~南関重賞を解く~ 南関データ分析

2021年4月13日(火) 
サラ系4歳以上 大井1,800m
ブリリアントカップ(S3)

レース紹介

この道は帝王賞に続く…「ブリリアントカップ(S3)」!
2018年に「準重賞」から「S3」に昇格した重賞。
5月の「大井記念(S1)」、上半期のダート総決算「帝王賞(Jpn1)」へと続く、中長距離路線の重要な一戦だ。

※2019年から距離を「2,000m」⇒「1,800m」に変更
※2017年までの準重賞を含めた、過去10年のデータを使用

▼データ分析のポイント
・地元の大井所属馬が好相性
・1番人気馬は連対率60.0%
・トライアル組は苦戦

【過去10年の優勝馬】

優勝馬 所属 種牡馬 人気
2020年 ストライクイーグル 大井 キンシャサノキセキ 8人気
2019年 キャプテンキング 大井 ファスリエフ 4人気
2018年 リッカルド 船橋 フサイチリシャール 1人気
2017年 ムサシキングオー 大井 キングヘイロー 3人気
2016年 ケイアイレオーネ 大井 Henny Hughes 1人気
2015年 ドラゴンエアル 川崎 タイムパラドックス 1人気
2014年 サミットストーン 船橋 ロージズインメイ 2人気
2013年 フォーティファイド 大井 フォーティナイナー 2人気
2012年 ナムラブレット 浦和 エイシンサンディ 8人気
2011年 ツルオカオウジ 大井 メイセイオペラ 1人気

準重賞当時を含め、そうそうたる馬たちが歴代優勝馬に名を連ねている。
2011年以降は「A1」格付馬(オープン)も出走できるようになり、出走馬とともに、レースの質もグンと上がっている印象だ。
※2010年までの出走条件は「A2以下」

過去の成績はこちら
第1回からの歴代優勝馬はこちら

森泰斗騎手が好成績!

【騎手の傾向(敬称略)】

1着 2着 3着
2020年 御神本 訓史 真島 大輔 笹川 翼
2019年 坂井 英光 赤岡 修次 的場 文男
2018年 矢野 貴之 森 泰斗 岡部 誠
2017年 和田 譲治 中野 省吾 森 泰斗
2016年 的場 文男 笹川 翼 森 泰斗
2015年 森 泰斗 笹川 翼 本橋 孝太
2014年 石崎 駿 柏木 健宏 戸崎 圭太
2013年 山崎 誠士 和田 譲治 高橋 利幸
2012年 和田 譲治 吉原 寛人 戸崎 圭太
2011年 町田 直希 石崎 駿 森 泰斗

「森泰斗騎手」が過去10年で1勝、2着1回、3着3回。
重賞昇格以降は勝ち星がないものの、2018年にはタービランスを2着に導いている。

地元の大井所属馬が優勢!

【所属競馬場別の成績】

所属 1着 2着 3着 4着以下 勝率 連対率
浦和 1 2 0 24 3.7% 11.1%
船橋 2 1 3 27 6.1% 9.1%
大井 6 7 7 57 7.8% 16.9%
川崎 1 0 0 9 10.0% 10.0%

地元の「大井所属馬」が6勝、2着7回、3着7回の成績。
重賞昇格以降の3年間でも2勝、2着1回、3着3回と地の利を生かしている。

1番人気は連対率60.0%!

【人気別成績】

人気別 1着 2着 3着 4着以下 勝率 連対率
1人気 4 2 1 3 40.0% 60.0%
2人気 2 1 2 5 20.0% 30.0%
3人気 1 2 0 7 10.0% 30.0%
4人気 1 0 3 6 10.0% 10.0%
5人気 0 1 1 8 0.0% 10.0%
6人気以下 2 4 3 88 2.1% 6.2%

「1番人気馬」が4勝、2着2回、3着1回。
重賞昇格以降も1勝、2着1回となっており、連対率は準重賞当時から変わらず「高め」に推移していると言えそうだ。

高配当が期待できそう

【配当傾向】

単勝(円) 馬複(円) 三連単(円)
2020年 3,240 4,120 259,970
2019年 1,080 3,480 86,360
2018年 130 590 2,040
2017年 530 4,290 36,500
2016年 220 220 2,880
2015年 260 4,340 37,290
2014年 250 5,740 24,820
2013年 370 1,890 23,970
2012年 7,020 9,480 176,970
2011年 380 2,000 81,760
平均 1,348 3,615 73,256

「単勝」は落ち着いた配当が多いものの、重賞昇格以降の3年間平均は1,483円。
2018年こそ単勝130円の決着だったが、それ以降の2年は4桁配当が続いている。

一方、「馬複」は準重賞当時から高めの配当。
過去10年で4桁配当は8回を数え、平均配当は3,615円にもなる。

同様に「三連単」も万馬券が多いようだ。

3枠の優勝が5回だが…!?

