~南関重賞を解く~ 南関データ分析

2024年4月2日(火) 
サラ系3歳 川崎1,600m
クラウンカップ(S3)

レース紹介

東京ダービーTR「クラウンカップ(S3)」!
3歳ダートの最高峰「東京ダービー(Jpn1)」を目指すマイル重賞。
1着馬には6月5日(水)に行われる「東京ダービー」の優先出走権が与えられる。

※2014年、2021年は「東京ダービーTR」、その他は「羽田盃TR」として実施

▼データ分析のポイント
・地方競馬らしい血統が活躍
・同舞台の椿賞優勝馬が過去5年で4勝、3着1回
・高配当の傾向

【過去10年の優勝馬】

優勝馬 所属 種牡馬 人気
2023年 ポリゴンウェイヴ 浦和 ヘニーヒューズ 1人気
2022年 フレールフィーユ 浦和 エスポワールシチー 5人気
2021年 ジョエル 船橋 トーセンブライト 2人気
2020年 ウタマロ 船橋 アイルハヴアナザー 3人気
2019年 ホールドユアハンド 浦和 エスポワールシチー 2人気
2018年 スプリングマン 浦和 ローズキングダム 7人気
2017年 ローズジュレップ 浦和 ロージズインメイ 1人気
2016年 ガーニーフラップ 船橋 タイキシャトル 4人気
2015年 ウインバローラス 川崎 スターリングローズ 11人気
2014年 ワタリキングオー 川崎 キングヘイロー 4人気

ダートで活躍した馬を父に持つ産駒が活躍している。

過去10年の優勝馬のうち、日本国内でダート重賞を制している種牡馬は…
スターリングローズ、タイキシャトル、エスポワールシチー、トーセンブライトの4頭となる。

さらに、海外のダートで活躍したロージズインメイ(ドバイWC)、アイルハヴアナザー(米二冠)、ヘニーヒューズ(米G1・2勝)が並ぶ。

過去10年の成績はこちら
第1回からの歴代優勝馬はこちら

地元の山崎誠士騎手

【騎手の傾向(敬称略)】

1着 2着 3着
2023年 山口 達弥 森 泰斗 張田 昂
2022年 和田 譲治 森 泰斗 矢野 貴之
2021年 張田 昂 和田 譲治 左海 誠二
2020年 酒井 忍 山崎 誠士 笹川 翼
2019年 戸崎 圭太 石崎 駿 山崎 誠士
2018年 左海 誠二 石崎 駿 山崎 誠士
2017年 吉原 寛人 本田 正重 楢崎 功祐
2016年 的場 文男 左海 誠二 山崎 誠士
2015年 柴田 大知 真島 大輔 矢野 貴之
2014年 的場 文男 御神本 訓史 矢野 貴之

地元川崎所属の「山崎誠士騎手」が2着1回、3着3回。
クラウンカップのタイトルこそ獲得していないが、地の利を生かして好成績を残している。

また、川崎に所属していた「酒井忍現調教師」は、2020年のクラウンカップ(ウタマロ)が騎手として最後の重賞タイトルだった。

直近3年に限ると「和田譲治騎手」が1勝、2着1回、「森泰斗騎手」が2着2回。
2022年・2023年と2年連続で2着に惜敗している「森泰斗騎手」はクラウンカップ初制覇が期待される。

小久保厩舎&船橋所属馬!

【所属競馬場別の成績】

所属 1着 2着 3着 4着以下 勝率 連対率
浦和 5 0 2 24 16.1% 16.1%
船橋 3 7 1 23 8.8% 29.4%
大井 0 1 3 18 0.0% 4.5%
川崎 2 2 4 37 4.4% 8.9%

「浦和所属馬」が5勝、3着2回と大活躍。
なかでも南関東リーディング小久保智厩舎の相性が素晴らしく、過去10年で24頭の管理馬を送り出して4勝、3着2回だ。

また、「船橋所属馬」も3勝、2着7回、3着1回と好成績。
勝ち星数では「浦和所属馬」に劣るものの、2着7回が示す通り、連対率29.4%は群を抜いて高い。

人気薄が台頭する重賞!

