~南関重賞を解く~ 南関データ分析

2021年11月10日(水) 
サラ系3歳牝馬 川崎2,100m
ロジータ記念(S1)

レース紹介

秋の3歳女王決戦「ロジータ記念(S1)」
川崎が誇る名牝ロジータ号を冠したレース。
春の南関牝馬クラシック組とトライアルレースを勝ち上がってきた馬との争いが見どころだ。

▼データ分析のポイント
・1番人気は3着内率100%
・森泰斗騎手が3勝、2着1回、3着2回
・関東オークス出走馬が好成績

【過去10年の優勝馬】

優勝馬 所属 種牡馬 人気
2020年 ルイドフィーネ 川崎 サウスヴィグラス 2人気
2019年 グランモナハート 大井 フリオーソ 6人気
2018年 クロスウィンド 船橋 ヴァーミリアン 4人気
2017年 ステップオブダンス 大井 ゴールドアリュール 1人気
2016年 ミスミランダー 船橋 アッミラーレ 2人気
2015年 ララベル 大井 ゴールドアリュール 1人気
2014年 ノットオーソリティ 船橋 スウェプトオーヴァーボード 4人気
2013年 カイカヨソウ 船橋 ティンバーカントリー 1人気
2012年 エミーズパラダイス 船橋 フサイチコンコルド 2人気
2011年 クラーベセクレタ 船橋 ワイルドラッシュ 1人気

南関東グレード最高格付の「S1競走」、そしてロジータを冠したレースとあって、名牝級が優勝馬に名を連ねている。
過去10年の優勝馬を見渡してみても、実に8頭が複数のタイトルを獲得(※)している実力馬だ。
※南関東クラシック優勝馬は4頭
※南関東地区以外の重賞を含む

過去5年の成績はこちら
第1回からの歴代優勝馬はこちら

森泰斗騎手&今野忠成騎手!

【騎手の傾向(敬称略)】

1着 2着 3着
2020年 森 泰斗 矢野 貴之 伊藤 裕人
2019年 本田 正重 吉原 寛人 森 泰斗
2018年 矢野 貴之 御神本 訓史 山崎 誠士
2017年 森 泰斗 和田 譲治 今野 忠成
2016年 森 泰斗 真島 大輔 瀧川 寿希也
2015年 真島 大輔 大山 真吾 笹川 翼
2014年 御神本 訓史 今野 忠成 山崎 誠士
2013年 今野 忠成 森 泰斗 見澤 譲治
2012年 戸崎 圭太 今野 忠成 森 泰斗
2011年 戸崎 圭太 今野 忠成 的場 文男

「森泰斗騎手」が3勝、2着1回、3着2回と好相性。
コーナーを6回通過するトリッキーなコース設定でもあり、名手の巧みな手綱捌きは一際輝くところだろう。

また、地元の「今野忠成騎手」にも注目したい。
過去10年では1勝を挙げるのみだが、2着3回、3着1回と安定した成績を残している。

川崎所属馬の3着付け?

【所属競馬場別の成績】

所属 1着 2着 3着 4着以下 勝率 連対率
浦和 0 0 0 14 0.0% 0.0%
船橋 6 4 1 23 17.6% 29.4%
大井 3 3 2 21 10.3% 20.7%
川崎 1 2 7 33 2.3% 7.0%
南関以外 0 1 0 14 0.0% 6.7%

過去10年で6勝、2着4回、3着1回の「船橋所属馬」!
10年間を通して見ると「船橋1強」ではあるものの、近年は船橋以外の活躍も目立ってきた。

中でも「大井所属馬」の成績が良く、過去10年で3勝、2着3回、3着2回。
さらに強調すると、上記の成績は全て直近6年で挙げたものだ。

また、地元の「川崎所属馬」は過去10年で1勝、2着2回、3着7回。
2020年に待望の勝利を掴んでいるが、傾向としては「川崎所属馬の3着付け」だろう。

1番人気は隙が無い!

【人気別成績】

人気別 1着 2着 3着 4着以下 勝率 連対率
1人気 4 4 2 0 40.0% 80.0%
2人気 3 1 1 5 30.0% 40.0%
3人気 0 1 0 9 0.0% 10.0%
4人気 2 0 1 7 20.0% 20.0%
5人気 0 1 1 8 0.0% 10.0%
6人気以下 1 3 5 76 1.2% 4.7%

「1番人気馬」が“鉄板”のごとく結果を残している。
過去10年の成績は4勝、2着4回、3着2回となり、連対率80.0%、3着内率は100.0%と全く隙がない。

また、「2番人気馬」も3勝、2着1回、3着1回と相性が良い。
「1番人気」と「2番人気」を合わせると7勝、2着5回、3着3回となり、「1、2番人気」でのワンツー決着は3回だ。

堅めの決着が多い!

