~南関重賞を解く~ 南関データ分析

2023年7月19日(水) 
サラ系3歳以上 浦和1,400m
プラチナカップ(S3)

レース紹介

暑い熱いアツい!「プラチナカップ(S3)」!
2018年から重賞に昇格した真夏の古馬1,400m戦。
秋の飛躍を目指し、実績馬と夏の上がり馬が雌雄を決する一戦だ。

※2017年までの“準重賞”を含めたデータ分析とする

▼データ分析のポイント
・人気馬が活躍する傾向
・浦和1,400mは「8枠」が好成績?
・コース経験は重要

【過去10年の優勝馬】

優勝馬 所属 種牡馬 人気
2022年 ティーズダンク 浦和 スマートファルコン 1人気
2021年 アンティノウス 大井 クロフネ 5人気
2020年 ベストマッチョ 川崎 Macho Uno 1人気
2019年 ノブワイルド 浦和 ヴァーミリアン 3人気
2018年 キタサンミカヅキ 船橋 キングヘイロー 1人気
2017年 フォクスホール 浦和 ホールウォーカー 3人気
2016年 タマモホルン 浦和 ワイルドラッシュ 1人気
2015年 インフォーマー 川崎 タイムパラドックス 3人気
2014年 ファイヤープリンス 浦和 オンファイア 6人気
2013年 ミラーコロ 川崎 ゴールドアリュール 1人気

準重賞当時から「浦和1,400m」という条件は変わらないものの、出走できる格付け(クラス)はバラバラ。
2013年はA3以下、2014年~2017年はA2以下(※)だ。

重賞となった2018年からはもちろんオープン。
クラス別の別定となっており、「A1級58kg」「A2級56kg」「B級以下54kg」で3歳馬及び牝馬は2kg減量される。
番組賞金額や重賞勝ち鞍による加増がないので、実績馬も出走しやすいレースと言えるだろう。

なお、重賞昇格以降の5年は斤量58kgの馬が5勝、2着3回、3着4回の成績だ。

※本分析の対象期間のみ記載
※2013年までは、A級が[A1~A3]の3クラスに分かれていた(現在のA級はA1とA2のみ)

過去の成績はこちら
第1回からの歴代優勝馬はこちら

今年の浦和リーディング上位は!?

【騎手の傾向(敬称略)】

1着 2着 3着
2022年 和田 譲治 張田 昂 本橋 孝太
2021年 矢野 貴之 本橋 孝太 本田 正重
2020年 森 泰斗 矢野 貴之 左海 誠二
2019年 橋本 直哉 森 泰斗 笹川 翼
2018年 森 泰斗 今野 忠成 張田 昂
2017年 笹川 翼 中野 省吾 左海 誠二
2016年 張田 昂 赤岡 修次 本田 正重
2015年 張田 昂 石崎 隆之 本田 正重
2014年 左海 誠二 張田 京 金子 正彦
2013年 御神本 訓史 町田 直希 山崎 誠士

重賞昇格以降の5年間では「森泰斗騎手」が2勝、2着1回と好成績。
これに続くのが「矢野貴之騎手」の1勝、2着1回、「本橋孝太騎手」と「張田昂騎手」の2着1回、3着1回だ。

その他で注目したいのは地元浦和所属の「橋本直哉騎手」。
2023年の浦和での勝利数は既に「22」を数え(2022年は23勝)、浦和リーディングでも2位(6/30時点)につけている。

そんな「橋本直哉騎手」、2019年にノブワイルドで勝利したプラチナカップが初タイトルだった。

2023年浦和リーディングはこちら

重賞昇格以降は南関4場が分け合う

【所属競馬場別の成績】

所属 1着 2着 3着 4着以下 勝率 連対率
浦和 5 5 2 43 9.1% 18.2%
船橋 1 4 5 13 4.3% 21.7%
大井 1 0 1 10 8.3% 8.3%
川崎 3 1 2 14 15.0% 20.0%

準重賞当時を含めると「浦和所属馬」が5勝、2着5回、3着2回の成績だが、
重賞昇格以降は「船橋」⇒「浦和」⇒「川崎」⇒「大井」⇒「浦和」の順番で勝利している。

準重賞当時は地元勢の出走が多かったが、重賞昇格とともに南関4場から有力馬が集まってきているということだろう。

上位人気馬が強い!

【人気別成績】

人気別 1着 2着 3着 4着以下 勝率 連対率
1人気 5 2 0 3 50.0% 70.0%
2人気 0 3 1 6 0.0% 30.0%
3人気 3 1 0 6 30.0% 40.0%
4人気 0 1 2 7 0.0% 10.0%
5人気 1 0 1 8 10.0% 10.0%
6人気以下 1 3 6 50 1.7% 6.7%

上位人気馬が順当に結果を出しているレース。
「1~3番人気馬」が揃って3着内を外した回数は1回しかなく、逆に3着内に2頭以上来た回数は6回を数える。

ただし、上位3頭を「1~3番人気馬」が独占したことは1回もない。

組み合わせ次第では!?

