
南関東牝馬クラシック第2戦「東京プリンセス賞(S1)」 !
南関東牝馬クラシックはJRAとは異なり、春シーズンに三冠競走全てが行われる。
第1戦「桜花賞(S1)」から「東京プリンセス賞」の変更条件は以下の通りだ。
▽コース【浦和(左回り)⇒大井(右回り)】
▽距離【1,600m⇒1,800m】
▽開催時間【昼間⇒ナイター】
※第3戦「関東オークス(Jpn2)」は「川崎2,100m(左・ナイター)」
▼データ分析のポイント
・1番人気馬は3着内率80%!
・偶数枠、偶数番が好成績
・2歳女王の3着内率70%、桜花賞馬の3着内率77.8%
年 | 優勝馬 | 所属 | 種牡馬 | 人気 |
---|---|---|---|---|
2021年 | ケラススヴィア | 浦和 | サウスヴィグラス | 1人気 |
2020年 | アクアリーブル | 船橋 | パイロ | 3人気 |
2019年 | トーセンガーネット | 浦和 | アグネスデジタル | 1人気 |
2018年 | グラヴィオーラ | 船橋 | サウスヴィグラス | 2人気 |
2017年 | アンジュジョリー | 浦和 | タートルボウル | 5人気 |
2016年 | リンダリンダ | 大井 | フレンチデピュティ | 2人気 |
2015年 | ティーズアライズ | 大井 | ワイルドラッシュ | 7人気 |
2014年 | スマートバベル | 船橋 | サウスヴィグラス | 7人気 |
2013年 | カイカヨソウ | 船橋 | ティンバーカントリー | 1人気 |
2012年 | アスカリーブル | 船橋 | ブラックタキシード | 3人気 |
2019年から3年連続で「桜花賞」&「東京プリンセス賞」の二冠馬が誕生。
長い歴史の中で上記クラシックの二冠馬は6頭しか出ていないが、そのうちの3頭が直近3年に集中している。
※三冠馬は1頭のみ(チャームアスリープ)
冒頭に記載した通り、3歳牝馬にとっては険しい道のりだが、近年に限っては桜花賞馬が盤石な競馬を披露しているのだ。
今野騎手が歴代最多勝利数!
年 | 1着 | 2着 | 3着 |
---|---|---|---|
2021年 | 森 泰斗 | 本田 正重 | 達城 龍次 |
2020年 | 矢野 貴之 | 水野 翔 | 笹川 翼 |
2019年 | 左海 誠二 | 森 泰斗 | 吉原 寛人 |
2018年 | 今野 忠成 | 御神本 訓史 | 山崎 誠士 |
2017年 | 笹川 翼 | 真島 大輔 | 森 泰斗 |
2016年 | 桑村 真明 | 本田 正重 | 山崎 誠士 |
2015年 | 矢野 貴之 | 山崎 誠士 | 真島 大輔 |
2014年 | 澤田 龍哉 | 石崎 駿 | 山田 信大 |
2013年 | 今野 忠成 | 的場 文男 | 石崎 駿 |
2012年 | 今野 忠成 | 森 泰斗 | 吉原 寛人 |
「今野忠成騎手」が3勝と好相性。
今年で36回目を迎える東京プリンセス賞だが、「今野忠成騎手」は歴代最多の5勝を挙げている。
直近5年では「森泰斗騎手」が1勝、2着1回、3着1回。
「森泰斗騎手」はケラススヴィアで勝利した2021年の東京プリンセス賞が同レース初制覇だった。
1番人気馬は堅実?
