
今年はサマーバトル!「マイルグランプリ(S2)」
地方馬限定の古馬マイル重賞としては最もグレードの高い一戦。
例年、秋の南関マイル王の座を争う重賞だが、今年は暑さ厳しい7月に行われる。
※2011年(3月/第17回)は「開催中止」のため、過去9年(9回)分のデータとする
▼データ分析のポイント
・名字が「ま行」の騎手が好相性
・内枠の成績が抜群
・マイルグランプリTR優勝馬に注目
年 | 優勝馬 | 所属 | 種牡馬 | 人気 |
---|---|---|---|---|
2019年 | ワークアンドラブ | 大井 | シニスターミニスター | 5人気 |
2018年 | クリスタルシルバー | 大井 | サムライハート | 4人気 |
2017年 | セイスコーピオン | 川崎 | デュランダル | 5人気 |
2016年 | セイスコーピオン | 川崎 | デュランダル | 1人気 |
2015年 | ソルテ | 大井 | タイムパラドックス | 1人気 |
2014年 | セイントメモリー | 大井 | アフリート | 3人気 |
2013年 | トーセンアドミラル | 船橋 | キングカメハメハ | 1人気 |
2012年 | ピエールタイガー | 大井 | カコイーシーズ | 2人気 |
2011年(11月) | ボク | 大井 | タヤスツヨシ | 8人気 |
2011年(3月) | 開催中止 | - | - | - |
※2011年は3月(開催中止)及び11月に施行
そうそうたる名馬が歴代優勝馬に名を連ねているが…
近年(2016年・2018年・2019年)はマイルグランプリで初タイトルを獲得した馬が多い。
ただし、いずれの年もダートグレード競走ウイナーが出走メンバーに含まれており、レベルの高い一戦だったのは間違いないところだ。
ま行の騎手!?
年 | 1着 | 2着 | 3着 |
---|---|---|---|
2019年 | 笹川 翼 | 森 泰斗 | 御神本 訓史 |
2018年 | 岡部 誠 | 森 泰斗 | 本田 正重 |
2017年 | 赤岡 修次 | 真島 大輔 | 的場 文男 |
2016年 | 森 泰斗 | 柏木 健宏 | 矢野 貴之 |
2015年 | 吉原 寛人 | 笹川 翼 | 張田 昂 |
2014年 | 本橋 孝太 | 御神本 訓史 | 的場 文男 |
2013年 | 川島 正太郎 | 真島 大輔 | 和田 譲治 |
2012年 | 真島 大輔 | 有年 淳 | 坂井 英光 |
2011年(11月) | A.ムンロ | 御神本 訓史 | 町田 直希 |
2011年(3月) | 開催中止 | - | - |
名字が「ま行」の騎手に注目!
過去9回の優勝騎手のうち、名字が「ま行」は「真島大輔騎手」、「本橋孝太騎手」、「森泰斗騎手」の3名。
(「A.ムンロ騎手?」も含めると4名)
さらに、「御神本訓史騎手」、「町田直希騎手」、「的場文男騎手」が3着内に好走している。
3着内を独占した年もあるので、今年も「ま行」の騎手には注目してみたい。
昨年を振り返ってみると…「森泰斗騎手」が2着、「御神本訓史騎手」が3着だった。
地元の大井所属馬が強い!
所属 | 1着 | 2着 | 3着 | 4着以下 | 勝率 | 連対率 |
---|---|---|---|---|---|---|
浦和 | 0 | 1 | 0 | 14 | 0.0% | 6.7% |
船橋 | 1 | 2 | 1 | 27 | 3.2% | 9.7% |
大井 | 6 | 6 | 7 | 66 | 7.1% | 14.1% |
川崎 | 2 | 0 | 1 | 8 | 18.2% | 18.2% |
地元の「大井所属馬」が6勝、2着6回、3着7回。
昨年は上位3頭を「大井所属馬」が独占しており、連対を外した年も過去9回で2回のみとなっている。
大混戦!
