
南関東クラシック第2戦「東京ダービー(S1)」
激戦の南関東クラシック戦線を勝ち抜き、「第66代東京ダービー馬」の称号を手にするのは!?
過去10年のデータを“東京ダービースペシャルバージョン”でご紹介♪
▼データ分析のポイント
・リーディングジョッキーに注目
・荒れる東京ダービー
・羽田盃1~3着馬が好成績
年 | 優勝馬 | 所属 | 種牡馬 | 人気 |
---|---|---|---|---|
2019年 | ヒカリオーソ | 川崎 | フリオーソ | 3人気 |
2018年 | ハセノパイロ | 船橋 | パイロ | 2人気 |
2017年 | ヒガシウィルウィン | 船橋 | サウスヴィグラス | 2人気 |
2016年 | バルダッサーレ | 大井 | アンライバルド | 3人気 |
2015年 | ラッキープリンス | 浦和 | サイレントディール | 9人気 |
2014年 | ハッピースプリント | 大井 | アッミラーレ | 1人気 |
2013年 | インサイドザパーク | 船橋 | タイムパラドックス | 4人気 |
2012年 | プレティオラス | 大井 | フィガロ | 6人気 |
2011年 | クラーベセクレタ | 船橋 | ワイルドラッシュ | 1人気 |
2010年 | マカニビスティー | 大井 | ゼンノロブロイ | 1人気 |
過去10年の東京ダービー馬はご覧の通り。
地方コースを舞台に活躍した「タイムパラドックス」、「サイレントディール」、「サウスヴィグラス」、
そして、南関東の至宝「フリオーソ」を父に持つ産駒から東京ダービー馬が誕生している。
また、特徴的なのは「同じ種牡馬の産駒が優勝していない」ということ。
これは、ディープインパクト産駒が5勝(※)しているJRAの「日本ダービー(G1)」とは対照的な結果だ。
※2019年までの過去10年
上記の通り“地方競馬ならではの血統”を楽しめるのも東京ダービーの魅力の1つだろう。
ちなみに、複数回優勝している“生産牧場”は、プレティオラスとバルダッサーレの「サンシャイン牧場」のみ。
南関リーディングに注目!
年 | 1着 | 2着 | 3着 |
---|---|---|---|
2019年 | 山崎 誠士 | 御神本 訓史 | 森 泰斗 |
2018年 | 矢野 貴之 | 的場 文男 | 笹川 翼 |
2017年 | 森 泰斗 | 矢野 貴之 | 的場 文男 |
2016年 | 吉原 寛人 | 左海 誠二 | 森 泰斗 |
2015年 | 今野 忠成 | 的場 文男 | 吉原 寛人 |
2014年 | 吉原 寛人 | 楢崎 功祐 | 戸崎 圭太 |
2013年 | 左海 誠二 | 石崎 駿 | 真島 大輔 |
2012年 | 本橋 孝太 | 吉原 寛人 | 戸崎 圭太 |
2011年 | 戸崎 圭太 | 酒井 忍 | 的場 文男 |
2010年 | 戸崎 圭太 | 岩田 康誠 | 石崎 駿 |
直近5年で活躍している騎手は、「矢野貴之騎手」の1勝、2着1回と「森泰斗騎手」の1勝、3着2回。
“元北関東所属ジョッキー”の2名が、見事、東京ダービーのタイトルを獲得している。
「森泰斗騎手」と「矢野貴之騎手」は南関東リーディングの上位騎手。
2016年以降はこの両名がリーディングの1位・2位(※)を独占しているが、今年は「笹川翼騎手」の台頭も著しい。
新たなるダービージョッキーの誕生か?それとも…!?リーディング上位の騎手からは今年も目が離せないだろう。
※「森泰斗騎手」が1位3回、2位1回、「矢野貴之騎手」が1位1回、2位3回
そして、東京ダービーといえば「的場文男騎手」の“未勝利”が毎年話題となる。
東京ダービーには過去37回騎乗して、2着が10回と悔しい結果が続いているが、連対率「27.0%」は驚異的な数字と言えよう。
2020年の南関東リーディング(勝利数)はこちら
同厩舎は人気薄を狙え!?