【人気別成績】

人気別 1着 2着 3着 4着以下 勝率 連対率
1人気 2 2 1 5 20.0% 40.0%
2人気 2 1 0 7 20.0% 30.0%
3人気 1 1 3 5 10.0% 20.0%
4人気 2 0 1 7 20.0% 20.0%
5人気 1 1 1 7 10.0% 20.0%
6人気以下 2 5 4 71 2.4% 8.5%

「1番人気馬」は過去10年で2勝、2着2回、3着1回。
2023年は「1番人気」に支持されたポリゴンウェイヴが勝利したものの、直近5年の「1番人気馬」は1勝、2着1回と信頼度は高くない。

一方の人気薄、「6番人気以下」の馬たちは2勝、2着5回、3着4回。
のべ頭数の関係で勝率はそれほど目立たないが、連対率8.5%、3着内率13.4%は高いと言えるだろう。

超ビッグ配当の期待も!?

【配当傾向】

単勝(円) 馬複(円) 三連単(円)
2023年 310 2,330 15,710
2022年 720 2,160 48,580
2021年 390 680 5,400
2020年 750 4,800 55,990
2019年 590 1,560 17,900
2018年 1,650 5,540 92,600
2017年 140 4,150 76,220
2016年 680 4,010 32,920
2015年 4,140 68,900 6,183,360
2014年 1,070 970 37,800
平均 1,044 9,510 656,648

各賭式で高配当を連発。
「単勝」の配当は落ち着き傾向にあるが、「馬複」は4桁配当が多く、「三連単」もほぼ万馬券だ。
2015年の超ビッグ配当が平均値を押し上げてはいるが、全体的に見ても荒れ気味というのが分かる。

クラシックの王道路線「京浜盃(Jpn2)」&「羽田盃(Jpn1)」に挟まれている重賞。
その為、力の拮抗したメンバーが揃う傾向にあり、この流れは3歳ダート三冠が確立した2024年以降も変わらないだろう。

激戦必至の南関東限定重賞は配当面も楽しめそうだ。

内枠がやや有利

【枠番別の成績】

枠番 1着 2着 3着 4着以下 勝率 連対率
1枠 0 2 1 7 0.0% 20.0%
2枠 1 1 2 5 11.1% 22.2%
3枠 2 1 1 12 12.5% 18.8%
4枠 2 2 1 14 10.5% 21.1%
5枠 1 0 1 17 5.3% 5.3%
6枠 3 0 2 14 15.8% 15.8%
7枠 1 1 1 17 5.0% 10.0%
8枠 0 3 1 16 0.0% 15.0%

最内と大外枠の勝ち星がない。
連対率は「1枠~4枠」がそれぞれ20%前後で並び、「5枠以降」は若干ではあるが好走率が下がる傾向にある。

牡馬が強さを見せる!

【牡馬牝馬別の成績】

性別 1着 2着 3着 4着以下 勝率 連対率
牡馬 10 10 9 95 8.1% 16.1%
牝馬 0 0 1 7 0.0% 0.0%
セン馬 0 0 0 0 - -

「牡馬」が10勝、2着10回、3着9回。
京浜盃と同様、牡馬クラシックを狙う馬たちが参戦しているだけに「牝馬」は少し分が悪い。

大注目のトライアル

【椿(つばき)賞の着順別の成績】

椿賞着順 1着 2着 3着 4着以下 勝率 連対率
椿賞1着 4 0 1 1 66.7% 66.7%
椿賞2着 0 2 0 4 0.0% 33.3%
椿賞3着 0 0 0 4 0.0% 0.0%
椿賞4着以下 0 0 0 6 0.0% 0.0%

2018年より実施されているクラウンカップのトライアルレース。
クラウンカップと同じ「川崎1,600m」で争われる一戦で、1~3着馬には優先出走権が付与される。

実施初年度こそクラウンカップに直結しなかったが、2019年以降は4年連続でクラウンカップ覇者を輩出。
2023年で連勝記録は途絶えたが、それでも勝ち馬ハセノゴールドがクラウンカップでも3着に好走している。
2019年から「準重賞」に昇格したこともあり、レースレベルが一段階上がったとみて良さそうだ。

ちなみに、優勝した4頭のクラウンカップでの人気は、2019年から順に「2」「3」「2」「5」となっている。
(2023年の3着ハセノゴールドは3番人気)

2024年椿賞の結果

京浜盃からの巻き返しに期待!

