~南関重賞を解く~ 南関データ分析

2026年10月7日(水) 
サラ系3歳牡馬・牝馬 大井2,000m
ジャパンダートクラシック(JpnI)

レース紹介

3歳ダート三冠最終章「ジャパンダートクラシック(JpnI)」
春の「羽田盃(JpnI)」、「東京ダービー(JpnI)」、そして秋の「ジャパンダートクラシック」。
3歳ダートの頂点を巡り、春の実績馬と夏以降に力をつけてきた上がり馬が雌雄を決する。

ちなみに、「ジャパンダートクラシック」は前身の「ジャパンダートダービー」から引き継がれているので“第28回目”の実施。
本分析は2023年までの「ジャパンダートダービー」のデータも採用している。

▼データ分析のポイント
・3歳ダート三冠はJRA所属馬が優勢
・羽田盃馬もしくは東京ダービー馬が勝った実績はなし
・不来方賞が最重要トライアル?

【過去10年の優勝馬】

年 優勝馬 所属 種牡馬 人気
2025年 ナルカミ JRA サンダースノー 3人気
2024年 フォーエバーヤング JRA リアルスティール 1人気
2023年 ミックファイア 大井 シニスターミニスター 1人気
2022年 ノットゥルノ JRA ハーツクライ 4人気
2021年 キャッスルトップ 船橋 バンブーエール 12人気
2020年 ダノンファラオ JRA American Pharoah 6人気
2019年 クリソベリル JRA ゴールドアリュール 1人気
2018年 ルヴァンスレーヴ JRA シンボリクリスエス 1人気
2017年 ヒガシウィルウィン 船橋 サウスヴィグラス 5人気
2016年 キョウエイギア JRA ディープスカイ 4人気

2023年までは南関東のクラシックホースがJRAを含めた全国の実力馬を迎え撃つ図式。
そのフィナーレを飾ったのは、最後の南関東三冠馬(※)に輝いたミックファイアだ。

※「羽田盃(旧SI)」「東京ダービー(旧SI)」「ジャパンダートダービー(JpnI)」

そして、2024年からは全国統一の3歳ダート三冠がスタート。
過去10年の対戦成績では「南関東:3勝」に対して「JRA:7勝」となっているが、3歳ダート三冠が始まって以降はJRA所属馬が2勝。
2026年も「羽田盃」&「東京ダービー」とJRA所属馬が勝利しているが、果たして…!?

【2026年の3歳ダート三冠】
▼4月29日 大井1,800m 「羽田盃」:フィンガー(JRA)
▼6月10日 大井2,000m 「東京ダービー」:フィンガー(JRA)
▼10月7日 大井2,000m 「ジャパンダートクラシック」:???

なお、最後の南関東三冠馬ミックファイア号は7月22日「サンタアニタトロフィー(SIII)」をもって引退。
10月7日ジャパンダートクラシック当日に引退セレモニーが実施される予定なので、現役最後の勇姿をぜひご覧頂きたい。

2026年3歳ダート三冠特集ページ
※2026年3歳ダート三冠特集ページ

過去10年の成績はこちら
第1回からの歴代優勝馬はこちら

ダービー男にご注目

【騎手の傾向(敬称略)】

年 1着 2着 3着
2025年 戸崎 圭太 横山 武史 佐々木 大輔
2024年 坂井 瑠星 戸崎 圭太 武 豊
2023年 御神本 訓史 藤岡 佑介 武 豊
2022年 武 豊 菅原 明良 池添 謙一
2021年 仲野 光馬 中井 裕二 武 豊
2020年 坂井 瑠星 池添 謙一 田邊 裕信
2019年 川田 将雅 戸崎 圭太 御神本 訓史
2018年 M.デムーロ 川田 将雅 C.ルメール
2017年 本田 正重 川田 将雅 川島 信二
2016年 戸崎 圭太 武 豊 川田 将雅

ビッグレースにはこの人!
JRA所属の「武豊騎手」が過去10年で1勝、2着1回、3着3回の成績を残している。
2025年は騎乗馬がいなかったので、騎乗機会で見ると4回連続で3着内に好走しているのだ。

「武豊騎手」は旧ジャパンダートダービーで最も勝ち星を挙げているジョッキー。
コンビを組んで勝利した馬はゴールドアリュール、ビッグウルフ、カネヒキリ、ノットゥルノの4頭だ。

また、3歳ダート三冠初年度は「坂井瑠星騎手」、2年目は「戸崎圭太騎手」が勝利。
「坂井瑠星騎手」の父は大井所属の坂井英光調教師、「戸崎圭太騎手」は元大井リーディングと“大井”にルーツのある2名が活躍している。

