~南関重賞を解く~ 南関データ分析

2024年9月10日(火)
サラ系2歳 大井1,400m
ゴールドジュニア(S3)

レース紹介

2歳重賞「ゴールドジュニア(S3)」
大井でも2歳重賞がスタート。
11月の「ハイセイコー記念(S1)」、12月の新設重賞「ジェムストーン賞(S3)」、
さらにその先の大舞台へと繋がるレースだ。

余談だが、準重賞当時のレース名「ゴールドジュニアー」の末尾「-」は重賞昇格とともに無くなっている。
※2019年以前は準重賞として実施

▼データ分析のポイント
・素質馬が多数参戦
・1,2番人気が好成績
・デビュー勝ちの素質馬が上位独占

【過去10年の優勝馬】

優勝馬 所属 種牡馬 人気
2023年 クルマトラサン 船橋 ベストウォーリア 1人気
2022年 リベイクフルシティ 大井 マジェスティックウォリアー 3人気
2021年 ママママカロニ 大井 ホッコータルマエ 2人気
2020年 アランバローズ 船橋 ヘニーヒューズ 2人気
2019年 ストーミーデイ 大井 サウスヴィグラス 2人気
2018年 シビックヴァーゴ 大井 バゴ 2人気
2017年 クリスタルシルバー 大井 サムライハート 6人気
2016年 セイントバトラー 大井 サマーバード 5人気
2015年 ラクテ 大井 ワイルドラッシュ 2人気
2014年 ブルーマイスキー 川崎 フサイチコンコルド 4人気

準重賞時(2019年以前)の「ゴールドジュニア」優勝馬で、後に重賞を勝った馬はクリスタルシルバーのみ。
従来はなかなか重賞ウイナーを輩出できなかったが、重賞昇格とともにレースレベルは飛躍的に向上。
2020年の優勝馬アランバローズは、翌年の東京ダービー馬だ。

ただし、レースレベル自体は準重賞時から高く、「ゴールドジュニア」で敗れた馬の中には原石が多数存在。
2014年2着ジャジャウマナラシ、2017年5着クレイジーアクセル、2019年3着ヴァケーションは後にダートグレード競走を勝利している。

過去の成績はこちら
第1回からの歴代優勝馬はこちら

笹川翼騎手が好成績

【騎手の傾向(敬称略)】

1着 2着 3着
2023年 張田 昂 野畑 凌 笹川 翼
2022年 和田 譲治 左海 誠二 山崎 誠士
2021年 矢野 貴之 笹川 翼 張田 昂
2020年 左海 誠二 森 泰斗 笹川 翼
2019年 笹川 翼 矢野 貴之 真島 大輔
2018年 笹川 翼 矢野 貴之 張田 昂
2017年 坂井 英光 真島 大輔 加藤 和博
2016年 森 泰斗 石崎 駿 柏木 健宏
2015年 上田 健人 的場 文男 繁田 健一
2014年 山崎 誠士 左海 誠二 矢野 貴之

「笹川翼騎手」が過去10年で2勝、2着1回、3着2回と活躍。
2023年には南関東リーディングを獲得、2024年7月16日には20代で2,000勝の大台に達した名手の騎乗馬には注目だろう。
ちなみに、2,000勝を達成した翌日、7月17日が30歳のお誕生日だった。

また、直近3年で1勝、3着1回の「張田昂騎手」も好成績と言えるだろう。

地元勢強しだが?

【所属競馬場別の成績】

所属 1着 2着 3着 4着以下 勝率 連対率
浦和 0 2 3 7 0.0% 16.7%
船橋 2 2 0 13 11.8% 23.5%
大井 7 5 5 55 9.7% 16.7%
川崎 1 1 2 12 6.3% 12.5%

地元の「大井所属馬」が7勝、2着5回、3着5回。
この時期の2歳戦なので地元勢の出走数は多くなる傾向にあるが、地の利を生かしている結果とも言えそうだ。

なお、重賞昇格以降の4年間では以下の通り。

▼浦和所属馬:0勝、2着1回、3着2回
▼船橋所属馬:2勝、2着1回、3着0回
▼大井所属馬:2勝、2着1回、3着2回
▼川崎所属馬:0勝、2着1回、3着0回

「大井所属馬」と「船橋所属馬」が一騎打ちの様相となっている。

上位人気馬が順当に

【人気別成績】

人気別 1着 2着 3着 4着以下 勝率 連対率
1人気 1 5 0 4 10.0% 60.0%
2人気 5 0 1 4 50.0% 50.0%
3人気 1 2 2 5 10.0% 30.0%
4人気 1 1 3 5 10.0% 20.0%
5人気 1 0 0 9 10.0% 10.0%
6人気以下 1 2 4 60 1.5% 4.5%

「2番人気馬」が5勝を挙げている。
一方、「1番人気馬」は2023年にクルマトラサンが勝利したのみだが、連対率60.0%は「2番人気馬」の50.0%より上だ。

これを3着内率にまで広げると「1番人気馬」~「4番人気馬」までが50.0%~60.0%で横一線。
過去10年で3着内に好走した30頭中、「1番人気馬」~「4番人気馬」はのべ22頭を占めている。

