~南関重賞を解く~ 南関データ分析

2024年1月10日(水) 
サラ系3歳 浦和1,500m
ニューイヤーカップ(S3)

レース紹介

3歳路線を占う「ニューイヤーカップ(S3)」!
1着馬には「ネクストスター東日本(川崎1,400m・S3)」の優先出走権を付与。
位置付け的にはクラシックを占う一戦からNEXTスターを送り出す役割になる。

とはいえ、過去10年で5頭の東京ダービー馬を輩出している出世レース。
条件的にも例年と変更はなく、レース傾向としては従来と変わることはないだろう。

▼データ分析のポイント
・クラシックホースを多数輩出
・過去10年の連対馬20頭中、18頭は「4番人気以内」
・平和賞&ハイセイコー記念組が好成績

【過去10年の優勝馬】

優勝馬 所属 種牡馬 人気
2023年 ポリゴンウェイヴ 浦和 ヘニーヒューズ 1人気
2022年 ミゲル 船橋 ディープブリランテ 2人気
2021年 トランセンデンス 浦和 トランセンド 2人気
2020年 グリーンロード 川崎 パイロ 1人気
2019年 トーセンガーネット 浦和 アグネスデジタル 3人気
2018年 ヤマノファイト 船橋 エスポワールシチー 3人気
2017年 ヒガシウィルウィン 船橋 サウスヴィグラス 1人気
2016年 モリデンルンバ 船橋 マーベラスサンデー 3人気
2015年 ラッキープリンス 浦和 サイレントディール 4人気
2014年 ファイヤープリンス 浦和 オンファイア 8人気

南関東クラシックに繋がるハイレベルな重賞!

過去10年の優勝馬から5頭のクラシックホース(太字)を輩出!
さらに、敗れた馬からもハセノパイロ、ヒカリオーソ、カイルといった東京ダービー馬が誕生している。

もちろん、ネクストスター東日本をはじめとした短距離路線にも有力馬を送り出してくることだろう。

過去5年の成績はこちら
第1回からの歴代優勝馬はこちら

森泰斗騎手と笹川翼騎手に注目!

【騎手の傾向(敬称略)】

1着 2着 3着
2023年 笹川 翼 内田 利雄 矢野 貴之
2022年 本田 正重 本橋 孝太 矢野 貴之
2021年 森 泰斗 吉原 寛人 町田 直希
2020年 森 泰斗 山崎 誠士 左海 誠二
2019年 五十嵐 冬樹 瀧川 寿希也 今野 忠成
2018年 本橋 孝太 柏木 健宏 中野 省吾
2017年 森 泰斗 的場 文男 吉原 寛人
2016年 矢野 貴之 森 泰斗 真島 大輔
2015年 吉原 寛人 繁田 健一 左海 誠二
2014年 見澤 譲治 左海 誠二 吉原 寛人

2023年の浦和リーディングを獲得した「森泰斗騎手」が過去10年で3勝、2着1回と好相性。
連対した4頭中、3頭が後に南関東クラシックを制しているので、ニューイヤーカップでコンビを組む馬には要注目だ。

また、2023年は初の南関東リーディングを獲得することになる「笹川翼騎手」がニューイヤーカップを制覇。
新年最初の浦和開催から「森泰斗騎手」と「笹川翼騎手」の争いは見逃せないところだろう。

2023年浦和リーディングはこちら

1・2着馬は同じ競馬場所属

【所属競馬場別の成績】

所属 1着 2着 3着 4着以下 勝率 連対率
浦和 5 4 3 34 10.9% 19.6%
船橋 4 2 3 16 16.0% 24.0%
大井 0 2 2 10 0.0% 14.3%
川崎 1 2 2 14 5.3% 15.8%

地元の「浦和所属馬」が5勝、2着4回、3着3回。
うち、5勝、2着2回、3着2回は南関東リーディングステーブル・小久保智厩舎によるものだ。

対するは素質馬揃いの「船橋所属馬」。
過去10年で4勝、2着2回、3着3回の成績を残しており、勝率・連対率では頭一つ抜けている。

なお、近年は1・2着馬の所属場が偏る傾向にある。
2020年は「川崎所属馬」、2021年は「浦和所属馬」、2022年は「船橋所属馬」、2023年は「浦和所属馬」…さて今年は!?

上位拮抗

【人気別成績】

人気別 1着 2着 3着 4着以下 勝率 連対率
1人気 3 3 1 3 30.0% 60.0%
2人気 2 2 1 5 20.0% 40.0%
3人気 3 0 2 5 30.0% 30.0%
4人気 1 4 2 3 10.0% 50.0%
5人気 0 1 1 8 0.0% 10.0%
6人気以下 1 0 3 50 1.9% 1.9%

「1~4番人気馬」で9勝、2着9回、3着6回を占めている。
特に近年は上位人気馬が活躍しており、直近5年で「5番人気以下」が3着内に好走したケースは2回しかない(3着2回)。

また、2016年以降の連対馬は全て「1~4番人気馬」だ。

堅い決着が多い

【配当傾向】

単勝(円) 馬複(円) 三連単(円)
2023年 180 520 9,440
2022年 430 2,480 26,390
2021年 270 340 2,570
2020年 150 900 3,570
2019年 470 520 9,920
2018年 720 2,720 41,680
2017年 260 480 3,510
2016年 450 1,100 21,760
2015年 560 3,000 20,170
2014年 6,610 3,660 103,000
平均 1,010 1,572 24,201

4番人気以内の馬が9勝、5番人気以内の馬が2着10回。
上位人気馬の着順次第では、ある程度の配当が期待できそうだ。

距離変更で傾向は?

