~南関重賞を解く~ 南関データ分析

2022年1月3日(月) 
サラ系4歳以上 川崎2,100m
報知オールスターカップ(S3)

レース紹介

年始は川崎!「報知オールスターカップ(S3)」!
お正月開催を彩る長距離重賞!
2022年南関東最初の重賞を制するのは!?過去10年のデータから探ってみよう。

▼データ分析のポイント
・1番人気は勝率70%、3着内率100%
・7歳以上の人気薄が毎年のように好走
・4角を制する馬がレースを制す

【過去10年の優勝馬】

優勝馬 所属 種牡馬 人気
2021年 タービランス 浦和 パイロ 1人気
2020年 オールブラッシュ 大井 ウォーエンブレム 8人気
2019年 ヤマノファイト 船橋 エスポワールシチー 1人気
2018年 ディアドムス 大井 ジャングルポケット 1人気
2017年 ケイアイレオーネ 大井 Henny Hughes 1人気
2016年 グルームアイランド 金沢 ヤマニンセラフィム 2人気
2015年 ドラゴンエアル 川崎 タイムパラドックス 1人気
2014年 オオエライジン 兵庫 キングヘイロー 1人気
2013年 シーズザゴールド 船橋 スキャターザゴールド 4人気
2012年 スターシップ 船橋 クロフネ 1人気

過去10年の優勝馬には、ダートグレード競走覇者が3頭(うち、Jpn1馬2頭)、南関東クラシックホースが3頭。
さらには、南関東以外から遠征してきた有力馬などが名を連ねているように、例年、レベルの高いレースが展開されている。

【ダートグレード競走優勝馬】
・ケイアイレオーネ
・ディアドムス
・オールブラッシュ

【南関東クラシックホース】
・シーズザゴールド
・ヤマノファイト
・タービランス

【南関東以外の遠征馬】
・オオエライジン
・グルームアイランド

過去5年の成績はこちら
第1回からの歴代優勝馬はこちら

2022年最初の南関重賞を手にするのは?

【騎手の傾向(敬称略)】

1着 2着 3着
2021年 笹川 翼 吉原 寛人 本田 正重
2020年 今野 忠成 笹川 翼 山崎 誠士
2019年 本橋 孝太 森 泰斗 吉原 寛人
2018年 岡部 誠 真島 大輔 御神本 訓史
2017年 的場 文男 森 泰斗 真島 大輔
2016年 吉原 寛人 真島 大輔 笹川 翼
2015年 森 泰斗 中野 省吾 今野 忠成
2014年 張田 京 御神本 訓史 吉原 寛人
2013年 戸崎 圭太 山崎 誠士 石崎 駿
2012年 石崎 駿 服部 茂史 今野 忠成

直近2年は「笹川翼騎手」がタービランスとのコンビで1勝、2着1回。
2022年はこのコンビでの出走はないものの、2021年末の「東京大賞典(G1)」に挑戦して見せ場を作っている。

その他の騎手では、直近5年で「森泰斗騎手」が2着2回、同じく「真島大輔騎手」が2着1回、3着1回の成績だ。

安定感ある船橋!南関実績のある遠征馬にも注目!

【所属競馬場別の成績】

所属 1着 2着 3着 4着以下 勝率 連対率
浦和 1 2 0 10 7.7% 23.1%
船橋 3 4 6 19 9.4% 21.9%
大井 3 2 3 19 11.1% 18.5%
川崎 1 2 1 31 2.9% 8.6%
南関以外 2 0 0 25 7.4% 7.4%

「船橋所属馬」が3勝、2着4回、3着6回。
勝率と連対率は「大井所属馬」及び「浦和所属馬」と互角だが、3着内率40.6%は頭二つ位抜けている。

また、「南関以外」の馬も2勝と活躍。
優勝した2頭は2014年オオエライジン(兵庫)、2016年グルームアイランド(金沢)だ。

この2頭に共通するのは“南関東での実績”。
オオエライジンは2011年「黒潮盃(S2)」の優勝歴があり、グルームアイランドは南関東で10戦9勝の実績があった。

1番人気は3着内率100%!7歳以上の人気薄も要チェック

【人気別成績】

人気別 1着 2着 3着 4着以下 勝率 連対率
1人気 7 0 3 0 70.0% 70.0%
2人気 1 1 1 7 10.0% 20.0%
3人気 0 2 1 7 0.0% 20.0%
4人気 1 1 3 5 10.0% 20.0%
5人気 0 0 0 10 0.0% 0.0%
6人気以下 1 6 2 75 1.2% 8.3%

