~南関重賞を解く~ 南関データ分析

2022年12月22日(木) 
サラ系3歳以上 浦和1,400m
ゴールドカップ(S1)

レース紹介

スプリントを締める!「ゴールドカップ(S1)」!
2022年南関東スプリント戦線の総決算!
南関東を代表する短距離ホースが集結し、見ごたえのあるレースが展開されることだろう。

▼データ分析のポイント
・浦和&大井所属馬が好成績
・テレ玉杯オーバルスプリントの上位馬にチャンスあり
・浦和コースで3着内実績のある馬を狙え

【過去10年の優勝馬】

優勝馬 所属 種牡馬 人気
2021年 ティーズダンク 浦和 スマートファルコン 2人気
2020年 ブルドッグボス 浦和 ダイワメジャー 1人気
2019年 ブルドッグボス 浦和 ダイワメジャー 2人気
2018年 キャプテンキング 大井 ファスリエフ 2人気
2017年 ソルテ 大井 タイムパラドックス 3人気
2016年 トキノエクセレント 川崎 アッミラーレ 6人気
2015年 ソルテ 大井 タイムパラドックス 1人気
2014年 リアライズリンクス 浦和 ダイタクリーヴァ 1人気
2013年 ジョーメテオ 浦和 ネオユニヴァース 2人気
2012年 ナイキマドリード 船橋 ワイルドラッシュ 1人気

2021年より「S1」に昇格。
従来から好メンバーが揃う重賞ではあったが、よりハイレベルなレースが展開されることになる。
なお、初代S1覇者は4つ目のタイトル奪取となったティーズダンクだ。

また、年の瀬だけにビッグネームの「引退レース」となるケースも少なくない。
近年では2019年&2020年を連覇したブルドッグボスと2015年&2017年優勝のソルテが該当する。

ブルドッグボスは2019年「JBCスプリント(Jpn1)」をはじめ、4つのタイトルを獲得した地方競馬史に残る1頭。
ソルテも同様に後世に語り継がれる名馬で、南関重賞は10勝、ゴールドカップでは3戦2勝、2着1回と一時代を築いている。

過去5年の成績はこちら
第1回からの歴代優勝馬はこちら

ブルドッグボスの成績はこちら
ソルテの成績はこちら

御神本訓史騎手が4年連続で好走中

【騎手の傾向(敬称略)】

1着 2着 3着
2021年 和田 譲治 真島 大輔 御神本 訓史
2020年 御神本 訓史 本田 正重 左海 誠二
2019年 御神本 訓史 左海 誠二 今野 忠成
2018年 坂井 英光 森 泰斗 御神本 訓史
2017年 吉原 寛人 的場 文男 繁田 健一
2016年 見澤 譲治 左海 誠二 張田 昂
2015年 吉原 寛人 真島 大輔 左海 誠二
2014年 左海 誠二 吉原 寛人 今野 忠成
2013年 坂井 英光 見澤 譲治 佐藤 博紀
2012年 戸崎 圭太 見澤 譲治 和田 譲治

「御神本訓史騎手」が2019年&2020年の連覇を含め、直近4年で2勝、3着2回と大活躍。
連覇を達成したブルドッグボスとのコンビでは「JBCスプリント(浦和)」も勝利するなど、浦和1,400mで無類の強さを発揮していた。

また、好相性といえば2022年12月1日付で調教師に転身した「左海誠二元騎手」だろう。
過去10年では1勝、2着2回、3着2回の成績を残しており、浦和リーディングでも上位の常連だった。
調教師としてのデビューはもう少し先になるが、管理馬でゴールドカップに挑戦する雄姿も待ち遠しいところだ。

2022年の浦和リーディング騎手はこちら

浦和 vs 大井

【所属競馬場別の成績】

所属 1着 2着 3着 4着以下 勝率 連対率
浦和 5 4 4 31 11.4% 20.5%
船橋 1 1 4 28 2.9% 5.9%
大井 3 4 1 18 11.5% 26.9%
川崎 1 1 1 12 6.7% 13.3%

地元の「浦和所属馬」が5勝、2着4回、3着4回。
うち、4勝、2着4回、3着3回は小久保智厩舎によるものだ。

ちなみに、残りの好走例は水野貴史厩舎のティーズダンクが1勝、冨田敏男厩舎のナムラブレットが3着1回。
両馬の背中にはいずれも和田譲治騎手が跨っていた。

好走率では直近5年で2勝、2着3回の「大井所属馬」も互角以上。
ソルテ、ケイアイレオーネ、キャプテンキング、グレンツェント、モジアナフレイバーとそうそうたる面々が好走している。

1番人気馬の連対率は80.0%!

