
レース名は芦毛の名馬!「フジノウェーブ記念(S3)」!
地方馬初のJBCスプリント覇者フジノウェーブ号を冠した競走。
自身、4連覇した「東京スプリング盃」が2014年より「フジノウェーブ記念」として行われている。
▼データ分析のポイント
・地元の大井所属馬が好成績
・重い斤量でも実績馬が結果を残す
・距離延長のトライアル組より距離短縮組
年 | 優勝馬 | 所属 | 種牡馬 | 人気 |
---|---|---|---|---|
2021年 | キャプテンキング | 大井 | ファスリエフ | 6人気 |
2020年 | トロヴァオ | 大井 | カネヒキリ | 6人気 |
2019年 | キャプテンキング | 大井 | ファスリエフ | 1人気 | 2018年 | リッカルド | 船橋 | フサイチリシャール | 1人気 |
2017年 | ケイアイレオーネ | 大井 | Henny Hughes | 3人気 |
2016年 | ソルテ | 大井 | タイムパラドックス | 1人気 |
2015年 | セイントメモリー | 大井 | アフリート | 5人気 |
2014年 | ジェネラルグラント | 船橋 | ロージズインメイ | 4人気 |
2013年 | フジノウェーブ | 大井 | ブラックタイアフェアー | 3人気 |
2012年 | フジノウェーブ | 大井 | ブラックタイアフェアー | 3人気 |
自身の名前がレース名となっている「フジノウェーブ」が2010年の第1回から4連覇を達成!
同一重賞4連覇(南関東)の記録は南関東史上初の快挙(※)だった。
フジノウェーブは笠松競馬場でデビューし、3歳秋から大井所属として南関東で活躍。
大井では「JBCスプリント(Jpn1)」など、重賞9勝を挙げており、8歳~11歳の時に「フジノウェーブ記念(旧東京スプリング盃)」を制している。
※他に南関東重賞で4連覇を達成した馬は以下の2頭
▼ナイキマドリード:2012年~2015年「船橋記念(S3)」
▼オメガパフューム:2018年~2021年「東京大賞典(G1)」
過去5年の成績はこちら
第1回からの歴代優勝馬はこちら
フジノウェーブの生涯成績はこちら
どの騎手にもチャンスあり!
年 | 1着 | 2着 | 3着 |
---|---|---|---|
2021年 | 和田 譲治 | 森 泰斗 | 御神本 訓史 |
2020年 | 藤田 凌 | 中島 龍也 | 本橋 孝太 |
2019年 | 坂井 英光 | 御神本 訓史 | 矢野 貴之 |
2018年 | 矢野 貴之 | 真島 大輔 | 繁田 健一 |
2017年 | 的場 文男 | 笹川 翼 | 山崎 誠士 |
2016年 | 吉原 寛人 | 中野 省吾 | 柏木 健宏 |
2015年 | 本橋 孝太 | 今野 忠成 | 左海 誠二 |
2014年 | 石崎 駿 | 和田 譲治 | 川島 正太郎 |
2013年 | 御神本 訓史 | 和田 譲治 | 真島 大輔 |
2012年 | 坂井 英光 | 山田 信大 | 石崎 駿 |
特定の騎手が活躍する傾向はなく、大混戦と言える重賞。
直近5年で3着内に好走している騎手はのべ13名。
複数回好走している騎手は1勝、3着1回の「矢野貴之騎手」、2着1回、3着1回の「御神本訓史騎手」の2名しかいない。
南関東リーディング「森泰斗騎手」も例外ではなく、2021年の2着が初の3着圏内突入だった。
大井所属馬が圧倒
所属 | 1着 | 2着 | 3着 | 4着以下 | 勝率 | 連対率 |
---|---|---|---|---|---|---|
浦和 | 0 | 0 | 2 | 17 | 0.0% | 0.0% |
船橋 | 2 | 4 | 2 | 25 | 6.1% | 18.2% |
大井 | 8 | 5 | 6 | 80 | 8.1% | 13.1% |
川崎 | 0 | 1 | 0 | 4 | 0.0% | 20.0% |
地元の「大井所属馬」が8勝、2着5回、3着6回。
優勝した8頭のうち、5頭(※)はダートグレード競走ウイナーという豪華なラインナップだ。
※フジノウェーブの連覇は「2頭」でカウント
ただし、「大井所属馬」が上位3着内を独占した回数は2回のみ。
伏兵の台頭も!?