人気別 | 1着 | 2着 | 3着 | 4着以下 | 勝率 | 連対率 |
---|---|---|---|---|---|---|
1人気 | 3 | 1 | 2 | 3 | 33.3% | 44.4% |
2人気 | 1 | 2 | 1 | 5 | 11.1% | 33.3% |
3人気 | 1 | 1 | 2 | 5 | 11.1% | 22.2% |
4人気 | 1 | 1 | 0 | 7 | 11.1% | 22.2% |
5人気 | 2 | 1 | 2 | 4 | 22.2% | 33.3% |
6人気以下 | 1 | 3 | 2 | 91 | 1.0% | 4.1% |
「4番人気」を除く、全ての人気で1~3着の経験がある。
唯一、「4番人気馬」のみ3着が0回だが、優勝1回、2着1回と、他の「人気」と比較しても全く劣らない成績を残している。
勝率、連対率は「1番人気馬」が僅かに秀でているが、データ上では大混戦といっても良さそうだ。
上位人気馬2頭+人気薄?
年 | 単勝(円) | 馬複(円) | 三連単(円) |
---|---|---|---|
2019年 | 1,420 | 4,780 | 30,440 |
2018年 | 1,610 | 1,740 | 358,210 |
2017年 | 1,520 | 3,260 | 26,630 |
2016年 | 200 | 2,250 | 28,680 |
2015年 | 140 | 790 | 18,510 |
2014年 | 910 | 750 | 9,030 |
2013年 | 260 | 4,150 | 35,860 |
2012年 | 340 | 9,770 | 116,090 |
2011年(11月) | 2,460 | 13,360 | 317,580 |
2011年(3月) | 開催中止 | - | - |
平均 | 984 | 4,539 | 104,559 |
前項「人気別成績」が混戦模様だったように、配当金は高配当が期待できる。
ただし、1~5番人気馬が上位に入ることが多く、超ビッグ配当はそれほど多くない。
ちなみに、1~5番人気馬が上位3着内を独占した回数は過去9年で3回。
残りの6回は「6番人気以下が1頭だけ3着内」に入っているので、上位人気馬2頭+人気薄の組み合わせに妙味がありそうだ。
内枠に注目!!
枠番 | 1着 | 2着 | 3着 | 4着以下 | 勝率 | 連対率 |
---|---|---|---|---|---|---|
1枠 | 1 | 1 | 3 | 12 | 5.9% | 11.8% |
2枠 | 0 | 4 | 1 | 12 | 0.0% | 23.5% |
3枠 | 1 | 0 | 2 | 15 | 5.6% | 5.6% |
4枠 | 4 | 2 | 1 | 11 | 22.2% | 33.3% |
5枠 | 0 | 1 | 1 | 16 | 0.0% | 5.6% |
6枠 | 3 | 0 | 0 | 15 | 16.7% | 16.7% |
7枠 | 0 | 1 | 1 | 16 | 0.0% | 5.6% |
8枠 | 0 | 0 | 0 | 18 | 0.0% | 0.0% |
以下の通り、直近5年は「内枠(※)」の成績が断然。
(左から1着⇒2着⇒3着)
2019年:「4枠」⇒「2枠」⇒「3枠」
2018年:「1枠」⇒「4枠」⇒「3枠」
2017年:「3枠」⇒「2枠」⇒「4枠」
2016年:「4枠」⇒「2枠」⇒「1枠」
2015年:「4枠」⇒「5枠」⇒「2枠」
2015年に「5枠」が2着に来ている以外、全て「4枠以内」の馬が好走している。
特に好成績は「4枠」の3勝、2着1回、3着1回だ。
内回りコースで行われる「1,600m」だけに、「内枠」がやや優勢なのかもしれない。
※「1~4枠」を内枠、「5~8枠」を外枠とする
性別 | 1着 | 2着 | 3着 | 4着以下 | 勝率 | 連対率 |
---|---|---|---|---|---|---|
牡馬 | 9 | 8 | 8 | 95 | 7.5% | 14.2% |
牝馬 | 0 | 1 | 0 | 8 | 0.0% | 11.1% |
セン馬 | 0 | 0 | 1 | 12 | 0.0% | 0.0% |
「牡馬」「セン馬」が合計9勝、2着8回、3着9回と準パーフェクト。
「牝馬」は出走頭数自体が少なく、2012年にラインジュエルが10番人気で2着に激走したのみ。
古馬相手でも3歳馬が台頭!
