~南関重賞を解く~ 南関データ分析

2022年11月2日(水) 
サラ系3歳以上 大井1,600m
サンタアニタトロフィー(S3)

レース紹介

秋のマイル決戦「サンタアニタトロフィー(S3)」!
TCK(大井)とアメリカのサンタアニタパーク競馬場との友好交流提携を記念した重賞。
南関東重賞では珍しい"ハンデキャップ競走"として実施される一戦だ。

▼データ分析のポイント
・快進撃の笹川翼騎手
・荒山勝徳厩舎が3連覇中
・重賞をステップにした馬が好成績

【過去10年の優勝馬】

優勝馬 所属 種牡馬 人気
2021年 トロヴァオ 大井 カネヒキリ 5人気
2020年 ワークアンドラブ 大井 シニスターミニスター 3人気
2019年 ノンコノユメ 大井 トワイニング 1人気
2018年 ヒガシウィルウィン 船橋 サウスヴィグラス 1人気
2017年 ゴーディー 大井 プレシャスカフェ 4人気
2016年 リアライズリンクス 浦和 ダイタクリーヴァ 5人気
2015年 ソルテ 大井 タイムパラドックス 1人気
2014年 セイントメモリー 大井 アフリート 6人気
2013年 セイントメモリー 大井 アフリート 1人気
2012年 ゴーディー 大井 プレシャスカフェ 6人気

激戦必至のハンデ重賞。
若手から古豪、さらには連覇、サラ系の勝利とオールスター感もある一戦だ。

また、ダートグレード競走覇者も優勝馬に名を連ねる傾向にある。
G1級のタイトルホルダーではヒガシウィルウィン、ノンコノユメの2頭。
さらに、セイントメモリー、ソルテも南関東のダートグレード競走を勝利している。

過去5年の成績はこちら
第1回からの歴代優勝馬はこちら

大井の主役は笹川翼騎手!

【騎手の傾向(敬称略)】

1着 2着 3着
2021年 笹川 翼 山崎 誠士 真島 大輔
2020年 笹川 翼 森 泰斗 矢野 貴之
2019年 真島 大輔 的場 文男 笹川 翼
2018年 森 泰斗 笹川 翼 瀧川 寿希也
2017年 的場 文男 柏木 健宏 左海 誠二
2016年 的場 文男 笹川 翼 中野 省吾
2015年 吉原 寛人 的場 文男 中野 省吾
2014年 本橋 孝太 御神本 訓史 坂井 英光
2013年 本橋 孝太 坂井 英光 石崎 隆之
2012年 赤嶺 亮 真島 大輔 山崎 誠士


TCKの現在~未来を担う「笹川翼騎手」が抜群の成績。
2020年ワークアンドラブ、2021年トロヴァオで連覇を決めるなど、直近6年で2勝、2着2回、3着1回の成績を残している。

「笹川翼騎手」は2021年に自身初となる大井リーディングを獲得!
今年も大井のみならず、南関東4場で勝ち星を量産しているように、南関東では欠かすことのできないジョッキーだ。

その他では「的場文男騎手」が過去10年で2勝、2着2回と好相性。

2022年大井リーディングはこちら

地元勢強し!荒山厩舎が3連覇中!

【所属競馬場別の成績】

所属 1着 2着 3着 4着以下 勝率 連対率
浦和 1 2 2 21 3.8% 11.5%
船橋 1 1 2 27 3.2% 6.5%
大井 8 6 6 70 8.9% 15.6%
川崎 0 1 0 3 0.0% 25.0%

地元の「大井所属馬」が8勝、2着6回、3着6回と好成績。
なかでも「荒山勝徳厩舎」は、全て異なる馬でサンタアニタトロフィーを3連覇中だ。

なお、データ分析の対象期間外だが、2011年のみ「国際招待競走」として実施され、アメリカからレッドアラートデイが参戦している。
ちなみに、レッドアラートデイの半兄コーラスマスターは2006年の「ニューイヤーカップ(旧G3)」覇者。

1番人気の信頼度が高く、6番人気以下の激走にも要警戒!

