
大晦日に行われる2歳女王決戦!「東京2歳優駿牝馬(S1)」!
2歳女王の座を巡り全国各地から有力牝馬が集結。
全国の競馬場を舞台とした世代別牝馬重賞シリーズ「グランダム・ジャパン2024 2歳シーズン」の最終戦だ。
グランダム・ジャパン2024(KEIBA.GO.JP)
▼データ分析のポイント
・ホッカイドウ競馬デビュー馬が強い
・高配当続出!一筋縄ではいかない2歳牝馬戦
・ローレル賞の優勝馬に注目
年 | 優勝馬 | 所属 | 種牡馬 | 人気 |
---|---|---|---|---|
2023年 | ローリエフレイバー | 大井 | マジェスティックウォリアー | 2人気 |
2022年 | メイドイットマム | 船橋 | ノヴェリスト | 2人気 |
2021年 | スピーディキック | 浦和 | タイセイレジェンド | 5人気 |
2020年 | ケラススヴィア | 浦和 | サウスヴィグラス | 2人気 |
2019年 | レイチェルウーズ | 船橋 | ヘニーヒューズ | 2人気 |
2018年 | アークヴィグラス | 大井 | サウスヴィグラス | 1人気 |
2017年 | グラヴィオーラ | 船橋 | サウスヴィグラス | 9人気 |
2016年 | ピンクドッグウッド | 愛知 | サウスヴィグラス | 6人気 |
2015年 | モダンウーマン | 川崎 | サウスヴィグラス | 1人気 |
2014年 | ララベル | 大井 | ゴールドアリュール | 2人気 |
サウスヴィグラス産駒が最も得意としていた南関東重賞。
ラストクロップの2020年ケラススヴィアも勝利し、次代の種牡馬たちにバトンタッチとなった。
2024年のリーディングサイアー(12/20時点・収得賞金)は以下の通り。
▽1位:シニスターミニスター
▽2位:マジェスティックウォリアー
▽3位:ホッコータルマエ
▽4位:ヘニーヒューズ
▽5位:エスポワールシチー
1位シニスターミニスターと2位マジェスティックウォリアーがデッドヒート。
12/20時点での収得賞金差は約1,000万円となっており、年末の開催次第では逆転の可能性もありそう。
なお、2024年のシニスターミニスター産駒は勝率14%強、連対率19%強とハイアベレージを残しており、代表的な活躍馬は帝王賞馬キングズソード。
一方、マジェスティックウォリアー産駒は勝率12%強、連対率15%強だが、ライトウォーリア、ローリエフレイバー、ギガースなどタレントが豊富だ。
また、種牡馬引退が発表されたフリオーソはリーディングサイアーランキングで10位につけている。
2018年以降はトップ10の常連として存在感を見せ、2019年には産駒のヒカリオーソが「東京ダービー(旧S1)」を勝利した。
最後に余談だが、東京2歳優駿牝馬の優勝馬は3年連続で翌年の「ロジータ記念(S1)」を制している。
過去10年の成績はこちら
第1回からの歴代優勝馬はこちら
2024年リーディングサイアー(収得賞金)はこちら
年末男は本橋孝太騎手!?
年 | 1着 | 2着 | 3着 |
---|---|---|---|
2023年 | 野畑 凌 | 矢野 貴之 | 安藤 洋一 |
2022年 | 本橋 孝太 | 笹川 翼 | 御神本 訓史 |
2021年 | 本橋 孝太 | 矢野 貴之 | 山崎 誠士 |
2020年 | 森 泰斗 | 藤田 凌 | 本田 正重 |
2019年 | 本田 正重 | 森 泰斗 | 矢野 貴之 |
2018年 | 瀧川 寿希也 | 西 啓太 | 町田 直希 |
2017年 | 今野 忠成 | 阿部 龍 | 瀧川 寿希也 |
2016年 | 戸部 尚実 | 阿部 龍 | 森 泰斗 |
2015年 | 阿部 龍 | 桑村 真明 | 石崎 駿 |
2014年 | 真島 大輔 | 矢野 貴之 | 酒井 忍 |
直近3年で「本橋孝太騎手」が2勝、「矢野貴之騎手」が2着2回と相性が良い。
東京シンデレラマイルの南関データ分析でも触れたが、近年の年末3重賞は「本橋孝太騎手」が好成績を残す傾向だ。
ちなみに、大井リーディングの上位2名「笹川翼騎手」と「矢野貴之騎手」は年末の大井3重賞で勝利実績がまだない。
また、南関東地区以外の所属騎手にも注目したい。
とりわけ、北海道所属騎手の活躍は目立つところで、今年は期間限定騎乗として「落合玄太騎手」「阿部龍騎手」「岩橋勇二騎手」が参戦中。
各競馬場の素質馬が活躍
所属 | 1着 | 2着 | 3着 | 4着以下 | 勝率 | 連対率 |
