~南関重賞を解く~ 南関データ分析

2025年1月22日(水) 
サラ系3歳 船橋1,800m
ブルーバードカップ(Jpn3)

レース紹介

3歳ダート三冠ロード「ブルーバードカップ(Jpn3)」!
明け3歳馬による最初のダートグレード競走。
今年で2年目を迎える3歳ダート三冠ロードの主役に躍り出るのは果たして!?

なお、本分析は準重賞当時(2017年~2022年)のデータも採用している。
※2023年は未実施

【過去7回の優勝馬】

優勝馬 所属 種牡馬 人気
2024年 アンモシエラ JRA ブリックスアンドモルタル 2人気
2022年 ロマンスグレー 船橋 エスポワールシチー 1人気
2021年 オークハンプトン 大井 ネオユニヴァース 5人気
2020年 デスティネ 大井 リアルインパクト 2人気
2019年 レオズハウライト 船橋 バトルプラン 2人気
2018年 デイジーカーニバル 船橋 ヘニーヒューズ 1人気
2017年 グランウブロ 船橋 ハイアーゲーム 1人気

2024年に3歳ダート三冠路線としてダートグレード競走に昇格。
2022年までは「東京湾カップ(S2)」の前哨戦としての役割を担っていたが、2024年から3歳ダート三冠を占う一戦に生まれ変わっている。

実施初年度の優勝馬はJRA所属の牝馬アンモシエラだ。
3歳春は「羽田盃(Jpn1)」2着、「東京ダービー(Jpn1)」3着と王道を歩み、秋には「JBCレディスクラシック(Jpn1)」を勝利する活躍を見せた。

2025年は3歳ダート三冠路線はもちろん、
同条件で行われる秋の「JBCクラシック(Jpn1)」「JBCレディスクラシック」に向けても重要なレースとなりそうだ。

2024年の成績はこちら

トップジョッキーが活躍

【騎手の傾向(敬称略)】

1着 2着 3着
2024年 坂井 瑠星 笹川 翼 横山 典弘
2022年 左海 誠二 笹川 翼 矢野 貴之
2021年 森 泰斗 御神本 訓史 真島 大輔
2020年 森 泰斗 矢野 貴之 左海 誠二
2019年 本田 正重 真島 大輔 本橋 孝太
2018年 石崎 駿 矢野 貴之 真島 大輔
2017年 矢野 貴之 石崎 駿 笹川 翼

準重賞当時は南関東リーディング3傑「森泰斗騎手」「矢野貴之騎手」「笹川翼騎手」が活躍。
この3名は2024年もブルーバードカップの騎乗があり、「笹川翼騎手」がJRA所属のエコロガイアに騎乗して2着と好走している。

なお、初代ダートグレード競走ウイナーはJRA所属の「坂井瑠星騎手」だ。
2024年の「坂井瑠星騎手」はブルーバードカップを皮切りに、地方のダートグレード競走7勝と大活躍の1年だった。

2024年南関東リーディングはこちら

2024年はJRA所属馬が上位独占

【所属競馬場別の成績】

所属 1着 2着 3着 4着以下 勝率 連対率
浦和 0 0 0 5 0.0% 0.0%
船橋 4 4 2 29 10.3% 20.5%
大井 2 2 2 3 22.2% 44.4%
川崎 0 0 2 9 0.0% 0.0%
JRA 1 1 1 0 33.3% 66.7%
その他 0 0 0 3 0.0% 0.0%

ダートグレード競走に昇格してからのJRA出走枠は「3頭」。
2024年はこの3頭が上位を独占したように、やはりJRA所属馬はノーマークに出来ない。

また、1着の「地方所属馬」には3歳ダート三冠初戦「羽田盃」の優先出走権が付与される。
地元の南関東所属馬はもちろんだが、南関東以外から羽田盃を狙う馬の挑戦も見どころの1つとなるだろう。

2024年は佐賀からウルトラノホシ、北海道からブラックバトラー&カプセルが遠征。
結果的にはウルトラノホシの4着が最高着順だったが、各地で結果を残してきた実力馬には是非とも注目したい。

★指定競走★
ブルーバードカップは前年の「ブリーダーズゴールドジュニアカップ(門別・H2)」が指定競走とされている。
これは、同レースの優勝馬で「サンライズカップ(門別・H1)」5着以内、
または「JBC2歳優駿(門別・Jpn3)」地方馬上位3頭以内となった北海道所属馬にブルーバードカップの優先出走権が付与されるというもの。

2024年はブラックバトラーが上記条件を満たしてブルーバードカップに参戦(6着)。
今年(2025年)は、リコースパローがブリーダーズゴールドジュニアカップ、サンライズカップを連勝して条件を満たしている。

人気馬が強い

【人気別成績】

人気別 1着 2着 3着 4着以下 勝率 連対率
1人気 3 2 1 1 42.9% 71.4%
2人気 3 1 2 1 42.9% 57.1%
3人気 0 2 1 4 0.0% 28.6%
4人気 0 1 0 6 0.0% 14.3%
5人気 1 1 0 5 14.3% 28.6%
6人気以下 0 0 3 32 0.0% 0.0%