人気別 | 1着 | 2着 | 3着 | 4着以下 | 勝率 | 連対率 |
---|---|---|---|---|---|---|
1人気 | 3 | 3 | 2 | 2 | 30.0% | 60.0% |
2人気 | 2 | 3 | 0 | 5 | 20.0% | 50.0% |
3人気 | 2 | 2 | 0 | 6 | 20.0% | 40.0% |
4人気 | 0 | 0 | 1 | 9 | 0.0% | 0.0% |
5人気 | 1 | 1 | 0 | 8 | 10.0% | 20.0% |
6人気以下 | 2 | 1 | 7 | 85 | 2.1% | 3.2% |
「1番人気馬」の勝利は「3回」と少ないものの、「3着内」という条件になると信頼度は格段に向上。
過去10年では3勝、2着3回、3着2回となり、3着内率は80.0%にまで跳ね上がる。
また、「2番人気馬」も好走率は高く、2勝、2着3回。
直近5年で「1・2番人気馬」によるワンツー決着は3回を数える。
そして注目したいのが「6番人気以下」の2勝、2着1回、3着7回。
上記の「1・2番人気馬」がワンツーだった時の「3着馬」は、全て「6番人気以下」の馬だ。
堅いか荒れるか
年 | 単勝(円) | 馬複(円) | 三連単(円) |
---|---|---|---|
2021年 | 150 | 400 | 8,870 |
2020年 | 490 | 28,680 | 457,230 |
2019年 | 140 | 190 | 4,350 |
2018年 | 750 | 280 | 10,890 |
2017年 | 1,310 | 4,940 | 82,550 |
2016年 | 490 | 3,370 | 11,490 |
2015年 | 2,630 | 11,480 | 71,620 |
2014年 | 2,560 | 4,970 | 163,230 |
2013年 | 180 | 320 | 21,390 |
2012年 | 720 | 840 | 145,870 |
平均 | 942 | 5,547 | 97,749 |
各賭式の平均配当は「単勝942円」「馬複5,547円」「三連単97,749円」と高めの配当。
ただし、非常に堅い配当の年と、高配当の年との差が大きくなっているようだ。
レジェンド厩舎が活躍
所属 | 1着 | 2着 | 3着 | 4着以下 | 勝率 | 連対率 |
---|---|---|---|---|---|---|
浦和 | 3 | 0 | 0 | 8 | 27.3% | 27.3% |
船橋 | 5 | 5 | 1 | 32 | 11.6% | 23.3% |
大井 | 2 | 3 | 5 | 46 | 3.6% | 8.9% |
川崎 | 0 | 2 | 4 | 29 | 0.0% | 5.7% |
「船橋所属馬」が過去10年で5勝の活躍。
この5勝のうち、故・川島正行氏と故・佐藤賢二氏が2勝ずつを挙げている。
船橋のレジェンドトレーナーは後世に語り継がれることだろう。
ちなみに、2017年以降の優勝厩舎は「小久保智厩舎(浦和)」⇒「佐藤賢二厩舎(船橋)」⇒「小久保智厩舎」⇒「佐藤賢二厩舎」⇒「小久保智厩舎」。
今年は「佐藤賢二厩舎」の遺志を受け継ぐ船橋所属馬が結果を出すのだろうか!?
後入れの偶数番?
枠番 | 1着 | 2着 | 3着 | 4着以下 | 勝率 | 連対率 |
---|---|---|---|---|---|---|
1枠 | 1 | 0 | 0 | 14 | 6.7% | 6.7% |
2枠 | 2 | 1 | 2 | 12 | 11.8% | 17.6% |
3枠 | 0 | 0 | 1 | 16 | 0.0% | 0.0% |
4枠 | 2 | 3 | 1 | 12 | 11.1% | 27.8% |
5枠 | 0 | 1 | 2 | 16 | 0.0% | 5.3% |
6枠 | 3 | 0 | 3 | 13 | 15.8% | 15.8% |
7枠 | 0 | 3 | 0 | 17 | 0.0% | 15.0% |
8枠 | 2 | 2 | 1 | 15 | 10.0% | 20.0% |
「偶数枠」の成績が良い。
過去10年で「偶数枠」は9勝を挙げており、連対率も「偶数枠」が総じて高くなっている。
ちなみに、「偶数枠」の9勝中、7勝は「偶数番」からのスタート。
まだまだ経験の浅い3歳牝馬だけに、後入れの「偶数番」はプラスに作用しているのかもしれない。
※「奇数枠」の1勝は「1枠1番」
桜花賞で敗れた馬でもチャンスあり!
