2023年11月7日(火)　
サラ系2歳牝馬　川崎1,600mローレル賞(S2)

2歳牝馬重賞「ローレル賞(S2)」
南関東では最初の2歳牝馬重賞！
本競走の1～3着馬には、大晦日2歳女王決戦「東京2歳優駿牝馬(S1)」の優先出走権が付与される。

▼データ分析のポイント
・1～4番人気が全10勝
・連勝式は高配当の傾向
・小町特別の連対馬に注目

【過去10年の優勝馬】

新時代のダート界を勝ち残る種牡馬は！？

ローレル賞は「サウスヴィグラス産駒」と「ゴールドアリュール産駒」が大活躍していた重賞。
時代は流れ、両馬(産駒)亡き2021年は「マジェスティックウォリアー産駒」、翌2022年は「フリオーソ産駒」が勝利した。

「マジェスティックウォリアー」は今年の南関東リーディングサイアー(収得賞金)で6位(※)にランクイン。
前述の名種牡馬2頭と入れ替わるように、2021年20位、2022年9位とランクアップしてきている。
南関東での代表産駒はライトウォーリア、セイカメテオポリス、リベイクフルシティだ。

一方、南関東リーディングサイアー(同)の常連となっているのは2022年の優勝馬を輩出した「フリオーソ」。
2018年以降はトップ10以内をキープしており、代表産駒には東京ダービー馬ヒカリオーソなどがいる。

さて、2023年も残すところ約2か月。
南関東リーディングサイアーの上位(※)はシニスターミニスター・パイロ・エスポワールシチー・ホッコータルマエ・ヘニーヒューズ。
2022年はパイロが初のリーディングを獲得したが、2023年はミックファイアの活躍もあり、シニスターミニスターがやや優勢だ。

※10月27日終了時点(収得賞金)

過去5年の成績はこちら
第1回からの歴代優勝馬はこちら
2023年リーディングサイアー(収得賞金)はこちら

南関東 vs 北海道

【騎手の傾向(敬称略)】

南関東のトップジョッキー vs 北海道のトップジョッキー！

南関東所属では「御神本訓史騎手」「森泰斗騎手」「矢野貴之騎手」が好成績。
対する北海道所属騎手(太字)は「阿部龍騎手」「桑村真明騎手」に加え、「石川倭騎手(※)」「井上俊彦騎手」の計4名に3着内実績がある。
※当時は佐賀所属(期間限定騎乗)として参戦

ここでは2021年に優勝した「桑村真明騎手」をご紹介。

「桑村真明騎手」は2016年～2018年の北海道リーディングジョッキー。
2023年はベルピットとのコンビで当地の三冠を達成、2歳馬もパッションクライ、トラジロウといった将来性豊かな馬が揃っている。

今年はローレル賞にホッカイドウ競馬所属馬の参戦はなさそうだが、
当地のシーズン最終開催となる11月7日～9日は是非「桑村真明騎手」にご注目を！

川崎＆ホッカイドウ競馬が好成績

【所属競馬場別の成績】

ローレル賞は2011年から全国に門戸が開かれている。
そういった意味では、過去10年で4勝を挙げる「南関以外の所属馬」は要注目だが、これは全て「ホッカイドウ競馬」が該当。
2023年は該当馬不在だが、2歳戦のレベルが高いホッカイドウ競馬からの遠征馬には要注目だろう。

また、地元「川崎所属馬」も4勝、2着4回、3着4回と好成績。
2017年～2019年にかけて3連覇を達成し、2022年にはマカゼが勝利を手にした。

質の高さには定評あり！

【デビューした地区別の成績】

「ホッカイドウ競馬デビュー馬」の質の高さが際立つ。
過去10年で6勝、2着2回、3着4回の成績を残しており、3着内を外した年は1回、連対を外した年も2回しかない。

なお、前項の「川崎所属馬による3連覇」のうち、2頭は「ホッカイドウ競馬」でデビューした馬だったことを付け加えておこう。

1～4番人気馬が全10勝

【人気別成績】

上位人気馬が活躍する傾向。
各人気馬に絶対的な信頼とまではいかないものの、「1～3番人気馬」で8勝、2着3回、3着6回を占めている。
さらに、「4番人気馬」まで合計すると10勝、2着4回、3着6回だ。

まだまだ経験が浅く繊細な2歳牝馬だが、データ的には「上位人気馬の勝利」と見ていいだろう。

2歳牝馬重賞は難しい？

【配当傾向】

「単勝」は平均520円。
過去10年の優勝馬は1～4番人気馬で決まっているので、「単勝」の配当は非常に落ち着いている。

一方、「馬複」「三連単」はやや高配当の傾向。
「馬複」は4桁配当が8回で平均2,503円、「三連単」は2015年以外、全て万馬券での決着だ。

データ上、勝ち切るのは確かに人気馬だが、2着、3着は人気薄のパターンが多い。
経験の浅い牝馬同士、加えて南関以外からの遠征馬も参戦してくるだけに、馬券検討も難しくなっているようだ。

内枠は鬼門

【枠番別の成績】

「3枠」～「8枠」が良く、内枠は苦戦というデータ。
現在、3年連続で「4枠」が勝利(4年連続連対中)しているが、「3枠」～「8枠」は横一線と言って良さそう。

一方、苦戦を強いられているのが「1枠」と「2枠」。
現在、2年連続で「1枠」or「2枠」が連対しているものの、ともに勝利した実績はない。
過去22回の歴史を紐解いてみても、「1枠」の優勝歴はなく、「2枠」は2011年を最後に勝利から遠ざかっているのだ(優勝3回)。

まだまだ経験値の浅い2歳牝馬だけに、内々で揉まれる枠は鬼門となっているのだろう。

今年からトライアルレースに！

【小町特別の着順別の成績】

※2016年は未実施

川崎1,500mを舞台に行われてる2歳牝馬限定戦(2018年・2019年は1,600m)。
2023年より「ローレル賞トライアル」として実施されているが、以前からローレル賞との関連性は高い。

過去9回の1、2着馬はのべ12頭がローレル賞に参戦して2勝、2着3回。
2022年のローレル賞優勝馬マカゼは、小町特別2着をステップに重賞ウイナーまで上り詰めた。

小町特別で4着以下だった馬が巻き返した例はなく、小町特別で連対　⇒　ローレル賞好走の流れが明確に出ている。

2023年小町特別の結果

鎌倉記念3着馬が好相性！

【鎌倉記念の着順別の成績】

川崎1,500mで行われる2歳重賞「鎌倉記念(S2)」。
2022年までは鎌倉記念1～3着の牝馬にローレル賞の優先出走権が付与されていた。
※2023年は優先出走権なし

「鎌倉記念1～3着」の牝馬は過去10年でのべ4頭が参戦して1勝、3着1回の成績。
好走した2頭は「鎌倉記念3着」からのローテーションだ。

なお、2023年の鎌倉記念は全て牡馬で争われたので、本項目は参考データとしてご覧頂きたい。

2023年鎌倉記念の結果

今回の「南関データ分析」はここまで！
次回はローレル賞の翌日、11月8日(水)に川崎競馬場で行われる「ロジータ記念(S1)」です！

南関データ分析とは

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