~南関重賞を解く~ 南関データ分析

2022年5月4日(水祝) 
サラ系3歳 船橋1,700m
東京湾カップ(S2)

レース紹介

東京ダービーTR「東京湾カップ(S2)」!
船橋ゴールデンウイーク開催を彩る東京ダービートライアル!
1、2着馬には南関東クラシック第2戦「東京ダービー(S1)」への優先出走権が付与される。

▼データ分析のポイント
・船橋所属馬が圧倒
・ブルーバードカップ組が上昇中
・クラウンカップ1~3着馬がなんと6勝

【過去10年の優勝馬】

優勝馬 所属 種牡馬 人気
2021年 ギガキング 船橋 キングヘイロー 1人気
2020年 マンガン 川崎 アイルハヴアナザー 3人気
2019年 サクセッサー 船橋 アドマイヤオーラ 2人気
2018年 クレイジーアクセル 大井 ロージズインメイ 2人気
2017年 ソッサスブレイ 船橋 コンデュイット 5人気
2016年 ディーズプリモ 川崎 シニスターミニスター 6人気
2015年 ドライヴシャフト 大井 トワイニング 5人気
2014年 サーモピレー 船橋 クロフネ 1人気
2013年 アメイジア 船橋 イーグルカフェ 1人気
2012年 スカイインテンス 船橋 アメリカンボス 6人気

過去10年の優勝馬から東京ダービー馬は出ていないものの、その後も重賞戦線で活躍する馬は多い。

昨年の優勝馬ギガキングもその1頭で、秋の「ダービーグランプリ(盛岡)」、今年2月の「報知グランプリカップ(S3)」を制している。
また、JRAで300万円馬券などの高配当を提供しているソッサスブレイは2017年の東京湾カップ優勝馬だ。

ちなみに、1987年に行われた「第1回東京湾カップ」の優勝馬はイナリワン。
JRAでは1989年の「天皇賞(春)(G1)」「宝塚記念(G1)」「有馬記念(G1)」を制し、年度代表馬に輝いているが、
南関東所属時には、デビュー8連勝で東京湾カップのタイトルを手にしている。

過去5年の成績はこちら
第1回からの歴代優勝馬はこちら

船橋所属騎手が苦戦!?

【騎手の傾向(敬称略)】

1着 2着 3着
2021年 和田 譲治 御神本 訓史 今野 忠成
2020年 山崎 誠士 山口 達弥 森 泰斗
2019年 石崎 駿 笹川 翼 真島 大輔
2018年 御神本 訓史 矢野 貴之 真島 大輔
2017年 柏木 健宏 石崎 駿 今野 忠成
2016年 山崎 誠士 的場 文男 左海 誠二
2015年 的場 文男 矢野 貴之 左海 誠二
2014年 吉原 寛人 的場 文男 左海 誠二
2013年 吉原 寛人 石崎 駿 山崎 誠士
2012年 真島 大輔 左海 誠二 石崎 駿

直近5年で3着内に複数回好走している騎手は以下の4名。
「御神本訓史騎手」と「石崎駿騎手」が1勝、2着1回、「今野忠成騎手」と「真島大輔騎手」が3着2回だ。

地元の「船橋所属騎手」は劣勢に立たされており、過去10年では「石崎駿騎手」の1勝のみとなっている。

馬は地元の船橋勢が強い!

【所属競馬場別の成績】

所属 1着 2着 3着 4着以下 勝率 連対率
浦和 0 0 1 16 0.0% 0.0%
船橋 6 9 4 49 8.8% 22.1%
大井 2 0 4 17 8.7% 8.7%
川崎 2 1 1 18 9.1% 13.6%

「船橋所属馬」が6勝、2着9回、3着4回。
過去10年で「船橋所属馬」によるワンツーは6回あり、うち3回は3着内を独占している。

2番人気が安定

【人気別成績】

人気別 1着 2着 3着 4着以下 勝率 連対率
1人気 3 2 0 5 30.0% 50.0%
2人気 2 3 3 2 20.0% 50.0%
3人気 1 2 1 6 10.0% 30.0%
4人気 0 2 0 8 0.0% 20.0%
5人気 2 1 2 5 20.0% 30.0%
6人気以下 2 0 4 74 2.5% 2.5%