年 | 1着 | 2着 | 3着 |
---|---|---|---|
2019年 | 岩本 洋(川崎) | 矢野 義幸(船橋) | 川島 正一(船橋) |
2018年 | 佐藤 賢二(船橋) | 村上 頼章(大井) | 柏木 一夫(大井) |
2017年 | 佐藤 賢二(船橋) | 的場 直之(大井) | 阪本 一栄(大井) |
2016年 | 中道 啓二(大井) | 林 正人(船橋) | 水野 貴史(浦和) |
2015年 | 小久保 智(浦和) | 小久保 智(浦和) | 鈴木 啓之(大井) |
2014年 | 森下 淳平(大井) | 佐野 謙二(大井) | 川島 正行(船橋) |
2013年 | 林 正人(船橋) | 出川 克己(船橋) | 寺田 新太郎(大井) |
2012年 | 森下 淳平(大井) | 森下 淳平(大井) | 川島 正行(船橋) |
2011年 | 川島 正行(船橋) | 八木 仁(川崎) | 小久保 智(浦和) |
2010年 | 松浦 備(大井) | 荒山 勝徳(大井) | 川島 正行(船橋) |
栄えあるダービートレーナーの称号だが、実は「同厩舎でのワン・ツー」が2回もある。
▽2012年「森下淳平厩舎(大井)」
⇒ 1着プレティオラス(6番人気) ⇒ 2着プーラヴィーダ(3番人気)
▽2015年「小久保智厩舎(浦和)」
⇒ 1着ラッキープリンス(9番人気) ⇒ 2着パーティメーカー(6番人気)
“同厩は人気薄を狙え”という格言もあるように、同厩舎でワン・ツーとなった時は「人気が無い方の馬」が勝利を手にしているのだ。
また、船橋の「佐藤賢二厩舎」は2017年と2018年に連覇を達成。
2001年にはトーシンブリザードでも勝利している調教師だが、今年の東京プリンセス賞優勝後にご逝去された。
「佐藤賢二調教師」が管理された代表馬を挙げると…
▽トーシンブリザード【南関東三冠】
▽チャームアスリープ【南関東牝馬三冠】
▽ヒガシウィルウィン【南関東二冠馬】
▽アクアリーブル【南関東牝馬二冠】※2020.4.28現在
▽キタサンミカヅキ【東京盃連覇/アフター5スター賞3連覇】
南関東では唯一、牡牝のクラシック三冠を達成。
その他にもセレン、ハセノパイロ、グラヴィオーラなどなど、後世に語り継がれる名馬を育て上げた船橋きっての名調教師だ。
佐藤賢二調教師のタイトル一覧はこちら
南関4場互角の戦い!
所属 | 1着 | 2着 | 3着 | 4着以下 | 勝率 | 連対率 |
---|---|---|---|---|---|---|
浦和 | 1 | 1 | 2 | 11 | 6.7% | 13.3% |
船橋 | 4 | 3 | 4 | 44 | 7.3% | 12.7% |
大井 | 4 | 5 | 4 | 46 | 6.8% | 15.3% |
川崎 | 1 | 1 | 0 | 24 | 3.8% | 7.7% |
南関東所属馬にとっては夢の大舞台。
優勝回数では「船橋所属馬」と「大井所属馬」の4回が秀でているが、連対率は南関4場がほぼ互角の争いを演じている。
近年は「川崎所属馬」が劣勢だったが、昨年、ヒカリオーソが「川崎所属馬」としては10年ぶりに戴冠。
前項の「調教師の傾向」をご覧頂ければ分かるが、連対も2011年以来、8年ぶりのことだった。
出走数に勝る「大井所属馬」&「船橋所属馬」か?
それとも、少数精鋭の「浦和所属馬」か、はたまた復活の「川崎所属馬」か!?
6番人気以下の馬が台頭!