人気別 | 1着 | 2着 | 3着 | 4着以下 | 勝率 | 連対率 |
---|---|---|---|---|---|---|
1人気 | 3 | 1 | 1 | 5 | 30.0% | 40.0% |
2人気 | 0 | 1 | 2 | 7 | 0.0% | 10.0% |
3人気 | 3 | 2 | 1 | 4 | 30.0% | 50.0% |
4人気 | 1 | 0 | 1 | 8 | 10.0% | 10.0% |
5人気 | 1 | 0 | 1 | 8 | 10.0% | 10.0% |
6人気以下 | 2 | 6 | 4 | 94 | 1.9% | 7.5% |
「3番人気馬」が勝率30.0%、連対率50.0%。
次いで「1番人気馬」の勝率30.0%、連対率40.0%が続いている。
また、目立つところでは「6番人気以下」の2勝、2着6回、3着4回だろう。
昨年はデータ通り、1着から順に「6番人気」⇒「1番人気」⇒「3番人気」での決着だった。
高配当を提供中!
年 | 単勝(円) | 馬複(円) | 三連単(円) |
---|---|---|---|
2021年 | 1,690 | 2,350 | 32,580 |
2020年 | 1,680 | 28,430 | 1,729,830 |
2019年 | 360 | 1,030 | 8,450 |
2018年 | 230 | 2,970 | 14,070 |
2017年 | 850 | 9,530 | 117,620 |
2016年 | 120 | 690 | 6,970 |
2015年 | 1,490 | 8,160 | 86,420 |
2014年 | 670 | 1,470 | 38,240 |
2013年 | 480 | 3,750 | 62,760 |
2012年 | 720 | 4,590 | 275,710 |
平均 | 829 | 6,297 | 237,265 |
「馬複」と「三連単」は高配当連発。
2020年の「馬複28,430円」「三連単1,729,830円」は飛び抜けているが、配当金は総じて高めに推移している。
1・5・7枠の成績が特徴的!?
枠番 | 1着 | 2着 | 3着 | 4着以下 | 勝率 | 連対率 |
---|---|---|---|---|---|---|
1枠 | 0 | 5 | 0 | 15 | 0.0% | 25.0% |
2枠 | 2 | 1 | 0 | 16 | 10.5% | 15.8% |
3枠 | 2 | 1 | 1 | 16 | 10.0% | 15.0% |
4枠 | 0 | 1 | 1 | 17 | 0.0% | 5.3% |
5枠 | 0 | 1 | 5 | 13 | 0.0% | 5.3% |
6枠 | 1 | 1 | 1 | 17 | 5.0% | 10.0% |
7枠 | 4 | 0 | 0 | 15 | 21.1% | 21.1% |
8枠 | 1 | 0 | 2 | 17 | 5.0% | 5.0% |
「大井1,400m」の重賞は「フジノウェーブ記念」のみ。
2コーナーのポケットからスタートするコースで、外側の馬はややコースロスがあると言われるが…
傾向としては、かなり偏った成績となっている。
それは「内枠」「外枠」という傾向ではなく、表をご覧の通り「1枠」「5枠」「7枠」に特定の着順が集中しているのだ。
とりわけ、直近4年はその傾向が強いと言えるだろう。
2021年「7枠」⇒「1枠」⇒「5枠」
2020年「2枠」⇒「1枠」⇒「5枠」
2019年「7枠」⇒「1枠」⇒「6枠」
2018年「7枠」⇒「1枠」⇒「5枠」
参考までにこちらは2020年10月1日~2021年9月30日に行われた「大井1,400m」のデータ。
サンプル数が違うので一概には言えないが、フジノウェーブ記念は少し異なる傾向にあるようだ。
性別 | 1着 | 2着 | 3着 | 4着以下 | 勝率 | 連対率 |
---|---|---|---|---|---|---|
牡馬 | 9 | 7 | 10 | 108 | 6.7% | 11.9% |
牝馬 | 0 | 0 | 0 | 10 | 0.0% | 0.0% |
セン馬 | 1 | 3 | 0 | 8 | 8.3% | 33.3% |
「牡馬」と「セン馬」が3着内を独占。
「牝馬」には厳しいレースとなっている。
年長馬が強い!