【人気別成績】

人気別 1着 2着 3着 4着以下 勝率 連対率
1人気 4 4 1 1 40.0% 80.0%
2人気 4 1 1 4 40.0% 50.0%
3人気 1 3 1 5 10.0% 40.0%
4人気 0 0 1 9 0.0% 0.0%
5人気 0 1 2 7 0.0% 10.0%
6人気以下 1 1 4 63 1.4% 2.9%

過去10年で「1番人気馬」が4勝、2着4回、3着1回!
好走率で見ると凄さがさらに際立ち、勝率40.0%、連対率80.0%、3着内率に至っては90.0%と驚異的な数字を残している。

また、「2・3番人気馬」も好走率は高く、3番人気以内の馬だけで9勝、2着8回。
直近5年に限ると、全て3番人気以内の馬たちによるワンツー決着となり、うち2回は3着内を独占している。

石より堅い!?

【配当傾向】

単勝(円) 馬複(円) 三連単(円)
2021年 270 350 6,300
2020年 200 420 1,280
2019年 300 190 3,460
2018年 330 1,040 4,710
2017年 480 680 4,360
2016年 2,160 1,520 45,830
2015年 150 770 4,300
2014年 160 570 8,210
2013年 320 2,560 23,360
2012年 140 250 8,600
平均 451 835 11,041

レース格は「2012年~2016年:S3」、「2017年~2020年:S2」、2021年からは「S1重賞」として実施されている。
S3当時は高配当となる年もあったが、S2に昇格して以降の三連単は平均4,022円と低めの配当だ。

また、S1昇格に伴い、負担重量は「別定戦 ⇒ 定量戦」に変更。
実績馬が実力を発揮しやすい条件となり、今まで以上に波乱となる要素は少なくなったのかもしれない。

浦和競馬は内枠有利!?

【枠番別の成績】

枠番 1着 2着 3着 4着以下 勝率 連対率
1枠 2 0 1 6 22.2% 22.2%
2枠 1 2 1 6 10.0% 30.0%
3枠 0 2 0 8 0.0% 20.0%
4枠 1 1 3 5 10.0% 20.0%
5枠 3 2 1 14 15.0% 25.0%
6枠 1 1 1 17 5.0% 10.0%
7枠 2 1 2 15 10.0% 15.0%
8枠 0 1 1 18 0.0% 5.0%

浦和競馬は1周1,200mの小回りコース。
となれば内枠勢の成績が気になるところだが…「1~4枠」の4勝、2着5回に対して、「5~8枠」は6勝、2着5回。
「8枠」の成績はあまり振るわないものの、全体的な連対率は内/外で差は出ていない。
(フルゲート12頭なので、フルゲートの際は「5枠」以降が2頭)

ここで「浦和1,400m」の成績を見てみよう(2021年10月1日~2022年9月30日の成績)。
意外なことに「8枠」は勝率が全体2位、連対率、3着内率に至っては1位の成績を残しているのだ。

データ的に見ると「浦和1,400m」は枠番による有利不利が少ない傾向にあり、ゴールドカップの傾向とも合致するところである。

【牡馬牝馬別の成績】

性別 1着 2着 3着 4着以下 勝率 連対率
牡馬 10 10 9 82 9.0% 18.0%
牝馬 0 0 0 2 0.0% 0.0%
セン馬 0 0 1 5 0.0% 0.0%

南関東の冬期は牝馬重賞が盛んな時期でもあり、「牝馬」の出走頭数は少なくなっている。

ベテラン or 4歳馬

【年齢別の成績】

年齢 1着 2着 3着 4着以下 勝率 連対率
3歳 0 0 0 6 0.0% 0.0%
4歳 3 2 1 14 15.0% 25.0%
5歳 1 0 1 13 6.7% 6.7%
6歳 1 2 2 15 5.0% 15.0%
7歳以上 5 6 6 41 8.6% 19.0%

「7歳以上」が5勝、2着6回、3着6回でトップの成績。
直近5年に限定すると、3勝、2着3回、3着4回とさらに成績は良くなり、3着内を独占した回数も3回ある。

ベテランに対抗しているのが「4歳馬」で3勝、2着2回、3着1回。
2021年は「4歳」のティーズダンクが勝利したほか、2018年はキャプテンキングを筆頭に「4歳馬」が3着内を独占した。

古豪の経験か、充実著しい4歳か、世代間の争いも競馬の醍醐味の一つだ。

ゴールドカップTRまがたま賞!