桜花賞着順 | 1着 | 2着 | 3着 | 4着以下 | 勝率 | 連対率 |
---|---|---|---|---|---|---|
桜花賞1着 | 3 | 2 | 2 | 2 | 33.3% | 55.6% |
桜花賞2着 | 1 | 0 | 0 | 7 | 12.5% | 12.5% |
桜花賞3着 | 2 | 2 | 1 | 5 | 20.0% | 40.0% |
桜花賞4着以下 | 2 | 3 | 5 | 32 | 4.8% | 11.9% |
南関東牝馬クラシック第1戦「桜花賞」。
過去10年で「桜花賞馬」は9頭が参戦して3勝、2着2回、3着2回。
すなわち、「桜花賞」&「東京プリンセス賞」を勝った“二冠馬(※)”は3頭ということになる。
※2019年トーセンガーネット、2020年アクアリーブル、2021年ケラススヴィア
それでは、「桜花賞」で敗れた馬たちはどうだろう。
「桜花賞」2着馬はのべ8頭が参戦して1勝のみ。
一方、「桜花賞」3着馬は成績が良く、該当馬は10頭全てが出走して2勝、2着2回、3着1回。
「桜花賞」からの逆転、巻き返しを狙うなら「3着馬」だ。
さらに、「桜花賞」で4着以下に敗れた馬も巻き返しが期待できる。
該当馬はのべ42頭が出走し、2勝、2着3回、3着5回の成績を残している。
南関東で最もトリッキーな「浦和1,600m」で行われる「桜花賞」。
そして、「大井1,800m」の外回りコースで行われる「東京プリンセス賞」。
開催時間も昼から夜に替わるだけに、条件の「合う/合わない」は重要な要素となりそうだ。
2022年桜花賞の結果
2歳女王決戦の連対馬に注目
東京2歳優駿牝馬着順 | 1着 | 2着 | 3着 | 4着以下 | 勝率 | 連対率 |
---|---|---|---|---|---|---|
東京2歳優駿牝馬1着 | 3 | 2 | 2 | 3 | 30.0% | 50.0% |
東京2歳優駿牝馬2着 | 2 | 1 | 0 | 5 | 25.0% | 37.5% |
東京2歳優駿牝馬3着 | 1 | 1 | 1 | 5 | 12.5% | 25.0% |
東京2歳優駿牝馬4着以下 | 1 | 3 | 1 | 27 | 3.1% | 12.5% |
「大井1,600m」で行われる2歳女王決戦「東京2歳優駿牝馬(S1)」。
東京プリンセス賞には、過去10年の2歳女王が全て出走して3勝、2着2回、3着2回。
さらに、東京2歳優駿牝馬2着馬は8頭が出走して2勝、2着1回となっており、2歳女王決戦の連対馬からは5頭のプリンセスが誕生している。
この5頭の成績を抜き出してみると…
東京2歳優駿牝馬着順 | 桜花賞着順 | |
---|---|---|
2021年ケラススヴィア | 1着 | 1着 |
2018年グラヴィオーラ | 1着 | 3着 |
2016年リンダリンダ | 2着 | 2着 |
2015年ティーズアライズ | 2着 | 8着 |
2013年カイカヨソウ | 1着 | 3着 |
上表で明らかなように、桜花賞で振るわなかった馬でも、東京プリンセス賞で巻き返すパターンがある。
「東京2歳優駿牝馬」1、2着馬が出走してきたら、要チェックとなるだろう。
2021年東京2歳優駿牝馬の結果
今回の「南関データ分析」はここまで!
次回は南関東クラシック第1戦!5月12日(木)に大井競馬場で行われる「羽田盃(S1)」です!
南関重賞の過去の傾向をデータで分析!
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(SPAT4プレミアムポイント事務局調べ)
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