「1番人気馬」が強い重賞。
過去10年で「1番人気馬」は7勝、3着3回の成績を残しており、勝率/連対率は70.0%、3着内率は驚異の100.0%になる。

そして、もう一つ特徴的なのが「6番人気以下」の1勝、2着6回、3着2回。
2020年は「6番人気以下」のワンツーとなったほか、過去10回中、7回は「6番人気以下」が“1頭だけ”馬券に絡んでいる。

ちなみに、「6番人気以下」で馬券に絡んだ9頭全てが7歳以上の古豪。
さらに細かく見ると、「7歳2頭」「8歳2頭」「9歳2頭」「10歳3頭」と高齢馬が活躍している。

年が明けて年齢は1つ重ねることになるが“人気薄の古豪”にはぜひとも注目したい。

南関重賞屈指の堅さ…!?

【配当傾向】

単勝(円) 馬複(円) 三連単(円)
2021年 230 760 5,550
2020年 2,260 8,480 123,210
2019年 250 370 6,820
2018年 170 1,520 11,140
2017年 220 720 3,970
2016年 480 9,000 48,380
2015年 310 4,010 49,820
2014年 330 880 12,330
2013年 670 3,880 20,310
2012年 410 40,210 373,750
平均 533 6,983 65,528

「単勝」の平均配当は「533円」。
2020年は単勝2,260円の高配当だったが、それを除く9年の平均は「341円」と堅めの配当が目立つ。

一方、「馬複」は6番人気以下の活躍が多いため、高配当となるケースが多い。
さらに、「三連単」は7回が万馬券となっているが、1番人気馬が全て馬券に絡んでいることもあり“大荒れ”の配当は少なくなっている。

枠順による差は少ない!

【枠番別の成績】

枠番 1着 2着 3着 4着以下 勝率 連対率
1枠 1 1 2 6 10.0% 20.0%
2枠 0 3 0 7 0.0% 30.0%
3枠 1 3 1 11 6.3% 25.0%
4枠 1 1 2 14 5.6% 11.1%
5枠 1 1 2 16 5.0% 10.0%
6枠 2 0 1 17 10.0% 10.0%
7枠 2 1 1 16 10.0% 15.0%
8枠 2 0 1 17 10.0% 10.0%

全ての「枠」に連対実績がある。
特にどの「枠」が秀でているわけでもないが、強いて言えば「2枠」の連対率が30.0%と高い(ただし、唯一の未勝利枠)。

川崎コースは1周1,200mの小回りコース。
本競走が行われる「2,100m」は向こう正面からスタートして1周半、コーナーは6回通過する必要がある。
外々追走だと距離ロスも多くなるが、データ上では枠順による「有利/不利」は出ていないようだ。

【牡馬牝馬別の成績】

性別 1着 2着 3着 4着以下 勝率 連対率
牡馬 10 8 8 91 8.5% 15.4%
牝馬 0 0 0 7 0.0% 0.0%
セン馬 0 2 2 6 0.0% 20.0%

牝馬重賞が前後の開催で実施されているため、「牝馬」の出走は少ない傾向にある。

長距離戦は経験が大切!

【年齢別の成績】

年齢 1着 2着 3着 4着以下 勝率 連対率
4歳 2 2 1 14 10.5% 21.1%
5歳 1 0 1 11 7.7% 7.7%
6歳 3 1 1 12 17.6% 23.5%
7歳以上 4 7 7 67 4.7% 12.9%

各世代が結果を出しているが、やはり「7歳以上」の馬に注目が集まる。

「7歳以上」は過去10年で4勝、2着7回、3着7回。
過去10年の3着内30頭のうち、過半数を占める「18頭」が3着内に好走しているのである。

報知オールスターカップは年明けに行われる重賞。
いわゆる、「明け○歳」となるわけだが、それを加味しても経験馬の活躍が顕著と言えるだろう。

ちなみに、2021年は「明け11歳」のサウンドトゥルーが3着に好走したほか、直近4年で3頭の「10歳以上馬」が3着内に好走。

斤量を背負う実績馬!

