川崎記念への道!「報知オールスターカップ(S3)」!
2024年ダート競馬の体系整備に伴い、開催時期が1か月後ろに移動。
春のチャンピオンロード「4/3川崎記念(Jpn1)」に向けて地方・南関東の精鋭が顔を合わせる。
▼データ分析のポイント
・1番人気は勝率80%、3着内率100%
・7歳以上の人気薄が毎年のように好走
・4角を制する馬がレースを制す
年 | 優勝馬 | 所属 | 種牡馬 | 人気 |
---|---|---|---|---|
2023年 | エルデュクラージュ | 船橋 | クロフネ | 1人気 |
2022年 | ノーヴァレンダ | 川崎 | ダイワメジャー | 1人気 |
2021年 | タービランス | 浦和 | パイロ | 1人気 |
2020年 | オールブラッシュ | 大井 | ウォーエンブレム | 8人気 |
2019年 | ヤマノファイト | 船橋 | エスポワールシチー | 1人気 |
2018年 | ディアドムス | 大井 | ジャングルポケット | 1人気 |
2017年 | ケイアイレオーネ | 大井 | Henny Hughes | 1人気 |
2016年 | グルームアイランド | 金沢 | ヤマニンセラフィム | 2人気 |
2015年 | ドラゴンエアル | 川崎 | タイムパラドックス | 1人気 |
2014年 | オオエライジン | 兵庫 | キングヘイロー | 1人気 |
過去10年の優勝馬には、ダートグレード競走覇者が4頭(うち、Jpn1馬3頭)、南関東クラシックホースが2頭。
さらには、南関東以外から遠征してきた有力馬などが名を連ねているように、例年、レベルの高いレースが展開されている。
【ダートグレード競走優勝馬】
・ケイアイレオーネ
・ディアドムス
・オールブラッシュ
・ノーヴァレンダ
【南関東クラシックホース】
・ヤマノファイト
・タービランス
【南関東以外の遠征馬】
・オオエライジン
・グルームアイランド
川崎記念への挑戦権を手にするのは?
年 | 1着 | 2着 | 3着 |
---|---|---|---|
2023年 | 矢野 貴之 | 今野 忠成 | 落合 玄太 |
2022年 | 森 泰斗 | 左海 誠二 | 張田 昂 |
2021年 | 笹川 翼 | 吉原 寛人 | 本田 正重 |
2020年 | 今野 忠成 | 笹川 翼 | 山崎 誠士 |
2019年 | 本橋 孝太 | 森 泰斗 | 吉原 寛人 |
2018年 | 岡部 誠 | 真島 大輔 | 御神本 訓史 |
2017年 | 的場 文男 | 森 泰斗 | 真島 大輔 |
2016年 | 吉原 寛人 | 真島 大輔 | 笹川 翼 |
2015年 | 森 泰斗 | 中野 省吾 | 今野 忠成 |
2014年 | 張田 京 | 御神本 訓史 | 吉原 寛人 |
南関東リーディング上位3名が直近3年の優勝騎手に並ぶ。
前週の「金盃(大井2,600m・S2)」に続いての長距離戦となるが、報知オールスターカップでも名手の活躍が目立つ。
互角の争い
所属 | 1着 | 2着 | 3着 | 4着以下 | 勝率 | 連対率 |
---|---|---|---|---|---|---|
浦和 | 1 | 2 | 0 | 14 | 5.9% | 17.6% |
船橋 | 2 | 5 | 4 | 19 | 6.7% | 23.3% |
大井 | 3 | 1 | 3 | 20 | 11.1% | 14.8% |
川崎 | 2 | 2 | 2 | 27 | 6.1% | 12.1% |
南関以外 | 2 | 0 | 1 | 19 | 9.1% | 9.1% |
南関東4場はほぼほぼ横一線の成績。
連対率、3着内率は「船橋所属馬」が頭一つ抜けている状態だろうか。
また、「南関以外」からの遠征馬にも注目したいレース。
過去に優勝した2頭、2014年オオエライジン(兵庫)、2016年グルームアイランド(金沢)は“南関東での実績”という共通点がある。
オオエライジンは2011年「黒潮盃(S2)」の優勝歴があり、グルームアイランドは南関東で10戦9勝の実績だ。
1番人気は3着内率100%!7歳以上の人気薄も要チェック
人気別 | 1着 | 2着 | 3着 | 4着以下 | 勝率 | 連対率 |
---|---|---|---|---|---|---|