人気別 | 1着 | 2着 | 3着 | 4着以下 | 勝率 | 連対率 |
---|---|---|---|---|---|---|
1人気 | 3 | 2 | 2 | 3 | 30.0% | 50.0% |
2人気 | 2 | 1 | 3 | 4 | 20.0% | 30.0% |
3人気 | 2 | 1 | 2 | 5 | 20.0% | 30.0% |
4人気 | 1 | 0 | 0 | 9 | 10.0% | 10.0% |
5人気 | 0 | 0 | 1 | 9 | 0.0% | 0.0% |
6人気以下 | 2 | 6 | 2 | 95 | 1.9% | 7.6% |
注目は「6番人気以下」の成績。
過去10年で2勝、2着6回、3着2回の成績を挙げており、全連対馬20頭中、8頭を「6番人気以下」が占めている。
連対馬を“人気別での組み合わせ”で見てみると…
■「5番人気以内同士」:3回
■「5番人気以内&6番人気以下」:6回
■「6番人気以下同士」:1回
最も多い組み合せは「5番人気以内&6番人気以下」となっている。
なお、2010年~2019年の南関東クラシック第1戦「羽田盃(S1)」では、
「1番人気馬」が6勝(連対率80.0%)、「2番人気馬」が3勝(同50.0%)と、上位人気馬が順当に結果を残している(※)。
※羽田盃の「6番人気以下」は1勝(連対率2.2%)
羽田盃から約1か月ではあるものの、世代の頂点を決める東京ダービーは一筋縄ではいかないということだろう。
荒れる東京ダービー!
年 | 単勝(円) | 馬複(円) | 三連単(円) |
---|---|---|---|
2019年 | 1,240 | 1,070 | 7,590 |
2018年 | 490 | 6,630 | 173,350 |
2017年 | 370 | 230 | 2,690 |
2016年 | 700 | 66,350 | 705,810 |
2015年 | 2,930 | 23,030 | 669,140 |
2014年 | 110 | 1,500 | 8,740 |
2013年 | 1,230 | 2,080 | 35,400 |
2012年 | 1,490 | 4,360 | 48,930 |
2011年 | 120 | 960 | 4,300 |
2010年 | 180 | 10,590 | 105,980 |
平均 | 886 | 11,680 | 176,193 |
「馬複」と「三連単」は高配当となる傾向。
「馬複」は3桁配当が2回しかなく、万馬券は3回。
「三連単」は万馬券が6回、うち4回は10万円を超えるビッグ配当となっている。
こちらも羽田盃の平均配当(2010年~2019年)と比較してみよう。
「馬複」は羽田盃1,395円に対して、東京ダービーは11,680円、「三連単」は羽田盃68,343円に対して、東京ダービーは176,193円。
配当面からも東京ダービーの難解さがお分かり頂けるだろう。
「7枠」が6勝!3年連続で枠単「7 ⇒ 6」!
枠番 | 1着 | 2着 | 3着 | 4着以下 | 勝率 | 連対率 |
---|---|---|---|---|---|---|
1枠 | 0 | 0 | 1 | 18 | 0.0% | 0.0% |
2枠 | 0 | 2 | 2 | 15 | 0.0% | 10.5% |
3枠 | 1 | 0 | 2 | 17 | 5.0% | 5.0% |
4枠 | 1 | 1 | 1 | 16 | 5.3% | 10.5% |
5枠 | 1 | 2 | 1 | 15 | 5.3% | 15.8% |
6枠 | 0 | 4 | 0 | 16 | 0.0% | 20.0% |
7枠 | 6 | 0 | 1 | 13 | 30.0% | 30.0% |
8枠 | 1 | 1 | 2 | 15 | 5.3% | 10.5% |
「7枠」の成績が凄い!
現在、3連覇を達成しているが、過去10年でも6勝、3着1回、さらに強調すると、過去8年で6勝、3着1回の固め打ちだ。
連対数では「6枠」の4回も際立つところ。
0勝、2着4回と勝ち星こそないものの、現在、4年連続で2着となっている。
南関東には枠番を着順通りに当てる「枠単」という賭式があるので、直近3年は全て「枠単7 ⇒ 6」での決着、平均配当は3,757円だ。
一方、距離ロスの少ない「1枠」と「2枠」から優勝馬が出ていないのも気になるところ。
牡馬が断然強い!
