
名馬を冠した「フリオーソレジェンドカップ(S3)」!
2023年に新設された古馬重賞。
今年は「JBCクラシック(Jpn1)」と同舞台となるだけに是非とも注目したい。
なお、本データ分析は2016年~2022年の準重賞時のデータも採用する。
※2016年~2021年は1,600m、2022年以降は1,800mで実施(2020年は開催取止)
▼データ分析のポイント
・吉原寛人騎手に注目
・1番人気馬が好成績
・4,5歳馬が強い
年 | 優勝馬 | 所属 | 種牡馬 | 人気 |
---|---|---|---|---|
2024年 | ナニハサテオキ | 浦和 | ジャングルポケット | 3人気 |
2023年 | ギガキング | 船橋 | キングヘイロー | 1人気 |
2022年 | リッカルド | 船橋 | フサイチリシャール | 6人気 |
2021年 | ファルコンビーク | 川崎 | スマートファルコン | 2人気 |
2020年 | 開催取止 | - | - | - |
2019年 | パルトネルラーフ | 船橋 | ヴァーミリアン | 1人気 |
2018年 | マルヒロナッツオー | 船橋 | パイロ | 1人気 |
2017年 | フミノインパルス | 船橋 | タニノギムレット | 1人気 |
2016年 | コンドルダンス | 船橋 | アドマイヤオーラ | 1人気 |
船橋出身の名馬フリオーソ。
2006年にデビューすると同年の「全日本2歳優駿(Jpn1)」、翌年には「ジャパンダートダービー(Jpn1)」を勝利した。
古馬となってからも「帝王賞(Jpn1)」「川崎記念(Jpn1)」を制し、自身最後の勝利は地元のビッグタイトル「かしわ記念(Jpn1)」だ。
南関東でレジェンドホースを冠した重賞はフジノウェーブ、ダイオライト、ハイセイコー、ロジータに次いで5競走目。
2010年にフリオーソ自身が勝利した“「日本テレビ盃(Jpn2)」の前哨戦”という重要な位置付けとして後世に語り継がれることになる。
なお、種牡馬としても活躍していたフリオーソは2024年をもって引退している。
フリオーソ号の成績はこちら
過去の成績はこちら
トップジョッキーが活躍!
年 | 1着 | 2着 | 3着 |
---|---|---|---|
2024年 | 森 泰斗 | 吉原 寛人 | 安藤 洋一 |
2023年 | 和田 譲治 | 吉原 寛人 | 今野 忠成 |
2022年 | 矢野 貴之 | 笹川 翼 | 真島 大輔 |
2021年 | 御神本 訓史 | 町田 直希 | 左海 誠二 |
2020年 | 開催取止 | - | - |
2019年 | 森 泰斗 | 本橋 孝太 | 岡部 誠 |
2018年 | 左海 誠二 | 繁田 健一 | 御神本 訓史 |
2017年 | 的場 文男 | 本田 正重 | 笹川 翼 |
2016年 | 森 泰斗 | 石崎 駿 | 真島 大輔 |
準重賞当時からトップジョッキーが活躍。
最多の3勝を挙げているのは「森泰斗元騎手」。
「森泰斗元騎手」は2024年11月に騎手を引退しているが、自身が所属していた船橋でのラストタイトルは2024年の本競走だ。
また、重賞に昇格した2023年以降では「吉原寛人騎手」が2年連続で2着に好走中。
2025年の開催日程は「フリオーソレジェンドカップ」の前日に「スパーキングサマーカップ(川崎・S2)」が行われる。
「吉原寛人騎手」は「スパーキングサマーカップ」を2023年・2024年と連覇中なので、“3連覇”&“3度目の正直”が同時に達成される可能性がある。
さて、フリオーソ号に騎乗経験のある南関東現役ジョッキーは「今野忠成騎手」と「川島正太郎騎手」の2名。
第1回「フリオーソレジェンドカップ」では「今野忠成騎手」が3着に好走している。
2025年船橋リーディングはこちら
船橋所属馬の独壇場
所属 | 1着 | 2着 | 3着 | 4着以下 | 勝率 | 連対率 |
---|---|---|---|---|---|---|
浦和 | 1 | 0 | 1 | 4 | 16.7% | 16.7% |
船橋 | 6 | 8 | 3 | 48 | 9.2% | 21.5% |
大井 | 0 | 0 | 4 | 10 | 0.0% | 0.0% |
川崎 | 1 | 0 | 0 | 2 | 33.3% | 33.3% |
船橋の準重賞(2022年まで)ということもあり、準重賞当時の成績は「船橋所属馬」の5勝、2着6回、3着3回。
また、重賞に昇格した2023年以降は「船橋所属馬」が1勝、2着2回、3着0回。
その結果、過去8回の成績は「船橋所属馬」の6勝、2着8回、3着3回となっている。
なお、船橋所属馬以外では準重賞当時に「川崎所属」のファルコンビーク(2021年)、
重賞昇格以降は「浦和所属」のナニハサテオキ(2024年)が勝利している。
1番人気が強い
人気別 | 1着 | 2着 | 3着 | 4着以下 | 勝率 | 連対率 |
---|---|---|---|---|---|---|
1人気 | 5 | 0 | 1 | 2 | 62.5% | 62.5% |
2人気 | 1 | 2 | 2 | 3 | 12.5% | 37.5% |
3人気 | 1 | 2 | 0 | 5 | 12.5% | 37.5% |
4人気 | 0 | 0 | 2 | 6 | 0.0% | 0.0% |
5人気 | 0 | 3 | 1 | 4 | 0.0% | 37.5% |
6人気以下 | 1 | 1 | 2 | 44 | 2.1% | 4.2% |
過去8回で「1番人気馬」が5勝、3着1回と抜群の信頼度。