---|---|---|---|---|---|---|
浦和 | 2 | 0 | 1 | 9 | 16.7% | 16.7% |
船橋 | 3 | 1 | 2 | 21 | 11.1% | 14.8% |
大井 | 3 | 5 | 3 | 54 | 4.6% | 12.3% |
川崎 | 1 | 2 | 3 | 21 | 3.7% | 11.1% |
南関以外 | 1 | 2 | 1 | 22 | 3.8% | 11.5% |
地元の「大井所属馬」が3勝、2着5回、3着3回と活躍。
出走頭数が多いので勝率、連対率は全体3位の成績となるが、経験の浅い2歳馬だけに地の利は十分にありそう。
連対率で見ると「南関東4場」と「南関以外」が横一線。
歴代優勝馬には名牝級が並んでおり、南関東をはじめとした素質馬たちの共演は見応え十分だ。
レベルの高いホッカイドウ競馬デビュー馬
デビュー地区 | 1着 | 2着 | 3着 | 4着以下 | 勝率 | 連対率 |
---|---|---|---|---|---|---|
南関東 | 4 | 2 | 8 | 73 | 4.6% | 6.9% |
ホッカイドウ競馬 | 6 | 7 | 2 | 49 | 9.4% | 20.3% |
その他 | 0 | 1 | 0 | 5 | 0.0% | 16.7% |
続いて、デビューした競馬場別の成績。
「南関東」でデビューした馬の成績は4勝、2着2回、3着8回。
対して、「ホッカイドウ競馬」でデビューした馬は6勝、2着7回、3着2回となり、南関東でデビューした馬を圧倒している。
ちなみに、直近5年に限ると「南関東デビュー馬:3勝」に対して「ホッカイドウ競馬デビュー馬:2勝」と前者がやや優勢。
また、「ホッカイドウ競馬所属」の優勝馬が誕生していないのも特徴的。
ホッカイドウ競馬のシーズン終了前後(11月)に南関東へと移籍し、活躍する馬が多いということだろう。
人気薄の激走に注意
人気別 | 1着 | 2着 | 3着 | 4着以下 | 勝率 | 連対率 |
---|---|---|---|---|---|---|
1人気 | 2 | 3 | 0 | 5 | 20.0% | 50.0% |
2人気 | 5 | 1 | 1 | 3 | 50.0% | 60.0% |
3人気 | 0 | 1 | 0 | 9 | 0.0% | 10.0% |
4人気 | 0 | 1 | 2 | 7 | 0.0% | 10.0% |
5人気 | 1 | 0 | 0 | 9 | 10.0% | 10.0% |
6人気以下 | 2 | 4 | 7 | 94 | 1.9% | 5.6% |
「1番人気馬」は過去10年で2勝、2着3回。
さらに「2番人気馬」は5勝、2着1回、3着1回の成績を挙げており、「1・2番人気馬」を合計すると7勝、2着4回、3着1回となる。
ただし、「1番人気馬」は直近5年で2着1回、4着以下4回と苦戦。
逆に「2番人気馬」は4勝、2着1回と抜群の成績を残しており、近年の信頼度ではこちらに分がある。
また、侮れないのが「6番人気以下」の馬たち。
該当馬は過去10年で2勝を挙げているが、連下に絡むケースも多く、2着は4回、3着も7回ある。
ここで直近5年の結果を振り返ってみると…。
▽2023年「2番人気」⇒「1番人気」⇒「10番人気」
▽2022年「2番人気」⇒「10番人気」⇒「8番人気」
▽2021年「5番人気」⇒「2番人気」⇒「7番人気」
▽2020年「2番人気」⇒「7番人気」⇒「4番人気」
▽2019年「2番人気」⇒「4番人気」⇒「12番人気」
※左から1着 ⇒ 2着 ⇒ 3着
データ通り、紐荒れの傾向が強くなっている。
高配当の傾向
年 | 単勝(円) | 馬複(円) | 三連単(円) |
---|---|---|---|
2023年 | 360 | 380 | 27,290 |
2022年 | 450 | 27,790 | 511,330 |
2021年 | 620 | 2,180 | 55,050 |
2020年 | 320 | 2,120 | 21,330 |
2019年 | 310 | 1,570 | 87,330 |
2018年 | 170 | 5,380 | 108,900 |
2017年 | 2,450 | 2,460 | 26,630 |
2016年 | 1,870 | 1,450 | 28,530 |
2015年 | 190 | 620 | 13,180 |
2014年 | 370 | 4,230 | 86,450 |