【配当傾向】

単勝(円) 馬複(円) 三連単(円)
2020年 300 260 4,950
2019年 2,110 9,050 109,710
2018年 670 1,170 5,660
2017年 260 2,080 47,270
2016年 310 440 7,960
2015年 200 2,080 23,390
2014年 860 1,040 58,500
2013年 120 740 8,110
2012年 300 200 3,410
2011年 110 530 1,190
平均 524 1,759 27,015

各賭式を通して配当金は低め。
「過去10年の優勝馬」でも触れたが、名だたる名牝が実力を遺憾なく発揮していると言えそうだ。

ちなみに、2019年は南関重賞ウイナーの出走が無く、同重賞連対馬も1頭のみというレアケースだった。

枠番による有利不利は少ない

【枠番別の成績】

枠番 1着 2着 3着 4着以下 勝率 連対率
1枠 1 2 0 7 10.0% 30.0%
2枠 1 1 1 7 10.0% 20.0%
3枠 1 0 2 15 5.6% 5.6%
4枠 2 0 2 14 11.1% 11.1%
5枠 1 3 0 15 5.3% 21.1%
6枠 1 2 1 16 5.0% 15.0%
7枠 1 2 3 14 5.0% 15.0%
8枠 2 0 1 17 10.0% 10.0%

ロジータ記念が行われる「川崎2,100m」は向こう正面からスタートしてぐるっと1周半。
1周1,200mの小回りコースなので、外を走る馬は必然的に距離のロスが多くなる。

と、なると「内枠勢(※)」有利?
過去10年のデータを見てみると「全ての枠番」で勝利実績があるように、必ずしも内枠有利とはなっていないようだ。

※「1~4枠」を内枠、「5~8枠」を外枠とする

レースレベル向上中!

【サルビアカップ(サルビアC)の着順別の成績】

サルビアC着順 1着 2着 3着 4着以下 勝率 連対率
サルビアC1着 0 1 1 8 0.0% 10.0%
サルビアC2着 0 1 1 5 0.0% 14.3%
サルビアC3着 0 1 0 3 0.0% 25.0%
サルビアC4着以下 1 1 0 20 4.5% 9.1%

ロジータ記念トライアル「サルビアカップ(準重賞)」。

過去10年のサルビアカップ優勝馬は全てロジータ記念に出走しているが、2014年モフモフの2着が最高成績。
また、2、3着馬からも優勝馬を送り出せておらず、重賞の壁に跳ね返されているのが現状のようだ。

ただし、2018年からは「準重賞」に昇格し、「B3以下」から「A1以下(オープン)」に出走条件が拡大。
必然的にレースレベルは向上傾向にあり、2018年以降の3年間で「サルビアカップ組」は1勝、2着2回、3着3回の成績を残している。

2021年サルビアカップの結果

戸塚記念組は好成績だが、優勝馬となると…

【戸塚記念の着順別の成績】

戸塚記念着順 1着 2着 3着 4着以下 勝率 連対率
戸塚記念1着 0 1 1 1 0.0% 33.3%
戸塚記念2着 0 0 0 1 0.0% 0.0%
戸塚記念3着 1 2 0 0 33.3% 100.0%
戸塚記念4着以下 3 1 3 7 21.4% 28.6%

ロジータ記念と同じ「川崎2,100m」で行われている3歳重賞。

過去10年の「戸塚記念組」からは4頭の優勝馬を輩出し、2着は4回、3着は4回。
出走頭数はのべ21頭なので、3着内率は57.1%となり、さらに“戸塚記念の1桁着順馬”に絞ると3着内率は66.7%にまでなる。

一方で、戸塚記念を勝利した3頭からはロジータ記念優勝馬が誕生していない。
戸塚記念は「ロジータ記念と同舞台」&「牡馬撃破」と注目される存在だが、勝ち馬に限っては意外と勝ち切れていないようだ。

2021年戸塚記念の結果

JRA勢相手に好走した馬は強い!

【関東オークスの着順別の成績】

関東オークス着順 1着 2着 3着 4着以下 勝率 連対率
関東オークス1着 0 1 0 0 0.0% 100.0%
関東オークス2着 1 1 1 1 25.0% 50.0%
関東オークス3着 1 1 0 2 25.0% 50.0%
関東オークス4着以下 1 4 2 21 3.6% 17.9%

南関東牝馬クラシック第3戦「関東オークス(Jpn2)」。
こちらもロジータ記念と同舞台で行われる一戦だ。

「1~3着馬」はのべ9頭が参戦し、2勝、2着3回、3着1回、3着内率は66.7%。
また、「4着以下」も1勝、2着4回、3着2回と好成績を残しているように、「関東オークス組」には今年も注目となりそうだ。

2021年関東オークスの結果

【クラシック(C)3着内馬の着順別の成績】

クラシック成績 1着 2着 3着 4着以下 勝率 連対率
牝馬C3着内 6 7 2 16 19.4% 41.9%
牡馬C3着内 2 0 0 0 100.0% 100.0%
合計 8 7 2 16 24.2% 45.5%

最後に南関東クラシック(※)で3着内に好走していた馬たちの成績。

「牝馬クラシック」で3着以内に好走した馬は、のべ31頭がロジータ記念に参戦し、6勝、2着7回、3着2回。
同様に、「牡馬クラシック」は、のべ2頭が参戦し負けなしの2勝を挙げている。

「牝馬クラシック」で3着内に好走している馬が中心的な存在となるが、4着以下に敗れるシーンもしばしば。
一方、「牡馬クラシック」で3着内の実績がある馬は、牝馬同士になれば能力上位といったところだろう。

※牝馬クラシック:「桜花賞(S1)」「東京プリンセス賞(S1)」「関東オークス(Jpn2)」
※牡馬クラシック:「羽田盃(S1)」「東京ダービー(S1)」「ジャパンダートダービー(Jpn1)」


今回の「南関データ分析」はここまで!
次回は11月17日(水)に大井競馬場で行われる「ハイセイコー記念(S1)」です!

南関データ分析とは

南関重賞の過去の傾向をデータで分析!
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(SPAT4プレミアムポイント事務局調べ)
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また、当コンテンツの内容においては、特定の馬の応援や推奨などを行うものではありません。

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