性別 | 1着 | 2着 | 3着 | 4着以下 | 勝率 | 連対率 |
---|---|---|---|---|---|---|
牡馬 | 9 | 10 | 9 | 109 | 6.6% | 13.9% |
牝馬 | 1 | 0 | 1 | 16 | 5.6% | 5.6% |
セン馬 | 0 | 0 | 0 | 0 | - | - |
牡馬が好成績を収めており、牝馬は1勝、3着1回と苦戦している。
牝馬で「東京ダービー」を制したのは2011年クラーベセクレタ。
南関東クラシック第1戦「羽田盃」との二冠を達成した馬で、牝馬としては1991年アポロピンク以来、史上5頭目のダービー馬誕生だった。
東京ダービー馬は羽田盃上位馬から!
羽田盃着順 | 1着 | 2着 | 3着 | 4着以下 | 勝率 | 連対率 |
---|---|---|---|---|---|---|
羽田盃1着 | 2 | 2 | 1 | 5 | 20.0% | 40.0% |
羽田盃2着 | 2 | 0 | 3 | 5 | 20.0% | 20.0% |
羽田盃3着 | 4 | 1 | 0 | 5 | 40.0% | 50.0% |
羽田盃4着以下 | 0 | 5 | 3 | 46 | 0.0% | 9.3% |
※2012年の「羽田盃」は3着同着
南関東クラシック戦線の王道は「京浜盃(羽田盃TR)」⇒南関東クラシック第1戦「羽田盃」⇒「東京ダービー」。
当然ながら、羽田盃は東京ダービーを占う最重要レースとなる。
(羽田盃1~5着馬は東京ダービー優先出走権)
「羽田盃」の上位勢では、優勝馬と2着馬からそれぞれ2頭、3着馬から4頭の東京ダービー馬を輩出。
当然ながら羽田盃馬に注目が集まるところではあるが、2・3着馬でもチャンスは十分にある。
一方、「羽田盃」で4着以下に敗れた馬からは、東京ダービー馬が誕生していない。
すなわち、東京ダービー馬は、「羽田盃1~3着馬」の中にいる可能性が非常に高いということだ。
ちなみに、「羽田盃」&「東京ダービー」の二冠を達成した馬は、2011年クラーベセクレタと2014年ハッピースプリントの2頭。
単勝配当はそれぞれ120円と110円。
南関史に残る名馬だけに、他を圧倒する実力の持ち主だったということだろう。
2020年羽田盃の結果
東京ダービーとの相性は…
東京湾カップ着順 | 1着 | 2着 | 3着 | 4着以下 | 勝率 | 連対率 |
---|---|---|---|---|---|---|
東京湾カップ1着 | 0 | 0 | 2 | 7 | 0.0% | 0.0% |
東京湾カップ2着 | 0 | 0 | 0 | 10 | 0.0% | 0.0% |
東京湾カップ3着 | 0 | 1 | 0 | 7 | 0.0% | 12.5% |
東京湾カップ4着以下 | 0 | 0 | 0 | 22 | 0.0% | 0.0% |
1・2着馬に東京ダービーへの優先出走権が付与される「東京湾カップ(S2)」。
優先出走権がある上位2頭からは、のべ19頭が東京ダービーに出走して3着2回。
“本番”にはあまり直結していないのが現状だ。
2020東京湾カップの結果
東京ダービートライアル組は苦戦…
東京ダービーTR着順 | 1着 | 2着 | 3着 | 4着以下 | 勝率 | 連対率 |
---|---|---|---|---|---|---|
東京ダービーTR1着 | 0 | 1 | 0 | 8 | 0.0% | 11.1% |
東京ダービーTR2着 | 0 | 0 | 0 | 2 | 0.0% | 0.0% |
東京ダービーTR3着 | 0 | 0 | 0 | 1 | 0.0% | 0.0% |
東京ダービーTR4着以下 | 0 | 0 | 0 | 0 | - | - |
レース名の通り、東京ダービーのトライアル競走で、1着馬には優先出走権が付与される。
距離、コース共に東京ダービーと同舞台で行われるだけに注目が集まるところなのだが…
2010年から実施されている競走で、過去10年の優勝馬のうち、9頭が東京ダービーに参戦。
しかしながら、東京ダービー馬は誕生しておらず、3着以内に好走した馬も2014年スマイルピースの2着のみだ。
2020年東京ダービートライアルの結果
羽田盃&東京ダービーのトライアル競走!
