~南関重賞を解く~ 南関データ分析

2024年5月22日(水) 
サラ系3歳以上 浦和1,400m
プラチナカップ(S3)

レース紹介

目指せさきたま杯!「プラチナカップ(S3)」!
2018年に準重賞から重賞に昇格した1,400m戦。
今年より春の大一番「さきたま杯(Jpn1)」のトライアルレースとして夏から春開催に移設となった。

※2017年までの準重賞を含めたデータ分析とする

▼データ分析のポイント
・人気馬が活躍する傾向
・浦和1,400mは「8枠」が好成績だが!?
・コース経験は重要

【過去10年の優勝馬】

優勝馬 所属 種牡馬 人気
2023年 サヨノグローリー 浦和 トゥザグローリー 2人気
2022年 ティーズダンク 浦和 スマートファルコン 1人気
2021年 アンティノウス 大井 クロフネ 5人気
2020年 ベストマッチョ 川崎 Macho Uno 1人気
2019年 ノブワイルド 浦和 ヴァーミリアン 3人気
2018年 キタサンミカヅキ 船橋 キングヘイロー 1人気
2017年 フォクスホール 浦和 ホールウォーカー 3人気
2016年 タマモホルン 浦和 ワイルドラッシュ 1人気
2015年 インフォーマー 川崎 タイムパラドックス 3人気
2014年 ファイヤープリンス 浦和 オンファイア 6人気

2023年からの大きな変更点は実施時期の変更(7月⇒5月)。
ただし、出走条件にある「3歳以上」は変わらないため、南関東では最初に行われる「3歳以上」による重賞だ。

斤量面も3歳馬は優遇されることになる。
重賞に昇格した2018年~2023年の斤量は「A1級58kg」「A2級56kg」「B級以下54kg」で3歳馬及び牝馬は2kg減量。
これが2024年は「A1級56kg」「A2級以下54kg」で3歳馬は4kg、牝馬は2kg減量される。

加えて、2022年5月22日~2024年5月10日までのG1/Jpn1馬は4kg、G2/Jpn2及びS1馬は2kg、G3/Jpn3及びS2馬は1kg加増されることになる。
この加増条件は2歳・3歳限定競走が除かれるので、3歳馬の最高斤量は52kg、最軽量は3歳牝馬の48kgだ。

ちなみに、重賞昇格以降の6年は斤量58kgの馬が5勝、2着4回、3着5回の成績となっているが、5月重賞に3歳馬が参戦となれば非常に興味深い。

過去の成績はこちら
第1回からの歴代優勝馬はこちら

森泰斗騎手に注目

【騎手の傾向(敬称略)】

1着 2着 3着
2023年 澤田 龍哉 森 泰斗 和田 譲治
2022年 和田 譲治 張田 昂 本橋 孝太
2021年 矢野 貴之 本橋 孝太 本田 正重
2020年 森 泰斗 矢野 貴之 左海 誠二
2019年 橋本 直哉 森 泰斗 笹川 翼
2018年 森 泰斗 今野 忠成 張田 昂
2017年 笹川 翼 中野 省吾 左海 誠二
2016年 張田 昂 赤岡 修次 本田 正重
2015年 張田 昂 石崎 隆之 本田 正重
2014年 左海 誠二 張田 京 金子 正彦

2018年の重賞昇格以降では「森泰斗騎手」が2勝、2着2回と好成績。
「森泰斗騎手」は2018年から6年連続で浦和リーディングを獲得しているので、得意なコース及びレースと言えそうだ。

「森泰斗騎手」に続くのが「矢野貴之騎手」の1勝、2着1回、「和田譲治騎手」の1勝、3着1回。
その他では「橋本直哉騎手」と「澤田龍哉騎手」が勝利している。
「橋本直哉騎手」は2019年のプラチナカップが初タイトル、「澤田龍哉騎手」は2023年に重賞4勝とブレイクした。

2024年浦和リーディングはこちら

地元勢が結果を残す傾向

【所属競馬場別の成績】

所属 1着 2着 3着 4着以下 勝率 連対率
浦和 6 6 2 38 11.5% 23.1%
船橋 1 3 4 14 4.5% 18.2%
大井 1 0 1 9 9.1% 9.1%
川崎 2 1 3 15 9.5% 14.3%

準重賞当時を含めると「浦和所属馬」が6勝、2着6回、3着2回の成績。
重賞昇格以降も「浦和所属馬」は3勝、2着3回、3着1回なので地元勢が優勢となっている。

上位人気馬が強い!

