~南関重賞を解く~ 南関データ分析

2022年9月22日(木) 
サラ系2歳 大井1,200m
ゴールドジュニア(S3)

レース紹介

2歳重賞「ゴールドジュニア(S3)」
2020年から「重賞」に昇格したゴールドジュニア。
南関東の2歳世代では最初に行われる重賞だ。

余談だが、準重賞当時のレース名「ゴールドジュニアー」の末尾「-」は重賞昇格とともに無くなっている。
※本データ分析は準重賞当時のデータが主なので「ゴールドジュニアー」表記

▼データ分析のポイント
・素質馬が多数参戦
・1,2番人気が好成績
・デビュー勝ちの素質馬が上位独占

【過去10年の優勝馬】

優勝馬 所属 種牡馬 人気
2021年 ママママカロニ 大井 ホッコータルマエ 2人気
2020年 アランバローズ 船橋 ヘニーヒューズ 2人気
2019年 ストーミーデイ 大井 サウスヴィグラス 2人気
2018年 シビックヴァーゴ 大井 バゴ 2人気
2017年 クリスタルシルバー 大井 サムライハート 6人気
2016年 セイントバトラー 大井 サマーバード 5人気
2015年 ラクテ 大井 ワイルドラッシュ 2人気
2014年 ブルーマイスキー 川崎 フサイチコンコルド 4人気
2013年 モデールノ 船橋 ゼンノロブロイ 1人気
2012年 オベロンホワイト 船橋 スウェプトオーヴァーボード 2人気

準重賞時(※)の「ゴールドジュニアー」優勝馬で、後に重賞を勝った馬はクリスタルシルバーのみ。
従来はなかなか重賞ウイナーを輩出できなかったが、重賞昇格とともにレースレベルは飛躍的に向上。
2020年の優勝馬アランバローズは、翌年の東京ダービー馬だ。
※2012年~2019年(本分析期間)

ただし、レースレベル自体は準重賞時から高く、「ゴールドジュニアー」で敗れた馬の中には原石が多数存在。
2014年2着ジャジャウマナラシ、2017年5着クレイジーアクセル、2019年3着ヴァケーションは後にダートグレード競走を勝利している。

過去の成績はこちら
第1回からの歴代優勝馬はこちら

笹川翼騎手が近況成績良し!

【騎手の傾向(敬称略)】

1着 2着 3着
2021年 矢野 貴之 笹川 翼 張田 昂
2020年 左海 誠二 森 泰斗 笹川 翼
2019年 笹川 翼 矢野 貴之 真島 大輔
2018年 笹川 翼 矢野 貴之 張田 昂
2017年 坂井 英光 真島 大輔 加藤 和博
2016年 森 泰斗 石崎 駿 柏木 健宏
2015年 上田 健人 的場 文男 繁田 健一
2014年 山崎 誠士 左海 誠二 矢野 貴之
2013年 石崎 駿 真島 大輔 御神本 訓史
2012年 高橋 利幸 坂井 英光 繁田 健一

大井のホープ「笹川翼騎手」が4年連続で3着内に好走中(2勝、2着1回、3着1回)。
重賞に昇格した2020年以降は勝ち星がないものの、有力馬に騎乗するケースが多いので今年も要注目となりそう。

また、「矢野貴之騎手」も過去4年で1勝、2着2回と大井所属のトップジョッキー2名が好調だ。

地元勢強し

【所属競馬場別の成績】

所属 1着 2着 3着 4着以下 勝率 連対率
浦和 0 1 2 9 0.0% 8.3%
船橋 3 2 0 15 15.0% 25.0%
大井 6 7 6 59 7.7% 16.7%
川崎 1 0 2 10 7.7% 7.7%

地元の「大井所属馬」が6勝、2着7回、3着6回。
この時期の2歳戦なので地元勢の出走数自体が多くなる傾向にはあるが、地の利を生かしている結果とも言えそうだ。

また、重賞に昇格した2020年は1着から順に「船橋」⇒「船橋」⇒「浦和」で決着したものの、
翌2021年は「大井所属馬」が3着内を独占したように、“地元勢強し”の傾向には変わりなさそうである。

2番人気が6勝!

