~南関重賞を解く~ 南関データ分析

2025年4月8日(火) 
サラ系3歳 川崎1,600m
クラウンカップ(S3)

レース紹介

東京ダービーTR「クラウンカップ(S3)」!
3歳ダートの最高峰「東京ダービー(Jpn1)」を目指すマイル重賞。
1着馬には6月11日(水)に大井競馬場で行われる「東京ダービー」の優先出走権が付与される。

※2021年・2024年は「東京ダービーTR」、その他の年は「羽田盃TR」として実施

▼データ分析のポイント
・地方競馬らしい血統が活躍
・同舞台の椿賞連対馬が過去7年で4勝、2着2回、3着1回
・激戦必至で高配当の傾向

【過去10年の優勝馬】

優勝馬 所属 種牡馬 人気
2024年 シシュフォス 船橋 アポロソニック 1人気
2023年 ポリゴンウェイヴ 浦和 ヘニーヒューズ 1人気
2022年 フレールフィーユ 浦和 エスポワールシチー 5人気
2021年 ジョエル 船橋 トーセンブライト 2人気
2020年 ウタマロ 船橋 アイルハヴアナザー 3人気
2019年 ホールドユアハンド 浦和 エスポワールシチー 2人気
2018年 スプリングマン 浦和 ローズキングダム 7人気
2017年 ローズジュレップ 浦和 ロージズインメイ 1人気
2016年 ガーニーフラップ 船橋 タイキシャトル 4人気
2015年 ウインバローラス 川崎 スターリングローズ 11人気

ダートで活躍した馬を父に持つ産駒が活躍している。

過去10年の優勝馬のうち、日本国内でダート重賞を制している種牡馬は…
スターリングローズ、タイキシャトル、エスポワールシチー、トーセンブライトの4頭となる。

さらに、海外のダートで活躍したロージズインメイ(ドバイWC)、アイルハヴアナザー(米二冠)、ヘニーヒューズ(米G1・2勝)が並ぶ。

異色のサイアーでは2024年の優勝馬シシュフォスを輩出したアポロソニック。
自身はダートで未勝利を勝ち上がり、2013年の「日本ダービー(JRA・G1)」では3着に好走している。
産駒数は少なく同期の日本ダービー馬キズナとは対照的ではあるが、貴重な産駒から重賞ウイナーを送り出したのだった(※)。

※南関東での現役産駒数はシシュフォスを含めて3頭(3/25時点)

過去10年の成績はこちら
第1回からの歴代優勝馬はこちら

地元の山崎誠士騎手

【騎手の傾向(敬称略)】

1着 2着 3着
2024年 森 泰斗 御神本 訓史 山崎 誠士
2023年 山口 達弥 森 泰斗 張田 昂
2022年 和田 譲治 森 泰斗 矢野 貴之
2021年 張田 昂 和田 譲治 左海 誠二
2020年 酒井 忍 山崎 誠士 笹川 翼
2019年 戸崎 圭太 石崎 駿 山崎 誠士
2018年 左海 誠二 石崎 駿 山崎 誠士
2017年 吉原 寛人 本田 正重 楢崎 功祐
2016年 的場 文男 左海 誠二 山崎 誠士
2015年 柴田 大知 真島 大輔 矢野 貴之

地元川崎所属の「山崎誠士騎手」が2着1回、3着4回。
クラウンカップのタイトルこそ獲得していないが、地の利を生かして好成績を残している。

直近4年に限ると「森泰斗騎手」が1勝、2着2回、「和田譲治騎手」が1勝、2着1回。
今年のクラウンカップには両名とも騎乗することは叶わないので、その他ジョッキーの飛躍に期待したいところだろう。

小久保厩舎&船橋所属馬!

【所属競馬場別の成績】

所属 1着 2着 3着 4着以下 勝率 連対率
浦和 5 1 2 22 16.7% 20.0%
船橋 4 6 1 23 11.8% 29.4%
大井 0 1 2 17 0.0% 5.0%
川崎 1 2 5 39 2.1% 6.4%

最多勝は5勝を挙げる「浦和所属馬」。
なかでも南関東リーディング小久保智厩舎の相性が良く、上記5勝のうち、4勝を同厩舎が挙げている。
さらに、「浦和所属馬」は2着1回、3着2回もあるが、そのうち小久保智厩舎は3着2回を占めているので合計4勝、3着2回だ。

また、「船橋所属馬」も4勝、2着6回、3着1回と抜群の成績。
「浦和所属馬」と合わせると9勝、2着7回、3着3回となるので、連対馬の80.0%は「浦和」or「船橋」の所属馬となる。

激戦必至の3歳重賞!

【人気別成績】

人気別 1着 2着 3着 4着以下 勝率 連対率
1人気 3 1 1 5 30.0% 40.0%
2人気 2 1 0 7 20.0% 30.0%
3人気 1 1 4 4 10.0% 20.0%
4人気 1 0 1 8 10.0% 10.0%
5人気 1 2 1 6 10.0% 30.0%
6人気以下 2 5 3 71 2.5% 8.6%

「1番人気馬」は過去10年で3勝、2着1回、3着1回。
総じてあまり信頼度は高くなかったが、2023年・2024年と2年連続で勝ち星を手にし信頼度は回復傾向だ。

なお、人気別の成績をまとめると「1~5番人気馬」が計8勝、2着5回、3着7回、「6番人気以下」が2勝、2着5回、3着3回。
「激戦必至の3歳重賞」という言葉が当てはまりそうな傾向で、軸馬不在の難解重賞と言えるだろう。

超ビッグ配当の期待も!?