【配当傾向】

単勝(円) 馬複(円) 三連単(円)
2022年 170 1,600 40,420
2021年 2,170 1,790 33,900
2020年 150 1,180 5,100
2019年 650 370 17,710
2018年 150 340 10,680
2017年 420 730 7,010
2016年 180 170 2,790
2015年 450 3,300 105,210
2014年 1,050 8,590 128,280
2013年 130 390 2,440
平均 552 1,846 35,354

「単勝」の平均配当は552円。
2021年こそ単勝2,170円のアンティノウスが勝利しているが、基本的には人気馬が順当に結果を残しているレースだ。

なお、重賞昇格以降、5年間の平均は「単勝658円」「馬複1,056円」「三連単21,562円」。
人気上位馬が好走する傾向に変わりないが、直近5年の傾向としては組み合わせの妙が出ている。

「8枠」は取扱注意!?

【枠番別の成績】

枠番 1着 2着 3着 4着以下 勝率 連対率
1枠 1 2 0 7 10.0% 30.0%
2枠 1 2 2 5 10.0% 30.0%
3枠 1 1 1 7 10.0% 20.0%
4枠 1 0 0 9 10.0% 10.0%
5枠 2 2 2 8 14.3% 28.6%
6枠 2 0 3 12 11.8% 11.8%
7枠 2 2 0 15 10.5% 21.1%
8枠 0 1 2 17 0.0% 5.0%

内から外まで勝率10%台が並ぶ。
唯一、「8枠」のみ勝利した実績はないものの、データ上では「1枠」~「7枠」まで差は少ないと見て良さそう。

また、連対率も満遍なくといったデータとなっているが、ここも「8枠」のみ分が悪い。

ここで2022年4月1日~2023年3月31日に行われた「浦和1,400m」の枠番別成績を見てみると…
「8枠」は勝率、連対率、3着内率の全てでNo.1の成績を残しているのだ。

プラチナカップに限ると「8枠」のみ好走実績が少ないものの、「外枠」だからといって軽視するのは禁物となりそう。

夏は牝馬?

【牡馬牝馬別の成績】

性別 1着 2着 3着 4着以下 勝率 連対率
牡馬 8 6 5 54 11.0% 19.2%
牝馬 0 3 3 13 0.0% 15.8%
セン馬 2 1 2 13 11.1% 16.7%

勝利数、連対数では「牡馬」に分があるものの、連対率では「牝馬」も劣らない。

「牝馬」は過去10年でのべ19頭が参戦して2着3回、3着3回。
重賞に昇格してからも2着1回、3着1回の成績を残している(のべ9頭出走)。

若い馬が上昇中

【年齢別の成績】

年齢 1着 2着 3着 4着以下 勝率 連対率
3歳 1 2 0 2 20.0% 60.0%
4歳 2 1 1 7 18.2% 27.3%
5歳 3 3 1 16 13.0% 26.1%
6歳 0 2 3 14 0.0% 10.5%
7歳以上 4 2 5 41 7.7% 11.5%

準重賞当時は若い馬が活躍していたものの、重賞に昇格してからは高齢馬が活躍する傾向。

重賞昇格以降の5年で見ると、「7歳以上」が4勝を挙げ、2着2回、3着3回の成績を残している。
ただし、2020年~2022年は「3歳~5歳馬」が1勝、2着3回、3着2回と盛り返しており、傾向的には徐々に若い馬へと傾いているようだ。

経験は大事!

【浦和コースの経験有無別の成績】

1着 2着 3着 4着以下 勝率 連対率
経験あり 9 9 6 66 10.0% 20.0%
経験なし 1 1 4 14 5.0% 10.0%

小回りの浦和コースは経験と適性が重要なファクター。

浦和コースの「経験あり/なし」別の成績は上記データの通り。
古馬戦なので浦和コースの経験がある馬は多いものの、「経験あり」の馬が9勝と圧倒的に有利な状況。
また、勝利した9頭は全て浦和での連対実績(うち、6頭は勝ち星あり)があったことを付け加えておこう。

今回の「南関データ分析」はここまで!
次回は7月25日(火)に船橋競馬場で行われる「習志野きらっとスプリント(S1)」です!

南関データ分析とは

南関重賞の過去の傾向をデータで分析!
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(SPAT4プレミアムポイント事務局調べ)
競走除外馬及び出走取消馬はデータには含めておりません。
また、当コンテンツの内容においては、特定の馬の応援や推奨などを行うものではありません。

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