~南関重賞を解く~ 南関データ分析

2024年9月5日(木) 
サラ系2歳 川崎1,500m
若武者賞(S3)

レース紹介

川崎2歳重賞シリーズ「若武者賞(S3)」
2023年に準重賞から重賞に昇格。
同じ川崎コースの「鎌倉記念(S2)」⇒「全日本2歳優駿(Jpn1)」に繋がる重要なレースだ。

なお、本分析は「2017年以前:特別競走」「2018年~2022年:準重賞競走」のデータも採用している。

▼データ分析のポイント
・上位人気馬が順当に活躍
・外枠が有利な傾向
・前走を勝利した素質馬に期待

【過去10年の優勝馬】

優勝馬 所属 種牡馬 人気
2023年 グラッシーズマン 船橋 アジアエクスプレス 2人気
2022年 ヒーローコール 浦和 ホッコータルマエ 2人気
2021年 ノブレスノア 浦和 トーセンブライト 1人気
2020年 ピースフラッグ 川崎 アーネストリー 2人気
2019年 インペリシャブル 川崎 エスポワールシチー 1人気
2018年 カネトシテッキン 川崎 スマートボーイ 5人気
2017年 ゴールドパテック 川崎 ゴールドアリュール 3人気
2016年 ラペルドゥリデュ 船橋 カリズマティック 2人気
2015年 アンサンブルライフ 浦和 アジュディケーティング 1人気
2014年 ノースノース 船橋 カネヒキリ 1人気

2024年の南関東は2歳重賞が10レース実施される。
5年前は6レースだったので2歳戦の番組充実は明らかだが、重賞昇格以前の若武者賞も1つの目標レースとなっていた。

上表の太字馬は後の重賞ウイナー(重賞昇格以降は除く)。
2022年のヒーローコールをはじめ、歴代優勝馬は若武者賞が飛躍のレースになっていたと言えるだろう。

重賞昇格元年の優勝馬グラッシーズマンは、その後「全日本2歳優駿」にも駒を進めており、今後の活躍も期待されるところだ。

過去の成績はこちら

地元の山崎誠士騎手に注目

【騎手の傾向(敬称略)】

1着 2着 3着
2023年 和田 譲治 森 泰斗 山崎 誠士
2022年 左海 誠二 笹川 翼 森 泰斗
2021年 森 泰斗 和田 譲治 山崎 誠士
2020年 山崎 誠士 櫻井 光輔 岡村 健司
2019年 矢野 貴之 左海 誠二 御神本 訓史
2018年 増田 充宏 左海 誠二 今野 忠成
2017年 山崎 誠士 増田 充宏 和田 譲治
2016年 石崎 駿 矢野 貴之 今野 忠成
2015年 的場 文男 森 泰斗 楢崎 功祐
2014年 左海 誠二 御神本 訓史 杉村 一樹

地元の「山崎誠士騎手」が2勝、3着2回の活躍。
この4頭中、3頭はデビュー当初から騎乗していた馬なので、「山崎誠士騎手」の“お手馬”には是非とも注目したい。

また、「森泰斗騎手」も1勝、2着2回、3着1回と相性が良い。
上記2名は同一開催の「戸塚記念(S1)」でも好成績を残しているので、2日連続重賞奪取の可能性も十分期待できそうだ。

地元馬 vs 遠征馬

【所属競馬場別の成績】

所属 1着 2着 3着 4着以下 勝率 連対率
浦和 3 3 0 11 17.6% 35.3%
船橋 3 2 2 13 15.0% 25.0%
大井 0 1 2 1 0.0% 25.0%
川崎 4 4 6 44 6.9% 13.8%

川崎コースの特別・準重賞ということもあり、「川崎所属馬」が4勝、2着4回、3着6回と好成績。
うち、2勝、3着2回は山崎誠士騎手によるものなので、前項「騎手の傾向」と合わせて注目だろう。

ただし、好走率は「浦和所属馬」と「船橋所属馬」が非常に高い。
特に注目は小久保智厩舎(浦和)で、「浦和所属馬」の3勝、2着3回のうち、3勝、2着1回を占めている。

重賞に昇格した2023年は1着から「船橋」⇒「川崎」⇒「川崎」の順。
出走馬7頭中、唯一の遠征馬が勝利した形なので、「船橋」「浦和」からの遠征馬には引き続き注目したい。

なお、「大井所属馬」も出走数は少ないながら、3着内率75.0%のハイアベレージを残している。
図式的には地元馬 vs 遠征馬となるだろう。

1・2番人気の好走率が高い

【人気別成績】

人気別 1着 2着 3着 4着以下 勝率 連対率
1人気 4 3 1 2 40.0% 70.0%
2人気 4 1 2 3 40.0% 50.0%
3人気 1 1 1 7 10.0% 20.0%
4人気 0 3 4 3 0.0% 30.0%
5人気 1 1 1 7 10.0% 20.0%
6人気以下 0 1 1 47 0.0% 2.0%

「1番人気馬」&「2番人気馬」の信頼度が高い。
過去10年では4勝ずつを挙げており、連対率、3着内率も「1・2番人気馬」は非常に高くなっている。

また、「4番人気馬」の2着3回、3着4回をはじめ、全体的に人気上位馬が活躍する傾向にあるようだ。

10年に一度の高配当!?