「1番人気馬」及び「2番人気馬」が連対率50.0%でトップ。
ただし、「3~5番人気馬」も連対率20.0%~30.0%となるため混戦模様と言えそうだ。

東京湾カップは南関東クラシック第1戦「羽田盃(S1)」の前後に行われる3歳重賞。
また、東京ダービーを狙う“上がり馬”や“出世が遅れた素質馬”が出走してくることもあり、結果として大混戦となることが多いのだろう。

その中で軸として最適なのが「2番人気馬」。
過去10年で2勝、2着3回、3着3回の数字を残しており、3着内率は80.0%にもなる。

高配当も期待できそう

【配当傾向】

単勝(円) 馬複(円) 三連単(円)
2021年 290 580 5,970
2020年 450 650 4,900
2019年 480 2,030 75,750
2018年 900 5,470 240,770
2017年 1,550 4,280 494,550
2016年 1,750 1,630 33,540
2015年 800 2,120 179,380
2014年 200 520 2,870
2013年 200 710 4,590
2012年 1,000 1,080 10,800
平均 762 1,907 105,312

過去10年で「三連単」が4桁配当だった年は直近2年を含めて4回。
一方、10万円オーバーの配当は3回ある。

両極端な結果ではあるが、混戦模様のレースだけに高配当も大いに期待できるだろう。

全ての枠番が連対!

【枠番別の成績】

枠番 1着 2着 3着 4着以下 勝率 連対率
1枠 0 1 2 7 0.0% 10.0%
2枠 2 0 1 7 20.0% 20.0%
3枠 1 2 1 10 7.1% 21.4%
4枠 1 1 1 14 5.9% 11.8%
5枠 1 1 1 16 5.3% 10.5%
6枠 2 2 1 15 10.0% 20.0%
7枠 1 0 3 16 5.0% 5.0%
8枠 2 3 0 15 10.0% 25.0%

東京湾カップが行われる「船橋1,700m」は、4コーナー出口、直線入り口からスタートするコース。
また、船橋は南関東4場で唯一「スパイラルカーブ」を採用している。
「コーナー入口は緩やかに、出口はきつく」設計されており、4コーナー出口で馬群がばらけやすい。
差し馬は緩やかな3コーナーから加速でき、直線でも馬群を捌きやすくなる為、各馬が力を発揮しやすいコース設定となっている。

直近1年の「船橋1,700m」の成績(要ログイン)を見てみると…
サンプル数が少ないので多少のバラつきはあるものの、全体的にみると内~外まで大きな差は出ていない。

東京湾カップでも「全ての枠」に連対実績、「1枠以外」は勝利実績があるように枠順による有利不利は少ないと言えそうだ。

牝馬は狙い目!

【牡馬牝馬別の成績】

性別 1着 2着 3着 4着以下 勝率 連対率
牡馬 8 10 10 93 6.6% 14.9%
牝馬 2 0 0 7 22.2% 22.2%
セン馬 0 0 0 0 - -

「牝馬」が2勝を挙げている。
2016年ディーズプリモ、2018年クレイジーアクセル、2頭の共通点はスピードを生かした「逃げ切りV」ということだ。

ちなみに、ディーズプリモの母はプリモタイム。
2013年「桜花賞(S1)」覇者イチリュウ 、2016年「関東オークス(Jpn2)」覇者タイニーダンサーの姉にあたり、
プリモタイムの3つ下の弟ブンブイチドウは、2010年の東京湾カップ2着なので、姪が6年越しのリベンジを果たしたことになる。

準重賞格上げでレースレベル向上

【ブルーバードカップの着順別の成績】

ブルーバードカップ着順 1着 2着 3着 4着以下 勝率 連対率
ブルーバードカップ1着 0 1 1 6 0.0% 12.5%
ブルーバードカップ2着 1 4 0 4 11.1% 55.6%
ブルーバードカップ3着 0 1 1 3 0.0% 20.0%
ブルーバードカップ4着以下 1 0 0 12 7.7% 7.7%