【枠番別の成績】

枠番 1着 2着 3着 4着以下 勝率 連対率 3着内率
1枠 2 1 1 6 20.0% 30.0% 40.0%
2枠 3 2 0 5 30.0% 50.0% 50.0%
3枠 0 4 2 4 0.0% 40.0% 60.0%
4枠 0 1 0 8 0.0% 11.1% 11.1%
5枠 2 1 0 8 18.2% 27.3% 27.3%
6枠 1 0 2 14 5.9% 5.9% 17.6%
7枠 2 1 2 14 10.5% 15.8% 26.3%
8枠 0 0 3 15 0.0% 0.0% 16.7%

2022年より実施条件が「浦和1,500m」に変更。
データとしては2014年~2021年が「浦和1,600m」、2022年以降が「浦和1,500m」となる。

コース図

過去10年のデータとしては内枠が好成績。
「浦和1,500m」に条件が替わった2022年は「5枠」⇒「3枠」⇒「8枠」、2023年は「7枠」⇒「5枠」⇒「3枠」の順で決着している。

「浦和1,500m」のデータ傾向としてはサンプル数が少ないので、
2022年10月1日~2023年9月30日の期間中に行われた「浦和1,500m」の枠番別成績を見てみよう。

「浦和1,500m」の枠番別成績

極端な差は出ていないものの、「8枠」が総じて良く、勝率・3着内率は全体1位、連対率は同2位の成績だ。

【牡馬牝馬別の成績】

性別 1着 2着 3着 4着以下 勝率 連対率
牡馬 9 10 10 65 9.6% 20.2%
牝馬 1 0 0 8 11.1% 11.1%
セン馬 0 0 0 1 0.0% 0.0%

「牡馬」が優勢のレースだが、唯一、「牝馬」で勝利したのは2019年のトーセンガーネット。

【2歳重賞の着順別の成績】

2023年度に南関東で行われた2歳重賞は9つ。
そのうち、10月以降で牡馬が出走可能なマイル前後のレースをピックアップしてみよう。

鎌倉記念(川崎1,500m・S2)

鎌倉記念着順 1着 2着 3着 4着以下 勝率 連対率
鎌倉記念1着 0 0 1 0 0.0% 0.0%
鎌倉記念2着 0 0 0 1 0.0% 0.0%
鎌倉記念3着 1 1 0 1 33.3% 66.7%
鎌倉記念4着以下 0 1 0 17 0.0% 5.6%

2023年鎌倉記念の結果

平和賞(船橋1,600m・S3)

平和賞着順 1着 2着 3着 4着以下 勝率 連対率
平和賞1着 0 1 0 1 0.0% 50.0%
平和賞2着 2 2 0 1 40.0% 80.0%
平和賞3着 0 0 0 3 0.0% 0.0%
平和賞4着以下 1 1 0 10 8.3% 16.7%

2023年平和賞の結果

ハイセイコー記念(大井1,600m・S1)

ハイセイコー記念着順 1着 2着 3着 4着以下 勝率 連対率
ハイセイコー記念1着 0 0 0 3 0.0% 0.0%
ハイセイコー記念2着 2 0 2 0 50.0% 50.0%
ハイセイコー記念3着 0 2 1 4 0.0% 28.6%
ハイセイコー記念4着以下 2 2 0 11 13.3% 26.7%

2023年ハイセイコー記念の結果

全日本2歳優駿(川崎1,600m・Jpn1)

全日本2歳優駿着順 1着 2着 3着 4着以下 勝率 連対率
全日本2歳優駿1着 0 0 0 0 - -
全日本2歳優駿2着 0 0 0 0 - -
全日本2歳優駿3着 0 0 0 2 0.0% 0.0%
全日本2歳優駿4着以下 3 1 1 10 20.0% 26.7%

2023年全日本2歳優駿の結果

2歳重賞で注目は「平和賞(S3)」と「ハイセイコー記念(S1)」。

まずは「平和賞」組。
ニューイヤーカップではのべ3勝、2着4回の成績を残しており、特に「平和賞」2着馬が連対率80.0%と好相性だ。
なお、連対した計7頭中、「平和賞」から「ニューイヤーカップ」に直行した馬は1頭のみ。

続いて南関東所属馬の2歳馬にとっては最高峰に位置する「ハイセイコー記念」。
現在、2年連続で2着馬がニューイヤーカップを制しているほか、過去10年でのべ4勝、2着4回、3着3回の成績を残している。

ただし、ハイセイコー記念優勝馬は3頭が出走して4着2回、6着1回と勝利がない。
上記3頭のうち、浦和が初コースだったのは2頭なので、コース適性などには注意したいところだろう。


今回の「南関データ分析」はここまで!
次回はダート三冠路線の始動戦!1月17日(水)に船橋競馬場で行われる「ブルーバードカップ(Jpn3)」を特別公開します!

南関データ分析とは

南関重賞の過去の傾向をデータで分析!
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(SPAT4プレミアムポイント事務局調べ)
競走除外馬及び出走取消馬はデータには含めておりません。
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