平均 | 711 | 4,818 | 96,602 |
前項「人気別成績」の通り、6番人気以下の台頭に伴い、配当も高くなっている。
「単勝」は落ち着いた配当も多いが、「馬複」は3桁配当がわずか2回、「三連単」は平均配当「96,602円」で全て万馬券での決着だ。
勝利数は外、連対数は互角
枠番 | 1着 | 2着 | 3着 | 4着以下 | 勝率 | 連対率 |
---|---|---|---|---|---|---|
1枠 | 0 | 2 | 0 | 16 | 0.0% | 11.1% |
2枠 | 1 | 1 | 2 | 16 | 5.0% | 10.0% |
3枠 | 0 | 3 | 2 | 15 | 0.0% | 15.0% |
4枠 | 2 | 1 | 2 | 15 | 10.0% | 15.0% |
5枠 | 0 | 1 | 1 | 18 | 0.0% | 5.0% |
6枠 | 5 | 0 | 0 | 15 | 25.0% | 25.0% |
7枠 | 0 | 1 | 2 | 17 | 0.0% | 5.0% |
8枠 | 2 | 1 | 1 | 15 | 10.5% | 15.8% |
「1~4枠」の3勝に対して、「5~8枠」は7勝。
特に「6枠」が5勝と好成績を残しているが、総じて「外枠有利」の傾向にあるようだ。
過去10年の平均出走頭数はフルゲート16頭に対して15.7頭。
まだまだレース経験の少ない2歳牝馬でもあり、スムーズに走れる外枠はアドバンテージとなっている。
ただし、連対率は“内から外まで互角”という点は考慮しておきたい。
ローレル賞優勝馬を狙え!
ローレル賞着順 | 1着 | 2着 | 3着 | 4着以下 | 勝率 | 連対率 |
---|---|---|---|---|---|---|
ローレル賞1着 | 4 | 2 | 1 | 3 | 40.0% | 60.0% |
ローレル賞2着 | 0 | 0 | 1 | 8 | 0.0% | 0.0% |
ローレル賞3着 | 0 | 1 | 1 | 4 | 0.0% | 16.7% |
ローレル賞4着以下 | 1 | 1 | 2 | 22 | 3.8% | 7.7% |
東京2歳優駿牝馬のトライアルとして行われる川崎マイル重賞。
南関東の2歳牝馬重賞は「東京2歳優駿牝馬」と「ローレル賞」しかないため、必然的に有力馬が集まってくる。
過去10年の「ローレル賞」優勝馬は10頭全てが東京2歳優駿牝馬に出走。
結果は4勝、2着2回、3着1回となり、実に7割の馬が東京2歳優駿牝馬でも上位争いに加わっているのだ。
「川崎1,600m(左)」と「大井1,600m(右)」ではコース形態が全く異なるものの、「ローレル賞」で勝利した馬の素質は素直に評価したいところ。
2024年ローレル賞の結果
エーデルワイス賞上位馬は強い!
エーデルワイス賞着順 | 1着 | 2着 | 3着 | 4着以下 | 勝率 | 連対率 |
---|---|---|---|---|---|---|
エーデルワイス賞1着 | 2 | 1 | 0 | 3 | 33.3% | 50.0% |
エーデルワイス賞2着 | 2 | 2 | 0 | 1 | 40.0% | 80.0% |
エーデルワイス賞3着 | 1 | 0 | 0 | 3 | 25.0% | 25.0% |
エーデルワイス賞4着以下 | 1 | 1 | 1 | 13 | 6.3% | 12.5% |
ホッカイドウ競馬の2歳牝馬重賞戦線の頂点に位置する「エーデルワイス賞(Jpn3)」。
レベルの高いホッカイドウ競馬、さらにはJRA所属馬が出走してくるだけに、上位勢は実力馬揃いだ。
過去10年で「エーデルワイス賞」1~3着馬はのべ15頭が出走して5勝、2着3回。
エーデルワイス賞は6ハロン戦なので一長一短の成績ではあるが、距離の壁を克服できれば力量的に勝ち負け必至だろう。
2024年エーデルワイス賞の結果
今回の「南関データ分析」はここまで!
次回は2025年1月3日(金)に川崎競馬場で行われる「川崎マイラーズ(S3)」です!
それでは、東京2歳優駿牝馬を当てて、良いお年をお迎え下さい♪
南関重賞の過去の傾向をデータで分析!
知って得するデータから豆知識まで、予想に役立つデータをご紹介いたします!
(SPAT4プレミアムポイント事務局調べ)
競走除外馬及び出走取消馬はデータには含めておりません。
また、当コンテンツの内容においては、特定の馬の応援や推奨などを行うものではありません。
データ満載!南関東4競馬場の情報は「nankankeiba.com」をチェック!