重賞に昇格した2023年も「1番人気」に支持されたギガキングが快勝している。
※2024年の「1番人気馬」は12着
また、2着・3着にも上位人気馬が好走する傾向にあり、
「1番人気馬」が敗れた2024年は「1着:3番人気馬」⇒「2着:2番人気馬」という決着だった。
配当は高め
年 | 単勝(円) | 馬複(円) | 三連単(円) |
---|---|---|---|
2024年 | 650 | 950 | 23,610 |
2023年 | 290 | 1,490 | 7,610 |
2022年 | 1,610 | 3,190 | 61,800 |
2021年 | 260 | 1,830 | 5,930 |
2020年 | 開催取止 | - | - |
2019年 | 180 | 1,500 | 35,050 |
2018年 | 200 | 9,350 | 78,360 |
2017年 | 120 | 340 | 1,740 |
2016年 | 270 | 650 | 5,370 |
平均 | 448 | 2,413 | 27,434 |
上位人気馬が活躍する傾向にはあるが、配当はガチガチの低配当ということはない。
「単勝」こそ平均448円だが、「馬複」は平均2,413円、「三連単」は同27,434円。
人気別の傾向からすると高めの配当と言っても良さそうだ。
スパイラルカーブを採用
枠番 | 1着 | 2着 | 3着 | 4着以下 | 勝率 | 連対率 |
---|---|---|---|---|---|---|
1枠 | 1 | 1 | 0 | 5 | 14.3% | 28.6% |
2枠 | 0 | 0 | 1 | 7 | 0.0% | 0.0% |
3枠 | 0 | 3 | 0 | 7 | 0.0% | 30.0% |
4枠 | 1 | 0 | 2 | 8 | 9.1% | 9.1% |
5枠 | 2 | 0 | 2 | 8 | 16.7% | 16.7% |
6枠 | 0 | 1 | 2 | 9 | 0.0% | 8.3% |
7枠 | 1 | 3 | 1 | 8 | 7.7% | 30.8% |
8枠 | 3 | 0 | 0 | 12 | 20.0% | 20.0% |
2016年~2021年は1,600m、2022年以降は1,800mで実施(2020年は開催取止)。
1,600mは正面スタンド前の4コーナー出口、1,800mは4コーナー引き込み線からぐるっと1周するのでコース形態としては近いものがある。
勝利数では「1~4枠(内)」の2勝に対し、「5~8枠(外)」は6勝を挙げているので傾向としては外枠が有利。
一方、2着と3着は実績のない枠番こそあれ、最内~大外まで満遍なく好走している印象だ。
船橋競馬はコーナー入口は緩やかに、出口はきついスパイラルカーブを採用しており、脚質問わず、力を出しやすいコース設定と言われる。
各馬が実力を存分に発揮し、迫力の攻防となるフリオーソレジェンドカップにぜひご期待頂きたい。
こちらは直近3か月に行われた「船橋1,800m」の成績となる。
サンプル数は少ないが「1番人気」が強く、内~外まで枠番による成績の偏りは少ないと見てよさそうだ。
セン馬が活躍
性別 | 1着 | 2着 | 3着 | 4着以下 | 勝率 | 連対率 |
---|---|---|---|---|---|---|
牡馬 | 7 | 5 | 8 | 46 | 10.6% | 18.2% |
牝馬 | 0 | 0 | 0 | 4 | 0.0% | 0.0% |
セン馬 | 1 | 3 | 0 | 14 | 5.6% | 22.2% |
“牡馬”ではあるが「セン馬」の活躍が目立つ。
2022年にはリッカルドが優勝したほか、2017年~2019年は3年連続で2着に好走している。
“夏は牝馬”という競馬の格言はあるが、「セン馬」になることでホルモンバランスに変化が!?
なお、重賞昇格以降は「牡馬」が3着内を独占している。
4・5歳馬が好成績!
年齢 | 1着 | 2着 | 3着 | 4着以下 | 勝率 | 連対率 |
---|---|---|---|---|---|---|
3歳 | 0 | 0 | 0 | 1 | 0.0% | 0.0% |
4歳 | 3 | 1 | 0 | 4 | 37.5% | 50.0% |
5歳 | 3 | 2 | 1 | 16 | 13.6% | 22.7% |
6歳 | 1 | 1 | 2 | 9 | 7.7% | 15.4% |
7歳以上 | 1 | 4 | 5 | 34 | 2.3% | 11.4% |
重賞昇格以降は「5歳馬」が連覇を達成。
また、準重賞当時は「4歳馬」が3勝を挙げているので、充実期を迎えている「4・5歳馬」には是非とも注目したい。
※2023年は「4歳馬」の出走は0頭、2024年は唯一の「4歳馬」ヒーローコールが4着
ちなみに、「7歳以上」の連対馬のうち、1勝、2着3回は「セン馬」が該当。
経験を重ねた「セン馬」が出走してきたら要チェックかもしれない。
なお、準重賞当時は「3歳以上」だが、重賞昇格とともに「4歳以上」に出走条件が変更されている。
今回の「南関データ分析」はここまで!
次回は9月3日(水)に大井競馬場で行われる「アフター5スター賞(S3)」です!
南関重賞の過去の傾向をデータで分析!
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(SPAT4プレミアムポイント事務局調べ)
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