レース名こそ「ジャパンダートクラシック」に変わったが、大井を代表するビッグレースに変わりはない。
3歳ダート三冠最後のタイトルは地元の南関東勢にとっても、遠征してくるジョッキーにとっても魅力的なタイトルだろう。

JRA vs 船橋&大井

【所属競馬場別の成績】

所属 1着 2着 3着 4着以下 勝率 連対率
浦和 0 0 0 2 0.0% 0.0%
船橋 2 0 1 14 11.8% 11.8%
大井 1 0 0 30 3.2% 3.2%
川崎 0 0 0 2 0.0% 0.0%
JRA 7 10 9 43 10.1% 24.6%
南関以外 0 0 0 15 0.0% 0.0%

「JRA所属馬」が7勝、2着10回、3着9回。
2023年までは南関東クラシックの最終戦だったが、南関東所属馬にとっては最後の一冠が非常に高い壁となっていた。

「地方所属馬」の優勝は「船橋所属」のキャッスルトップとヒガシウィルウィン、「大井所属」のミックファイア。
過去27回の歴史を紐解くと「地方所属馬」は全7勝を挙げているが、その内訳は「船橋所属」が5勝、「大井所属」が2勝となっている。

2024年、25年は「JRA所属馬」が上位3着内を独占。
過去の傾向としては「JRA」vs「船橋&大井」なのだが、3歳ダート三冠となってから「JRA所属馬」が優勢だ。

人気の盲点を探せ

【人気別成績】

人気別 1着 2着 3着 4着以下 勝率 連対率
1人気 4 1 2 3 40.0% 50.0%
2人気 0 1 2 7 0.0% 10.0%
3人気 1 3 3 3 10.0% 40.0%
4人気 2 4 1 3 20.0% 60.0%
5人気 1 0 1 8 10.0% 10.0%
6人気以下 2 1 1 82 2.3% 3.5%

「1番人気馬」が4勝、2着1回、3着2回の安定感。
2023年は三冠がかかったミックファイア、2024年は人気を一身に集めたフォーエバーヤングが貫禄を見せている。

その他、目立つところでは「4番人気馬」の2勝、2着4回、3着1回。
いずれも「JRA所属馬」が該当することになるが、計7頭中、4頭が前走敗戦、2頭が非重賞の優勝馬となっている。

人気に推される重賞ウイナーの陰に隠れた実力馬を探し出したいところだ。

堅い決着にシフト中?

【配当傾向】

年 単勝(円) 馬複(円) 三連単(円)
2025年 490 490 6,950
2024年 170 600 3,150
2023年 200 3,660 15,410
2022年 560 1,030 8,090
2021年 12,950 38,200 554,300
2020年 4,060 17,820 770,730
2019年 120 470 2,760
2018年 220 1,000 6,060
2017年 1,020 3,080 28,450
2016年 1,420 2,420 22,780
平均 2,121 6,877 141,868

前項「人気別成績」の通り、1番人気馬と4番人気馬が安定。
上表では未記載だが、両人気馬のワイドは過去10年で5回、合計配当は1,540円なので、毎年ワイドを購入していてもプラスとなる。

また、2021年は船橋所属のキャッスルトップが会心の逃げ切りで「単勝12,950円」の高配当を演出。
2020年はJRA3頭の決着ながら「三連単770,730円」が飛び出すなど、ジャパンダートダービー当時はビッグ配当も期待できた。

ただし、2024年以降は落ち着いた配当が続いている。
直近2年の平均は「単勝:330円」「馬複:545円」「三連単:5,050円」と、3歳ダート三冠前とは傾向が変わってきているようである。

外側の枠が有利な傾向

【枠番別の成績】

枠番 1着 2着 3着 4着以下 勝率 連対率
1枠 2 0 0 9 18.2% 18.2%
2枠 0 0 0 12 0.0% 0.0%
3枠 2 0 3 10 13.3% 13.3%
4枠 0 1 1 17 0.0% 5.3%
5枠 1 2 2 14 5.3% 15.8%
6枠 2 1 1 16 10.0% 15.0%
7枠 1 0 3 16 5.0% 5.0%
8枠 2 6 0 12 10.0% 40.0%

内側の「1~4枠」を合計すると4勝、2着1回、3着4回。
対して「5~8枠」は6勝、2着9回、3着6回となっており、データ上では明らかに「外枠有利」という傾向だ。
特に「8枠」の好走率が際立って高く、連対率40.0%は次点の「1枠」とは20.0%以上の開きがある。

大井2,000mはフルゲート16頭立て。
過去10年の平均出走頭数は「13.6頭」とフルゲート割れする傾向にあり、大外枠でも存分に実力を発揮できているのかもしれない。

なお、過去10年でフルゲート16頭立ては2025年の1回のみ。
次に多い頭数が2024年の15頭なので、厩舎サイドにとっても“3歳ダート三冠”は注目度が高くなってきたと言えそう。