【枠番別の成績】

枠番 1着 2着 3着 4着以下 勝率 連対率
1枠 2 0 2 11 13.3% 13.3%
2枠 0 1 0 16 0.0% 5.9%
3枠 5 0 0 12 29.4% 29.4%
4枠 1 1 2 15 5.3% 10.5%
5枠 0 1 4 15 0.0% 5.0%
6枠 0 3 0 17 0.0% 15.0%
7枠 1 2 1 15 5.3% 15.8%
8枠 1 2 1 16 5.0% 15.0%

過去10年の優勝馬のうち、5頭が「3枠」からスタートしている。

ブリリアントカップの距離は「~2012年:1,800m」「2013年~2018年:2,000m」「2019年~:1,800m」。
距離変更を跨いでもこの傾向は続いており、真っ赤な3枠はまさに「激熱」の枠なのである。

ただし、重賞に昇格した2018年からは「1枠」「1枠」「8枠」が勝利している。

【牡馬牝馬別の成績】

性別 1着 2着 3着 4着以下 勝率 連対率
牡馬 9 9 10 109 6.6% 13.1%
牝馬 0 0 0 2 0.0% 0.0%
セン馬 1 1 0 6 12.5% 25.0%

「牡馬」と「セン馬」が3着内を独占。
一方、「牝馬」は同時期に牝馬重賞が行われることもあり、出走自体が非常に少なくなっている。

どの世代にもチャンスあり

【年齢別の成績】

年齢 1着 2着 3着 4着以下 勝率 連対率
4歳 2 1 1 10 14.3% 21.4%
5歳 1 3 1 15 5.0% 20.0%
6歳 3 4 3 28 7.9% 18.4%
7歳以上 4 2 5 64 5.3% 8.0%

重賞昇格以降は「7歳馬」が2勝を挙げている。
準重賞当時から経験を積んだ馬が活躍する傾向にあるものの、勝率、連対率では「4歳馬」がトップの成績だ。

上がり馬は狙える?

【ブリリアントカップトライアル(TR)の着順別の成績】

TR着順 1着 2着 3着 4着以下 勝率 連対率
TR1着 0 0 0 5 0.0% 0.0%
TR2着 0 0 0 0 - -
TR3着 0 0 0 0 - -
TR4着以下 0 1 0 4 0.0% 20.0%

2019年から実施されている「ブリリアントカップトライアル競走」。
2018年以前は「アクアマリン賞」が該当し、出走条件は2014年~2016年が「B1B2」、2017年からは「A2以下」の格付馬となっている。
なお、2013年以前は非トライアルのため、2014年以降のデータとする。

トライアル出走組からブリリアントカップで好走した馬は2着の1回のみ。
条件戦から重賞へとステップアップする“上がり馬”を追いかけるのも楽しみの1つだが、
過去の傾向からすると、険しい道のりと言わざるを得ないようだ。

2021年ブリリアントカップトライアル競走の結果

金盃組は侮れない?

【金盃の着順別の成績】

金盃着順 1着 2着 3着 4着以下 勝率 連対率
金盃1着 0 0 1 3 0.0% 0.0%
金盃2着 2 0 0 4 33.3% 33.3%
金盃3着 0 0 1 2 0.0% 0.0%
金盃4着以下 2 1 4 36 4.7% 7.0%

2月に行われている長距離重賞「金盃(S2)」。
2011年~2014年(※)は2,000m、2015年以降は2,600mで行われているが、ブリリアントカップに転戦してくる傾向に変わりない。
※本分析の対象期間のみ記載

過去10年で「金盃」優勝馬は4頭が参戦して3着が1回。
また、「金盃」2着馬は6頭が参戦し、2勝、5着3回の成績を残している。

次にブリリアントカップが重賞に格上げされた2018年以降のデータ。
2018年~2020年の金盃1、2着馬はのべ5頭参戦しているが、3着内に好走した馬は1頭も出ていない。

ただし、2020年は金盃6着のストライクイーグルが優勝し、同8着のワークアンドラブが3着に好走。
過去の傾向を振り返っても、長距離の金盃で苦戦した馬が、ブリリアントカップで巻き返してくるシーンは少なくない。

2021年金盃の結果


今回の「南関データ分析」はここまで!
次回は4月21日(水)に川崎競馬場で行われる「クラウンカップ(S3)」です!

南関データ分析とは

南関重賞の過去の傾向をデータで分析!
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(SPAT4プレミアムポイント事務局調べ)
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また、当コンテンツの内容においては、特定の馬の応援や推奨などを行うものではありません。

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