大混戦!

【人気別成績】

人気別 1着 2着 3着 4着以下 勝率 連対率
1人気 3 1 2 3 33.3% 44.4%
2人気 1 2 1 5 11.1% 33.3%
3人気 1 1 2 5 11.1% 22.2%
4人気 1 1 0 7 11.1% 22.2%
5人気 2 1 2 4 22.2% 33.3%
6人気以下 1 3 2 91 1.0% 4.1%

「4番人気」を除く、全ての人気で1~3着の経験がある。
唯一、「4番人気馬」のみ3着が0回だが、優勝1回、2着1回と、他の「人気」と比較しても全く劣らない成績を残している。

勝率、連対率は「1番人気馬」が僅かに秀でているが、データ上では大混戦といっても良さそうだ。

上位人気馬2頭+人気薄?

【配当傾向】

単勝(円) 馬複(円) 三連単(円)
2019年 1,420 4,780 30,440
2018年 1,610 1,740 358,210
2017年 1,520 3,260 26,630
2016年 200 2,250 28,680
2015年 140 790 18,510
2014年 910 750 9,030
2013年 260 4,150 35,860
2012年 340 9,770 116,090
2011年(11月) 2,460 13,360 317,580
2011年(3月) 開催中止
平均 984 4,539 104,559

前項「人気別成績」が混戦模様だったように、配当金は高配当が期待できる。
ただし、1~5番人気馬が上位に入ることが多く、超ビッグ配当はそれほど多くない。

ちなみに、1~5番人気馬が上位3着内を独占した回数は過去9年で3回。
残りの6回は「6番人気以下が1頭だけ3着内」に入っているので、上位人気馬2頭+人気薄の組み合わせに妙味がありそうだ。

内枠に注目!!

【枠番別の成績】

枠番 1着 2着 3着 4着以下 勝率 連対率
1枠 1 1 3 12 5.9% 11.8%
2枠 0 4 1 12 0.0% 23.5%
3枠 1 0 2 15 5.6% 5.6%
4枠 4 2 1 11 22.2% 33.3%
5枠 0 1 1 16 0.0% 5.6%
6枠 3 0 0 15 16.7% 16.7%
7枠 0 1 1 16 0.0% 5.6%
8枠 0 0 0 18 0.0% 0.0%

以下の通り、直近5年は「内枠(※)」の成績が断然。
(左から1着⇒2着⇒3着)

2019年:「4枠」⇒「2枠」⇒「3枠」
2018年:「1枠」⇒「4枠」⇒「3枠」
2017年:「3枠」⇒「2枠」⇒「4枠」
2016年:「4枠」⇒「2枠」⇒「1枠」
2015年:「4枠」⇒「5枠」⇒「2枠」

2015年に「5枠」が2着に来ている以外、全て「4枠以内」の馬が好走している。
特に好成績は「4枠」の3勝、2着1回、3着1回だ。

内回りコースで行われる「1,600m」だけに、「内枠」がやや優勢なのかもしれない。

※「1~4枠」を内枠、「5~8枠」を外枠とする

【牡馬牝馬別の成績】

性別 1着 2着 3着 4着以下 勝率 連対率
牡馬 9 8 8 95 7.5% 14.2%
牝馬 0 1 0 8 0.0% 11.1%
セン馬 0 0 1 12 0.0% 0.0%

「牡馬」「セン馬」が合計9勝、2着8回、3着9回と準パーフェクト。
「牝馬」は出走頭数自体が少なく、2012年にラインジュエルが10番人気で2着に激走したのみ。

古馬相手でも3歳馬が台頭!

【年齢別の成績】

年齢 1着 2着 3着 4着以下 勝率 連対率
3歳 1 0 1 4 16.7% 16.7%
4歳 2 2 2 9 13.3% 26.7%
5歳 1 2 2 14 5.3% 15.8%
6歳 3 2 1 26 9.4% 15.6%
7歳以上 2 3 3 62 2.9% 7.1%

勝率では「3歳馬」、連対率では「4歳馬」の成績が良い。
2019年はメンバー唯一の「4歳馬」ワークアンドラブが優勝、2018年も唯一の「3歳馬」クリスタルシルバーが優勝している。

今年は施行時期が「秋⇒夏」に変更されているので、若馬の成長過程は気になるところかもしれない。

マイルグランプリに直結するトライアル!

【マイルグランプリトライアル(TR)の着順別の成績】

マイルグランプリTR着順 1着 2着 3着 4着以下 勝率 連対率
マイルグランプリTR1着 3 2 0 3 37.5% 62.5%
マイルグランプリTR2着 0 0 1 4 0.0% 0.0%
マイルグランプリTR3着 0 0 0 3 0.0% 0.0%
マイルグランプリTR4着以下 1 1 0 22 4.2% 8.3%

大井1,600mを舞台に行われるトライアルレース。
※2017年までのデータは、同条件の「ムーンライトカップ」

「トライアル」の優勝馬と、“本番”となるマイルグランプリは相性抜群!
現在、8年連続でトライアル優勝馬がマイルグランプリに参戦しており、その連対率は62.5%にもなる(3勝、2着2回)。

昨年もワークアンドラブが連勝しているように、マイルグランプリを検討するうえでは見逃せないレースだ。

2020年マイルグランプリトライアル競走の結果

【マイル重賞の着順別の成績】

春~夏にかけての地方馬限定の古馬マイル重賞は見どころの一つ。
今年はマイルグランプリの施行時期が例年と異なるため、以下の2レースの着順別成績を見てみよう。

京成盃グランドマイラーズ(京成盃GM)

京成盃GM着順 1着 2着 3着 4着以下 勝率 連対率
京成盃GM1着 1 0 0 1 50.0% 50.0%
京成盃GM2着 0 0 0 2 0.0% 0.0%
京成盃GM3着 1 0 0 5 16.7% 16.7%
京成盃GM4着以下 1 1 2 11 6.7% 13.3%

2020年京成盃グランドマイラーズの結果

川崎マイラーズ(川崎M)

川崎M着順 1着 2着 3着 4着以下 勝率 連対率
川崎M1着 1 0 1 1 33.3% 33.3%
川崎M2着 0 1 0 4 0.0% 20.0%
川崎M3着 0 0 0 3 0.0% 0.0%
川崎M4着以下 1 0 0 7 12.5% 12.5%

2020年川崎マイラーズの結果

マイルグランプリ前に行われるマイル重賞は「京成盃グランドマイラーズ(S3)」と「川崎マイラーズ(S3)」の2競走。
転戦馬はあまり多くはないものの、上位人気馬には注目が必要だろう。

なお、京成盃グランドマイラーズの1着馬はマイルグランプリへの優先出走権が付与されている。


今回の「南関データ分析」はここまで!
次回は8月19日(水)に大井競馬場で行われる「黒潮盃(S2)」です!

南関データ分析とは

南関重賞の過去の傾向をデータで分析!
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(SPAT4プレミアムポイント事務局調べ)
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