年齢 | 1着 | 2着 | 3着 | 4着以下 | 勝率 | 連対率 |
---|---|---|---|---|---|---|
3歳 | 1 | 0 | 1 | 4 | 16.7% | 16.7% |
4歳 | 2 | 2 | 2 | 9 | 13.3% | 26.7% |
5歳 | 1 | 2 | 2 | 14 | 5.3% | 15.8% |
6歳 | 3 | 2 | 1 | 26 | 9.4% | 15.6% |
7歳以上 | 2 | 3 | 3 | 62 | 2.9% | 7.1% |
勝率では「3歳馬」、連対率では「4歳馬」の成績が良い。
2019年はメンバー唯一の「4歳馬」ワークアンドラブが優勝、2018年も唯一の「3歳馬」クリスタルシルバーが優勝している。
今年は施行時期が「秋⇒夏」に変更されているので、若馬の成長過程は気になるところかもしれない。
マイルグランプリに直結するトライアル!
マイルグランプリTR着順 | 1着 | 2着 | 3着 | 4着以下 | 勝率 | 連対率 |
---|---|---|---|---|---|---|
マイルグランプリTR1着 | 3 | 2 | 0 | 3 | 37.5% | 62.5% |
マイルグランプリTR2着 | 0 | 0 | 1 | 4 | 0.0% | 0.0% |
マイルグランプリTR3着 | 0 | 0 | 0 | 3 | 0.0% | 0.0% |
マイルグランプリTR4着以下 | 1 | 1 | 0 | 22 | 4.2% | 8.3% |
大井1,600mを舞台に行われるトライアルレース。
※2017年までのデータは、同条件の「ムーンライトカップ」
「トライアル」の優勝馬と、“本番”となるマイルグランプリは相性抜群!
現在、8年連続でトライアル優勝馬がマイルグランプリに参戦しており、その連対率は62.5%にもなる(3勝、2着2回)。
昨年もワークアンドラブが連勝しているように、マイルグランプリを検討するうえでは見逃せないレースだ。
2020年マイルグランプリトライアル競走の結果
春~夏にかけての地方馬限定の古馬マイル重賞は見どころの一つ。
今年はマイルグランプリの施行時期が例年と異なるため、以下の2レースの着順別成績を見てみよう。
京成盃グランドマイラーズ(京成盃GM)
京成盃GM着順 | 1着 | 2着 | 3着 | 4着以下 | 勝率 | 連対率 |
---|---|---|---|---|---|---|
京成盃GM1着 | 1 | 0 | 0 | 1 | 50.0% | 50.0% |
京成盃GM2着 | 0 | 0 | 0 | 2 | 0.0% | 0.0% |
京成盃GM3着 | 1 | 0 | 0 | 5 | 16.7% | 16.7% |
京成盃GM4着以下 | 1 | 1 | 2 | 11 | 6.7% | 13.3% |
川崎マイラーズ(川崎M)
川崎M着順 | 1着 | 2着 | 3着 | 4着以下 | 勝率 | 連対率 |
---|---|---|---|---|---|---|
川崎M1着 | 1 | 0 | 1 | 1 | 33.3% | 33.3% |
川崎M2着 | 0 | 1 | 0 | 4 | 0.0% | 20.0% |
川崎M3着 | 0 | 0 | 0 | 3 | 0.0% | 0.0% |
川崎M4着以下 | 1 | 0 | 0 | 7 | 12.5% | 12.5% |
マイルグランプリ前に行われるマイル重賞は「京成盃グランドマイラーズ(S3)」と「川崎マイラーズ(S3)」の2競走。
転戦馬はあまり多くはないものの、上位人気馬には注目が必要だろう。
なお、京成盃グランドマイラーズの1着馬はマイルグランプリへの優先出走権が付与されている。
今回の「南関データ分析」はここまで!
次回は8月19日(水)に大井競馬場で行われる「黒潮盃(S2)」です!
南関重賞の過去の傾向をデータで分析!
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(SPAT4プレミアムポイント事務局調べ)
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