【京浜盃の着順別の成績】

京浜盃着順 1着 2着 3着 4着以下 勝率 連対率
京浜盃1着 0 0 0 0 - -
京浜盃2着 0 0 0 0 - -
京浜盃3着 0 1 0 0 0.0% 100.0%
京浜盃4着以下 3 0 4 16 13.0% 13.0%

羽田盃トライアルの「京浜盃」。
開催日程の関係上、年によって「京浜盃」と「クラウンカップ」の間隔はまちまちだが、今年は“中一週”となっている。

「京浜盃」と「クラウンカップ」のレース間隔は比較的短いため、京浜盃上位馬の参戦は少ない。
逆に、京浜盃から出走してくる馬の多くは“京浜盃でクラシックに出走する権利が取れなかった”馬たちだ。

過去10年、「京浜盃4着以下」の馬はのべ23頭が出走して3勝、3着4回。
2ケタ着順から巻き返す例もあり、京浜盃で惨敗した馬でも侮れないだろう。

なお、「京浜盃」は2024年からダートグレード競走に昇格。
今までとはレースの性質が変わってしまった可能性はあるものの、強豪JRA勢に挑戦した期待馬には引き続き注目だろう。

2024年京浜盃の結果

高配当を狙うならココ

【ニューイヤーカップの着順別の成績】

ニューイヤーカップ着順 1着 2着 3着 4着以下 勝率 連対率
ニューイヤーカップ1着 1 0 0 3 25.0% 25.0%
ニューイヤーカップ2着 0 2 1 0 0.0% 66.7%
ニューイヤーカップ3着 0 0 0 1 0.0% 0.0%
ニューイヤーカップ4着以下 2 1 2 17 9.1% 13.6%

浦和1,500mで行われている年始恒例の3歳重賞「ニューイヤーカップ(S3)」。
※2021年までは浦和1,600m

近年は「ニューイヤーカップ」の上位馬が参戦する傾向。
直近4年の1~3着馬はのべ7頭が参戦して1勝、2着2回、3着1回、3着内率は57.1%と高くなっている。

また、「ニューイヤーカップ」4着以下の馬も侮れなく、こちらは過去10年で2勝、2着1回、3着2回。
連対した3頭中、2頭はクラウンカップで二桁人気、残りの1頭は5番人気だった。

2024年ニューイヤーカップの結果

4着馬が狙い目?

【雲取賞の着順別の成績】

雲取賞着順 1着 2着 3着 4着以下 勝率 連対率
雲取賞1着 0 0 0 0 - -
雲取賞2着 0 0 0 1 0.0% 0.0%
雲取賞3着 0 0 1 1 0.0% 0.0%
雲取賞4着以下 1 6 2 21 3.3% 23.3%

「雲取賞(Jpn3)」は2019年に「重賞」へと昇格、2024年からはダートグレード競走として実施されている。
※本項目では2018年までの「準重賞」のデータを含む

「雲取賞」上位馬が転戦してくるケースは少ない。
逆に、好成績を残しているのは「雲取賞」で4着以下に敗れた馬たち。

とりわけ、「雲取賞4着馬」は過去10年で7頭が参戦して2着3回、3着1回、掲示板率は85.7%と大注目だ。

2024年雲取賞の結果


今回の「南関データ分析」はここまで!
次回は4月9日(火)に大井競馬場で行われる「ブリリアントカップ(S3)」です!

南関データ分析とは

南関重賞の過去の傾向をデータで分析!
知って得するデータから豆知識まで、予想に役立つデータをご紹介いたします!

(SPAT4プレミアムポイント事務局調べ)
競走除外馬及び出走取消馬はデータには含めておりません。
また、当コンテンツの内容においては、特定の馬の応援や推奨などを行うものではありません。

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