「1~3番人気馬」が合計6勝、2着5回、3着4回と好成績を残す。

過去7回の出走頭数は「70頭」。
少頭数となるケースが多く、実力を評価された馬が順当に力を発揮しているレースと言えそう。

なお、2024年はJRA所属馬が上位を独占したわけだが、
着順と人気は…「1着:2番人気」⇒「2着:4番人気」⇒「3着:1番人気」だった。

※3番人気は北海道所属のブラックバトラー

平穏な決着

【配当傾向】

単勝(円) 馬複(円) 三連単(円)
2024年 310 1,710 4,890
2022年 180 170 7,460
2021年 1,070 950 11,290
2020年 440 1,700 41,470
2019年 380 390 2,660
2018年 140 510 2,360
2017年 320 1,970 30,940
平均 406 1,057 14,439

人気馬が活躍しているので配当も低め。
手広く流すよりは、軸を固定して紐荒れを狙いたいところだ。

船橋のチャンピオンディスタンス「1,800m」が舞台

【枠番別の成績】

枠番 1着 2着 3着 4着以下 勝率 連対率
1枠 1 1 0 5 14.3% 28.6%
2枠 0 1 2 4 0.0% 14.3%
3枠 0 0 2 5 0.0% 0.0%
4枠 1 2 0 5 12.5% 37.5%
5枠 0 0 3 5 0.0% 0.0%
6枠 2 0 0 8 20.0% 20.0%
7枠 1 1 0 8 10.0% 20.0%
8枠 2 2 0 9 15.4% 30.8%

準重賞当時は「船橋1,700m」での成績となる。
全体的には外枠有利の傾向だが、「人気別成績」でも記載した通り、少頭数でのレースが多かった。

そして、ダートグレード競走に昇格した2024年からは「船橋1,800m」が舞台。
同条件は「日本テレビ盃(Jpn2)」などが行われるコースで、船橋のチャンピオンディスタンスと言っても良い。

ここで船橋のコース形態を見てみよう。

船橋コース

船橋1,800mは4コーナーのポケットからスタートし、直線を目一杯使っての先行争いが見もの。
さらに、コースの特徴としては「スパイラルカーブ」が挙げられ、脚質を問わず実力を発揮できる、と言われる。

また、力を必要とするオーストラリア産の“白砂”を採用しており、砂厚は12cmと深い(大井は9cm)。
開催毎の馬場傾向は把握したいところだが、以下のデータは直近3か月に行われた「船橋1,600m~1,800m」のデータだ。

【船橋1,600m~1,800mの枠番別の成績(直近3か月)】

枠番 1着 2着 3着 4着以下 勝率 連対率
1枠 3 2 2 28 8.6% 14.3%
2枠 2 0 1 32 5.7% 5.7%
3枠 2 3 5 34 4.5% 11.4%
4枠 2 4 2 40 4.2% 12.5%
5枠 6 6 5 33 12.0% 24.0%
6枠 4 9 7 37 7.0% 22.8%
7枠 9 6 5 38 15.5% 25.9%
8枠 7 5 8 43 11.1% 19.0%

直近3か月の傾向は外枠寄り。
勝率、連対率ともに「5枠~8枠」が総じて高く、3着内率はいずれも30%オーバーとなっている。
(「1枠~4枠」の3着内率で30%オーバーはなし)

【牡馬牝馬別の成績】

性別 1着 2着 3着 4着以下 勝率 連対率
牡馬 6 7 7 41 9.8% 21.3%
牝馬 1 0 0 6 14.3% 14.3%
セン馬 0 0 0 2 0.0% 0.0%

南関東の3歳は「牡馬」「牝馬」それぞれの路線が明確に分かれている。
一方、JRA所属馬のダート馬にとっては貴重なダートグレード競走と言えるだろう。

それゆえ、2024年はJRA所属の牝馬アンモシエラが参戦して勝利。
2025年も出走選定馬の段階ではあるが、「アルテミスS(JRA・G3)」2着ミストレスが出走を予定している。

距離経験は大切

【前走の距離別の成績】

前走距離 1着 2着 3着 4着以下 勝率 連対率
1,600m未満 0 3 1 19 0.0% 13.0%
1,600m 3 2 3 12 15.0% 25.0%
1,700m以上 4 2 3 18 14.8% 22.2%

最後に「前走の距離別の成績」をまとめてみよう。

好走馬は前走「1,600m」と「1,700m以上」に集中。
両条件で7勝、2着4回、3着6回となり、「1,600m未満」からの大幅な距離延長は苦戦する傾向にあるようだ。



今回の「南関データ分析」はここまで!
次回はブルーバードカップの翌日!1月23日(木)に船橋競馬場で行われる「報知グランプリカップ(S3)」です!

南関データ分析とは

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(SPAT4プレミアムポイント事務局調べ)
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