【斤量別の成績】

斤量 1着 2着 3着 4着以下 勝率 連対率
57kg以上 4 4 6 21 11.4% 22.9%
55kg~56kg 5 6 4 70 5.9% 12.9%
54kg以下 1 0 0 13 7.1% 7.1%

本競走の斤量は4歳54kg、5歳以上55kg、牝馬は2kg減。
加えて、2021年12月30日までの総収得賞金額が4歳4,000万円、5歳4,500万円、6歳以上5,000万円ごとに1kg加増(※)される。
※上限は牡馬(セン馬)58kg、牝馬56kg

斤量別で最も成績が良いのは「55kg~56kg」の5勝、2着6回、3着4回。
ただし、率で見ると「57kg以上」の数字が良く、勝率11.4%、連対率22.9%となっている。

一方、斤量「54kg以下」は4歳馬もしくは牝馬となるが、この組はあまり成績が芳しくない。
データ的には、年齢を重ねて、賞金も稼いでいる馬に分があると言えるだろう。

トライアル優勝馬は苦戦気味

【スパーキングオールスターチャレンジ(チャレンジ)】

チャレンジ着順 1着 2着 3着 4着以下 勝率 連対率
チャレンジ1着 0 0 0 2 0.0% 0.0%
チャレンジ2着 0 0 0 0 - -
チャレンジ3着 0 0 0 0 - -
チャレンジ4着以下 0 0 0 0 - -

報知オールスターカップのトライアル競走。
2019年度から行われている準重賞競走で、1着馬には報知オールスターカップへの優先出走権が付与される。
※2020年実施分までのレース名称は「マジェスティックチャレンジ」

トライアル優勝馬は過去2年とも参戦しているが、報知オールスターカップではいずれも4着以下。
下のクラス(A2B1)によって争われるトライアルでもあり、実績馬が揃う本番ではやや苦戦を強いられているようだ。

2021年スパーキングオールスターチャレンジの結果

2着馬が激アツ!

【埼玉新聞栄冠賞の着順別の成績】

埼玉新聞栄冠賞着順 1着 2着 3着 4着以下 勝率 連対率
埼玉新聞栄冠賞1着 1 0 1 1 33.3% 33.3%
埼玉新聞栄冠賞2着 2 2 2 1 28.6% 57.1%
埼玉新聞栄冠賞3着 0 0 0 0 - -
埼玉新聞栄冠賞4着以下 0 1 0 10 0.0% 9.1%

浦和2,000m(※)で行われている重賞。
浦和コースは1周1,200mで、2,000mのスタート位置は向こう正面となる。
川崎2,100mとは距離こそ異なるものの、似ている条件と言えるかもしれない。
※2020年までは1,900mで実施

「埼玉新聞栄冠賞(S3)」出走組で大注目となるのが「2着馬」。
過去10年で該当馬はのべ7頭が参戦し、2勝、2着2回、3着2回と抜群の成績を残している。

2021年埼玉新聞栄冠賞の結果

レベルの高い重賞!

【勝島王冠の着順別の成績】

勝島王冠着順 1着 2着 3着 4着以下 勝率 連対率
勝島王冠1着 1 0 1 0 50.0% 50.0%
勝島王冠2着 1 0 1 1 33.3% 33.3%
勝島王冠3着 0 0 0 3 0.0% 0.0%
勝島王冠4着以下 1 1 4 13 5.3% 10.5%

11月下旬~12月初旬に大井1,800mで行われている「勝島王冠(S2)」。

過去10年で「勝島王冠」連対馬は5頭が参戦し、2勝、3着2回。
勝島王冠には南関東の有力馬が多数出走することもあり、レベルの高い一戦と言えるだろう。

そういう意味では、「勝島王冠」で4着以下に敗れた馬もチャンスあり。
該当馬は過去10年で1勝、2着1回、3着4回の成績を残しており、3着内率31.6%も悪くない数字だ。

2021年勝島王冠の結果

4角先頭!でも逃げ馬は…

【1~3着馬の4コーナー通過順】

1着 2着 3着
1番手 4 1 0
2~5番手 6 5 8
6~10番手 0 4 2
11番手以降 0 0 0

川崎2,100mは1周半するコースだが、こちらのデータは「最終4コーナーの通過順」となる。

過去10年の優勝馬のうち、「4コーナー」での位置取りが「1番手」の馬は4勝。
さらに、「2~5番手」の馬が6勝を挙げているように、「4コーナー」で前目の位置に付けることが優勝への必須条件となっている。

ただし、スタートから先頭をキープしていた馬、いわゆる“逃げ馬”の優勝は0回。
これは2着・3着にも該当する。

また、「4コーナー」での位置取りが6番手以降の馬も優勝がない。
逃げ切りはなく、後方一気も難しい…トリッキーなコースでもあり、展開に合わせた自在性が求められるのだろう。


今回の「南関データ分析」はここまで!
次回は1月13日(木)に船橋競馬場で行われる「船橋記念(S3)」です!

南関データ分析とは

南関重賞の過去の傾向をデータで分析!
知って得するデータから豆知識まで、予想に役立つデータをご紹介いたします!

(SPAT4プレミアムポイント事務局調べ)
競走除外馬及び出走取消馬はデータには含めておりません。
また、当コンテンツの内容においては、特定の馬の応援や推奨などを行うものではありません。

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