【人気別成績】

人気別 1着 2着 3着 4着以下 勝率 連対率
1人気 4 3 0 3 40.0% 70.0%
2人気 0 4 1 5 0.0% 40.0%
3人気 1 0 2 7 10.0% 10.0%
4人気 1 0 0 9 10.0% 10.0%
5人気 2 0 1 7 20.0% 20.0%
6人気以下 2 3 6 90 2.0% 5.0%

「1番人気馬」が4勝、2着3回で連対率は70.0%。
次いで「2番人気馬」が連対率40.0%で続くが、2着4回なので勝ち星が無い状況だ。

そして、見逃せないのが「6番人気以下」の馬たち。
過去10年で2勝、2着3回、3着6回なので、単純計算すると、毎年1頭は馬券に絡んでいることになる。
2021年も2着ゴールドホイヤーが8番人気の支持だった。

人気薄を絡めて高配当!

【配当傾向】

単勝(円) 馬複(円) 三連単(円)
2021年 900 12,400 276,310
2020年 660 740 7,570
2019年 190 510 11,540
2018年 220 450 18,730
2017年 670 3,820 42,650
2016年 1,120 980 23,860
2015年 150 450 18,970
2014年 1,510 3,260 154,110
2013年 220 2,910 82,180
2012年 1,950 3,390 236,320
平均 759 2,891 87,224

激戦必至のハンデキャップ。
1、2番人気の好走率は高いものの、「馬複」「三連単」は高配当となるケースも少なくない。

過去10年で1、2番人気が揃って4着以下となった年は2017年と2021年の2回。
となれば、人気上位馬を軸にして高配当を狙っても良さそうだ。

どの枠でもチャンスあり!

【枠番別の成績】

枠番 1着 2着 3着 4着以下 勝率 連対率
1枠 3 0 0 12 20.0% 20.0%
2枠 1 2 1 14 5.6% 16.7%
3枠 2 1 1 15 10.5% 15.8%
4枠 1 2 2 15 5.0% 15.0%
5枠 0 1 2 17 0.0% 5.0%
6枠 1 1 3 15 5.0% 10.0%
7枠 0 2 0 18 0.0% 10.0%
8枠 2 1 1 15 10.5% 15.8%

サンタアニタトロフィーは大井の内回りコースを使用するマイル戦。
したがって内枠勢有利のイメージはあるが、過去のデータからはそうとは言い切れないようだ。

確かに、最も勝利数が多いのは「1枠」の3勝だが、唯一、2着及び3着が1度も無い枠も「1枠」なのである。
いわゆる「勝つか負けるか」の状況。

一方、「2~8枠」は「5枠」「7枠」で勝利がないものの、全ての枠で2着ないし3着が2回以上ある。
連対率を見てもほぼ横一線と言えるだけに、どの枠からスタートしてもマイナスということはなさそうだ。

【牡馬牝馬別の成績】

性別 1着 2着 3着 4着以下 勝率 連対率
牡馬 9 10 9 111 6.5% 13.7%
牝馬 0 0 1 5 0.0% 0.0%
セン馬 1 0 0 5 16.7% 16.7%

「牝馬」で唯一、3着に好走したのは2018年のニシノラピート。
その他は全て「牡馬(セン馬)」が上位を占めている。

4歳馬と5歳馬!

【年齢別の成績】

年齢 1着 2着 3着 4着以下 勝率 連対率
3歳 0 0 0 0 - -
4歳 2 3 0 13 11.1% 27.8%
5歳 2 4 3 16 8.0% 24.0%
6歳 2 0 2 34 5.3% 5.3%
7歳以上 4 3 5 58 5.7% 10.0%

各世代の馬が活躍。
特に「4歳馬」と「5歳馬」の成績が良く、連対率は「4歳馬:27.8%」「5歳馬:24.0%」と高い数字を残している。
※現在、5年連続で「4歳馬」もしくは「5歳馬」が連対中(うち、ワンツーは1回)。

重ハンデを克服する実力馬!