年齢 | 1着 | 2着 | 3着 | 4着以下 | 勝率 | 連対率 |
---|---|---|---|---|---|---|
4歳 | 1 | 1 | 1 | 10 | 7.7% | 15.4% |
5歳 | 1 | 2 | 2 | 15 | 5.0% | 15.0% |
6歳 | 1 | 0 | 0 | 19 | 5.0% | 5.0% |
7歳以上 | 7 | 7 | 7 | 82 | 6.8% | 13.6% |
「7歳以上」の馬が7勝、2着7回、3着7回と好成績。
昨年は出走全16頭中、12頭が「7歳以上」だったが、上位3着内を独占する結果となっている。
(過去5年で「7歳以上」の馬が3着内を独占した回数は4回)
実績馬の独壇場!
斤量 | 1着 | 2着 | 3着 | 4着以下 | 勝率 | 連対率 |
---|---|---|---|---|---|---|
58kg以上 | 8 | 4 | 6 | 48 | 12.1% | 18.2% |
57kg | 2 | 4 | 4 | 54 | 3.1% | 9.4% |
56kg | 0 | 0 | 0 | 9 | 0.0% | 0.0% |
55kg以下 | 0 | 2 | 0 | 15 | 0.0% | 11.8% |
フジノウェーブ記念の斤量は以下の通り。
2018年までは「※」が“2歳戦を除いた全成績”だったので、2019年以降は加増条件が緩和されたことになる。
----------------------------
A1級57kg A2級55kg B1級以下53kg 牝馬2kg減
※2021.3.8から2022.3.4までのダートグレード競走及びJRA重賞勝ち馬は2kg、南関重賞勝ち馬は1kg加増
(2歳・3歳限定競走の成績を除く)
----------------------------
斤量「58kg以上」の馬、すなわち“A1級の重賞ウイナー”が8勝、2着4回、3着6回。
圧倒的な存在感で、格上挑戦馬、初タイトルを狙う馬達などを制している。
ちなみに、加増条件が変わった2019年以降を見てみると…
斤量「58kg以上」が1勝、2着1回、3着2回、「57kg」が2勝、2着2回、3着1回だが、「57kg」の2勝はいずれも重賞ウイナーによるものだ。
近年は大不振…
船橋記念着順 | 1着 | 2着 | 3着 | 4着以下 | 勝率 | 連対率 |
---|---|---|---|---|---|---|
船橋記念1着 | 0 | 0 | 0 | 3 | 0.0% | 0.0% |
船橋記念2着 | 0 | 1 | 0 | 4 | 0.0% | 20.0% |
船橋記念3着 | 0 | 0 | 0 | 4 | 0.0% | 0.0% |
船橋記念4着以下 | 0 | 0 | 0 | 8 | 0.0% | 0.0% |
船橋1,000mで行われる「船橋記念(S3)」。
1,2着馬にはフジノウェーブ記念への優先出走権が付与されるトライアルレースだ。
「船橋記念」出走組はのべ20頭が参戦して2着が1回のみ。
唯一の2着馬は2012年のバトルファイターなので、2013年以降の9年間は好走馬が全く出ていない。
なお、2013年以降の9年間で「船橋記念1~5着馬」はのべ14頭出走している。
2022年船橋記念の結果
こちらも苦戦中…
ウインターS着順 | 1着 | 2着 | 3着 | 4着以下 | 勝率 | 連対率 |
---|---|---|---|---|---|---|
ウインターS1着 | 0 | 1 | 1 | 7 | 0.0% | 11.1% |
ウインターS2着 | 0 | 0 | 2 | 5 | 0.0% | 0.0% |
ウインターS3着 | 0 | 1 | 0 | 5 | 0.0% | 16.7% |
ウインターS4着以下 | 0 | 2 | 0 | 33 | 0.0% | 5.7% |
大井1,200mで行われる「ウインタースプリント(準重賞)」。
本競走もフジノウェーブ記念のトライアルレースとなっており、1,2着馬に優先出走権が付与されている。
「ウインタースプリント」出走組でフジノウェーブ記念を制した馬は0頭。
上位馬も多数出走しているが、前項の「船橋記念」と同様に苦戦を強いられている。
2022年ウインタースプリントの結果
敗れた馬にもチャンスあり!