クラシックTR着順 | 1着 | 2着 | 3着 | 4着以下 | 勝率 | 連対率 |
---|---|---|---|---|---|---|
クラシックTR1着 | 0 | 0 | 1 | 2 | 0.0% | 0.0% |
クラシックTR2着 | 0 | 0 | 0 | 2 | 0.0% | 0.0% |
クラシックTR3着 | 0 | 0 | 0 | 0 | - | - |
クラシックTR4着以下 | 0 | 0 | 0 | 3 | 0.0% | 0.0% |
2017年より実施されている「クラシックトライアル競走」。
1着馬には東京ダービー、1・2着馬には羽田盃への優先出走権が付与される夢のようなトライアルだ。
2月下旬~3月上旬に行われるレースでもあり、権利さえ取ってしまえば東京ダービーまで余裕を持ったローテーションを組めることになる。
過去3年のデータではあるが、2017年の優勝馬ブラウンレガートは、東京ダービーでも3着に好走。
また、東京ダービーでは4着だったものの、2018年の「クラシックトライアル競走」はモジアナフレイバーが完勝していた。
2020年クラシックトライアルの結果
歴史的名馬or京浜盃4着以下
京浜盃着順 | 1着 | 2着 | 3着 | 4着以下 | 勝率 | 連対率 |
---|---|---|---|---|---|---|
京浜盃1着 | 3 | 1 | 1 | 2 | 42.9% | 57.1% |
京浜盃2着 | 0 | 0 | 2 | 6 | 0.0% | 0.0% |
京浜盃3着 | 1 | 0 | 4 | 2 | 14.3% | 14.3% |
京浜盃4着以下 | 3 | 3 | 1 | 39 | 6.5% | 13.0% |
クラシックへの登竜門となる「京浜盃(S2)」。
「京浜盃」優勝馬は3勝、2着1回、3着1回。
勝率、連対率ともに上々の成績を残しているが、結果を残した馬たちを振り返ってみると…
「京浜盃」と「東京ダービー」を制した馬はクラーベセクレタ、ハッピースプリント、ヒガシウィルウィンの3頭。
うち、クラーベセクレタとハッピースプリントは、「京浜盃」⇒「羽田盃」⇒「東京ダービー」を3連勝している。
「京浜盃」から東京ダービーまでおよそ2ヶ月半。
「京浜盃1,700m」⇒「羽田盃1,800m」⇒「東京ダービー2,000m」と距離が延びるサバイバル戦でもある。
このサバイバル戦を勝ち抜くには、相当な実力が必要ということだろう。
むしろ注目したいのは「京浜盃」4着以下の馬たち。
該当馬はのべ46頭が出走して、3勝、2着3回、3着1回と“本番”で着順を上げているのだ。
昨年も京浜盃最下位のヒカリオーソが、一昨年は同5着のハセノパイロが東京ダービーを制している。
2020年京浜盃の結果
高配当を提供!
