~南関重賞を解く~ 南関データ分析

2023年4月20日(木) 
サラ系4歳以上 大井1,800m
ブリリアントカップ(S3)

レース紹介

この道は帝王賞に続く…「ブリリアントカップ(S3)」!
2018年に「準重賞」から「S3」に昇格した重賞。
5月の「大井記念(S1)」、上半期のダート総決算「帝王賞(Jpn1)」へと続く、中長距離路線の重要な一戦だ。

※2019年から距離を「2,000m」⇒「1,800m」に変更
※2017年までの準重賞を含めた、過去10年のデータを使用

▼データ分析のポイント
・人気薄でも御神本騎手
・「8枠」が4年連続連対中
・トライアル組は苦戦

【過去10年の優勝馬】

優勝馬 所属 種牡馬 人気
2022年 ロードゴラッソ 川崎 ハーツクライ 9人気
2021年 フィアットルクス 大井 ゴールドアリュール 1人気
2020年 ストライクイーグル 大井 キンシャサノキセキ 8人気
2019年 キャプテンキング 大井 ファスリエフ 4人気
2018年 リッカルド 船橋 フサイチリシャール 1人気
2017年 ムサシキングオー 大井 キングヘイロー 3人気
2016年 ケイアイレオーネ 大井 Henny Hughes 1人気
2015年 ドラゴンエアル 川崎 タイムパラドックス 1人気
2014年 サミットストーン 船橋 ロージズインメイ 2人気
2013年 フォーティファイド 大井 フォーティナイナー 2人気

準重賞当時を含め、そうそうたる馬たちが歴代優勝馬に名を連ねている。
2011年以降は「A1」格付馬(オープン)も出走できるようになり、出走馬とともに、レースの質もグンと上がっている印象だ。
※2010年までの出走条件は「A2以下」

なお、重賞に昇格した2018年以降の優勝馬のうち、4頭がダートグレード競走または南関東最高グレード「S1重賞」の優勝馬となっている。

過去の成績はこちら
第1回からの歴代優勝馬はこちら

御神本訓史騎手が人気薄?

【騎手の傾向(敬称略)】

1着 2着 3着
2022年 御神本 訓史 矢野 貴之 真島 大輔
2021年 本橋 孝太 真島 大輔 酒井 忍
2020年 御神本 訓史 真島 大輔 笹川 翼
2019年 坂井 英光 赤岡 修次 的場 文男
2018年 矢野 貴之 森 泰斗 岡部 誠
2017年 和田 譲治 中野 省吾 森 泰斗
2016年 的場 文男 笹川 翼 森 泰斗
2015年 森 泰斗 笹川 翼 本橋 孝太
2014年 石崎 駿 柏木 健宏 戸崎 圭太
2013年 山崎 誠士 和田 譲治 高橋 利幸

「御神本訓史騎手」が直近3年で2勝の活躍。
2020年は8番人気のストライクイーグル、2022年は9番人気のロードゴラッソで高配当を演出している。

また、2023年4月1日付で調教師に転身した「真島大輔元騎手」が直近3年で2着2回、3着1回。
「真島大輔元騎手」はララベルの主戦として「JBCレディスクラシック(Jpn1)」を制するなど、騎手生活で28個のタイトルを獲得した。
今後は調教師として南関東、そして地方競馬を盛り上げてくれることだろう。

地元の大井所属馬が優勢!

【所属競馬場別の成績】

所属 1着 2着 3着 4着以下 勝率 連対率
浦和 0 2 0 22 0.0% 8.3%
船橋 2 0 3 24 6.9% 6.9%
大井 6 8 7 61 7.3% 17.1%
川崎 2 0 0 11 15.4% 15.4%

地元の「大井所属馬」が6勝、2着8回、3着7回。
重賞昇格以降の5年間でも3勝、2着3回、3着4回の成績を残している。

3年連続で人気薄が連対中!

【人気別成績】

人気別 1着 2着 3着 4着以下 勝率 連対率
1人気 4 1 1 4 40.0% 50.0%
2人気 2 2 2 4 20.0% 40.0%
3人気 1 2 1 6 10.0% 30.0%
4人気 1 0 3 6 10.0% 10.0%
5人気 0 1 1 8 0.0% 10.0%
6人気以下 2 4 2 90 2.0% 6.1%

最も成績が良いのは「1番人気馬」の4勝、2着1回、3着1回。
重賞昇格以降の5年間でも2勝、2着1回となっており、連対率は準重賞当時から変わらず50%程度となっている。

その他では「6番人気以下」の2勝、2着4回、3着2回にも注目したい。
直近3年を振り返ってみると、2020年が1着から順に「8番人気⇒1番人気」、2021年「1番人気⇒9番人気」、2022年「9番人気⇒2番人気」だった。

高配当が期待できそう

【配当傾向】

単勝(円) 馬複(円) 三連単(円)
2022年 2,550 6,490 125,080
2021年 320 6,910 60,650
2020年 3,240 4,120 259,970
2019年 1,080 3,480 86,360
2018年 130 590 2,040
2017年 530 4,290 36,500
2016年 220 220 2,880
2015年 260 4,340 37,290
2014年 250 5,740 24,820
2013年 370 1,890 23,970
平均 895 3,807 65,956