【牡馬牝馬別の成績】

性別 1着 2着 3着 4着以下 勝率 連対率
牡馬 10 10 9 102 7.6% 15.3%
牝馬 0 0 1 3 0.0% 0.0%
セン馬 0 0 0 1 0.0% 0.0%

過去10年で「牝馬」の参戦は4頭。
唯一、3着に好走したのは「関東オークス(JpnII)」を勝利した3歳女王ウェルドーンとなっている。

なお、直近4年は全て「牡馬」での争いだ。

3歳ダート三冠初戦

【羽田盃の着順別の成績】

羽田盃着順 1着 2着 3着 4着以下 勝率 連対率
羽田盃1着 1 1 1 1 25.0% 50.0%
羽田盃2着 1 0 0 4 20.0% 20.0%
羽田盃3着 0 0 0 1 0.0% 0.0%
羽田盃4着以下 0 0 0 18 0.0% 0.0%

3歳ダート三冠初戦「羽田盃」。
2023年までは南関東クラシックの初戦として実施されていたが、条件としては「大井1,800m」に変更はない。

南関東クラシック当時はのべ22頭が参戦して2勝。
すなわち、南関東所属の羽田盃馬がJRA所属馬に勝利したのが2頭ということになる。

そして、3歳ダート三冠が創設された2024年は…なんと地方、JRAからの参戦馬は「0頭」。
春の勢力図がガラッと変わってしまったわけだが、それだけダートの三冠ロードはタフな道のりと言うことだろう。
なお、2025年は羽田盃1・2着馬をはじめ、計6頭が参戦して2着が最高成績。
新しいダート体系となってからは羽田盃とジャパンダートクラシックの二冠馬は出ていない。

次項では「東京ダービー」の成績を見てみよう。

2026年羽田盃の結果

世代の頂点を決するダービー競走

【東京ダービーの着順別の成績】

東京ダービー着順 1着 2着 3着 4着以下 勝率 連対率
東京ダービー1着 2 1 0 5 25.0% 37.5%
東京ダービー2着 0 0 1 5 0.0% 0.0%
東京ダービー3着 0 0 0 6 0.0% 0.0%
東京ダービー4着以下 0 0 0 21 0.0% 0.0%

3歳ダート三冠第2戦「東京ダービー」。
南関東、そして全国のダート馬にとっては晴れの舞台“ダービー”である。

こちらも南関東クラシック当時のデータを先に出すと、東京ダービー馬は6頭が参戦して2勝。
2023年のミックファイアは三冠を達成したが、もう1頭の東京ダービー馬ヒガシウィルウィンは羽田盃で2着だったので準三冠馬となる。

さて、2024年・25年は「東京ダービー組」から計14頭、上位4着内に絞ると計7頭が参戦。
初戦の「羽田盃」とは趣が異なるものの、「東京ダービー組」から上位馬が出走したにもかかわらず、ジャパンダートクラシック覇者は出ていない。

ジャパンダートクラシックの勝ち馬は「羽田盃組」でも「東京ダービー組」でもない。
別路線組に注目してみよう。

2026年東京ダービーの結果

秋初戦に選ぶ馬も多い

【不来方賞の着順別の成績(2024年以降)】

不来方賞着順 1着 2着 3着 4着以下 勝率 連対率
不来方賞1着 1 0 1 0 50.0% 50.0%
不来方賞2着 0 0 0 2 0.0% 0.0%
不来方賞3着 0 0 0 0 - -
不来方賞4着以下 0 0 0 2 0.0% 0.0%

盛岡2,000mで争われる「不来方賞(こずかたしょう・JpnII)」。
2024年の3歳ダート三冠創設に合わせて盛岡の地区重賞からダートグレード競走に昇格した形だ。

データとしては2年分とはなるが、「不来方賞組」からは計6頭が参戦。
2025年は不来方賞覇者ナルカミがジャパンダートクラシックを勝利、2024年は不来方賞優勝馬が同3着に好走している。

春のクラシック組が「不来方賞」に参戦するケースは少なく、三冠最終戦の“新星”が誕生するレースと言えるだろう。

2026年不来方賞の結果

JRAでのトライアル

【レパードSの着順別の成績(2024年以降)】

レパードS着順 1着 2着 3着 4着以下 勝率 連対率
レパードS1着 0 1 0 1 0.0% 50.0%
レパードS2着 0 0 0 0 - -
レパードS3着 0 0 0 0 - -
レパードS4着以下 0 0 0 1 0.0% 0.0%