1人気 | 8 | 0 | 2 | 0 | 80.0% | 80.0% |
2人気 | 1 | 2 | 1 | 6 | 10.0% | 30.0% |
3人気 | 0 | 2 | 2 | 6 | 0.0% | 20.0% |
4人気 | 0 | 1 | 2 | 7 | 0.0% | 10.0% |
5人気 | 0 | 0 | 0 | 10 | 0.0% | 0.0% |
6人気以下 | 1 | 5 | 3 | 70 | 1.3% | 7.6% |
「1番人気馬」が強い重賞。
過去10年で「1番人気馬」は8勝、3着2回の成績を残しており、勝率/連対率は80.0%、3着内率は驚異の100.0%になる。
そして、もう一つ特徴的なのが「6番人気以下」の1勝、2着5回、3着3回。
昨年こそ人気上位3頭での決着だったが、過去10年中、7回は「6番人気以下」が1頭以上馬券に絡んでいる。
ちなみに、「6番人気以下」で馬券に絡んだ9頭は全て7歳以上の古豪。
さらに細かく見ると、「7歳2頭」「8歳2頭」「9歳2頭」「10歳3頭」と高齢馬が活躍している。
年が明けて年齢は1つ重ねることになるが“人気薄の古豪”にはぜひとも注目したい。
南関重賞屈指の堅さ…!?
年 | 単勝(円) | 馬複(円) | 三連単(円) |
---|---|---|---|
2023年 | 310 | 540 | 3,560 |
2022年 | 180 | 4,430 | 67,500 |
2021年 | 230 | 760 | 5,550 |
2020年 | 2,260 | 8,480 | 123,210 |
2019年 | 250 | 370 | 6,820 |
2018年 | 170 | 1,520 | 11,140 |
2017年 | 220 | 720 | 3,970 |
2016年 | 480 | 9,000 | 48,380 |
2015年 | 310 | 4,010 | 49,820 |
2014年 | 330 | 880 | 12,330 |
平均 | 474 | 3,071 | 33,228 |
「単勝」の平均配当は「474円」。
2020年は単勝2,260円の高配当だったが、それを除く9年の平均は「276円」と堅めの配当が目立つ。
一方、「馬複」は6番人気以下の活躍が多いため、高配当となるケースが多い。
さらに、「三連単」は6回が万馬券となっているが、1番人気馬が全て馬券に絡んでいることもあり“大荒れ”の配当は少なくなっている。
枠順による差は少ない!
枠番 | 1着 | 2着 | 3着 | 4着以下 | 勝率 | 連対率 |
---|---|---|---|---|---|---|
1枠 | 1 | 0 | 3 | 6 | 10.0% | 10.0% |
2枠 | 0 | 3 | 0 | 7 | 0.0% | 30.0% |
3枠 | 2 | 4 | 0 | 10 | 12.5% | 37.5% |
4枠 | 1 | 1 | 2 | 12 | 6.3% | 12.5% |
5枠 | 1 | 1 | 2 | 15 | 5.3% | 10.5% |
6枠 | 3 | 0 | 0 | 16 | 15.8% | 15.8% |
7枠 | 1 | 1 | 1 | 16 | 5.3% | 10.5% |
8枠 | 1 | 0 | 2 | 17 | 5.0% | 5.0% |
全ての「枠」に連対実績がある。
枠番別で勝率に大きな差はないものの、連対率では「2枠」「3枠」の連対率30.0%超が目立つところ。
川崎コースは1周1,200mの小回りコース。
本競走が行われる「2,100m」は向こう正面からスタートして1周半、コーナーは6回通過する必要がある。
外々追走だと距離ロスも多くなるが、データ上では枠順による「有利/不利」は出ていないようだ。
性別 | 1着 | 2着 | 3着 | 4着以下 | 勝率 | 連対率 |
---|---|---|---|---|---|---|
牡馬 | 9 | 8 | 7 | 88 | 8.0% | 15.2% |
牝馬 | 0 | 0 | 0 | 5 | 0.0% | 0.0% |
セン馬 | 1 | 2 | 3 | 6 | 8.3% | 25.0% |
牝馬重賞が前後の開催で実施されているため、「牝馬」の出走は少ない傾向にある。
長距離戦は経験が大切!