【まがたま賞の着順別の成績】

まがたま賞着順 1着 2着 3着 4着以下 勝率 連対率
まがたま賞1着 1 1 0 4 16.7% 33.3%
まがたま賞2着 0 0 0 1 0.0% 0.0%
まがたま賞3着 0 0 0 1 0.0% 0.0%
まがたま賞4着以下 0 0 0 8 0.0% 0.0%

2014年から実施されているゴールドカップTR「まがたま賞」。

過去8回の優勝馬のうち、2019年及び2020年を除く6頭がゴールドカップに参戦している。
結果は1勝、2着1回、連対率33.3%だが、「A2以下」の条件馬で争われるトライアルということを考えれば悪くない数字だろう。

ここでは実績馬の貫禄か、上がり馬の勢いか、と言ったところ。

2022年まがたま賞の結果

JRA勢相手に好走していればチャンスは十分!

【テレ玉杯オーバルスプリント(オーバルS)の着順別の成績】

オーバルS着順 1着 2着 3着 4着以下 勝率 連対率
オーバルS1着 0 1 0 0 0.0% 100.0%
オーバルS2着 1 0 0 0 100.0% 100.0%
オーバルS3着 1 0 1 1 33.3% 33.3%
オーバルS4着以下 2 1 2 11 12.5% 18.8%

浦和1,400mで行われているダートグレード競走。

過去10年で「オーバルスプリント出走組」は4勝、2着2回、3着3回。
優勝した4頭中、3頭は「オーバルスプリント」で5着以内に好走、残りの1頭は同6着のブルドッグボスだ。

JRA勢が相手の「オーバルスプリント」で上位争いをしてきた馬は要チェックと言えるだろう。

2022年テレ玉杯オーバルスプリントの結果

4着以下から巻き返す!

【マイルグランプリ&サンタアニタトロフィー(M&S)の着順別の成績】

M&S着順 1着 2着 3着 4着以下 勝率 連対率
M&S1着 1 0 0 1 50.0% 50.0%
M&S2着 0 1 0 0 0.0% 100.0%
M&S3着 0 1 0 3 0.0% 25.0%
M&S4着以下 3 2 3 12 15.0% 25.0%

大井1,600mで行われるマイル重賞。
開催時期の変更があり、2012年~2019年は「マイルグランプリ(S2)」、2020年以降は「サンタアニタトロフィー(S3)」のデータとする。

上位3着内の馬からはのべ7頭がゴールドカップに出走して1勝、2着2回。
連対した3頭はソルテ、ケイアイレオーネ、グレンツェントの3頭なので、いずれも大井所属のダートグレード競走ウイナーとなる。

一方、「マイルグランプリ」or「サンタアニタトロフィー」の4着以下から巻き返すケースも少なくない。
該当馬はのべ20頭となるが、2021年の優勝馬ティーズダンクを含めて3勝、2着2回、3着3回、3着内率40.0%は上々の成績と言えるだろう。

大井マイル重賞出走組は「4着以下」でも軽視は禁物。
ちなみに、ティーズダンクは「テレ玉杯オーバルスプリント2着」⇒「サンタアニタトロフィー4着」というローテーションだった。

2022年サンタアニタトロフィーの結果
2022年マイルグランプリの結果

浦和実績には要注目!!

【浦和コースの経験有無別の成績】

1着 2着 3着 4着以下 勝率 連対率
経験あり 9 6 7 62 10.7% 17.9%
経験なし 1 4 3 27 2.9% 14.3%

浦和コースの「経験あり/なし」別の成績はご覧の通り。
「経験あり」の9勝、2着6回、3着7回に対して、「経験なし」は1勝、2着4回、3着3回となる。

では、浦和コースの“成績別”ではどうだろう。
「経験あり」の馬から、さらに浦和コースで「3着内の経験がある/なし」を条件に抽出した数字は以下の通り。

1着 2着 3着 4着以下 勝率 連対率
3着内経験あり 9 5 5 43 14.5% 22.6%
3着内経験なし 0 1 2 19 0.0% 4.5%

「3着内経験あり」は9勝、2着5回、3着5回となり、勝った馬は全て浦和コースで3着内の実績があった。
対して、「3着内経験なし」は0勝、2着1回、3着2回。

小回りコースの浦和は経験の有無に加えて“得手不得手”も重要なファクターの1つとなりそうだ。


今回の「南関データ分析」はここまで!
次回は、12月30日(金)に大井競馬場で行われる「東京シンデレラマイル(S3)」です!

南関データ分析とは

南関重賞の過去の傾向をデータで分析!
知って得するデータから豆知識まで、予想に役立つデータをご紹介いたします!

(SPAT4プレミアムポイント事務局調べ)
競走除外馬及び出走取消馬はデータには含めておりません。
また、当コンテンツの内容においては、特定の馬の応援や推奨などを行うものではありません。

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