【配当傾向】

単勝(円) 馬複(円) 三連単(円)
2024年 250 1,450 9,160
2023年 310 2,330 15,710
2022年 720 2,160 48,580
2021年 390 680 5,400
2020年 750 4,800 55,990
2019年 590 1,560 17,900
2018年 1,650 5,540 92,600
2017年 140 4,150 76,220
2016年 680 4,010 32,920
2015年 4,140 68,900 6,183,360
平均 962 9,558 653,784

各賭式で高配当を連発。
「単勝」の配当は落ち着き傾向にあるが、「馬複」は4桁配当が多く、「三連単」もほぼ万馬券だ。
2015年の超ビッグ配当が平均値を押し上げてはいるが、全体的に見ても荒れ気味というのが分かる。

クラシックの王道路線「京浜盃(Jpn2)」&「羽田盃(Jpn1)」に挟まれている重賞。
その為、力の拮抗したメンバーが揃う傾向にあり、この流れは3歳ダート三冠が確立した2024年以降も変わらないだろう。

激戦必至の3歳重賞は配当面でも楽しめそうだ。

内枠がやや有利

【枠番別の成績】

枠番 1着 2着 3着 4着以下 勝率 連対率
1枠 0 2 1 7 0.0% 20.0%
2枠 2 0 2 5 22.2% 22.2%
3枠 1 2 0 12 6.7% 20.0%
4枠 2 2 2 13 10.5% 21.1%
5枠 1 0 1 17 5.3% 5.3%
6枠 3 0 2 14 15.8% 15.8%
7枠 1 1 1 17 5.0% 10.0%
8枠 0 3 1 16 0.0% 15.0%

最内と大外枠の勝ち星がない。
連対率は「1枠~4枠」がそれぞれ20%前後で並び、「5枠以降」は若干ではあるが好走率が下がる傾向にある。

2024年も内枠決着となり、1着から順に「2枠」⇒「3枠」⇒「4枠」という結果だった。

牡馬が強さを見せる!

【牡馬牝馬別の成績】

性別 1着 2着 3着 4着以下 勝率 連対率
牡馬 10 10 9 93 8.2% 16.4%
牝馬 0 0 1 8 0.0% 0.0%
セン馬 0 0 0 0 - -

「牡馬」が10勝、2着10回、3着9回。
京浜盃と同様、牡馬クラシックを狙う馬たちが参戦しているだけに「牝馬」は分が悪い。

大注目のトライアル

【椿(つばき)賞の着順別の成績】

椿賞着順 1着 2着 3着 4着以下 勝率 連対率
椿賞1着 4 0 1 2 57.1% 57.1%
椿賞2着 0 2 0 5 0.0% 28.6%
椿賞3着 0 0 0 5 0.0% 0.0%
椿賞4着以下 0 0 0 7 0.0% 0.0%

2018年より実施されているクラウンカップのトライアルレース。
クラウンカップと同じ「川崎1,600m」で争われる一戦で、1~3着馬には優先出走権が付与される。

実施初年度こそクラウンカップに直結しなかったが、2019年以降は4年連続でクラウンカップ覇者を輩出。
2023年で連勝記録は途絶えたが、それでも勝ち馬ハセノゴールドがクラウンカップでも3着に好走している。
また、2024年は椿賞1~4着馬が参戦して3着内馬は送り出せなかったが、例年の結果からすると軽視は禁物と言えるだろう。

ちなみに、優勝した4頭のクラウンカップでの人気は、2019年から順に「2」「3」「2」「5」となっている。

2025年椿賞の結果

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【ニューイヤーカップの着順別の成績】

ニューイヤーカップ着順 1着 2着 3着 4着以下 勝率 連対率
ニューイヤーカップ1着 1 0 0 3 25.0% 25.0%
ニューイヤーカップ2着 0 2 1 0 0.0% 66.7%
ニューイヤーカップ3着 0 0 0 2 0.0% 0.0%
ニューイヤーカップ4着以下 2 2 2 16 9.1% 18.2%

浦和1,500mで行われている年始恒例の3歳重賞「ニューイヤーカップ(S3)」。
※2021年までは浦和1,600m

近年は「ニューイヤーカップ」の上位馬が参戦する傾向。
直近5年の1~3着馬はのべ8頭が参戦して1勝、2着2回、3着1回、3着内率は50.0%となっている。

また、「ニューイヤーカップ」4着以下の馬も侮れなく、こちらは過去10年で2勝、2着2回、3着2回。
連対した4頭中、2頭はクラウンカップで二桁人気、残りの2頭は5番人気だった。

2025年ニューイヤーカップの結果


今回の「南関データ分析」はここまで!
次回は4月17日(木)に大井競馬場で行われる「ブリリアントカップ(S3)」です!

南関データ分析とは

南関重賞の過去の傾向をデータで分析!
知って得するデータから豆知識まで、予想に役立つデータをご紹介いたします!

(SPAT4プレミアムポイント事務局調べ)
競走除外馬及び出走取消馬はデータには含めておりません。
また、当コンテンツの内容においては、特定の馬の応援や推奨などを行うものではありません。

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