年齢 | 1着 | 2着 | 3着 | 4着以下 | 勝率 | 連対率 |
---|---|---|---|---|---|---|
4歳 | 2 | 2 | 1 | 15 | 10.0% | 20.0% |
5歳 | 1 | 0 | 1 | 13 | 6.7% | 6.7% |
6歳 | 3 | 1 | 1 | 12 | 17.6% | 23.5% |
7歳以上 | 4 | 7 | 7 | 59 | 5.2% | 14.3% |
各世代が結果を出しているが、やはり「7歳以上」の馬に注目が集まる。
「7歳以上」は過去10年で4勝、2着7回、3着7回。
過去10年の3着内30頭のうち、過半数を占める「18頭」が3着内に好走しているのである。
2023年までは年明けに行われていた重賞。
いわゆる、「明け○歳」となるわけだが、開催時期が1か月後ろになっても傾向は変わらないところだろう。
ちなみに、2023年は「明け9歳」のエルデュクラージュが勝利している。
※同馬は「明け10歳」の2024年にも「報知グランプリカップ(S3)」を制覇
斤量を背負う実績馬!
斤量 | 1着 | 2着 | 3着 | 4着以下 | 勝率 | 連対率 |
---|---|---|---|---|---|---|
57kg以上 | 5 | 6 | 6 | 25 | 11.9% | 26.2% |
55kg~56kg | 4 | 4 | 4 | 63 | 5.3% | 10.7% |
54kg以下 | 1 | 0 | 0 | 11 | 8.3% | 8.3% |
本競走の斤量は4歳54kg、5歳以上55kg、牝馬は2kg減。
加えて、2024年1月26日までの総収得賞金額が4歳4,000万円、5歳4,500万円、6歳以上5,000万円ごとに1kg加増(※)される。
※上限は牡馬(セン馬)58kg、牝馬56kg
斤量別では「55kg~56kg」と「57kg以上」が互角の成績。
実績を残している馬たちが順当に実力を発揮できており、データ上では「+α」の加増は気にならない。
2023年は斤量58kgエルデュクラージュ、同じく斤量58kgスワーヴアラミスのワンツーだった。
一方、斤量「54kg以下」は4歳馬もしくは牝馬となるが、この組はあまり成績が芳しくない。
データ的には、年齢を重ねて、賞金も稼いでいる馬に分があると言えるだろう。
トライアル優勝馬は?
チャレンジ着順 | 1着 | 2着 | 3着 | 4着以下 | 勝率 | 連対率 |
---|---|---|---|---|---|---|
チャレンジ1着 | 1 | 0 | 0 | 3 | 25.0% | 25.0% |
チャレンジ2着 | 0 | 0 | 0 | 1 | 0.0% | 0.0% |
チャレンジ3着 | 0 | 0 | 0 | 0 | - | - |
チャレンジ4着以下 | 0 | 0 | 0 | 1 | 0.0% | 0.0% |
報知オールスターカップのトライアル競走。
2019年から行われている準重賞競走で、1着馬には報知オールスターカップへの優先出走権が付与される。
※2020年実施分までのレース名称は「マジェスティックチャレンジ」
過去4年のトライアル優勝馬の成績は1勝、4着2回、9着1回。
下級条件(A2以下)によって争われるトライアルでもあり、実績馬が揃う本番ではレースレベルの違いに対応できるかがポイントだ。
ちなみに、唯一勝利したノーヴァレンダは、2歳当時に同じ川崎の「全日本2歳優駿(Jpn1)」を勝利していた。
【南関東のクラス(格付)】
上級クラスから「A1~A2」⇒「B1~B3」⇒「C1~C3」の8編成(数字の小さい方が格上)
クラスの詳細はこちら
2024年スパーキングオールスターチャレンジの結果
2着馬に注目
埼玉新聞栄冠賞着順 | 1着 | 2着 | 3着 | 4着以下 | 勝率 | 連対率 |