準重賞当時の「単勝」は落ち着いた配当が多かったものの、重賞昇格以降は4桁配当が続出。
一方、「馬複」「三連単」は準重賞当時から変わらず高配当となることが多いようだ。

外枠が好成績

【枠番別の成績】

枠番 1着 2着 3着 4着以下 勝率 連対率
1枠 2 1 2 11 12.5% 18.8%
2枠 0 0 0 17 0.0% 0.0%
3枠 3 0 0 14 17.6% 17.6%
4枠 1 1 2 15 5.3% 10.5%
5枠 0 0 3 17 0.0% 0.0%
6枠 0 3 1 16 0.0% 15.0%
7枠 2 2 1 14 10.5% 21.1%
8枠 2 3 1 14 10.0% 25.0%

ブリリアントカップの距離は「2013年~2018年:2,000m」「2019年~:1,800m」。
2019年以降、直近4年の特徴は「外枠」の活躍で、「7枠」「8枠」を合わせると3勝、2着3回、特に「8枠」は4年連続連対中(2勝)だ。
※残りの1勝、2着1回はともに「1枠」

【牡馬牝馬別の成績】

性別 1着 2着 3着 4着以下 勝率 連対率
牡馬 9 9 9 107 6.7% 13.4%
牝馬 0 0 0 4 0.0% 0.0%
セン馬 1 1 1 7 10.0% 20.0%

「牡馬」と「セン馬」が3着内を独占。
一方、「牝馬」は同時期に牝馬重賞が行われることもあり、出走自体が非常に少なくなっている。

経験を積んだ馬が一歩リード

【年齢別の成績】

年齢 1着 2着 3着 4着以下 勝率 連対率
4歳 1 2 1 14 5.6% 16.7%
5歳 1 3 2 15 4.8% 19.0%
6歳 3 2 2 24 9.7% 16.1%
7歳以上 5 3 5 65 6.4% 10.3%

重賞昇格以降は「5歳馬」「6歳馬」が各1勝、「7歳馬」が3勝を挙げている。
ただし、経験を積んだ馬は出走頭数が多くなっており、勝率・連対率は大きな差は出ていない。

上がり馬は狙える?

【ブリリアントカップトライアル(TR)の着順別の成績】

TR着順 1着 2着 3着 4着以下 勝率 連対率
TR1着 1 0 0 6 14.3% 14.3%
TR2着 0 0 0 0 - -
TR3着 0 0 0 0 - -
TR4着以下 0 1 0 4 0.0% 20.0%

2019年から実施されている「ブリリアントカップトライアル競走」。
2018年以前は「アクアマリン賞」が該当し、出走条件は2014年~2016年が「B1B2」、2017年からは「A2以下」の格付馬となっている。
なお、2013年以前は非トライアルのため、2014年以降のデータとする。

2014年以降のトライアル優勝馬のうち、7頭がブリリアントカップに出走。
うち、2021年のフィアットルクスがブリリアントカップを制しているが、その他の6頭は3着内にも好走していない。

条件戦から重賞へとステップアップする“上がり馬”を追いかけるのも楽しみの1つだが、
過去の傾向からすると、険しい道のりと言わざるを得ないようだ。

2023年ブリリアントカップトライアル競走の結果

金盃組は侮れない?

【金盃の着順別の成績】

金盃着順 1着 2着 3着 4着以下 勝率 連対率
金盃1着 0 0 1 3 0.0% 0.0%
金盃2着 2 1 0 4 28.6% 42.9%
金盃3着 0 0 1 1 0.0% 0.0%
金盃4着以下 1 1 3 35 2.5% 5.0%

2月に行われている長距離重賞「金盃(S2)」。
2013年・2014年(※)は2,000m、2015年以降は2,600mで行われているが、ブリリアントカップに転戦してくる傾向に変わりない。
※本分析の対象期間のみ記載

過去10年で「金盃」優勝馬は4頭が参戦して3着が1回。
また、「金盃」2着馬は7頭が参戦して2勝、2着1回、4着1回、5着2回の成績を残している。

次にブリリアントカップが重賞に格上げされた2018年以降のデータ。
2018年~2021年の金盃1、2着馬はのべ7頭参戦しているが、2022年のセイカメテオポリスが2着に好走したのみ(金盃も2着)。

ただし、2020年は金盃6着のストライクイーグルが優勝し、同8着のワークアンドラブが3着に好走。
過去の傾向を振り返っても、長距離の金盃で苦戦した馬が、ブリリアントカップで巻き返してくるシーンは少なくない。

2023年金盃の結果


今回の「南関データ分析」はここまで!
次回は4月26日(水)に浦和競馬場で行われる「しらさぎ賞(S3)」です!

南関データ分析とは

南関重賞の過去の傾向をデータで分析!
知って得するデータから豆知識まで、予想に役立つデータをご紹介いたします!

(SPAT4プレミアムポイント事務局調べ)
競走除外馬及び出走取消馬はデータには含めておりません。
また、当コンテンツの内容においては、特定の馬の応援や推奨などを行うものではありません。

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