【人気別成績】

人気別 1着 2着 3着 4着以下 勝率 連対率
1人気 4 3 0 3 40.0% 70.0%
2人気 1 3 1 5 10.0% 40.0%
3人気 3 0 1 6 30.0% 30.0%
4人気 0 1 1 8 0.0% 10.0%
5人気 1 0 1 8 10.0% 10.0%
6人気以下 1 3 6 46 1.8% 7.1%

上位人気馬が順当に結果を残しているレース。
「1~3番人気馬」が揃って3着内を外した回数は1回しかなく、逆に3着内に「1~3番人気馬」が2頭以上来た回数は6回を数える。

ちなみに、3着内を「1~3番人気馬」が独占したケースは2023年の1回のみだ。

組み合わせ次第では!?

【配当傾向】

単勝(円) 馬複(円) 三連単(円)
2023年 400 220 1,630
2022年 170 1,600 40,420
2021年 2,170 1,790 33,900
2020年 150 1,180 5,100
2019年 650 370 17,710
2018年 150 340 10,680
2017年 420 730 7,010
2016年 180 170 2,790
2015年 450 3,300 105,210
2014年 1,050 8,590 128,280
平均 579 1,829 35,273

「単勝」の平均配当は579円。
2021年こそ単勝2,170円のアンティノウスが勝利しているが、基本的には人気馬が順当に結果を残しているレースだ。

ただし、「馬複」の平均配当は1,829円、「三連単」は35,273円となっており、組み合わせ次第では高配当も期待できそう。

「8枠」は取扱注意!?

【枠番別の成績】

枠番 1着 2着 3着 4着以下 勝率 連対率
1枠 1 2 0 7 10.0% 30.0%
2枠 1 3 2 4 10.0% 40.0%
3枠 1 1 0 8 10.0% 20.0%
4枠 1 0 1 8 10.0% 10.0%
5枠 2 2 2 7 15.4% 30.8%
6枠 2 0 3 11 12.5% 12.5%
7枠 2 2 0 14 11.1% 22.2%
8枠 0 0 2 17 0.0% 0.0%

「1枠」~「7枠」が勝率10%台で並ぶ。
さらに、連対率も満遍なくとなっているが、大外の「8枠」のみ連対実績がないのは気になるところ。

ここで2023年4月1日~2024年3月31日に行われた「浦和1,400m」の枠番別成績を見てみると…
「8枠」は勝率、連対率、3着内率の全てでNo.1の成績を残しているのだ。

プラチナカップに限ると「8枠」のみ好走実績が少ないものの、「外枠」だからといって軽視するのは禁物となりそう。

牡馬が優勢

【牡馬牝馬別の成績】

性別 1着 2着 3着 4着以下 勝率 連対率
牡馬 8 7 5 51 11.3% 21.1%
牝馬 0 2 2 11 0.0% 13.3%
セン馬 2 1 3 14 10.0% 15.0%

「牡馬」と「セン馬」が10勝、2着8回、3着8回を占める。
基本的には「牡馬」が優勢のレースではあるが、「牝馬」も2着2回、3着2回と侮れない。

重賞に昇格してからは9頭の「牝馬」が参戦して2着1回、3着1回。
ともに2番人気に推されたダノンレジーナが該当する。

若い馬が上昇中

【年齢別の成績】

年齢 1着 2着 3着 4着以下 勝率 連対率
3歳 1 1 0 2 25.0% 50.0%
4歳 2 1 1 7 18.2% 27.3%
5歳 3 3 1 15 13.6% 27.3%
6歳 0 3 2 16 0.0% 14.3%
7歳以上 4 2 6 36 8.3% 12.5%

準重賞当時は若い馬が活躍していたものの、重賞に昇格してからは高齢馬が活躍する傾向。

重賞昇格以降の6年で見ると、「7歳以上」が4勝を挙げ、2着2回、3着4回の成績を残している。
ただし、2020年~2023年は「3歳~5歳馬」が2勝、2着3回、3着2回と盛り返しており、傾向的には徐々に若い馬へと傾いているようだ。

「過去10年の優勝馬」の項目でも記述したが、開催時期が7月⇒5月に変更となった。
「3歳馬」にとっては“初の古馬戦が重賞”というケースも出てくるだろう。

経験は大事!

【浦和コースの経験有無別の成績】

1着 2着 3着 4着以下 勝率 連対率
経験あり 9 9 6 64 10.2% 20.5%
経験なし 1 1 4 12 5.6% 11.1%

小回りの浦和コースは経験と適性が重要なファクター。

浦和コースの「経験あり/なし」別の成績は上記データの通り。
古馬戦なので浦和コースの経験がある馬は多いものの、「経験あり」の馬が9勝と圧倒的に有利な状況。
また、勝利した9頭は全て浦和での連対実績(うち、6頭は勝ち星あり)があったことを付け加えておこう。

今回の「南関データ分析」はここまで!
次回は5月29日(水)に船橋競馬場で行われる「若潮スプリント(S3)」です!

南関データ分析とは

南関重賞の過去の傾向をデータで分析!
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(SPAT4プレミアムポイント事務局調べ)
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また、当コンテンツの内容においては、特定の馬の応援や推奨などを行うものではありません。

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