2022年4月6日(水)　
サラ系3歳　川崎1,600mクラウンカップ(S3)

羽田盃トライアル「クラウンカップ(S3)」！
南関東クラシックへの道！
1着馬に「羽田盃(S1)」の優先出走権が付与される3歳重賞だ。

※2013年、2014年、2021年は「東京ダービートライアル」として実施。

▼データ分析のポイント
・地方競馬らしい血統が活躍
・同舞台の椿賞優勝馬が連覇中
・雲取賞4着馬に注目

【過去10年の優勝馬】

ダートで活躍した馬を父に持つ産駒が活躍している。

過去10年の優勝馬のうち、日本国内でダート重賞を制している種牡馬は…
イーグルカフェ、スターリングローズ、タイキシャトル、エスポワールシチー、トーセンブライトの5頭となる。

さらに、「ドバイワールドカップ(UAE・G1)」覇者ロージズインメイ、アメリカ二冠馬アイルハヴアナザー、
“地方のサンデーサイレンス”とも呼ばれたアジュディケーティングも優勝馬を輩出している。

過去5年の成績はこちら
第1回からの歴代優勝馬はこちら

“せいじ”に注目！

【騎手の傾向(敬称略)】

注目したいのは、名前が“せいじ”の2名。
過去10年では「左海誠二騎手」が1勝、2着1回、3着1回、「山崎誠士騎手」が2着1回、3着4回となっている。

この2名が3着内に好走しなかった年は4回あるが、うち1回(2017年)の2着馬は「“セイジ”ーニアス」だった。

船橋所属馬＆小久保厩舎！

【所属競馬場別の成績】

「船橋所属馬」が5勝、2着7回の活躍。
連対率33.3%も群を抜いて高く、毎年のように連対馬を送り出している。

また、注目は小久保厩舎(浦和)の所属馬。
過去10年で22頭の管理馬を送り出し、「浦和所属馬」の全好走実績である3勝、3着2回の成績を残しているのだ。
小久保厩舎は2017年～19年にかけて3連覇を達成！今年も出走してくるようであれば注目だろう。

人気薄が台頭する重賞！

【人気別成績】

「1番人気馬」は過去10年で2勝、2着2回、3着1回。
年を追うごとに信頼度が低下しており、直近5年では1勝、2着1回となる。

一方、「6番人気以下」の馬たちは2勝、2着6回、3着4回。
のべ頭数の関係で勝率はそれほど目立たないが、連対率9.3%は驚異的な数字と言えるだろう。

ちなみに、昨年は「1～3番人気馬」が揃って好走したが、これは2003年以来というレアケースだった。

超ビッグ配当の期待も！？

【配当傾向】

各賭式で高配当を連発。
過去10年の平均配当は「単勝1,065円」「馬複10,726円」「三連単673,015円」。
2015年の超ビッグ配当が平均値を押し上げてはいるが、全体的に見ても荒れ気味というのが分かる。

南関東クラシックの王道路線「京浜盃(S2)」＆「羽田盃(S1)」に挟まれることもあり、クラウンカップには力が拮抗したメンバーが揃う。
クラシックの権利取りがかかる一戦でもあり、例年、激しい争いが展開されているのだろう。

枠番による偏りは少ない！？

【枠番別の成績】

最内と大外枠は勝ち星が無いものの、枠番による偏りは少ないと言えそうだ。

牡馬が強さを見せる！

【牡馬牝馬別の成績】

「牡馬」が10勝、2着10回、3着9回。
京浜盃と同様、牡馬クラシックを狙う馬たちが参戦しているだけに「牝馬」は少し分が悪い。

大注目！3連覇中のトライアル

【椿(つばき)賞の着順別の成績】

2018年より実施されているクラウンカップのトライアルレース。
クラウンカップと同じ「川崎1,600m」で争われる一戦で、1～3着馬には優先出走権が付与される。

実施初年度こそクラウンカップに直結しなかったが、2019年以降は3年連続でクラウンカップ覇者を輩出中。
2019年から「準重賞」に昇格したこともあり、レースレベルが一段階上がった可能性は十分にありそうだ。

2022年椿賞の結果

京浜盃からの巻き返しに期待！

【京浜盃の着順別の成績】

羽田盃トライアルの「京浜盃(S2)」。
開催日程の関係上、年によって「京浜盃」と「クラウンカップ」の間隔はまちまちだが、今年は“連闘”となっている。

「京浜盃」と「クラウンカップ」のレース間隔は比較的短いため、京浜盃上位馬の参戦は少ない。
逆に、京浜盃から出走してくる馬の多くは“京浜盃でクラシックに出走する権利が取れなかった”馬たちだ。

過去10年、「京浜盃4着以下」の馬はのべ28頭が出走して3勝、3着5回。
2ケタ着順から巻き返す例もあり、京浜盃で惨敗した馬でも侮れないだろう。

2022年京浜盃の結果

高配当を狙うならココ

【ニューイヤーカップの着順別の成績】

浦和1,500mで行われている年始恒例の3歳重賞「ニューイヤーカップ(S3)」。
※2021年までは浦和1,600m

上位馬の出走は少ないが、「ニューイヤーカップ」1～3着馬はのべ6頭が参戦して1勝、2着1回、3着1回の成績を残している。
昨年はニューイヤーカップ2着のジョーロノがクラウンカップでも3着に好走した。

ニューイヤーカップ上位勢に絶対的な信頼となると微妙だが、重賞好走馬だけにノーマークにはできない。

また、「ニューイヤーカップ」4着以下の馬は1勝、2着2回、3着1回。
連対した3頭のクラウンカップでの人気は、いずれも二桁人気だった。

2022年ニューイヤーカップの結果

4着馬が狙い目？

【雲取賞の着順別の成績】

2019年から「重賞」に昇格した「雲取賞(S3)」。
※本項目では2018年までの「準重賞」のデータを含む

「雲取賞」上位馬が転戦してくるケースは少ない。
逆に、好成績を残しているのは「雲取賞」で4着以下に敗れた馬たち。

とりわけ、「雲取賞4着馬」は過去10年で9頭が参戦して2着3回、3着2回と大注目だ。

2022年雲取賞の結果

今回の「南関データ分析」はここまで！
次回は4月21日(木)に大井競馬場で行われる「ブリリアントカップ(S3)」です！

南関データ分析とは

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