【斤量別の成績】

斤量 1着 2着 3着 4着以下 勝率 連対率
56.5kg以下 1 6 6 70 1.2% 8.4%
57.0kg 5 2 4 43 9.3% 13.0%
57.5kg以上 4 2 0 8 28.6% 42.9%

南関東所属馬限定の重賞では唯一の“ハンデキャップ競走(※)”となる。

過去10回で斤量「57.5kg以上」のハンデを課せられた馬はのべ14頭。
「重ハンデ=実力馬」ではあるが、この14頭で4勝、2着2回(連対率42.9%)ならば「一定の成績を残している」と言えるかもしれない。

直近4年を見てみても、斤量58.0kg以上の馬が2勝、2着2回(4年連続連対中)。
該当馬は2018年からヒガシウィルウィン(59.0kg)、ノンコノユメ(58.5kg)、グレンツェント(58.0kg)、ゴールドホイヤー(58.0kg)だ。

※南関東重賞におけるハンデキャップ競走は他に船橋の「クイーン賞(Jpn3)」がある

重賞からの転戦馬vs上がり馬

【前走レース別の着順別の成績】

前走 1着 2着 3着 4着以下 勝率 連対率
重賞 8 4 5 59 10.5% 15.8%
重賞以外 2 6 5 62 2.7% 10.7%

※南関東地区以外の重賞を含む

こちらは、サンタアニタトロフィーの「前走」が「重賞か否か」に分類した成績。

「重賞転戦組」が8勝、2着4回、3着5回とさすがの貫禄。
一方、前走が「重賞以外」のレースで、サンタアニタトロフィーを制した2回はいずれもゴーディーが該当する。

また、前走が「重賞以外」の2着馬6頭のうち4頭、3着馬5頭のうち2頭は“前走で勝利”している馬たちだった。
※ゴーディーの2勝もそれぞれ前走勝利

トライアル組は?

【サンタアニタトロフィートライアル(TR)】

TR着順 1着 2着 3着 4着以下 勝率 連対率
TR1着 0 0 1 3 0.0% 0.0%
TR2着 0 0 0 0 - -
TR3着 0 0 0 0 - -
TR4着以下 0 0 0 1 0.0% 0.0%

2018年より実施されている「サンタアニタトロフィートライアル競走」。
「A2以下」の格付馬で争われており、1着馬にはサンタアニタトロフィーへの優先出走権が付与される。

まだ歴史の浅い競走だけに傾向は掴みにくいが、過去4年のトライアル覇者は全て参戦して3着1回、4着以下3回。
実質、格上挑戦という形になるが、データ的には重賞の壁に跳ね返されていると言えそうだ。

2022年サンタアニタトロフィートライアルの結果

夏の大井マイル重賞

【マイルグランプリ(マイルGP)の着順別の成績】

マイルGP着順 1着 2着 3着 4着以下 勝率 連対率
マイルGP1着 0 0 0 1 0.0% 0.0%
マイルGP2着 0 1 0 1 0.0% 50.0%
マイルGP3着 0 0 0 0 - -
マイルGP4着以下 1 0 1 4 16.7% 16.7%

2019年までは夏の「サンタアニタトロフィー」、秋の「マイルグランプリ(S2)」という日程。
したがって、「マイルグランプリ」から転戦のデータは2020年以降の2年分となる。

「マイルグランプリ」を経由した馬は1勝、2着1回、3着1回だが、これは全て2020年が該当。
2021年は1、2着馬が揃って参戦したものの、ともに4着以下に敗れている。

2022年マイルグランプリの結果

夏の川崎マイル重賞

【スパーキングサマーカップ(Sサマーカップ)の着順別の成績】

Sサマーカップ着順 1着 2着 3着 4着以下 勝率 連対率
Sサマーカップ1着 0 1 0 0 0.0% 100.0%
Sサマーカップ2着 0 0 0 1 0.0% 0.0%
Sサマーカップ3着 0 0 0 1 0.0% 0.0%
Sサマーカップ4着以下 0 0 0 3 0.0% 0.0%

川崎1,600mで争われる重賞。

こちらも過去2年とデータは少ないが、2020年の「スパーキングサマーカップ」覇者グレンツェントが2着に好走している。

2022年スパーキングサマーカップの結果

今回の「南関データ分析」はここまで!
次回は11月8日(火)に川崎競馬場で行われる「ローレル賞(S2)」、翌9日(水)の「ロジータ記念(S1)」です!

南関データ分析とは

南関重賞の過去の傾向をデータで分析!
知って得するデータから豆知識まで、予想に役立つデータをご紹介いたします!

(SPAT4プレミアムポイント事務局調べ)
競走除外馬及び出走取消馬はデータには含めておりません。
また、当コンテンツの内容においては、特定の馬の応援や推奨などを行うものではありません。

データ満載!南関東4競馬場の情報は「nankankeiba.com」をチェック!

南関東4競馬場公式ウェブサイト nankankeiba.com

>重賞一覧