大荒れは少ない

【配当傾向】

単勝(円) 馬複(円) 三連単(円)
2023年 230 2,720 13,770
2022年 460 430 10,110
2021年 230 260 2,910
2020年 380 760 8,470
2019年 500 1,440 16,760
2018年 380 370 10,150
2017年 2,680 2,120 41,190
2016年 690 5,380 42,950
2015年 400 1,620 193,130
2014年 860 2,340 38,860
平均 681 1,744 37,830

重賞に昇格してからは落ち着いた配当が続いている。
2023年こそ7番人気が2着で高配当となったものの、直近4年の平均配当は「単勝325円」「馬複1,043円」「三連単8,815円」だ。

準重賞当時の2019年以前は高配当となるケースも多かったが、重賞昇格とともに配当傾向も変わってきている。

今年は1,400m!

【枠番別の成績】

枠番 1着 2着 3着 4着以下 勝率 連対率
1枠 0 1 1 8 0.0% 10.0%
2枠 1 2 1 7 9.1% 27.3%
3枠 2 1 0 8 18.2% 27.3%
4枠 3 0 2 9 21.4% 21.4%
5枠 0 3 2 12 0.0% 17.6%
6枠 1 1 0 15 5.9% 11.8%
7枠 1 1 3 14 5.3% 10.5%
8枠 2 1 1 14 11.1% 16.7%

2021年から施行条件が「1,400m⇒1,200m」に変更。
そして、2024年から再び「1,400m」として実施される。

大井1,400mは2コーナーポケットから、1,200mは向こう正面入り口からそれぞれスタートが切られる。
コース形態的には1,200mの方が力を出しやすい条件と言えるだろう。

以下のデータは直近3か月の「大井1,400m」の枠番傾向となる。

枠番 勝率(回数) 連対率(回数) 3着内率(回数) 合計
1枠 6.3%(4) 14.3%(9) 31.7%(20) 63
2枠 12.5%(8) 21.9%(14) 35.9%(23) 64
3枠 8.2%(6) 16.4%(12) 24.7%(18) 73
4枠 4.8%(4) 10.8%(9) 16.9%(14) 83
5枠 15.6%(14) 26.7%(24) 33.3%(30) 90
6枠 4.0%(4) 17.2%(17) 28.3%(28) 99
7枠 10.6%(11) 20.2%(21) 26.9%(28) 104
8枠 10.9%(11) 17.8%(18) 24.8%(25) 101

距離ロスの少ない内枠か、スムーズに走れる外枠か…
データ上では外側の方が好成績を残しているように見える。

直近3か月の「大井1,400m」の詳細データは以下のページでもご覧頂ける。
「大井1,400m」が得意な騎手なども是非とも参考にして頂きたい。

大井1,400mの人気・枠番別の成績(直近3か月)

牝馬には厳しい条件

【牡馬牝馬別の成績】

性別 1着 2着 3着 4着以下 勝率 連対率
牡馬 9 10 7 59 10.6% 22.4%
牝馬 0 0 3 27 0.0% 0.0%
セン馬 1 0 0 1 50.0% 50.0%

斤量は「牡馬」「牝馬」ともに54kg。
2歳重賞に限ると、このレースを境に「牡馬55kg」「牝馬54kg」となるので、ゴールドジュニアは「牝馬」には少し厳しい条件と言える。

という条件下、「牡馬」と「セン馬」を合計すると10勝、2着10回、3着7回。
データ上では「牡馬」有利の傾向と言えるだろう。

デビュー戦の敗戦を糧に!

【新馬戦の成績】

新馬戦成績 1着 2着 3着 4着以下 勝率 連対率
新馬戦1着 5 9 8 49 7.0% 19.7%
新馬戦2着以下 5 1 2 38 10.9% 13.0%

こちらのデータは、新馬戦に「勝利した馬」と「敗れた馬」に区分した「ゴールドジュニア」での成績。

勝ち星数では新馬戦に「勝利した馬」と「敗れた馬」は互角の成績。
絶対的な能力・素質で勝利を挙げた馬がいる一方、新馬戦での敗戦を糧にしている馬も少ないということだろう。

ただし、2020年以降の4年間は新馬戦を「勝利した馬」が上位3着内を独占。
重賞昇格とともにレース傾向はガラッと変わってきている印象だ。


今回の「南関データ分析」はここまで!
次回はゴールドジュニアの翌日!9月11日(水)に大井競馬場で行われる「アフター5スター賞(S3)」です!

南関データ分析とは

南関重賞の過去の傾向をデータで分析!
知って得するデータから豆知識まで、予想に役立つデータをご紹介いたします!

(SPAT4プレミアムポイント事務局調べ)
競走除外馬及び出走取消馬はデータには含めておりません。
また、当コンテンツの内容においては、特定の馬の応援や推奨などを行うものではありません。

データ満載!南関東4競馬場の情報は「nankankeiba.com」をチェック!

南関東4競馬場公式ウェブサイト nankankeiba.com

>重賞一覧