【人気別成績】

人気別 1着 2着 3着 4着以下 勝率 連対率
1人気 1 4 0 5 10.0% 50.0%
2人気 6 0 1 3 60.0% 60.0%
3人気 0 2 2 6 0.0% 20.0%
4人気 1 1 3 5 10.0% 20.0%
5人気 1 1 0 8 10.0% 20.0%
6人気以下 1 2 4 66 1.4% 4.1%

現在、“4連覇中”の「2番人気馬」が計6勝を挙げている。
一方、「1番人気馬」は勝率10.0%と分が悪いものの、連対率50.0%は「2番人気馬(60.0%)」とそん色ない。
重賞に昇格した直近2年も「1着:2番人気馬」⇒「2着:1番人気馬」での決着だった。

これを3着内率にまで広げると「1番人気馬」~「4番人気馬」までが横一線。
過去10年で3着内に好走した30頭中、「1番人気馬」~「4番人気馬」はのべ21頭を占めている。

大荒れは少ない

【配当傾向】

単勝(円) 馬複(円) 三連単(円)
2021年 230 260 2,910
2020年 380 760 8,470
2019年 500 1,440 16,760
2018年 380 370 10,150
2017年 2,680 2,120 41,190
2016年 690 5,380 42,950
2015年 400 1,620 193,130
2014年 860 2,340 38,860
2013年 170 2,100 10,690
2012年 530 6,870 574,330
平均 682 2,326 93,944

重賞に昇格してからは落ち着いた配当が続いている。
直近2年の平均配当は「単勝305円」「馬複510円」「三連単5,690円」だ。

準重賞当時の2019年以前は高配当となるケースも多かったが、重賞昇格とともに配当傾向も変わってきてる。

2021年から距離変更!

【枠番別の成績】

枠番 1着 2着 3着 4着以下 勝率 連対率
1枠 0 1 0 10 0.0% 9.1%
2枠 3 2 2 5 25.0% 41.7%
3枠 2 1 0 9 16.7% 25.0%
4枠 2 1 2 11 12.5% 18.8%
5枠 0 2 2 14 0.0% 11.1%
6枠 1 1 0 15 5.9% 11.8%
7枠 1 1 3 14 5.3% 10.5%
8枠 1 1 1 15 5.6% 11.1%

2021年から施行条件が「1,400m⇒1,200m」に変更。
大井1,400mは2コーナーポケットから、1,200mは向こう正面入り口からそれぞれスタートが切られる。
コース形態的には1,200mの方が力を出しやすい条件と言えるだろう。

以下のデータは期間中に行われた大井「1,200m」と「1,400m」の枠番傾向。

▼大井1,200m
2021年4月1日~2022年3月31日の傾向

▼大井1,400m
2021年4月1日~2022年3月31日の傾向

データ的には内/外でそれほど極端な差は出ていないようだ。

牡馬/牝馬で同斤量

【牡馬牝馬別の成績】

性別 1着 2着 3着 4着以下 勝率 連対率
牡馬 10 8 7 61 11.6% 20.9%
牝馬 0 2 3 31 0.0% 5.6%
セン馬 0 0 0 1 0.0% 0.0%

斤量は「牡馬」「牝馬」ともに54kg。

2021年は「牝馬」が3着に好走しているが、「牡馬」が10勝、2着8回、3着7回と大勢を占めている。
データ上では「牡馬有利」の傾向にあるようだ。

デビュー戦の敗戦を糧に!

【新馬戦の成績】

新馬戦成績 1着 2着 3着 4着以下 勝率 連対率
新馬戦1着 4 9 7 56 5.3% 17.1%
新馬戦2着以下 6 1 3 37 12.8% 14.9%

こちらのデータは、新馬戦に「勝利した馬」と「敗れた馬」に区分した「ゴールドジュニアー」での成績。

勝ち星数では新馬戦に「敗れた馬」がやや優勢で計6勝を挙げている。
新馬戦での敗戦を糧にして「ゴールドジュニアー」を勝利していると言えそうだ。

ただし、2020年以降の2年間は新馬戦に「勝利した馬」が上位3着内を独占。
重賞昇格とともにレース傾向はガラッと変わってきている印象だ。


今回の「南関データ分析」はここまで!
次回は10月12日(水)に川崎競馬場で行われる「鎌倉記念(S2)」です!

南関データ分析とは

南関重賞の過去の傾向をデータで分析!
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(SPAT4プレミアムポイント事務局調べ)
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