クラウンカップ着順 | 1着 | 2着 | 3着 | 4着以下 | 勝率 | 連対率 |
---|---|---|---|---|---|---|
クラウンカップ1着 | 0 | 0 | 0 | 8 | 0.0% | 0.0% |
クラウンカップ2着 | 0 | 2 | 1 | 3 | 0.0% | 33.3% |
クラウンカップ3着 | 0 | 0 | 0 | 7 | 0.0% | 0.0% |
クラウンカップ4着以下 | 1 | 0 | 0 | 9 | 10.0% | 10.0% |
「クラウンカップ(S3)」出走組の成績はどうだろう。
「クラウンカップ」は施行時期によって「羽田盃トライアル」or「東京ダービートライアル」として実施されており、
過去10年では、2013年と2014年が東京ダービートライアルとして実施されている。
クラウンカップ覇者は8頭が東京ダービーに出走し、優勝どころか3着内も1度としてない。
逆に成績が良いのは2着馬の2着2回、3着1回と4着以下の1勝だ。
なお、クラウンカップ組で連対した上記の3頭、東京ダービーでは人気薄(※)での劇走だった。
※「2015年優勝ラッキープリンス ⇒ 9番人気」、「2011年2着ヴェガス ⇒ 6番人気」、「2016年2着プレイザゲーム ⇒ 14番人気」
2020年クラウンカップの結果
牝馬には厳しい戦い…
東京プリンセス賞着順 | 1着 | 2着 | 3着 | 4着以下 | 勝率 | 連対率 |
---|---|---|---|---|---|---|
東京プリンセス賞1着 | 0 | 0 | 0 | 5 | 0.0% | 0.0% |
東京プリンセス賞2着 | 0 | 0 | 0 | 3 | 0.0% | 0.0% |
東京プリンセス賞3着 | 0 | 0 | 0 | 2 | 0.0% | 0.0% |
東京プリンセス賞4着以下 | 0 | 0 | 0 | 3 | 0.0% | 0.0% |
南関東牝馬クラシック第2戦「東京プリンセス賞(S1)」。
例年、「羽田盃」の前後(※)に行われていることもあり、「東京ダービー」へと駒を進める牝馬も多い。
※2010年は連日開催ではない(東京ダービー未出走)
「東京プリンセス賞」の優勝馬は、過去10年でのべ5頭が参戦しているが、3着内に好走した例は1度もない。
また、「東京プリンセス賞」出走組に広げてみても同じく結果が出ていない。
2020年東京プリンセス賞の結果
前走 | 1着 | 2着 | 3着 |
---|---|---|---|
羽田盃組 | 8 | 7 | 7 |
東京湾カップ組 | 0 | 1 | 2 |
クラウンカップ組 | 0 | 0 | 0 |
それ以外 | 2 | 2 | 1 |
最後に、東京ダービー1~3着馬の「前走」をまとめてみた。
当然ながら「羽田盃組」が8勝、2着7回、3着7回と圧倒的だが、「東京湾カップ組」は要チェックとなりそう。
また、高配当提供の「クラウンカップ組」は、クラウンカップから他のレースを経由して、東京ダービーで結果を出す馬が多いようだ。
前走が「それ以外」の5頭は、「京浜盃(2頭)」「東京ダービートライアル」のほか、
「JRA500万円以下(現1勝クラス)」「兵庫チャンピオンシップ(園田・Jpn2)」をステップにして、東京ダービーに挑戦している。
余談ではあるが、東京ダービーに出走するためには…
(1)各トライアルレースで優先出走権を獲得
(2)“地方競馬所属時に収得した賞金”から算定した番組賞金の上位馬
上記は2019年からの条件となるが、2018年以前との変更点は、(2)の“地方競馬所属時に収得した賞金”が追加されたこと。
端的に書くと、JRAからの移籍馬(特に移籍初戦)は、東京ダービー出走の優先順位が低くなるということだ。
激戦の南関クラシックロードを勝ち抜いた精鋭が集う東京ダービー!
今年はテレビの前でお楽しみ頂きたい!
今回の「南関データ分析」はここまで!
次回は6月17日(水)に船橋競馬場で行われる「京成盃グランドマイラーズ(S3)」です!
南関重賞の過去の傾向をデータで分析!
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(SPAT4プレミアムポイント事務局調べ)
競走除外馬及び出走取消馬はデータには含めておりません。
また、当コンテンツの内容においては、特定の馬の応援や推奨などを行うものではありません。
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