ゴールドカップ着順 | 1着 | 2着 | 3着 | 4着以下 | 勝率 | 連対率 |
---|---|---|---|---|---|---|
ゴールドカップ1着 | 2 | 0 | 1 | 1 | 50.0% | 50.0% |
ゴールドカップ2着 | 0 | 0 | 1 | 1 | 0.0% | 0.0% |
ゴールドカップ3着 | 0 | 1 | 2 | 2 | 0.0% | 20.0% |
ゴールドカップ4着以下 | 3 | 1 | 1 | 14 | 15.8% | 21.1% |
※2016年までは「浦和1,500m」で実施
前年12月に浦和1,400mで行われている重賞。
過去10年で「ゴールドカップ」優勝馬は4頭出走して2勝、3着1回。
また、4着以下からも3頭の勝ち馬を輩出しているように相性は抜群だ。
浦和コースは1周1,200mの左回り、大井コースは1周1,600m(外)の右回り。
コース形態こそ異なるものの、2017年以降は同じ「1,400m」で争われるだけに要注目となるだろう。
2021年ゴールドカップの結果
距離短縮組が好結果!
前走距離 | 1着 | 2着 | 3着 |
---|---|---|---|
1,400m未満 | 0 | 4 | 3 |
1,400m | 2 | 2 | 0 |
1,401m以上 | 8 | 4 | 7 |
こちらのデータは、フジノウェーブ記念で3着内に好走した馬の「前走距離」を示している。
データを見ると明らかなように、前走が「1,401m以上」、いわゆる“距離短縮”の馬が好成績を残している。
逆に「船橋記念」「ウインタースプリント」が該当する「1,400m未満」の“距離延長組”は勝ち星がなく2着・3着が多い。
データ的には、スピード戦で好走してきた馬より、スタミナがあるタイプの方が好結果を残しているようだ。
芦毛伝説!
毛色別 | 1着 | 2着 | 3着 | 4着以下 | 勝率 | 連対率 |
---|---|---|---|---|---|---|
栗毛 | 1 | 4 | 3 | 31 | 2.6% | 12.8% |
栃栗毛 | 0 | 0 | 0 | 0 | - | - |
鹿毛 | 4 | 5 | 3 | 51 | 6.3% | 14.3% |
黒鹿毛 | 1 | 1 | 1 | 25 | 3.6% | 7.1% |
青鹿毛 | 0 | 0 | 1 | 7 | 0.0% | 0.0% |
青毛 | 0 | 0 | 0 | 0 | - | - |
芦毛 | 4 | 0 | 2 | 12 | 22.2% | 22.2% |
白毛 | 0 | 0 | 0 | 0 | - | - |
芦毛の名馬フジノウェーブにちなみ、「毛色別」の成績を抽出。
フジノウェーブの2勝が含まれるものの、「芦毛」は最多タイの4勝を挙げている。
今回の「南関データ分析」はここまで!
次回は南関東牝馬クラシック第1戦!3月17日(木)に浦和競馬場で行われる「桜花賞(S1)」です!
南関重賞の過去の傾向をデータで分析!
知って得するデータから豆知識まで、予想に役立つデータをご紹介いたします!
(SPAT4プレミアムポイント事務局調べ)
競走除外馬及び出走取消馬はデータには含めておりません。
また、当コンテンツの内容においては、特定の馬の応援や推奨などを行うものではありません。
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