歴史の古い競走で、2005年以前は「重賞競走」、2006年~2016年は「特別競走」、
そして、2017年からは「準重賞競走」として行われている。
上表は過去10年分となるが、「東京湾カップトライアル」としては今年で9回目となるので、過去8年分のデータを以下に抽出してみよう。

【ブルーバードカップ(過去8年)の着順別の成績】

ブルーバードカップ着順 1着 2着 3着 4着以下 勝率 連対率
ブルーバードカップ1着 0 1 1 6 0.0% 12.5%
ブルーバードカップ2着 0 4 0 4 0.0% 50.0%
ブルーバードカップ3着 0 0 1 2 0.0% 0.0%
ブルーバードカップ4着以下 1 0 0 11 8.3% 8.3%

2014年以降、8年間のブルーバードカップ出走組の成績は1勝、2着5回、3着2回。
2014年~2016年の3年間は2着が1回あるのみだが、2017年に準重賞へと昇格してからは1勝、2着4回、3着2回だ。

2022年ブルーバードカップの結果

京浜盃での悔しさを東京湾カップで晴らせ!

【京浜盃の着順別の成績】

京浜盃着順 1着 2着 3着 4着以下 勝率 連対率
京浜盃1着 0 0 0 0 - -
京浜盃2着 0 0 0 0 - -
京浜盃3着 1 0 0 0 100.0% 100.0%
京浜盃4着以下 2 1 3 18 8.3% 12.5%

羽田盃トライアルの「京浜盃(S2)」。
例年、南関東クラシックを狙う有力馬が参戦しているレベルの高い一戦だ。

「京浜盃」の1~3着馬は羽田盃に優先出走できるため、羽田盃と施行時期が近い東京湾カップに参戦する馬は少ない。
となると、注目は「京浜盃」で4着以下に敗れた馬たちだ。

「京浜盃4着以下」からはのべ24頭が参戦して2勝、2着1回、3着3回。
2021年の東京湾カップ3着馬ワールドリングも該当するが、「京浜盃4着以下」から好走した計6頭のうち、5頭は「京浜盃」の「5~7着馬」だった。

東京湾カップは1、2着馬に東京ダービーへの優先出走権が付与される。
「京浜盃での悔しさをバネに東京湾カップで結果を出し、東京ダービーへと向かう」
と、言ったところだろう。

2022年京浜盃の結果

必勝ローテはここ!

【クラウンカップの着順別の成績】

クラウンカップ着順 1着 2着 3着 4着以下 勝率 連対率
クラウンカップ1着 1 1 0 2 25.0% 50.0%
クラウンカップ2着 4 0 2 3 44.4% 44.4%
クラウンカップ3着 1 2 0 3 16.7% 50.0%
クラウンカップ4着以下 1 1 1 31 2.9% 5.9%

例年、東京湾カップの約1か月前に行われる「クラウンカップ(S3)」。
東京ダービーを目指すローテーションとして、「クラウンカップ」⇒「東京湾カップ」⇒「東京ダービー」と歩む馬も多い。
2020年の東京ダービー1着エメリミット、同2着マンガンもこのローテーションだ。

過去10年で7頭の東京湾カップ覇者を輩出している「クラウンカップ」出走組。
とりわけ好成績は「クラウンカップ」1~3着馬で、のべ19頭が東京湾カップに出走して6勝、2着3回、3着2回の成績を残している。

2022年クラウンカップの結果


今回の「南関データ分析」はここまで!
次回は5月11日(水)に大井競馬場で行われる「東京プリンセス賞(S1)」です!

南関データ分析とは

南関重賞の過去の傾向をデータで分析!
知って得するデータから豆知識まで、予想に役立つデータをご紹介いたします!

(SPAT4プレミアムポイント事務局調べ)
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また、当コンテンツの内容においては、特定の馬の応援や推奨などを行うものではありません。

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