---|---|---|---|---|---|---|
埼玉新聞栄冠賞1着 | 1 | 0 | 1 | 1 | 33.3% | 33.3% |
埼玉新聞栄冠賞2着 | 2 | 2 | 1 | 3 | 25.0% | 50.0% |
埼玉新聞栄冠賞3着 | 1 | 0 | 0 | 0 | 100.0% | 100.0% |
埼玉新聞栄冠賞4着以下 | 0 | 1 | 0 | 11 | 0.0% | 8.3% |
浦和2,000m(※)で行われている重賞。
浦和コースは1周1,200mで、2,000mのスタート位置は向こう正面となる。
川崎2,100mとは距離こそ異なるものの、似ている条件と言えるかもしれない。
※2020年までは1,900mで実施
「埼玉新聞栄冠賞(S3)」出走組で大注目となるのが「2着馬」。
過去10年で該当馬はのべ8頭が参戦し、2勝、2着2回、3着1回と抜群の成績を残している。
(直近の3頭は5着以下なので傾向としてはやや下降線)
2023年埼玉新聞栄冠賞の結果
レベルの高い重賞!
勝島王冠着順 | 1着 | 2着 | 3着 | 4着以下 | 勝率 | 連対率 |
---|---|---|---|---|---|---|
勝島王冠1着 | 1 | 0 | 1 | 0 | 50.0% | 50.0% |
勝島王冠2着 | 1 | 0 | 0 | 1 | 50.0% | 50.0% |
勝島王冠3着 | 0 | 0 | 0 | 4 | 0.0% | 0.0% |
勝島王冠4着以下 | 0 | 3 | 3 | 15 | 0.0% | 14.3% |
11月下旬~12月初旬に大井1,800mで行われている「勝島王冠(S2)」。
過去10年で「勝島王冠」連対馬は4頭が参戦して2勝、3着1回。
勝島王冠には南関東の有力馬が多数出走することもあり、レベルの高い一戦と言えるだろう。
そういう意味では、「勝島王冠」で4着以下に敗れた馬もチャンスあり。
該当馬は過去10年で2着3回、3着3回の成績を残しており、3着内率28.6%も悪くない数字だ。
2023年も勝島王冠5着のスワーヴアラミスが2着に好走している。
2023年勝島王冠の結果
4角先頭!でも逃げ馬は…
1着 | 2着 | 3着 | |
---|---|---|---|
1番手 | 6 | 1 | 0 |
2~5番手 | 4 | 5 | 10 |
6~10番手 | 0 | 4 | 0 |
11番手以降 | 0 | 0 | 0 |
川崎2,100mは1周半するコースだが、こちらのデータは「最終4コーナーの通過順」となる。
過去10年の優勝馬のうち、「4コーナー」での位置取りが「1番手」の馬は6勝。
さらに、「2~5番手」の馬が4勝を挙げているように、「4コーナー」で前目の位置に付けることが優勝への必須条件となっている。
ただし、スタートから先頭をキープしていた馬、いわゆる“逃げ馬”の優勝はノーヴァレンダの1回のみ。
2着、3着に逃げ粘ったケースも0回という逃げ馬受難のレースだ。
また、「4コーナー」での位置取りが6番手以降の馬も優勝がない。
逃げ切りはなく、後方一気も難しい…トリッキーなコースでもあり、展開に合わせた自在性が求められるのだろう。
今回の「南関データ分析」はここまで!
次回はダート三冠路線!2月14日(水)に大井競馬場で行われる「雲取賞(Jpn3)」を特別公開します!
南関重賞の過去の傾向をデータで分析!
知って得するデータから豆知識まで、予想に役立つデータをご紹介いたします!
(SPAT4プレミアムポイント事務局調べ)
競走除外馬及び出走取消馬はデータには含めておりません。
また、当コンテンツの内容においては、特定の馬の応援や推奨などを行うものではありません。
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