【配当傾向】

単勝(円) 馬複(円) 三連単(円)
2023年 300 780 2,540
2022年 270 360 4,770
2021年 200 1,240 6,990
2020年 350 390 4,610
2019年 240 850 8,390
2018年 2,480 740 24,630
2017年 650 11,370 94,990
2016年 510 1,800 27,700
2015年 250 810 4,420
2014年 220 360 2,860
平均 547 1,870 18,190

上位人気馬が活躍しているため、配当金も落ち着いている。
過去の傾向的に見ると、高配当となるのは「10年に一度」と言ってもいいだろう。

外枠が有利の傾向

【枠番別の成績】

枠番 1着 2着 3着 4着以下 勝率 連対率
1枠 1 1 1 7 10.0% 20.0%
2枠 1 2 1 6 10.0% 30.0%
3枠 0 1 2 7 0.0% 10.0%
4枠 0 1 0 9 0.0% 10.0%
5枠 2 2 0 7 18.2% 36.4%
6枠 1 0 1 11 7.7% 7.7%
7枠 3 1 4 8 18.8% 25.0%
8枠 2 2 1 14 10.5% 21.1%

3着内に好走した回数では「7枠」の8回が最多。
出走頭数の関係上、連対率は他より劣るが、過去10年で「7枠」が3着内を外した回数は3回しかないという堅実ぶり。
さらに、「5枠」「8枠」の成績も良く、「5枠」~「8枠」を合計すると8勝、2着5回、3着6回となる。

揉まれる経験が少ない2歳馬にとっては「内枠」より「外枠」の方がスムーズにレースが出来るのかもしれない。

牝馬も負けてない

【牡馬牝馬別の成績】

性別 1着 2着 3着 4着以下 勝率 連対率
牡馬 9 9 8 39 13.8% 27.7%
牝馬 1 1 2 30 2.9% 5.9%
セン馬 0 0 0 0 - -

過去10年で「牝馬」が1勝、2着1回、3着2回。
負担重量は重賞に昇格した2023年は「牡馬55kg」「牝馬54kg」、2024年は「牡/牝馬54kg」となるが、例年の傾向では「牝馬」でも好勝負できる。

ちなみに、「牝馬」で勝利したのはゴールドパテック。
牡馬に交じってメンバー中唯一、斤量55kg(他は54kg)を背負っての勝利だった。

レース経験?それとも素質?

【レース経験数別の成績】

1着 2着 3着 4着以下 勝率 連対率
2戦以内 5 4 6 25 12.5% 22.5%
3戦以上 5 6 4 44 8.5% 18.6%

こちらは「レース経験数」を「2戦以内」と「3戦以上」に分けたデータとなる。

結果的には「2戦以内」と「3戦以上」は全く五分の成績。
経験豊富な馬はレース経験を活かし、素質あふれる馬はそのまま好走しているというイメージだろうか。

ちなみに、デビュー戦しか経験のない馬(1戦のみ)は全出走馬99頭中、8頭のみで1勝、2着1回、3着2回。
重賞に昇格した2023年は1戦1勝グラッシーズマンが勝利している。

前走を勝利している素質馬は?

【前走勝利or敗戦別の成績】

1着 2着 3着 4着以下 勝率 連対率
前走勝利 7 6 6 26 15.6% 28.9%
前走2着以下 3 4 4 43 5.6% 13.0%

前走が「勝利だったか」or「2着以下だったか」に分けたデータ。

こちらは「前走勝利」の馬が7勝、2着6回、3着6回と好成績。
逆に「前走の敗戦」を糧に好走した馬は3勝、2着4回、3着4回という結果となった。

若武者賞のデータ傾向的には、「上位人気に推された勢いのある素質馬には逆らわない方が良い」ということになりそう。


今回の「南関データ分析」はここまで!
次回は3日連続重賞!9月10日(火)に大井競馬場で行われる2歳重賞「ゴールドジュニア(S3)」です!

南関データ分析とは

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