2024年8月7日(水)　
サラ系3歳以上　川崎1,600mスパーキングサマーカップ(S2)

真夏のマイル重賞第2ラウンド「スパーキングサマーカップ(S2)」！
春シーズンから続くマイル重賞戦線は「スパーキングサマーカップ」でひと段落。
激戦のマイル重賞戦線を戦ってきた馬が強いのか？それともトライアル組か！？

▼データ分析のポイント
・「1番人気馬」は連対率80.0%
・一変したトライアル組
・マイル重賞好走馬は見逃せない

【過去10年の優勝馬】

“元”JRA所属馬が好成績を残している重賞。
過去10年の優勝馬の中で元JRA所属馬は9頭、うち7頭はJRAオープンにまで出世している。
2023年は南関東デビューのスマイルウィが一矢報いたが、元JRA所属のオープン馬には是非とも注目したいところだ。

ちなみに、直近3年の優勝馬は次走のダートグレード競走でも活躍。
2021年サルサディオーネ、2022年フィールドセンスは「日本テレビ盃(Jpn2)」を勝利、
2023年スマイルウィは「テレ玉杯オーバルスプリント(Jpn3)」で2着だった。

過去10年の成績はこちら
第1回からの歴代優勝馬はこちら

地元ジョッキーズの活躍！

【騎手の傾向(敬称略)】

特定の騎手に良績が集中する傾向にはない。
となれば、地元ジョッキーズに注目だ。

過去10年で川崎所属騎手は3勝、2着0回、3着3回の成績。
優勝したのは「伊藤裕人騎手」「町田直希騎手」「今野忠成騎手」の3名となる。

直近3年は勝利を手にできていないが、川崎コースを熟知する地元ジョッキーには是非とも注目したい。

※2020年は新型コロナウイルスの影響により開催取り止めとなり、後日、「限られた騎手」にて代替開催を実施

好調の大井所属馬！

【所属競馬場別の成績】

「大井所属馬」が5勝、2着4回、3着7回と抜群の成績。
2015年以降の9年間は全て「大井所属馬」が3着内に好走しており、3着内率51.6%となれば軽視は禁物だ。

一方、地元の「川崎所属馬」は過去10年で1勝、2着1回、3着1回。
2019年に「川崎所属」のトキノパイレーツ＆町田直希騎手が勝利しているものの、他の南関3場と比較するとやや劣勢は否めない。

また、「南関以外の所属馬」は2009年マルヨフェニックス(笠松)の優勝を最後に3着内の実績がない。
南関東で行われている古馬マイル重賞(※)では唯一の“地方交流”となっているが、近況は苦戦を強いられている。
※ダートグレード競走、牝馬限定戦を除く

1番人気を軸に！？

【人気別成績】

過去10年で「1番人気馬」は5勝、2着3回と堅軸を誇る。
連対率は80.0%とハイアベレージで、2020年以降は4年連続連対中(3勝)だ。

一方、「2番人気馬」は2勝、3着3回となっており、1・2番人気でのワンツー決着は僅かに1回のみ。
となると、2勝、2着3回、3着2回の「6番人気以下」の馬たちにも注目となるだろう。

ちなみに、4年連続連対中の「1番人気馬」だが、連対の相手は「7・3・8・5番人気馬」となっている。

大荒れは少ない傾向

【配当傾向】

「単勝」は低配当、「馬複」は高配当となることが多い。
前項の「人気別成績」の通り、1・2番人気馬の計7勝、6番人気以下の2勝、2着3回が影響しているのだろう。

また、「三連単」は7万円と14万円オーバーが出ているが、その他の年は比較的低めの配当。
「馬複」の配当からするとやや低めに感じるが、これは1番人気馬の連対率80.0%によるところが大きそうだ。

ちなみに、1番人気馬が馬券に絡まなかった年は2016年、2019年の2回。

連対率は互角

【枠番別の成績】

川崎コースはフルゲート14頭。
フルゲートの場合は「3枠以降」が複数頭となる。

勝利実績は全ての枠にあり、連対数、3着数も満遍なく。
となれば、内～外まで有利不利はないと言って差し支えないだろう。

夏は牝馬？強い牝馬に注目！

【牡馬牝馬別の成績】

「牝馬」が3勝を挙げている。
出走数はのべ14頭と少ないものの、勝率21.4%はなかなか凄い数字ではないだろうか。

牝馬で勝利した馬は「ブルーチッパー(2勝)」「サルサディオーネ」の2頭。
ブルーチッパーはダートグレード競走で勝ち負け、サルサディオーネは前述もした「日本テレビ盃」などを制した名牝だ。

なお、上記の2頭(※)は約1か月半前に行われた「スパーキングレディーカップ(Jpn3)」で連対していたことを付け加えておこう。
※ブルーチッパーは2016年のみ該当

7歳以上馬の貫禄

【年齢別の成績】

傾向的には経験豊富な馬が結果を残している。
出走頭数自体も年齢を重ねるほど多くなっており、「7歳以上馬」の計68頭は年齢別では最多。
直近5年の優勝馬は「4歳馬：1勝」「6歳馬：1勝」「7歳馬：2勝」「8歳馬：1勝」だ。

レースレベルが向上

【スパーキングサマーチャレンジ(SSチャレンジ)の着順別の成績】

スパーキングサマーカップと同じ「川崎1,600m」で行われるトライアルレース。
2022年までは「A2以下」の格付馬によるレースだったが、2023年よりオープン競走として実施されている。

「スパーキングサマーチャレンジ」出走組からは、のべ14頭が出走して1勝、2着1回、3着1回。
2022年まではあまり振るわなかったトライアルだが、オープン競走となった2023年にいきなり2,3着馬を送り出した。

レースレベル向上とともに、傾向・関連性も大きく変わってくることだろう。

2024年スパーキングサマーチャレンジの結果

上位馬の好走率は高い！

【マイルグランプリ＆サンタアニタトロフィー(M&S)の着順別の成績】

7月下旬～8月上旬に大井で行われているマイル重賞。
2019年以前及び2023年は「サンタアニタトロフィー(S3)」、2020年～2022年は「マイルグランプリ(S2)」のデータを採用している。
※両レースは開催時期が入れ替わっており、2023年以降は夏場に「サンタアニタトロフィー」を実施

同じマイル重賞ということで親和性が高いレース。
過去10年でのべ1勝、2着8回、3着5回と見逃せないが…2024年は「サンタアニタトロフィー」の翌週に「スパーキングサマーカップ」が行われる。

今年はいわゆる“連闘”となるので参考程度のデータとなりそうだ。

2024年サンタアニタトロフィーの結果

同条件の重賞

【川崎マイラーズの着順別の成績】

川崎のマイル重賞「川崎マイラーズ(S3)」。
スパーキングサマーカップと同舞台で行われるだけに、関連性が非常に気になるレースだ。

過去10年の「川崎マイラーズ」1～3着馬は11頭が出走して2勝、2着3回、3着2回。
2017年以前はあまり芳しくなかったが、2018年からの3年間で2勝、2着2回、3着1回と上昇している。

ただし、2024年の「川崎マイラーズ」は従来の5月開催からお正月開催に移行。
季節的に真逆となるので傾向も変わってくるかもしれない。

2024年川崎マイラーズの結果

今回の「南関データ分析」はここまで！
次回は8月14日(水)に大井競馬場で行われる「黒潮盃(S3)」です！

南関データ分析とは

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