JRA新潟1,800mで争われるトライアル。
夏場に行われるレースでもあり、勝ち馬は“JRAの上がり馬”と言って良いだろう。

過去2年の「レパードS」優勝馬はともにジャパンダートクラシックに参戦。
結果は2着と11着で傾向としては掴み難いが、JRAの重賞を勝ち抜いてきた力は侮れない。

南関東でのトライアル

【黒潮盃の着順別の成績(2024年以降)】

黒潮盃着順 1着 2着 3着 4着以下 勝率 連対率
黒潮盃1着 0 0 0 0 - -
黒潮盃2着 0 0 0 0 - -
黒潮盃3着 0 0 0 0 - -
黒潮盃4着以下 0 0 0 3 0.0% 0.0%

大井1,800mで争われる南関東所属馬によるトライアル戦。

2024年は勝ち馬ダテノショウグンがアクシデントでジャパンダートクラシックを回避。
翌2025年も勝ち馬不在となり、過去2年の「黒潮盃組」は4着以下から計3頭が参戦する形となった。

結果はいずれも二桁着順と苦戦を強いられているが、上位馬が転戦してくるようであれば注目したい。

Road to ジャパンダートクラシック
※ジャパンダートクラシックへの道

2026年黒潮盃の結果

秋の南関東3歳チャンピオン

【戸塚記念の着順別の成績(2024年以降)】

戸塚記念着順 1着 2着 3着 4着以下 勝率 連対率
戸塚記念1着 0 0 0 2 0.0% 0.0%
戸塚記念2着 0 0 0 1 0.0% 0.0%
戸塚記念3着 0 0 0 1 0.0% 0.0%
戸塚記念4着以下 0 0 0 0 - -

川崎2,100mで争われる3歳重賞。
南関東重賞としては最高格付けの「SI」となるため、“秋の南関東3歳チャンピオン決定戦”の意味合いを持つ。
※ジャパンダートクラシックのトライアルには指定されていない

以前は「黒潮盃」⇒「戸塚記念」と歩む馬も多かったが、2024年からはさらにもう一戦、「ジャパンダートクラシック」が大目標となった。
その2024年はサントノーレが、翌2025年はナイトオブファイアが「戸塚記念」を制してジャパンダートクラシックに参戦したが、ともに7着。

結果こそ伴わなかったものの、「戸塚記念」⇒「ジャパンダートクラシック」というローテーションは今後のトレンドとなるかもしれない。

2026年戸塚記念の結果

【ユニコーンSの着順別の成績】

ユニコーンS着順 1着 2着 3着 4着以下 勝率 連対率
ユニコーンS1着 1 1 1 4 14.3% 28.6%
ユニコーンS2着 0 0 1 4 0.0% 0.0%
ユニコーンS3着 0 2 0 0 0.0% 100.0%
ユニコーンS4着以下 0 0 1 8 0.0% 0.0%

2023年まではジャパンダートダービーの前哨戦としてJRA東京1,600mで実施されていたが、
3歳ダート三冠の創設とともにJRA京都1,900mへと舞台を移し、東京ダービーの前哨戦として実施されている。

2024年・25年は「ユニコーンS組」から計4頭が参戦。
その4頭のジャパンダートクラシックでの成績は「2着」「4着」「5着」「13着」なので、もう一息といったところ。

ただし、こちらもレパードSと同様に軽視は禁物だろう。

マイル路線 vs 中距離路線

【前走の距離別の成績】

前走距離 1着 2着 3着 4着以下 勝率 連対率
1,600m未満 0 0 0 7 0.0% 0.0%
1,600m 2 2 3 16 8.7% 17.4%
1,601m~1,800m未満 0 0 0 2 0.0% 0.0%
1,800m以上 8 8 7 81 7.7% 15.4%

最後に「前走の距離別の成績」をまとめてみよう。

最も成績が良いのは「前走1,800m以上」で8勝、2着8回、3着7回。
対するは「前走1,600m」の2勝、2着2回、3着3回となるが、こちらは出走頭数が少ないので好走率的には互角と言えそう。

なお、2024年は出走15頭中13頭、2025年は同16頭中13頭が「1,800m以上」から参戦。
上位3着内も「1,800m以上」の馬が独占する結果となっている。

南関東クラシック当時とは異なり、3歳ダート三冠の体系図が確立され、各馬のローテーションも定まりやすくなったのかもしれない。


3歳ダート三冠はいよいよ最終ラウンド。
ジャパンダートダービー当時とは傾向も合致しないだろうが、歴史を重ねてより重みのあるレースになっていくことだろう。

今回の「南関データ分析」はここまで!
次回は10月14日(水)に川崎競馬場で行われる「鎌倉記念(SII)」です!

南関データ分析とは

南関重賞の過去の傾向をデータで分析!
知って得するデータから豆知識まで、予想に役立つデータをご紹介いたします!

(SPAT4プレミアムポイント事務局調べ)
競走除外馬及び出走取消馬はデータには含めておりません。
また、当コンテンツの内容においては、特定の馬の応援や推奨などを行うものではありません。

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